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結婚式のトレンドワード・オリジナルウエディングとは、新郎新婦らしさや、オリジナリティをパーティに盛り込んだ結婚式のこと。パーティで自分らしさを表現するために、さまざまな実現の方法があり、二人がオリジナリティをどこまで追求するかで費用も段取りも変わります。 自由と個性を追求した結婚式の内容と費用とは。
目次
オリジナルウエディングとは
オリジナルウエディングとは、新郎新婦二人の個性を打ち出した、「他にはない、自分たちらしい」結婚式のこと。といっても、結婚式とは婚姻を成立させるための儀式であるという、長い歴史の中で培われてきた根幹は変わりません。
結婚式は儀式なので、形式に沿った形になります。その形式の中で、定番の演出にとらわれずこだわりの追求や自由な発想で「自分たちらしさ」を表現するのがオリジナルウエディングです。現在多くみられるオリジナルウエディングの方法として、次の3つが挙げられます。
オリジナルの装飾や演出にこだわる
結婚式の会場内の装飾を、テーマに沿って自分達の個性を生かした装飾にしたり、通常の結婚式にはない面白いイベントを組み込んだりします。
→テーマウエディング・コンセプトウエディングなど
ネイティブアメリカンがテーマ
セルフプロデュースで細部の装飾までテーマを実現。
トロピカルなカラーがコンセプト
ハイセンスなビジュアルを作ってくれるのは、オリジナルウエディング専門会社のプロデュース力があってこそ。
プログラムをオリジナルで組む
挙式・披露宴・二次会の流れを1つにまとめたり、「結婚式ではこれをやるもの」と思っていたプログラムをやらずに別のイベントに差し替えたりと、結婚式の構成を新郎新婦が自由に組むことができます。
→1.5次会ウエディングなど
人前式
神様ではなく大切なゲスト全員に愛を誓う人前式は、神前式と違ってオリジナル演出が可能なので1.5次会はじめオリジナルウエディングでは定番の挙式スタイル。
帰国後パーティ・お披露目会
挙式は海外や神社で先に家族など少人数で済ませ、披露宴と二次会を兼ねた自由でラフなスタイルの1.5次会ウエディングが急増中
結婚式を行う会場をオリジナルで選ぶ
今まで結婚式の会場にはない、二人が思い入れのある場所を結婚式の会場として選んでパーティができるよう整えて式を挙げることができます。
→フリースタイルウエディング・アウトドアウエディング
学校で
母校の小学校の体育館で。思い出がいっぱい。その地域の公共の建物などの利用情報などは地元のフリーのウエディングプランナーが詳しいことが多いです。
キャンプ場で
大勢のゲストが集まり楽しめるキャンプ場で開放的に。誰もが一生忘れられない結婚式に
オリジナルウエディングの企画方法
結婚式の内容の中で、二人がどこに重点を置いて、何を表現して、ゲストに何を伝えたいのか、そのニーズをどこまで結婚式で実現するのか。
選ぶ手段やプラン内容を会場側が提示したり、こだわりをプロが変わってプロデュースしてくれる会社があります。
現在紹介できる、オリジナルウエディングを実現する方法としては、つぎのような選択肢があります。
会場のオリジナルプランまたは1.5次会プランを利用する
現在結婚式を行うことができる、結婚式場・ホテル・ゲストハウス・レストランなどで「オリジナルプラン」「1.5次会プラン」という言葉を目にしたことがあるのでは。
1.5次会プランは、会場側が結婚式に最低限必要なアイテムやサービスをパッケージにして、あとは新郎新婦の要望にあわせて追加していく、といったプランです。プログラム内容や演出を自己負担と相談しながら自由に決めることができるため、自分達のニーズや状況に合わせたプラン内容を、オリジナルで組むことができるのです。金額的には、会場が提示する結婚式のプランとあまり変わらない値段か、もっと低い費用で結婚式が可能です。
また、会場独自のロケーションを生かした演出をオリジナルプランとして打ち出している会場もあります。
プロデュース会社に依頼する
オリジナルウエディングを手掛けるプロデュース会社があることをご存知でしょうか。二人の依頼を聞いて、自社運営会場・提携会場・提携会場以外から二人の理想が実現できる会場を探し、装飾・演出・料理・ドレスなどすべて二人の希望を取り入れて完全オーダーメイドで結婚式を企画してくれる会社です。オリジナルの演出をするための費用「デザイン料」「プロデュース料」、その他オリジナル演出をするための費用がかかります。
フリーランスのウエディングプランナーに依頼する
会場にもプロデュース会社にも属していない、フリーランスのウエディングプランナーに依頼する場合は、たとえば「やりたい会場(レストランなど)があるが、もともとそこは結婚式を手掛けていない」「実家の花火大会の日に花火が見えるロケーションの会場で結婚式がしたい」など、特殊な状況やその土地ならではの情報が必要な場合に、その情報やノウハウをもっているフリーのウエディングプランナーにお願いして、結婚式ができるよう手配してもらうことができるのです。オリジナル演出が自由にできる会場の提案など、親身に相談にのってくれます。
自分たち二人で全て企画と手配
業者に頼まず、会場探しから貸し切りの交渉・衣装の手配・プログラム作成・演出の企画・パーティに必要な人員手配など、すべて自分で手配する本当の「オリジナルウエディング」です。パーティをするには、ゲストへのサービス面は二人ではできないので、おもてなしをする上で友人などの協力が必要になることが見込まれます。自分達二人だけの力で企画した結婚式など、ブログなどで検索すると例を見つけることができます。
オリジナルウエディングの費用項目
会場費
会場を貸し切りにする費用・会場使用料です。結婚式を取り扱っている会場であれば、会場使用料はプランの金額に含まれていることがほとんどです。
一方、通常結婚式を行っていない会場を貸切る場合は、その会場が一日に想定する売り上げを最低保証金として納めるケースが考えられます。
挙式費用
通常チャペルや神社で行う挙式の場合、挙式料がかかります。また、会場内のセレモニールームを借りて人前式を行う場合も挙式料がかかります。オリジナル演出として披露宴と同会場内で人前式を行う場合には、料金はほとんど(演出用のフラワーシャワー代などは別途必要)かかりません。オリジナル演出をからめた場合、オリジナルの挙式プロデュース料がかかる場合があります。
プロデュース費用
プロデュース会社やフリーランスのウエディングプランナーに結婚式の企画を依頼した場合、担当プランナー、または会社へプロデュース料がかかります。
オリジナルウエディングが自社で会場を運営している場合などは、会場費用に含まれていることもあります。
・会場側との交渉料
・挙式、披露宴のパーティプロデュース料
オリジナル装飾費用
プロデュース会社に依頼した場合、通常の結婚式以上に費用がかかることが予測される部分です。オリジナル=他にないデザインを用意するため、会場にあるインテリアや装飾ではなく、新しく作ったり、レンタルして用意します。二人が考えたテーマを形にするプロによるデザイン料もかかります。会場にあるインテリア設備以外でオリジナル装飾をしようと考えた場合、次のような費用がかかります。
・アートデザイン料
会場のデザインの費用です。プロがニーズに合わせデザインしてくれるため、費用が発生します。
・オリジナル装飾料
デザインから必要な装飾物を用意する費用です。
・レンタル装飾料
オリジナル装飾に必要で、会場にはないインテリアや小物などをレンタルする費用です。
・会場装花料
高砂装花やテーブル装花など、会場を飾るのに必要な植物の装花費用です。装花業者は基本的に会場指定の業者しか選べませんが、プロデュース会社や会場によっては、何社か提携している業者の中から、イメージにあった装花業者を選ぶこともできます。
・テーブルセッティング料
ゲストのテーブルをゲスト数とコンセプトに合わせデザイン・セッティングする料金です。
・装飾・機材運搬料
装飾品やレンタル機材を運ぶトラックなどの料金です。
飲食費用
オリジナルのコースやメニューを用意したい場合、担当プランナーとシェフを交えての話し合いになり、デザイン料がかかることがあります。
・フードデザイン料
・オリジナルウエディングケーキ料
・ケータリングサービス料
結婚式会以外の会場で結婚式を行うことも増えており、学校やガーデンなどで結婚式を行う場合は、パーティ専門のケータリングサービスなどを手配します。
衣装・ヘアメイク費
・衣装料
会場サイドやプロデュース会社提携外で、新郎新婦が自分でレンタル衣装を探したり、購入するケースが多くなっています。一方で、会場サイドやプロデュース会社がトレンドのドレスショップを何店舗か紹介してくれることもあります。
・ヘアメイク料
ヘアメイクを自分で手配することも可能です。自分の友達の美容師や、フリーランスのヘアメイクアーティストに依頼することができます。ヘアメイクを自分で依頼した場合、出張料、交通費が加算されます。
フォト・動画撮影費用
オリジナルウエディングの場合、カメラマンを自分で探して依頼することが大抵は可能です。仲介料がない分、比較的会場サイドで依頼するより安く抑えられます。ムービー撮影会社によっては、ムービー制作と当日の撮影をセットで依頼すると、全体の値段から割引をしてくれるサービスもあります。
また、前撮りと当日の撮影をセットにして提供しているプロデュース会社もあります。
DIY費用
オリジナルウエディングを計画する際、真っ先に思い浮かぶのがDIY。自分たちのオリジナリティを思い通りに出すためには、手作りでアイテムを作るのが一番の近道です。費用面での節約も期待できます。また、オリジナルウエディングではDIYアイテムとのテイストの相性も良く、自分らしいデザインにこだわりたい人にはぴったりの方法です。
ただ、こだわりを追求しすぎてしまったために、外注するよりも制作費用がかかってしまった…ということもあります。
オリジナルウエディングとは?費用と演出のまとめ
オリジナルウエディングとは、新郎新婦の二人の個性を大切にして、オリジナルの会場・演出・プログラムにこだわった結婚式のことです。
現在では、定番の結婚式の中にオリジナル要素を盛り込むカップルが増えています。また、プロデュース会社やフリーランスのウエディングプランナーに依頼して、完全オリジナルの結婚式をオーダーメイドすることも可能です。もちろん、会社を通さずに、自分たちですべて調べて手配することもできます。
どの方法をとるか、自分に合った方法を見つけ、素敵なオリジナルウエディングを実現させてください。