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結婚式でゲストが一番楽しみにしている料理に、できるだけこだわりたいと考えるのは自然なこと。ゲストに喜んでもらうための料理のアイデアは、金額をランクアップして質を高めたり、実演を取り入れる方法などありますが、ここでしか味わえないオリジナルメニューを二人で考え、おもてなしする、という方法があるのです。
目次
結婚式の料理のオリジナルメニューとは
二人の結婚式のために特別に用意したメニュー
結婚式のオリジナルメニューとは、二人の結婚式に駆けつけてくれたゲストのために、会場側が「この日のため」だけの料理を用意すること。通常の結婚式の料理とは、シーズンと金額でコースのメニュー内容が決まっていて、新郎新婦はその中から結婚式を挙げる季節に合わせメニューを選びます。オリジナルメニューとは、素材、調理法、盛り付けに至るまで二人の意思やこだわりを取り入れて、他の結婚式では味わえない内容のコースメニューを作り上げるサービスです。
料理に物語をつけてゲストに忘れられない印象を
結婚式の会場を決める際「料理を重視して決めた」というカップルは60%にのぼり、多くのカップルが料理にこだわりを持っていることが分かります。どの結婚式の料理の内容も個凝っていて美味しいですが、コース料理の王道フレンチが選ばれることがほとんどなので、ゲストの印象としては「美味しかった」しか残らないという意見もあるのです。
オリジナルメニューにするメリットとして、料理の内容が他とかぶらないだけでなく、「二人の出身地の食材」を使ったり、「二人の家庭の味」を再現するなど、二人のルーツや思い出など物語性のあるエピソードを盛り込んだ内容にすることができること。ゲストは料理を味わうだけでなく、料理1つ1つを味わいながら二人のパーソナリティを知り、より食事の時間を楽しむことができ、深く心に残るでしょう。
結婚式でオリジナルメニューの料理を依頼する方法
結婚式でできるユニークでクオリティの高いおもてなしとして、最近さらに注目を集めつつあるオリジナルメニューの考案・提供サービスですが、すべての会場が対応してくれるわけではありません。話し合いで対応してくれる場合もありますが、どれだけ柔軟にオリジナルメニューに対応してもらえるかは会場によって違うのが現状です。対応してくれるとWEBに記載のある会場も、対応範囲はそれぞれ違います。
オリジナルメニューに対応してくれる会場を探す
もし結婚式の演出の1つとしてオリジナルメニューを考えているなら、まずは対応してくれる会場を探すことが近道です。WEBでオリジナルのメニューについて触れている会場を下見して、会場担当者にどういった形式で対応できるかを確認します。
会場を決めてからオリジナルメニューに興味をもった場合は、会場担当者に希望を伝え、対応を考えてもらえないか相談してみてくたざい。全てのコースメニューをオリジナルにするのは無理でも、一皿だけの対応や、大皿での提供などの対応をしてくれることもあります。
オリジナルメニュー対応の条件と作り方を確認
まずは二人の希望を率直に伝えてみて、会場側に対応してもらえる範囲で、二人のアイデアを盛り込んだメニューの構成や内容を考えていきます。
オリジナルメニューを作るのは20000円のコースのみといったような、対応できるコース金額が決まっていることが多いようです。
専門家ではないのでオリジナルメニューが思いつかない…と心配になるかもしれませんが、会場側が提案する内容からオリジナルでコースを組み立てたり、こちらが提案した食材でコースを組み立ててもらうなど、さまざまなアプローチ方法があります。
オリジナルメニューのアイデア例
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ゲストに感謝とおもてなしの気持ちが伝わるよう、二人のルーツや思い出・物語が料理を食べることで感じられるアイデアが、オリジナルメニューを生み出すポイントです。オリジナルメニューのアイデアの参考例をまとめました。
二人の出身地の食材を使用する
二人それぞれの出身地の食材や名物を取り寄せ、コース料理に使ってもらうというアイデアです。1つ1つの料理に特別感が生まれ、二人が育ってきた故郷が想像できて、より一品一品を美味しく味わえます。
二人の出身地の郷土料理、調理法を取り入れる
二人の出身地の名物料理や、会津のこづゆや富山のブリ料理のように、その土地の結婚式で伝統的に出される郷土料理をメニューに加えてもらうのも、他県ゲストにとっては珍しく嬉しいサプライズです。
自家栽培のものを使用する
どちらかの実家・親族が農家を営んでいる場合は、実家で育てた野菜や肉類などを使ってメニューを構成してもらうのも素敵です。ご家族が一生懸命育てた素材でゲストをもてなすことができ、温かい気持ちが広がります。
二人の家庭・母の味を再現する
二人が育った家庭で思い出の料理をコースの中に再現してもらう素敵なアイデアも。メインにロールキャベツ、デザートにプリン…といった「母の得意料理」「父が休みの日に作ってくれた」「祖母の思い出の料理」などで一部を構成します。二人と家族の関係が垣間見え、ゲストに静かな感動を与えてくれるはず。
二人の交際期間の思い出の味を再現する
二人で旅行に行った先で美味しかった名物料理や、初めて家で振舞った手料理など、二人の交際のエピソードが伝わる一品を盛り込むアイデアです。ゲストはなれそめを知り、より二人を身近に感じることができます。
二人に関係のある食品ブランドや商品を使用する
自分が食品関係に努めている、または家族や友人が食品関係の仕事をしているなどつながりがある場合は、その会社の商品やブランド食品を取り入れたメニューを考案するのも意外性があって面白いアイデアです。
二人の趣味や好きなテイストを取り入れる
オリジナルウエディングケーキに二人の大好きなキャラクターモチーフを取り入れたり、料理の盛り付けに好きなカラーをふんだんに取り入れてもらったりと、二人の「好き」が伝わると、ゲストの心に刺さります。
食器や盛り付けに二人のアイデアを取り入れてもらう
好きな食器のブランドやテイストにこだわったり、盛り付け方にアイデアを取り入れてもらう対応ができる場合もあります。二人のセンスや好みがゲストに伝わり、視覚で料理を楽しんでもらいましょう。
試食の際に美味しかったのものを組み込んでもらう
オリジナル対応は無理でも、下見の試食の際などに二人がおいしかったとメニューをコースの中に組み込んで、オリジナリティのあるコースを作ることが可能なことも多いです。できる範囲でいろいろ工夫を凝らしましょう。
結婚式オリジナル料理のこだわりポイントの説明や伝え方
料理長に考えたメニューを説明してもらう
料理長から二人のこだわりポイントや今回のメニュー内容などポイントを説明してもらうことができます。ゲストに料理を楽しんでもらう定番のアイデアです。料理長から説明してもらうと非常に説得力がありますし、新郎新婦のアイデアをベースにシェフがさらに工夫したポイントなどが分かります。ただ、会場や厨房の状況によっては、シェフの説明が難しい場合もあります。
二人で直接説明する
新郎新婦みずから、なぜこのオリジナルメニューにしたのかという理由を説明するのも、ゲストに伝わりやすい演出です。時間配分や会場側からのOKがあれば、思い入れのある一品を二人でゲストにサーブする、という演出方法も。
メニュー表に説明を書きこむ
ゲストがじっくりと見るメニュー表に、それぞれオリジナルメニューの説明を書き加えておくのも手間がかからず分かりやすいです。何度も見返すことができ、ゲスト同士の歓談のきっかけや話題作りに。
結婚式の料理にこだわりオリジナルメニューにするアイデアまとめ
結婚式の料理には、ゲストをもてなし喜んでもらうために、さまざまなこだわり方や演出アイデアがありますが、新郎新婦の個性やルーツ・思い出が伝わるオリジナルメニューを会場側のシェフと一緒に考案するサービスが増えてきました。会場によって対応できる範囲に差がありますが、できる範囲で新郎新婦の気持ちが料理でゲストに伝えられるよう、ユニークな料理の工夫を楽しんでみてください。