©BrAt82 – shutterstock.com
結婚式のクライマックスは、両親に向けて花嫁が思いをつづった「花嫁の手紙」と、その後の「記念品贈呈」のシーンでしょう。育ててくれた感謝と成長をかみしめる記念品贈呈では、思わずもらい泣きしてしまうゲストも多いのでは。両親に思いを伝えるには何をプレゼントしたらいいのか、喜ばれるギフト選びのアイデアをまとめました。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017
目次
結婚式で両親にプレゼントを贈る「記念品贈呈」とは
結婚式での親への記念品贈呈とは
結婚披露宴の中で、新郎新婦がお互いの両親に、今まで育ててくれた感謝の気持ちを込めてプレゼントを渡します。パーティの後半、ほぼすべてのプログラムが終わり、残すは閉会の挨拶…の前に組み込まれることが多いです。記念品贈呈前に、花嫁が家族への感謝を綴った「花嫁の手紙」の朗読が入ることもあります。
ほとんどの人が行っている
両親への記念品贈呈を披露宴に取り入れている人の割合は全国で91.7%になります。ほとんどの新郎新婦が何かしらのプレゼントをお互いの両親のために事前に用意していますが、中には「持ち帰りが大変」「両親がそういった雰囲気を好まない」との理由で、披露宴では贈呈を行わず、結婚式前や後にフォローしているカップルもいます。
両親へ記念品を用意する際の金額相場や依頼先の目安
先輩新郎新婦はどのくらいの値段で、どのようにして記念品を用意しているのでしょうか。金額相場と依頼方法をまとめました。
記念品の金額相場
記念品の全国平均:3.2万円
この金額は両家合わせた金額です。
ちなみに選んだ金額で一番多いのは「2~2.5万円」のゾーンと「1~1.5万円」のゾーンになります。
記念品の用意の仕方
会場のオリジナル、または専属の業者に依頼:52.0%
プレゼントで多く選ばれる花束は、会場が提携するフローリストにブーケ・装花と一緒に依頼するケースが多いようです。記念品の用意を外部にお願いすると、保管料として持ち込み料がかかる会場も多く、会場でお願いする流れになっています。
自分達で会場外のお店や業者に依頼:38.7%
最近では「子育て感謝状」やオリジナルの時計など、インテリアにもなる魅力的な記念品を用意する業者が増えています。Instagramやギフト専門通販サイトで調べ、自由度の高い記念品をプレゼントとして選ぶ新郎新婦が増えているようです。
二人で手作り・DIYで用意:15.6%
二人の感謝の気持ちが伝わるよう、手作りで用意するカップルも多いです。最近ではブライダルアイテムを作るワークショップにおいて、フォトフレームやドライフラワーを利用した「子育て感謝状」を作る講座が用意されています。手作りで時計を作るキッドなども販売されています。二人の趣味を生かしたプレゼント(手芸や陶芸など)も手作りでは定番です。
記念品を用意する際の注意点
記念品選びで、両親に喜んでもらうために、大切なポイントをまとめました。
ギフト選びで重視したいポイント
感謝の気持ちが表せるもの
パーティでゲストの前で渡すため、二人の気持ちが伝わるような工夫がされていて、両親とゲストが分かりやすいものがよいでしょう。
実用的であること
両親が家で使えるもの、または飾って楽しめるクオリティであることが大切です。
新郎新婦らしさが出せるもの
新しい門出に、両親が二人をこれからも身近に感じられるような、二人らしい雰囲気を重視しましょう。
家族の思い出にちなんだもの
家族の思い出やエピソードが感じられるものだと、今後家で見た際にそのことを思い出せるため、記念品として喜ばれます。
ギフト選びで注意、配慮したいポイント
持ち運びしやすいもの
披露宴で渡すため、パーティ後に両親が持ち帰ることを考慮してください。家が遠方で、かさばるものを選んだ場合は、配送の手配をしましょう。
好き嫌いが分かれない無難なもの
両親に嫌がられる可能性があるものは避けましょう。食品や個性が強いものを選ぶ際には、お互いの両親の好みをしっかりリサーチしてから選んでください。
両親への記念品・定番おすすめのプレゼントアイデア
花束・植物
多くのカップルが選ぶ定番のプレゼント。記念品贈呈は両家両親と新郎新婦が一同にそろう場面であるため、写真撮影のポイント。写真映えを意識して別のプレゼントと花束を両方用意するカップルが多いです。
ずっと手元に残せるプリザーブドフラワー
花束の贈呈は絶好の撮影ポイント
オリーブの苗に手作りの育て方カードを添えて
手紙
それぞれの両親に手紙を用意する新郎新婦はとても多いです。最近は、手紙を入れるフレームの用意もあります。手紙だけというより、手紙と何か別のプレゼントを一緒に用意するケースが多いです。
なくさないで飾っておける手紙を入れる贈呈用ボックスも
花嫁の手紙は披露宴のクライマックス
アルバムやフォトフレーム(写真立て)
今までの写真を集めたアルバムやフォトフレームも大定番の記念品ギフトです。デジタルフォトフレームに今までのデータを入れておき、今後も増やしていけるようにするアイデアや、新郎新婦がお互いの写真を生い立ちから集めたオリジナルアルバムを作成するなど、二人らしい手作り感や贈る意味合いも込められます。
フォトフレームに写真だけでなくフラワーを詰めるアイデアが大人気
手作り感あふれるオリジナルアルバム
時計
実用的かつ、インテリアにもなり、「これからは夫婦二人の時間を大切にしてほしい」「これからもずっと家族としての時を刻んでほしい」などいろいろな思いを込めて贈ることができます。記念品として材質や色を選んでオリジナル仕様にしたり、パーツを組み立てて手作りできる商品の用意など、さまざまな方法でオリジナリティを出すことも可能です。
年輪を生かした木目の手作り時計
プリザーブドフラワーで手作りした時計
ぬいぐるみ・米・お酒
新郎新婦が生まれたときの体重にちなんだ重さにしたぬいぐるみ(ウエイトドール)やお米(体重米)。両親にいままでの成長を思いだしてもらえるプレゼントです。「結婚の記念に残してほしいのでドールにする」という考え方と「家に保管するのは場所も取るので美味しく食べてほしい」とお米にする考え方とで、チョイスが分かれます。また、二人が生まれた年に作られたお酒を贈る、というアイデアも。
ウエイトドール
体重米
記念のお酒
食器
普段の生活ではあまり買わないような高級な夫婦茶碗や夫婦箸・夫婦椀などに両親の名入れをして贈るケースが多いようです。また、陶芸スクールで簡単にできる箸置きやコップのなどの手作り教室もあり、自分達で手作りして贈るケースもあります。
手づくりの夫婦茶碗
手作りの箸置き
ギフト券・旅行券
慌ただしかたった子育ても、結婚式でひと段落します。結婚式の準備でも何かと協力してくれたことでしょう。そんな両親をねぎらうために、ディナーなど用途が選べるギフト券や、ゆっくり過ごしてほしいと旅行券を贈るカップルも多いようです。
旅行券を入れて贈るボックスを手作り
子育て感謝状
最近記念品として選ぶ人が急増している「子育て感謝状」。フォトフレーム・アルバム・花をあしらったリースタイプなどさまざまな形態とデザインがあり、感謝の気持ちゃポエムを綴ってダイレクトに二人の思いを伝えることができます。手作りするカップルも多く、気持ちが伝わる温かいプレゼントです。
ドライフラワーをあしらった子育て感謝状
手作りは温かさが伝わります
結婚式で両親にプレゼントしたい記念品の相場とアイデアまとめ
結婚式の披露宴で両親に記念品を贈るカップルはとても多く、両親に二人の感謝の気持ちが伝わるプレゼントを選んでいます。定番は花束ですが、それぞれに気持ちや思い出が伝わるよう、二人らしい工夫があります。先輩カップルのアイデアを参考に、二人らしい記念品をギフトに選んでください。