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自分たちと親しい人たちで挙げる、憧れの海外挙式。一番気になることは、憧れをすべて形にするには何が必要で、一体費用がいくらかかるのかということ。海外挙式の平均費用の内訳と、基本料金からグレードアップが予想されるポイント、招待人数、参列者の渡航費用の実情など、気になる本音を詳しくまとめました。
※以下、数字の出典元は「リクルート ブライダル総研」より
目次
海外挙式の費用総額の相場
海外で挙式して、ゆったり新婚旅行へ…憧れの海外挙式。自分が思い描く通りに実現するには、一体いくらかかるのでしょうか。まず、海外ウエディングでの挙式・パーティ・旅費をすべて含めた総額の平均費用を見てみましょう。
海外ウエディング平均総額:199.3万円
総額でかかった金額で一番多くを占めるのは「200~225万円未満」かかったカップルが19%と、相場は200万円を超える人が多いようです。
挙式にかかった費用:113.6万円
総額のうち、挙式費用が約半分以上を占めます。費用の相場が上がるか下がるかは、挙式の規模と内容で大きく変わってきます。
海外挙式の行先・列席者の有無で変わる平均費用
海外挙式の行先の内訳をみてみましょう。
「ハワイ」が67%で最も高く、次いで「グアム」が17%で続き、アジア・オーストラリア・ヨーロッパの順に続きます。海外挙式では、圧倒的にハワイの人気が高いです。
希望者が多いため、手軽に挙式できるものからサービスと格式のグレードが高いものまで、プランが充実しています。
挙式を実施した月を尋ねたところ、「11月」が16%で最も高く、次いで「6月」が14%、「10月」が12%で続きます。年末年始のイベント時期を外し、気候がよい時期を選ぶ人が多いため、この時期、必然的に挙式費用が上がります。
パーティの内容を見てみましょう。
「海外挙式と海外現地パーティ・会食」をしたカップルが49%、「海外挙式と海外現地パーティ・会食と国内での披露宴・披露パーティ」が29%、「海外挙式のみ」が13%、と、二人きりの結婚式より、参列者がいて現地でパーティもするケースがほとんどです。
挙式後の海外での会食パーティ費用、また帰国後のパーティの有無で、海外挙式の費用は上がっていきます。
海外挙式費用の基本の内訳と相場
挙式の基本プラン一式
平均費用:113.6万円
この平均には、会場使用料・衣裳・小物・ヘアメイク・エステ・ブーケ・写真・ビデオ・関係者への謝礼等、挙式にかかった費用がすべて含まれた上での平均です。
挙式に使った金額で「100~120万円未満」使ったという人が18%と一番多く、旅行会社や海外挙式のプロデュース会社が提案するプランの平均相場と一致しています。
新郎新婦の衣装
平均費用:41.5万円
プランを申し込んだ旅行会社・プロデュース会社のプラン内でレンタルする新郎新婦が約半数以上。帰国後のお披露目パーティや、国内の前撮りで再度使うことを計画して、衣装の購入に踏み切るカップルも20%以上います。自分たちのニーズにあった衣装の選び方を考える必要があります。
ヘアメイク
平均費用:6.1万円
プラン内についていることがほとんどですが、ヘアメイクリハーサルがプラン内ではないケースが多いため、希望すると金額が上がる可能性があります。
装飾・装花・ブーケブートニア
平均費用:2.6万円
造花やブリザードフラワーで制作して、国内から海外に持ち込む人も多いです。
写真と動画の撮影
写真撮影の平均費用:25.3万円
動画撮影の平均費用は17.3万円になります。大抵はプラン内に含まれていますが、海外らしい演出を頼むと、それに伴い金額が上がってきます。
現地のパーティと会食
平均費用:27.5万円
参加者の人数の平均は平均は11.6人。約80%の人が、挙式後に、その流れで海外で会食パーティを行っています。
挙式は親族のみで行い、会食パーティから参加する人も多いようです。人数とサービス内容によって、パーティ費用の相場は変動します。
挙式プラン料金のグレードアップ要素の内訳
映像関係と装飾のグレードアップ要素
もともとのプランについている、グレードアップする人の割合が多い順が以下になります。
・フォトツアー
・DVD動画撮影
・ヘアメイクとリハーサル
・会場装飾とブーケ
海外挙式は一生の思い出になるので、撮影関係に特にこだわりる新郎新婦がほとんどのようです。プラン内のサービス内容からグレードアップして、よりよい映像にしたい…というのは自然な流れでしょう。特に、海外ならではの景色を満喫しながら撮影できる「フォトツアー」と、動画撮影をグレードアップしてしまうカップルは多いです。
日本では挙式プラン内に収められていることが多いヘアメイクリハーサルがプランに入っていないケースが多いのにも注意が必要です。新婦の約40%がリハーサルを希望しているので、予算にしっかり組み込むよう確認しましょう。
送迎撮影用のリムジンレンタル、フラワーシャワー、参列者の現地の民族衣装レンタル、乾杯演出のシャンパンなども、オプションとして金額が上がる要素です。自分たちが海外挙式でどの部分を大切にしたいのか、見極める必要があります。
海外挙式での旅行代金の費用内訳
渡航費と滞在費
平均費用:76.7万円
時期と滞在日数によって、費用の変動があります。
新婚旅行と兼ねる「挙式したエリア・地域を旅行した」人が80%で、ほとんどの新郎新婦が新婚旅行と兼ねています。
平均滞在日数は7.6日。「7日」滞在した人一番多く、31%を占めます。
2人分の旅行代金(航空代金、宿泊代)を尋ねたところ、「50~60万円未満」が19%と一番多いのですが、平均費用になると20万前後上回っているので、ゆったりした旅を楽しむのであれば、多めに見積もっておいたほうがよさそうです。
オプショナルツアー
新婚旅行のアクティビティを充実させるために、海外挙式を行った旅行会社やプロデュース会社のオプショナルツアーに申し込むケースが多いようです。
値段は各旅行会社やプロデュース会社、行く先の国で様々です。
海外での買い物やお土産費用
平均費用:8.1万円
買い物で使った金額で一番多いのは「4~6万円未満」が29%でした。長くお休みした職場や、お世話になった人たちへのお土産代はマストです。しっかり予算に組み込んでいきましょう。
参列者の旅行の手配や自己負担はどうする?
海外挙式をする人なら、気になる家族・友人の旅費の自己負担の実態。
海外挙式の平均参列者は10.5人。
新郎新婦の両親や親族、本当に親しい友人のみでパーティをするケースが多いです。
親しい間柄だからこそ迷ってしまう、列席者の旅費の負担状況は
新郎新婦が
・「すべて負担した」人が9%
・「一部を負担した」人が31%
・「まったく負担しなかった」人が58%
という結果に。
全額の自己負担は厳しい…というカップルも、理想の挙式の実現とおもてなしの気持ちのバランスをどこでとるのか、しっかり検討し、参列してほしいゲストと相談する必要があります。
海外挙式から帰国後のお披露目会の費用
お披露目会の平均費用相場:211.6万円
海外挙式後、実に4割弱のカップル帰国後にお披露目パーティを開きます。
「披露宴・披露パーティのみ行った」人が30%で、「挙式も披露宴・披露パーティも行った」人(8%)を大きく上回ります。
「50~100万円未満」が17%で最も高く、次いで「100~150万円未満」が15%と、挙式費用を出来るだけ抑えて気軽なレストランでの1.5次会スタイルが人気です。
海外挙式の費用の相場と内訳の相場のまとめ
海外挙式の費用は、「基本挙式プラン+グレードアップ金額+旅費+海外挙式から帰国後のパーティの有無」によって、かかる金額が変わってきます。それぞれの要素に相場がありますが、トータルの平均の金額は約200万円です。どんな海外挙式にしたいのか、どこにお金をかけるのかをしっかり考えて、理想が現実になる素敵な海外挙式プランになりますように。
出典: リクルート ブライダル総研