親族のみの結婚式は少人数でお食事会を!お披露目会の流れと内容

親族のみの食事会結婚式の流れ・演出内容©Rawpixel.com – shutterstock.com

結婚式を少人数の親族のみで行う、披露宴ほどではないお食事会形式の「お披露目会」は家族婚・少人数ウエディングとも言います。お食事会形式のお披露目会を行うカップルは年々増加傾向。色々なお食事会・少人数用プランを用意する会場が増えています。どんな段取り・内容・流れでパーティを計画すればいいのでしょうか。

親族のみお食事会スタイルの結婚式「お披露目会」ゲスト数と会場

親族のみの少人数で、披露宴より大げさではないお食事会スタイルの結婚式「お披露目会」を選ぶカップルが急増中です。具体的に少人数といっても、家族・親族のどこまで呼ぶかで人数や選ぶ会場規模が変わってきます。

親族のみの結婚式のゲスト人数とパーティ内容の目安

人数の目安 ゲストの招待範囲 パーティ規模とポイント
4~10名 【一緒に暮らす両家族のみ招待】
新郎新婦・両親・兄弟姉妹・祖父母
人数が少ないので、個室の円卓やテーブル1つを囲める。
歓談中心になるので、話題作りに両家の親睦を深める工夫が必要。
10~15名 【近い親族を招待】
親交が深い叔父や叔母・いとこ・兄弟姉妹の配偶者など
長テーブル1つで収めるか、円卓を複数(2~3)配置する。
場を盛り上げるためにイベント演出が1~2あっても良い。
15~30名 【親族一同または親しい身内】
親族一同、または非常に親しい友人や知人など
テーブルまたは円卓を複数配置。
司会進行役を別で建てたり、結婚式らしい盛り上がるイベントを用意してもいい規模。

親族のみで行うお披露目会の会場やプラン

親族のみ少人数食事会でも選びやすい会場

【ホテル・専門式場】
個室・小宴会場・内部のレストランなどが借りられます。少人数ウエディングプランが充実しており、設備もしっかりしているので年配の親族招待にも安心です。
【教会・神社】
併設された会場の個室・小宴会場で食事会ができます。費用が比較的相場より安く挙式も合わせて行えるため、家族婚では大人気です。
【レストランや料亭】
個室やもともとそこまで大きくないレストランを貸切り、美味しい料理を楽しみながらの食事会スタイルのパーティが楽しめます。レストランの規模によっては、人数が対応できないこともあります。
【ゲストハウス】
貸切り会場のキャパシティが大きく会場使用料が高いゲストハウスは少人数開催には向いていないと言われていましたが、家族婚ニーズの高まりで少人数プランを用意し、親族のみの結婚式に対応できる会場が急増中です。

親族のみのお披露目会向けプラン

【食事会プラン】
料理・飲み物・記念撮影の用意があり、食事をゆっくり楽しみながら歓談中心でアットホームなお披露目会ができる。
【披露宴に近いプラン】
食事会プランの内容にプラスして挙式・新郎新婦衣装(ドレスとタキシード)・ウエディングケーキの用意があり、食事会から一歩進んだ、より結婚式らしいお披露目会ができます。

親族のみお食事会形式のお披露目会といっても、本当に食事と記念撮影のみのシンプルなパーティか、多少披露宴要素を取り入れグレードアップした内容かで、幾つかプランが用意されています。シンプルなプランに必要な要素だけを追加してパーティを計画することも可能なことが多いので、プランを用意している会場に問い合わせてみましょう。

親族のみで行う結婚式「お披露目会」の進行段取り

親族のみの食事会結婚式の進行段取り©oliveromg – shutterstock.com

司会進行

親族のみのお食事会スタイルの結婚式でゲストが30人程度までならば、進行を行う司会役は新郎新婦が2人で行うケースがほとんどです。目安としては人数が20人を超えると、進行が得意な親族に頼んだり、プラン内に司会者がついていたりします。プロ司会者がいると、話が盛り上がらかった場合でもうまく場をつないでくれるメリットがあります。司会をゲストの誰かに頼んだ場合は、一般的な相場のお礼(お車代・3万円が目安)が必要です。

受付や芳名帳

ゲスト数が家族だけの10名程度なら受付は必要ありませんが、ゲストが10名を超え招待範囲が家族外になるようなら、ご祝儀を出すタイミングや管理を含め受付・芳名帳を用意したほうが親切です。受付係は兄弟姉妹・または年齢の近いいとこなどにお願いしましょう。親族の中でも親しく、年上すぎない人が適任です。お礼は相場の金額(3000~5000円)をお包みしましょう。

祝辞・乾杯の発声・お祝いのスピーチ

親族のみの結婚式・お披露目会では、主賓は頼まず、祝辞やスピーチをお願いする負担を親戚にかけないよう配慮するケースが多いようです。そういった場合は、乾杯の挨拶と発声は両家どちらかの父親が行います。誰か頼みたい親族がいれば、お願いしてもかまいません。
祝辞やお祝いのスピーチを頂く代わりに、両家の親睦を深めるために「親族紹介」を行い、全員に一言ずつ自己紹介してもらうなどで場を和ませたり、お祝いをいただくことができます。また、自らお祝いを言いたいとスピーチをしてくれるケースもあります。

引き出物・プチギフト

ご祝儀を包んでもらうスタイルの食事会であれば、通常の披露宴と同様に引き出物を用意するのが一般的ですが、地域や家によって「お祝いは親に事前に渡す」「お返しはお祝いの半返し」「帰り荷物になるので引き出物ではなく各親族に郵送」など、家族・親族間で取り決めや慣習があることがあります。また両家でお祝いのスタイルが違うこともありますので、お祝いの受け取り方・お返しについては必ず両家両親に相談をして、決定してください。

親族のみの結婚式「お披露目会」の流れとプログラム例

基本的な歓談中心のお食事会プログラム例

順番 プログラム 内容
【1】 新郎新婦入場・記念撮影 支度をした新郎新婦が入場・記念撮影
【2】 新郎新婦の挨拶 2人が順番に親族へ結婚の挨拶
【3】 父親の挨拶・乾杯の発声 新婦父親が挨拶・乾杯の発声
(両家父親・または母親がプログラム内でバランスよく挨拶を)
【4】 食事開始・歓談 親族の自己紹介や料理の説明など、和やかな歓談が続くよう事前に工夫を。
【5】 新郎新婦から挨拶 終盤に新郎新婦が親族に感謝の挨拶
【6】 父親の締めの挨拶 新郎父親が締めの挨拶
【7】 お開き・送賓 親族をお見送り(最後に記念撮影にする場合も)

全体的にゆったりした流れで、人数が15名程度までの場合や、両家の親睦をより深めたい場合はシンプルなプログラムがおすすめです。「ただの食事会」にならないためには、歓談の時間で話題をどう盛り上げるかが肝心なので、話題づくりのために事前に準備・工夫をしておきましょう。

披露宴要素を取り入れたお食事会形式のプログラム例

順番 プログラム 内容
【1】 新郎新婦入場 支度をした新郎新婦が入場
【2】 新郎新婦の挨拶 2人が順番に親族へ結婚の挨拶
【3】 叔父の挨拶・乾杯の発声 新婦叔父が挨拶・乾杯の発声
【4】 食事開始・歓談 お食事スタート
【5】 親族の余興披露 演奏・歌など得意な親族がいれば余興として披露をお願いするのもOK
【6】 両親への感謝の手紙 新婦だけでなく新郎が読んでもOK
【7】 記念品贈呈 両親に記念品贈呈
【8】 新郎新婦から挨拶 終盤に新郎新婦が親族に感謝の挨拶
【9】 父親の締めの挨拶 新郎新婦の父親が締めの挨拶
【10】 記念撮影 親族全員で記念撮影
【11】 お開き・送賓 親族をお見送り

少人数でもシンプルな食事会プログラムに披露宴で行うようなイベント・演出を少しだけ取り入れるだけで、パーティにめりはりが出ます。手紙の朗読は家族への感謝を伝える場として、親族のみの食事会でも取り入れるカップルが多いようです。

お食事会スタイルの結婚式「お披露目会」の演出内容

親族のみで、お食事会スタイルで行うお披露目会パーティで新郎新婦が頭を悩ませるのが、「単なる普通の食事会」で内容が終わってしまうこと。記念撮影等はありますが、食事時間が単なる雑談で終わってしまうと、ゲストの記憶に何も残らないというケースも考えられます。

歓談中心で余興なしの演出アイデア

話題作りのために、事前準備をすると昔話や両家の話題で盛り上がることができます。

しおりやプロフィールブックの作成

出席親族のプロフィールや二人のなれそめなど、しおりやプロフィールブックを作成してテーブルに用意すれば、その話題で盛り上がることができます。

アルバムの用意

両家の足跡をたどれるアルバムを用意して、みんなが閲覧するようにすると、家族の思い出や幼いころの昔話でアットホームに盛り上がれそうです。

料理の説明

パーティのためにオリジナルメニューを加えたり、素材にこだわったり、母親の味を再現したりと何かこだわった部分があれば、それをぜひ説明しましょう。きっとゲスト全員の思い出に残る料理になります。

テーブルラウンド

テーブルを回って、親族1人1人に料理サーブしたり写真を撮ったり積極的に会話を交わして、手厚いもてなしをしましょう。

親族の余興

親族で楽器や歌が得意・特技ある方がいたら、余興をお願いするというアイデアも。生演奏や歌の披露など、親族の間に温かい空気が流れます。

ムービー

プロジェクターが借りられるようであれば、簡単なムービーを作成するのもおすすめです。場が締まり、イベント演出として効果的です。

ウエディングケーキ

親族のみのお食事会スタイルでも、ウエディングケーキの演出は簡単に取り入れることが出来ます。生ケーキの場合は食事の量とバランスをとった大きさにしましょう。記念撮影のチャンスでもあり、家族や親族と温かい思い出を残すことができます。

両親への手紙・記念品贈呈

お食事会スタイルの結婚式・お披露目会で多くのカップルが取り入れる人気演出。改まった場で両親に感謝を伝える機会はそうないため、これまでの感謝とこれからもよろしくお願いしますという気持ちを改めて伝えましょう。

親族のみ少人数でお食事会結婚式「お披露目会」流れと内容まとめ

現在どんどん増えている、親族のみのお食事会スタイルの結婚式「お披露目会」では、単なる食事会で終わってしまわないよう、できるだけ両家の家族や親族と親睦が深められるように、プログラムや演出内容を工夫することが大切です。家族・親族と結婚式の素敵な思い出が残るよう、アットホームなゲストのおもてなしに心を配りましょう。