神前式で花嫁がする基本の髪型と和装に似合うヘアスタイル

神前式の髪型©Yue_ – iStock.com

日本の伝統ある挙式スタイル『神前式』の衣装は、白無垢に綿帽子、髪型はかつらの着用をイメージをするのではないでしょうか。衣装にいろいろなバリエーションがあるように髪型にもいくつか種類があります。和装は髪型で決まるといっても過言ではありりません。普段着慣れない和装にはどのような髪型があうのでしょうか。正統派から自分らしさを重視できる神前式でのヘアスタイルをご紹介します。

抑えておきたい基本の和装ヘア

神前式の髪型©yaschan79 – iStock.com

文金高島田

文金高島田は髪を高く結い上げたヘアスタイルで、その格の高さ・華やかさから花嫁の正式な髪型とされてきました。カツラの種類も全かつらでショートの方も被れるかつらがあります。半かつらは顔まわりを自分の髪で仕上げ、残りをかつらにします。生え際に地毛を使用するため、自然に顔なじみよくかつらを使用できます。肩甲骨から胸あたりまで髪の長さがある方は自分の髪で結うことが地毛結いで可能です。最近ではかつらの髪の色合いも明るい髪色のバリエーションがでています。かつらは種類がたくさんありますので、自分の顔の形に合った大きさ、フィット感を確認して選びましょう。

伝統的な花嫁姿にしたい方には文金高島田

髪が長い方は地毛結いで。日本人女性の美しさを引き出してくれる髪型です。

角隠し

文金高島田に帯状の白い布を巻き、頭のまげや後頭部が見えるのが特徴です。顔の輪郭がしっかりでるので、化粧映えしキリっとした印象になります。かつらに着けたかんざしや笄(こうがい)という髪飾りを気品あるべっ甲の華やかなものをつけるとより一層映えます。白無垢、色打掛、引き振袖いずれの和装に合わせることができます。きれいに見せるためには、角隠しを「つける位置」と「おでこからの距離」がポイント。正面から見て眉の高さと揃い、左右のびんが潰れず、ぴったり沿うようにバランスを取ります。

正統派だからこそ角隠しを着けるバランスにはこだわって

顔の中心と角隠しの中心がぴったり合うことでかんざしの見え方も均等で華やできれいに見えます。刺しゅう入り角隠しを選ぶとより凛とした風格ある雰囲気に。

綿帽子

ドレスのベールと同じく挙式が済むまで新郎以外の方には顔をみせないという意味がある綿帽子。頭がすっぽり隠れるため、清楚で奥ゆかしいイメージに。綿帽子の中の髪型は以前は文金高島田が多かったですが、最近では洋髪にする方も増えました。洋髪をまとめた髪型には、金具を使い綿帽子をかぶせます。綿帽子は正面から見て、前髪・左右の髪の見え方が同じ分量に被り、眉毛と綿帽子の端は重なるか重ならない程度の位置が美しく仕上がります。

内側の赤が白無垢のアクセントに

裏地の赤でワンポイントカラーが入り、白無垢がおしゃれに仕上がります。顔まわりも明るく見せ写真の顔写りもよくなる効果も。

レース使いの綿帽子で個性的な花嫁に

洋髪に綿帽子のときにはレース使いも素敵です。他の花嫁とは一味違う個性的なスタイルがお好きな方におすすめです。

洋髪

最近では白無垢に洋髪も多いスタイルになってきています。洋髪はバリエーションの多さから自分らしさをだしやすいスタイルです。編み込みやシニヨンのまとめ髪が主流で髪の上部または下部に花を挿します。顔まわりが寂しくならないように花はボリュームたっぷりにあしらうのがポイント。生花を挿すことで華やかさが増します。白無垢に合わせる生花はボリュームをだすならばダリア、ユリ、クラシカルならばトルコキキョウ、かわいいイメージならばピンポンマムなどになります。

サイドにボリュームある生花で華やかに

ラナンキュラスは柔らかい印象に見えるので、やさしい雰囲気に仕上がります。小ぶりの花はサイドにいくつかまとめて着けることでボリュームがだせます。

白無垢にはクラシカルな洋髪で

赤い花も胡蝶蘭であればクラシカルにまとまり、白無垢にも相性よくまとまります。色がアクセントになりモダンな雰囲気に。

神前式での髪型でルールやマナー、気をつけること

神前式の髪型では守らなければいけないルールは、綿帽子をつけられるのは白無垢だけになります。角隠しは白無垢、色打掛、引き振袖、すべてに合わせられるので、披露宴で他の和装を着たときにもスムーズに対応できます。最近では洋髪も選ばれることが多いですが、神社や会場によっては綿帽子を被ることができないこともあります。また、洋髪用の綿帽子は種類が限られていることも。決められたことがある場合はそれに準じましょう。厳かな神前式ですが髪型は地味すぎても派手過ぎてもいけません。会場の雰囲気と衣装とのバランスを考えた髪型選びにすることが大切です。

神前式で花嫁がする基本の髪型と和装に似合うヘアスタイルまとめ

和装での結婚式を考えている方にとっては、当日どのような髪型にすればよいか悩んでしまう方は多いと思います。伝統的に決めたいときは文金高島田のかつらスタイルで自分の顔の形にあった大きさのかつらを選ぶとよいでしょう。白無垢に綿帽子をあわせて日本の古くからある花嫁スタイルにすることも素敵ですね。最近では神前式に洋髪スタイルを取り入れた髪型アレンジも増えています。大きな生花を着けて顔まわりを華やかな印象にすることも個性がでて自分らしいスタイルにしたい方にはおすすめです。神前式に合わせる衣装によって雰囲気がかわるので、全体のバランスを見て素敵な髪型を決めてください。

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