1.5次会で座席表は必要?着席の1.5次会での席次表アイデア

座席表©Zdenka_Simekova – iStock.com

会費制で立食ビュッフェの選択が多い1.5次会で、ゲスト全員に席を設けゆっくり食事を楽しんでもらうスタイルを選ぶカップルも増えています。その時に作るべきか悩むのがテーブルごとの座席表である「席次表」と、席札やプロフィールカードなどのペーパーアイテム類。席次の決め方と1.5次会らしいアイデアをまとめました。

1.5次会ウエディングでの会場のテーブルと座席

自由に結婚式の形式を決められる1.5次会ウエディングでは、新郎新婦の意向でいろいろなスタイルで食事を楽しみます。その中でも、以下の食事スタイルが主流です。

立食スタイル

ゲストは立ったまま、歓談と食事を楽しみます。椅子やテーブルは用意されていますが、人数に対しては少なめの配置でパーティ会場の空間を広く利用でき、ゲスト同士の距離も近いため、歓談が弾むアットホームなパーティになります。
食事のスタイルは
立食でのビュッフェ
です。この場合、座席表を設ける必要はありません。しかし、立食スタイルでもテーブルを設けているので、ゲストの食事場所を確保するためにテーブルだけグループで指定したり、何かのイベントやゲームのために、テーブルの配置とゲストの立ち位置を決めることがあります。

着席スタイル

ゲスト全員が着席するための椅子・テーブルが用意され、ゲストは落ち着いて食事をゆっくり楽しむことができます。立食のようなあわただしさや立ち続ける疲労感がないため、大人や女性ゲストは着席スタイルを望む声も多いです。
食事のスタイルは
着席でのビュッフェ(食事はとりに行くスタイル)
着席大皿コース(大皿でコース料理・着席したまま取り分ける)
着席コース(1人1人にコース料理が配膳される)
といったパターンがあります。

1.5次会ウエディングでは、席の位置をゲストに知らせるのに
・座席を全員指定するケース
・エスコートカード等でテーブルだけ指定して席は自由なケース
・席だけ人数分設けて特に指定せずゲストが座りたい場所に座る自由なスタイル
の3パターンが見られます。混乱を避けるために新郎新婦主導でテーブルか座席を指定するやり方がほとんどです。

知っておきたい結婚式の席次のマナーとペーパーアイテム

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まずは、通常の結婚式でゲストの席次表を作成する場合のマナーと、ゲストが席を確認する際にあったら親切なペーパーアイテムを知っておきましょう。

結婚式の座席表「席次表」とは

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結婚式準備の際に耳にする「席次表」とは、結婚式のパーティ会場でゲストが迷わず自分で席に着けるよう、座席の配置を記した案内図のこと。また大勢の方がお祝いに駆けつけてくれた中、1人1人を紹介できない新郎新婦に代わって、ゲスト同士の紹介の役目も果たしてくれます。
ちなみに「席次」とは会合や宴会での座席の順番のこと。公式の場では年齢・役職・立場などで、席の位置や順番を決めるマナーがあります。通常結婚式の席次もこのマナーに沿って決めているので、新郎新婦の自由でいいということではないのです。
席次の決め方には大きく3つのマナーがあります。

1. 新郎新婦を基準にしたテーブルごとの上座と下座を決める
2. 血縁の濃さや付き合いの長さでの座席の順番を決める
3. 全員の氏名の前に正式な肩書・敬称を付ける

最近の結婚式では正式な敬称は省略され、「新郎上司」「新婦友人」など、その人との関係性がざっくりとわかるようになっていることが多い傾向です。テーブルの順番も、新郎新婦のゲスト数とバランスによってお互いの友人を混在させ1つのテーブルにまとめたりと、状況に応じた対応になりつつあります。
しかし、省略せずに席次表をしっかりつくるということは、ゲストと新郎新婦との社会的な立場と関係性の確認であり、これを重視する人はいまだ多いのです。
フォーマル度が高い結婚式であれば、しっかりとマナー・ルールに沿って作る必要があります。

席次表以外にも必要なペーパーアイテム

席次表以外に、結婚式で用意される座席関係のペーパーアイテムには、次のようなものがあります。

エスコートカード

海外では定番のエスコートアイテム。ゲストは受付でテーブル番号・またはカラーのついたアイテムを渡され、テーブルのみ指定されているので、そのテーブルの好きな場所に座ることができます。おしゃれなデザインのものが多いため、ゲストに結婚式の雰囲気を楽しんでもらうために、席次表・席札と組み合わせて使う場合もあります。
エスコートカードの詳しい説明はこちらから

席札

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席札(せきふだ)とはゲストの名前を書いて、パーティ会場のテーブルに置く名札のこと。席次表はゲストと新郎新婦との間柄や敬称も表記しますが、席札は名前だけ記入します。最近では、席札に新郎新婦からゲストに向けたサンクスメッセージを書いたり、ロゼットのようにプチギフトになるものをDIYしたり、おもてなしアイテムの1つになっています。
席札にもなるロゼットの説明はこちらから

プロフィールブック(ペーパー)

二人の生い立ちやなれそめなどをまとめたカードやブック形式のもの。受付を済ませ、席についたゲストがパーティ開始までの待ち時間に目を通せるようにした、おもてなしアイテムです。これから始まるパーティで、二人の歩んできた背景を知れば、ゲストの気持ちもグッと高まります。最近ではペーパー形式よりボリュームのあるブックタイプが人気です。

1.5次会ウエディングでも座席表「席次表」は必要?

座席表©Rawpixel.com – shutterstock.com

あったほうがゲストにとってより親切

披露宴に比べると、アットホームでゲストとの距離感が近いパーティが多い1.5次会ウエディング。きちんとした席次表や席札が必要なのか、悩むカップルが多いのもうなずけます。1.5次会では披露宴に比べ、カップルごとに少人数・大人数開催と規模のふり幅も大きく、業者に頼む場合、ペーパーアイテムの発注数が難しいといったケースも。
きちんと席を用意して、コースをふるまう落ち着いたパーティであれば、席次表は用意したほうがゲストにとってはとても親切です。ゲスト同士の情報がわかれば、お互い知らない間柄であってもテーブルで歓談が弾みます。
ゲストの顔ぶれ次第では、新郎新婦の結婚式のテーマに沿った、堅苦しくない個性のある席次表も好評です。

1.5次会ウエディングで席次表なしのケースとは

1.5次会ウエディングでは、席次表の代わりにエスコートカード・席札を使うケースがよく見られます。もらってちょっと嬉しいプチギフトタイプが充実していますし、気持ちを込めてDIYする新郎新婦も多く、選ぶ人が増えています。エスコートカードであればテーブル指定のみで座席は自由な場合が多いため、席次表を作るより新郎新婦の負担は比較的少ないようです。
また、最近では肩書きやフルネームなどの個人情報を気にする人も多くなっており、気遣いの意味から席次表なしを選択する、といったケースもあります。

1.5次会でのテーブル指定アイデア

自由度の高い1.5次会ウエディングでは、席次を決める際にも新郎新婦の結婚式のテーマに沿って、ユニークな席指定をする方法がよく見られます。
親族・上司は席次表のマナーに沿って決め、それ以外の友人同士はシャッフルして初めての人同士を紹介するような席次表を作成したり、プログラム内でのゲームで盛り上がってもらうために、ゲームで協力しあえるようなチーム編成の席次だったりと、アイデアはさまざまです。
ただ、ユニークな席次は新郎新婦のひとりよがりにならないように、趣旨をゲストにきちんと分かってもらう手配が必要。
事前に受付からゲストに告知をしたり、席次表に席次の意味が伝わるよう工夫したり、新郎新婦がパーティ中こまめにテーブルを回ってゲストが盛り上がれるようフォローしたり、ゲストが楽しく過ごせるための気配りが大切です。

1.5次会ウエディング会場の座席と席次表についてのまとめ

1.5次会ウエディングでは、着席スタイルのパーティでの席次表は、あるとゲストにとってはとても親切です。ただ、いろいろな理由からエスコートカードや席札のみで代用するケースも増えています。席次表を使ったゲストへのフォローやおもてなしのアイデアは、ゲストにとっては嬉しいものも多いでしょう。ゲストの顔ぶれと自分たちのテーマに沿って、ゲストがテーブルで楽しめるように工夫していきましょう。

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