結婚式の準備期間はいつから?平均的な準備と最短1カ月でできること

結婚式の準備期間©Shutter B Photo – shutterstock.com

結婚式は準備期間が大切といいますが、どのくらい時間が必要かご存知でしょうか。平均的なスケジュール例は検索すればたくさん出てきますが、新郎新婦のニーズに合わせたイレギュラーな結婚式も増えています。準備期間にあった、最適な結婚式のスタイルとは。平均的な準備期間も合わせて知っておきましょう。

結婚式の一般的な平均準備期間とは

結婚式の平均準備期間©viputae – shutterstock.com

準備期間の考え方とは

結婚式の準備期間をどこから考えるかは人によって違いますが、基本的には会場を検討し始めるところからを「準備期間」ととらえています。もちろん会場検討前から構想を練っていたり、既にDIYなどできることから初めている人もいるでしょうが、多くのカップルはまず会場を決めてから、その会場でできること、雰囲気に沿って、結婚式を挙げるために必要な料理・装飾・演出・衣装を決めていきますので、準備期間の開始は会場検討開始から、と考えられます。逆に言うと、結婚式は会場が決まらないと準備が始まらないとも言えます。

準備開始の平均的な会場検討期間と会場決定の期間

全国的な平均期間は、10カ月前から会場を検討し始め、8カ月前には会場を決めています。
検討期間は平均2カ月で、この期間に気になる会場の下見をしたり、各会場が用意しているブライダルフェアや試食会に参加して、見積もりを出してもらい検討します。下見のためには基本的に予約が必要です。最低でも1週間~3日前までには下見予約を。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

結婚式の準備コア期間とは

会場が決まり、会場側の担当者やウエディングプランナーと数度の打ち合わせ後、結婚式の準備が本格的に忙しくなるのは3カ月前からと言われています。それまでは結婚式の構想を練ったり、決まった会場に合わせてどのような装飾にするのか、新郎新婦の衣装の検討など、会場に合わせた装飾や演出の情報収集及び検討期間になります。
演出や装飾の内容と料理のコースなど、会場側との打ち合わせで決定するのがちょうど4~3カ月前。それに合わせ新郎新婦が、招待状の発送・装飾物の制作・演出のための準備・スピーチや余興のお願いなど、決定方針に沿って具体的に動き始められるのが3カ月前からなのです。もっとも忙しくなるのは2~1カ月前からで、この時期には綿密なスケジュール管理が必要になります。

結婚式の準備期間1年半前~1年

準備期間が必要・向いている結婚式スタイル

・大人気で競争率の高い会場での結婚式
・こだわりオーダーメイドのオリジナルウエディング
・自分たちで企画するフリースタイルウエディングなど

メリット

・大人気会場の予約は挙式予定日の1年前から、というケースが多いため、事前下見の際などに担当者とよく条件をすり合わせして、憧れの会場をベストな日取りで予約できる。
・検討期間が長いので、結婚式についてさまざまな情報が集められる。
・準備期間は十分あるため、こだわりを追求でき、満足度の高い結婚式が挙げられる。

デメリット

・準備期間が長いため、スケジュール管理が難しい。
打ち合わせが長く空いてしまったり、どの準備がどこまで進んでいるのか、進行状況を二人が共有できなくなってくることがあります。
・準備タスクが増える
こだわりすぎて準備が増えた割に進行がはかどらず、3~1カ月前に準備のタスクが増えすぎて生活を圧迫することも。
情報共有ツールを使って、スケジュール管理を計画的に。

結婚式の準備スケジュールやタスクを共有するツールについてはこちら。

新郎新婦二人でやることを共有したい!おすすめ結婚準備ツール

・他の会場やテイストに目移りしてしまう
早めに会場を決めたものの、情報収集の時間も長くなり、装飾やドレス選び、そもそもの会場の選択まで目移りしてしまうケースが。ブレてしまうと、それまでの準備もすべて無駄になってしまい、キャンセル料がかかることもあるので、検討は慎重に。

結婚式の準備期間1年間~10カ月

準備期間が必要・向いている結婚式スタイル

・海外挙式、国内リゾート挙式
・二部制ウエディング
・ゲストハウスウエディング

メリット

・宿泊手配や旅行の手配など、やることが多いリゾートウエディングは一般より早めに動き出すのが望ましいです。早めに手配することで、一般より安い値段で手配できることが多いです。
・二部制ウエディング、ゲストハウスウエディングなど、パーティの時間が長い・自由度が高い・ゲスト数が多い結婚式は、その分いろいろな準備や検討に時間がかかるため、この時期から動き出しましょう。

デメリット

準備期間が長くなると、その分こだわりも増え、気づいたら当初の見積もりよりも費用がかさんでしまった…ということがありがちです。打ち合わせごと、決定事項ごとに見積もりを出してもらい、どれくらい結婚式の費用が増えているのかを、その都度見直していきましょう。

結婚式の準備期間8カ月~6カ月

準備期間が必要・向いている結婚式スタイル

・通常の結婚式

メリット

一般的な結婚式の準備期間のため、モデルケースや、いろいろなパターンのタイムスケジュール例をインターネットで簡単に数多く探すことができます。お手本が多いため、無理のないスケジュールを組んで万全の体制で結婚式に望むことができます。

デメリット

お手本が多すぎて、どのように段取りを組んだらいいのか迷ってしまうことが。
また、半年前に会場を決めて安心してしまい、担当者からも何の連絡もなく、3カ月前まで何もしていなかった…ということもよくある話です。事前に進められる準備は計画的に進めておきましょう。

結婚式の準備期間4カ月~3カ月

準備期間が必要・向いている結婚式スタイル

・レストランウエディング
・1.5次会ウエディング
・ファミリーウエディング

メリット

・一般的な結婚式準備としては、ギリギリの期間。
・3カ月前に契約すると割引特典などを用意している会場も多い。
・仕事が忙しい人などは、結婚準備のコア期間のみに集中して準備することができる。
・こだわる時間が少ない分、自分たちに本当に必要なことだけに集中できるので、無駄を省いた合理的な結婚式が計画できる。
・結婚式を挙げたいというモチベーションが維持できる。

デメリット

・準備時間がかなり少なくなるため、こだわるにはやりたいことの絞り込みと、綿密なスケジュール管理が必要。
・過密スケジュールになるため、新郎新婦間の意思疎通がギクシャクすることも。
・ゲストによっては、予定が既に入ってしまっていることがあり、本当に呼びたい人が呼べない可能性がある。
・招待期間が短くなるため、ゲストにとってパーティの位置づけが少し軽く感じられてしまう可能性があります。また、合理性を追求しすぎておもてなしの手間を省いてしまい、ゲストが軽んじられていると感じてしまうことも。例としては、時間短縮のためにメールやWEB招待状を活用するか、紙の招待状を作成するか、などゲストのおもてなしに関わることは、選択を慎重に。

結婚式の準備期間2カ月~1カ月

準備期間が必要・向いている結婚式スタイル

・少人数ウエディング(10~30人)
・家族婚、会食ウエディング
・結婚式二次会

メリット

準備期間が非常に短いため、手間は他の結婚式に比べるとほとんどかからない。

デメリット

・結婚式の規模、契約できる会場が限られるため、本格的な披露宴を計画するのはかなり難しい。
・招待ゲストは限られる。
・こだわりがあった場合、できるかどうかは交渉次第または運次第の部分が大きく、計画を立ててもすべてがかなえられるのは難しい。

結婚式1カ月前では間に合わないこと

通常、結婚式の1カ月前に準備しようとしても基本的には間に合わないことを例として挙げてみました。最短で結婚式を挙げる際の参考にしてください。

返信つき招待状の発送

印刷会社に招待状作成を依頼すると最短でも3~4日、輸送機関を考えると5~6日はかかります。自分で招待状をプリンターで作成したとしても、宛名書きに丸1日はかかりますので、発送までに1週間はかかるでしょう。そこからゲストに結婚式の出欠を1週間で返信してもらうのは難しく、どんなに融通の利く会場でも人数確定は2週間前までが多いため、返信はがき付き招待状の作成は不可能です。出欠は事前に確認済みで、案内状のみを送ることなら可能です。

オーダーウエディングドレスの購入

ウエディングドレスをオーダー・または自分サイズに直してセミオーダーで購入したい場合、通常はその人用に仕立てて新品を作るため、1カ月前の購入は間に合わないことがほとんどです。既成品の購入は可能ですが、試着してみてお直しをしてほしい…という相談は厳しくなります。レンタルは、借りたい衣装とサイズが当日空いていればギリギリ可能ですが、やはりサイズ直しが必要なことが多いため、1カ月~3週間前が限界です。

前撮り

年々人気が高まるウエディングの前撮り。人気のカメラマンやスタジオは、ロケーションフォト撮影に適した季節(春・秋)には土日で予約が殺到するため、早い人だと半年前から予約に動きだします。土日で考えているのであれば通常月ても1カ月前は難しいでしょう。平日・早朝・またはキャンセルが出たらお知らせしてもらうなど、柔軟に対応すると予約がとれることもあります。

オーダー系創作装飾物

ウエルカムボートやオリジナル席礼などを、センスが抜群の創作作家にインターネットで依頼したい場合は、制作期間を3週間ほど見ているケースが多いため、一カ月では間に合わないことも多いです。メールやメッセージで、間に合うかどうかの問い合わせを。

きめ細やかな打ち合わせ

ウエディングプランナーや会場担当者は、他にも平行して何組かの結婚式を担当しています。打ち合わせを一カ月で複数回入れたいと思っても、1カ月で1~2回が限界でしょう。その他は全て電話か、メールでのやりとりになりますので、自分たちの要望が伝えきれない、説明できたが最終確認がとれない、といったケースも出てきます。

結婚式の準備期間で平均から最短期間のまとめ

結婚式をしたいと思った場合、結婚スタイルや二人のこだわりに合わせた、最適な準備期間があります。急に結婚式を計画したいと思っても、結婚式は二人だけではできず、いろいろな人の協力が必要になります。平均的な準備期間と、準備にかかる時間の目安を知っておくことで、二人がやりたいことを実現するのに必要な期間を考えましょう。いつから準備を開始すればいいのか、スケジュールを立てる際の参考になるはずです。

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