和装で結婚式をおこなう花嫁に似合う和のメイクアイデア

和装結婚式のメイク©kokouu – iStock.com

格式が高く華やかな和装の結婚式で白無垢・色打掛を着る場合、それぞれの衣装に合わせてメイクの仕方が変わります。普段のメイクと和装のメイクではどのように変えなくてはいけないか悩むプレ花嫁も多いのではないでしょうか。決まりごとやルールが多いイメージの和装メイクの基本から自分のイメージ通りになるためのオーダーの仕方までそれぞれポイントをまとめてみました。

普段のメイクと和装メイクの違い

和装結婚式のメイク©Yue_ – iStock.com

結婚式の着物は華やかなものが多く、普段と同じメイクでは顔が着物に負けてバランスが悪くなります。普段のメイクはハイライトやアイシャドウを使って立体的に仕上げますが、和装では正面からみて平面的に仕上げることが大切に。ポイントメイクでは目や唇はしっかり濃さを持たせる方が着物に映えます。かといって濃すぎると下品な印象になるので、上品に見せるためにはどのようにすればよいでしょうか。

和装に似合うメイクのポイント

肌の質感(ベース作り)

通常のメイクだと艶感があるものが人気ですが、和装ではマットな質感に仕上げます。普段のメイクより自分の肌を明るく見せるファンデーションを選ぶことが大切です。ですが、明るい=白くするではないので必要以上に白くすることは気をつけましょう。コントロールカラーやパール入りの下地で透き通るような肌を作ります。

アイメイク

切れ長の目元作りを心がけることがポイント。アイラインは黒がきつく感じる方はブラウン系でしっかり入れます。アイシャドウは色を足さずブラウン系でまとめるときれいです。色を入れるときは着物の帯や使用されている面積の大きい色に合わせて選びポイントに使う程度に。つけまつげは目尻に足すくらいが着物に合いやすいです。眉は太めのストレートでアウトラインをしっかりめに描きましょう。

リップメイク

赤みの強い口紅を使ってみることがおすすめ。和装に負けない華やかさを演出できます。ラメやグロスは使わず、マットな質感がよくなじみ上品になります。普段はナチュラルカラーの口紅を使っている方も和装のときには、はっきりした色を選んでおきましょう。

結婚式の和装メイクのやり方

和装結婚式のメイク©Biscut – iStock.com

白無垢

ベースメイクは「白塗り」をおこない、水化粧と呼ばれる水で溶かしたおしろいを塗ります。最近では水化粧をしないで白無垢を着ることもありますが、水化粧をしないと白無垢の白さが目立ってしまい、地肌が浮いて見えることもあるので水化粧をしないことはあまりおすすめしません。ポイントメイクでは赤い口紅を使うのが主流になり、下唇にやや厚みを持たせると艶っぽい仕上がりになります。

色打掛

色打掛の色味に合わせた色使いにします。赤系の口紅で艶やかな発色のものを選ぶとよいでしょう。黒、紫、ピンク系の着物はピンク系の口紅で、赤、黄色、オレンジ系は赤い口紅が相性がよいです。

和装メイクのオーダーの仕方

和装メイクの探し方

言葉で説明すると人によって定義が異なるので、メイクさんとプレ花嫁とでは認識が違ってしまうことがあります。雑誌、SNSからブライダルメイクを選んで自分のイメージしている顔に近い写真を集めておきましょう。いいなと思う写真が集まると、自分が好むイメージの傾向がわかりメイクさんにも伝えやすくなります。

イメージを伝える

どの部分をどんな風にしてほしいか具体的に伝えましょう。例えば「目は大きく見せたいからアイメイクはしっかり」「色のあるシャドウは似合わないので茶色にしたいが、地味になりすぎないように」「口紅は明るくしてほしい」など分かりやすくポイントを伝えます。自分が集めたイメージ写真を持っていくこともメイクさんもイメージしやすいのでおすすめです。また、会場の雰囲気、装花、衣装をメイクさんに見せイメージの共有をして打ち合わせすることもよいでしょう。

メイクリハーサル

当日のイメージを具体的に見ることができ、パターンをいくつか試せることがメリットになります。メイクの好き嫌いは、はっきりと伝えて進めましょう。おこなう時期は結婚式の1か月~2週間前までがおすすめです。注意点はリハーサルと当日の担当者が違うこともありますので、違う場合はリハーサルで出来上がったメイクを写真撮影し、当日再現してもらいます。細かいところが気になる場合は指示書を作成しましょう。

メイク用品を持ち込みむ

メイク用品を持ち込むときはファンデーションや口紅、アイライン、アイシャドウ、チークなどを着物に合わせた色合いを持ち込みましょう。ベースメイク用品はメイクさんが崩れにくい方法で肌を作ってくれるのでお任せした方が全体がきれいにまとまります。

和装で結婚式をおこなう花嫁に似合う和のメイクアイデアまとめ

普段のメイクのままだと着物に合わないことが多い和装のメイク。派手でもなくナチュラル過ぎずに丁寧なメイクを施すことで和装に似合うメイクができます。和装と普段のメイクの違いは立体感です。和装に映えるベースメイクは、肌の質感をマットに仕上げハイライトを使わず平面的な顔にしっかり時間をかけて仕上げることが大切。ポイントメイクは目元は切れ長で、口紅は赤みの強いはっきりした色を選ぶと和装が美しく映えます。オーダーの仕方は、自分のなりたい顔のイメージを雑誌やSNSで探してメイクさんにわかりやすいイメージを伝えましょう。メイクリハーサルをして納得いくまでメイクさんと打ち合わせしておくことも大事です。ハレの日となる結婚式に自分のイメージにぴったり合ったメイク準備をしてください。

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