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結婚式二次会をするかしないか、迷っている30代大人カップルは多いでしょう。30代だから派手なことはしない、二次会をする意味が分からないという理由はもっともですが、30代だからこそできる内容の二次会をゲストと一緒に楽しむ30代カップルも多いのです。会場から服装まで、大人が楽しめる二次会をご紹介します。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017
目次
結婚式二次会をする30代カップルは少ない
結婚式の披露宴をした人で二次会まで行う30代のカップルは、20代カップルと比較すると少なくなり、20代カップルの2/3程度になります。
【二次会を行ったカップルの割合】
・30代前半・・・35.0%
・30代後半・・・27.5%
この数字で意外なのは、30代前半・後半カップルともに招待客を披露宴で50人以上呼んだうえで二次会を行う率が70%で、20代よりも多い数字です。招待客数が多いほど二次会を行う人が増えています。
考えられる理由として、披露宴ではせっかく来てくれたゲスト1人1人とゆっくり話せないため、その後のフォローのために二次会を企画する人が多いという事が考えられます。
30代カップルが二次会をしない主な理由
30代前半の二次会をしない理由
・呼びたい人は披露宴ですべて呼べた
・二次会をする意味が分からなかった
・準備が面倒だった
30代後半の二次会をしない理由
・親族のみの結婚式だった
・呼びたい人は披露宴ですべて呼べた
・二次会をする意味がわからなかった
30代前半、後半両方ともに「二次会をする意味が分からなかった」という理由が、20代カップルよりとても多くなっているのが特徴的です。全員で盛り上がる20代のような二次会は、30代にとって楽しみや魅力を感じなくなっているのが大きな要因としてあげられます。
では、30代から新郎新婦とゲストが魅力があると感じる二次会とは、どのような内容なのでしょうか。
30代からの大人の二次会パーティ内容とは
30代の二次会の最適な参加ゲスト数は?
30代前半での平均ゲスト数
66.4人
全体でのゲスト平均人数は60人なので、30代前半の二次会は招待客数が多めで、逆に後半になると少なくなる傾向です。30代前半はパーティの参加に慣れ、積極的にパーティを楽しむゲストが多く、交友関係が広くなるためゲスト数が多くなる理由が考えられます。
30代後半での平均ゲスト数
55.8人
30代後半になると、二次会のゲスト数は大きく減少します。理由として、出産や子育てで長時間パーティに参加できない人が男女共に多くなっていることが考えられます。その分、二次会に参加できる人はより純粋なお祝いの気持ちで参加を決めたり、久しぶりに集まる仲間とのパーティを楽しみにしてくれていると考えられます。
30代が選ぶゲストのための二次会会場とは?
30代前半が選ぶ会場TOP3
レストラン43.7%・カフェバー22.5%・ホテルや式場内の施設18.0%
30代前半が選ぶ二次会会場は、20代に比べ圧倒的にレストランが多くなっています。反面、20代が選ぶカフェや居酒屋・ダイニングバーのようなラフでコストが低い場所の割合はぐんと減っているのが特徴です。これは、ゲストへのおもてなし面で料理のクオリティや居心地の良さを重視しているからといえます。
30代後半が選ぶ会場TOP3
レストラン31.6%・カフェバー21.1%・ホテルや式場内の施設31.6%
30代後半が選ぶ二次会会場でより特徴的なのは、ホテルや式場内の施設またはレストランを会場に選ぶ人の率がグッと増えること。移動時間に負担をかけず、かつ設備とサービスもよいホテルや式場内のレストランや宴会場は、ゲストにとって有難い会場です。披露宴と同じ会場なので待合時間や着替えの心配もなく、会場の雰囲気も落ち着いて上質な時間を過ごせます。
30代の二次会の会費設定の方法は?
30代前半の二次会会費と会場への支払い額
男性7300円・女性6400円
会場への平均支払い396000円
30代前半の二次会会費設定は、全体の平均とほぼ変わらずといった内容ですが、男女の会費の差額が少なくなっています。これは、女性も働いて安定した収入を得ている人が多く、よりゲストに満足度の高いサービスを提供するために男女の会費の差をなくしていることが考えられます。
30代後半の二次会会費と会場への支払い額
男性6700円・女性6300円
会場への平均支払い377000円
男性の会費設定がグッとさがり、20代と比較しても会費の男女差がなくなります。会場に選んでいる場所の割合とゲスト数から見て、会場費は決して安くない場所を選んでいることから、ゲストにあまり金銭面での負担はかけず、料理のクオリティをよりアップして楽しんでもらいたい、という新郎新婦の意図がハッキリ見えます。また、この年頃になるとゲームなどは好まず景品にも興味があまりわかないため、ゲーム景品代がない代わりに会費を下げることが出来ます。
30代が選びたい二次会の衣装は?
30代前半の二次会ドレス
ウエディングドレス・カラードレス
30代前半では挙式・披露宴・二次会とすべて同じドレスで通した花嫁の率が38.5%と前世代を通して最も高くなっており、ドレスをオーダーやセミオーダーで購入する率も高くなっています。派手なお色直しで衣装を変えるより、自分が本当に気に入ったこだわりのウエディングドレスを1日着て過ごしたい、という気持ちが分かります。
30代後半の二次会ドレス
ウエディングドレス・フォーマルドレス・カジュアルワンピース
30代前半では挙式・披露宴・二次会とすべて同じドレスで通した花嫁の率が50%と、さらに衣装については厳選する傾向です。また30代後半で驚くのは、二次会用にカラードレスを着用する人の率がガクッと減り、フォーマルなお呼ばれ用ドレスや、カジュアルな普段着ワンピースを選ぶ花嫁がとても多いことです。選ぶ割合はウエディングドレスとさほど変わりません。ゲストと同じ目線でパーティをアットホームに楽しみたい花嫁が多いことや、一回きりのドレスではなく、この後も結婚式の思い出とともに末永く着られるドレスやワンピースを選んでいることがうかがえます。
30代からゲストとともに楽しめる素敵な二次会とは
30代の大人カップルが二次会をする意味とは
30代カップルが二次会を行う理由として、「披露宴ではできないゲストとのふれあいの時間を大切にする」ことが大きな理由としてあげられます。
30代前半はまだ20代と同じ感覚のカップルも多いでしょうが、30代半ばから後半になれば、出産・子育て・転職転勤など、さまざまなライフイベントと絡んで友人や同級生・縁ある人々と気軽に会える時間はガクッと減ります。次に会うのは同窓会等のイベントがないと、なかなか会えない人もいるでしょう。
「結婚式」というイベントで大切な人々が集まってくれた、その時間をできるだけ大切に、会話をたくさん楽しみたい…という理由は、とても意味のあることではないでしょうか。
パーティを楽しめるゲストを招待する
30代前半までは付き合いの広さとともにゲスト数も多くなりがちですが、30代後半からはゲスト数にこだわらず、パーティを楽しんでくれるゲストを厳選して招待するのが二次会を成功させるカギです。また、挙式と披露宴は家族のみで行うカップルも多いので、二次会ゲストの顔ぶれを思い切って変えてみるアイデアもおすすめです。
会費と内容を見合ったものにする
30代は男女共に就職してからかなり経過しており、経済的に安定していることから「ゆったりパーティを過ごしたい」と考えている人がほとんどです。男女で差をつけるより、いただいた会費と見合ったクオリティの料理やサービス内容のパーティを計画しましょう。さらに30代後半ともなると、ゲームの盛り上がりや景品はいらないと考えるゲストが多くなってくるため、景品代をとらずに会費を下げるよう配慮しましょう。
会場はゲストがゆったり過ごせる場所を
会場は大人のゲストが歓談をゆったり楽しめるよう、騒がしくない料理がおいしいレストランや、移動が少なくラグジュアリーな気分のまま楽しめる披露宴と同じホテル・式場内の宴会会場やレストランがおすすめです。ゲストがくつろいで過ごせる雰囲気を基準にした会場選びを。
衣装は厳選するか長く使えるものを購入
30代からの二次会用衣装選びでは、挙式・披露宴・二次会と通しでお気に入りのウエディングドレスを着用するためにこだわりの1枚を探したり、結婚式の楽しい思い出を残すためにこれからも使えるフォーマルドレスや普段用のワンピースを着用し、ゲストと距離感を縮めて楽しむことがおすすめできます。30代まで培ってきたセンスや自分らしいこだわりを追求して、自然体の衣装を選びましょう。
30代からの大人の二次会の内容のまとめ
30代で二次会を行う人は現在は少ないですが、30代の結婚率が上がっている今、二次会を計画して楽しむ30代も多くなってきています。二次会は結婚式を機に集まってくれたゲストと、披露宴以上に触れ合いと会話を存分に楽しめる、大切な時間です。ゲストをおもてなしする気持ちをパーティに反映して計画すれば、きっと楽しく思い出に残る二次会が計画できますし、多くのゲストはパーティを楽しみにして来てくれます。30代の大人の二次会、あきらめずにぜひ計画してみませんか。