「婚姻届受理証明書」の基礎知識・もらえる時期や場所まとめ

婚姻届受理証明書© iStock.com/Milkos

結婚をしたときにはじめて「婚姻届受理証明書(こんいんじゅりしょうめいしょ)」という証明書の名前を聞いた人も多いと思います。婚姻届受理証明書とはどんな書類なのか、どんな時に必要なのかをこの記事でご紹介します。婚姻届受理証明書が必要なカップルさんはどうぞご参考ください。

婚姻届受理証明書の基礎知識

婚姻届受理証明書の基礎知識© iStock.com/AlexRaths

結婚をするともらうことのできる婚姻届受理証明書(こんいんじゅりしょうめいしょ)とは、どんな書類なのでしょうか。婚姻届受理証明書に関して順番にご紹介します。

婚姻届受理証明書とは?

婚姻届受理証明書は二人の結婚を証明する証明書となります。結婚後に二人が夫婦である証明書となるのは戸籍謄本ですが、通常これが出来上がるまでに1週間程度かかることがあります。特に夫婦のどちらか本籍地が婚姻届を出した役所と異なる際は、より時間がかかることもあります。これが出来上がる前にも名前の変更等、様々な手続きは必要になってきます。この際に戸籍謄本がなくても、婚姻届受理証明書があれば様々な手続きを行うことができるのです。

婚姻届受理証明書には2タイプある!

基本的に婚姻届受理証明書は証明書の代わりに使われる書類ですが、それだけではありません。

シンプルな証明書タイプ

婚姻届受理証明書を証明書代わりに使う際にもらうタイプです。シンプルな紙に必要事項のみが書かれています。

記念に残る賞状タイプ

 
 
 
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学校とかでもらうような、賞状のデザインになった婚姻届受理証明書です。賞状同様、厚手の紙にな華やかなデザインが施されており、記念として飾れるようなタイプになっています。市町村によってご当地デザインが異なることもあり、記念に残したいカップルには人気です。

婚姻届受理証明書に書かれている内容

婚姻届受理証明書には書かれている内容をタイプ別にご紹介します。

シンプルな証明書タイプ

・届出内容(婚姻届)
・届出日
・届出人
・氏名(夫・妻)
・本籍(夫・妻)
・誕生日(夫・妻)
・本籍筆頭者名
・夫婦の称する氏
・新本籍
・備考
・市長名と印鑑

記念に残る賞状タイプ

・戸籍の表示(夫・妻)
・誕生日(夫・妻)
・日付

上記の内のに加え、下記のような内容が書かれています。

「右当事者の婚姻届は、証人△△及び△△連署の上届け出られたところ、本職は審査の上、〇年〇月〇日これを受理した。よってここに法律上婚姻は、成立したこととなる。右証明する。
〇年〇月〇日
日本国政府戸籍事務管掌者 〇〇市△△市長 △△ △△(印鑑)

婚姻届受理証明書発行の費用

シンプルタイプは1通350円、賞状タイプは1,400円程度で発行してもらえます。

婚姻届受理証明書はどこで・いつもらえるの?

婚姻届受理証明書はどこで・いつもらえるの?© iStock.com/kasinv

婚姻届受理証明書を発行してもらえる機関と、貰える時期をご紹介します。

 

婚姻届受理証明書が貰える場所

婚姻届受理証明書は婚姻届を提出した市町村でしかもらえません。提出したのが遠方の場合、郵送で送ってもらうことも可能です。

【郵送でもらう場合に必要なもの】
申請書(市町村サイトから印刷する)
発行手数料分の定額小為替(350円※事前に役所に確認をしてください)
本人確認書類の写し(旧姓の運転免許所など)
返信用封筒(切手貼り済)

婚姻届受理証明書のもらい方

婚姻届を提出する際に、窓口にて「婚姻届受理証明書もください」とお伝えすればもらえます。その際に下記のどれかの旧姓の書かれた証明書が必要となります。

【取得時に必要な身分証明書】
・運転免許証
・マイナンバーカード
・住民基本台帳カード
・パスポート
本人以外も委任状があれば代理人が受け取ることも可能です。その際は代理人の印鑑と、身分証明書が必要となります。

婚姻届受理証明書はいつ貰えるもの?

役所の営業時間内に発行してもらえます。休日や夜間には発行してもらえません。

婚姻届受理証明書はいつまで貰える?

基本的に必要な時に必要な枚数を発行することができます。婚姻届を出した後日でも可能ですが、いつまでもらえるかは役所によって大きく異なるようです。

婚姻届受理証明書が使える手続き・使えない手続き

婚姻届受理証明書が使える手続き・使えない手続き© iStock.com/Yulia Lisitsa

婚姻届受理証明書を使って行える手続きと、行えない手続きがあります。順番にご紹介します。

婚姻届受理証明書の使える手続き

婚姻届受理証明書を使って行える手続き一覧をご紹介します。

会社への手続き

会社での下記の手続きで婚姻届受理証明書が必要となることがあります。

・各種名義変更
・扶養申請
・家賃手当変更申請
・祝い金申請(会社の制度による)

会社によって婚姻届受理証明書が必要なときと、不要な時があるので、事前に確認をしましょう。

住民票発行

戸籍謄本ができあがれば、住民票の名義も変更となりますが、その前に住民票が必要となる手続きがいろいろあります。新しい名前での住民票が必要な場合は、婚姻届受理証明書を使って名義変更の申請を行います。名義変更が行われれば、住民票を必要とする下記の手続きができるようになります。

【婚姻後に住民票が必要となる手続き】
・転出&転入届
・同棲カップルの世帯主変更
・運転免許証
・マイナンバーカード
・国民健康保険
・国民年金
・銀行口座変更(証明書は名義変更済の運転免許所でも可能)

パスポートの名義変更

通常は戸籍謄本が必要なりますが、婚姻届受理証明書で変更することも可能です。入籍後すぐに新婚旅行や海外挙式を行う場合は、早めに手続きを行います。

海外挙式

海外挙式の際は夫婦であることを証明するために、婚姻届受理証明書が必要となります。海外のカトリック教会は夫婦でない二人の式を挙げてくれない場所も多く、式を挙げる際には夫婦であることを証明する必要があります。

国際結婚

日本国内で国際結婚をした場合、入籍後すぐに既定の日程以内に相手の国でも結婚の手続きを行う必要があります。(基本的に在日大使館等で手続きを行う)その際に婚姻届受理証明書の提出が必要となります。

婚姻届受理証明書の使えない手続き

運転免許証や銀行口座などの名義変更は婚姻届受理証明ではできません。上記で紹介したように、婚姻届受理証明書を使用して住民票の名義を変更したのち、それを使って名義変更を行います。

婚姻届を出す前に婚姻届受理証明書の必要確認を

手続き用としても、記念用としても使える婚姻届受理証明書。事前にどんな手続きで必要になるかを確認の上、婚姻届を提出する日にもらうようにしましょう。賞状タイプの婚姻届受理証明書を貰えることを知らないカップルも多く、役所からも言われることはないので発行されることは少ないようです。後から知って「欲しかった!」と思ってもご安心を。役所によっては期間がたっても婚姻届受理証明書がもらえる場合もあるので、一度お問い合わせを。

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