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「結婚式をキャンセルすることになってしまった!」というトラブルが起こる可能性は、残念ながらゼロではありません。
もし結婚式の中止が決まったら、まず何よりもキャンセルの手配をしなければなりませんよね。迅速に行動することができれば、キャンセル料を最小限にとどめることもできるかもしれません。
どのような段取りで手続きをすればいいのか、料金はどれくらい支払わなければならないのかなど、結婚式のキャンセルについて詳しく解説していきます!
目次
結婚式がキャンセルになることはある?
信じたくない話しですが、結婚式が中止になってしまうことはままあります。例えば、
- 病気・ケガ
- 妊娠発覚
- 突然の不幸
- 破談
- 台風などの災害
- 流行り病
などの理由が考えられます。また、式場に不具合が起こって中止、または延期というケースもごく稀にあるようです。
ここで一番気になるのが、「キャンセル料の支払いはどうなるのか?」ということですよね。
式場をとりあえず押さえておくだけの「仮予約」の段階だとキャンセル料は発生しませんが、契約書を取り交わし「本予約」をしてしまうと、その瞬間から一定額のキャンセル料を支払わなければならなくなります。
また、結婚式の当日が近づけば近づくほど、キャンセル料の金額もアップしてしまいますので、キャンセルが決定した時点で即行動する必要がありますよ。
では、まずはキャンセルの手順から見ていきましょう。
結婚式のキャンセルが決まったらやること:①速やかに契約書を確認
結婚式のキャンセルが決まったら、まずは契約書の確認をしましょう。式場によって支払わなければならない金額や、その条件が異なります。
キャンセル日が一日ずれただけで支払う料金が大幅に変わってしまった!ということもありますので、現段階で自分たちが支払うべき料金はいくらなのか、あとどれぐらいの日数で支払額が上がってしまうのかなどの情報を、出来るだけ詳しく調べましょう。
結婚式のキャンセルが決まったらやること:②新郎新婦+両家で話し合い
支払うべきキャンセル料を調べたら、新郎新婦とその両家で速やかに話合いをしましょう。
本当にキャンセルをするべきなのか、した場合にはどのような配分でキャンセル料を払うのかをきっちりと決めておきます。
ここがなあなあになってしまうと、後々トラブルになりかねないので気をつけましょう。
なお、新郎か新婦、どちらかの個人的な事情により結婚式をキャンセルする場合は、責任がある本人及びその家がキャンセル料を支払うのが筋です。
結婚式のキャンセルが決まったらやること:③式場でキャンセル手続き
キャンセルをするという最終決断が下ったら、出来るだけ早く式場にキャンセルの意思を伝えます。細かい料金などはその時に説明されますので、指示に従ってキャンセル料を支払いましょう。
なお、式場以外にアイテムなどを発注していた場合は、そちらのキャンセル手続きも行わなければなりません。時期によってはキャンセルできない場合もありますので、早めに連絡を入れましょう。
結婚式のキャンセルが決まったらやること:④参加予定者へ連絡
式場のキャンセル手配があらかた済んだら、最後に参加予定者へ中止の連絡を入れます。式までに日にちの余裕がある場合はお詫び状を送り、そうでない場合は直接電話をかけましょう。
病気などの事情でしたら正直に伝えるのもアリですが、婚約破棄など相手が反応に困ってしまうような理由なら「やむを得ない事情により」などとぼかしても構いません。
結婚式のキャンセル料はどれくらい?
結婚式のキャンセル料は、式場によって支払い基準が異なります。ここで紹介するキャンセル料はあくまで目安でしかありませんので、詳しくは式場に問い合わせるようにしましょう。
仮に結婚費用の総額が500万円、内金が20万円だとした場合、キャンセル料の例は以下の通りになります。
時期 | キャンセル料の割合 | 料金 |
5ヵ月前まで | 内金の半額 | 10万円 |
5~3ヵ月前 | 見積もりの20% | 100万円 |
3~1ヵ月前 | 見積もりの30% | 150万円 |
1~10日前 | 見積もりの40% | 200万円 |
9日前~前日 | 見積もりの80% | 400万円 |
当日 | 全額 | 500万円 |
このように、少しの日数差で料金が大きく変わることがあるため、迅速な行動がキャンセルのポイントになるのです。
結婚式のキャンセル料はどこにお金がかかっているの?
「式も挙げてないのにちょっとお金がかかりすぎじゃない?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これにはきちんとした理由があります。
まず、開催される結婚式が中止になったということで、式場側は予定されていた収入を失うことになります。
これに対する「損害賠償金」という事でキャンセル料が発生すると考えると、これはきわめて妥当なものだと分かりますね。
また、たとえ結婚式を挙げる前だとしても、当日に向けた準備の費用がかかっています。だからこそ、当日が近づくとその分キャンセル料もどんどん高くなってしまうのです。
つまり、結婚式のキャンセル料は「損害賠償金」と「準備費用」が合わさっている料金なので、割高に思えるが異常な金額ではない、ということが分かります。
結婚式のキャンセルに備えて「ブライダル保険」に入っておこう!
いくら料金が妥当とはいえ、結婚式のキャンセル料は家計にとってかなりのダメージです。下手をすると今後の結婚生活にも支障をきたしかねません。
なので、もし突然のキャンセルが心配だという方は「ブライダル保険」に加入することをおすすめします。
プランによって1~5万円の費用はかかりますが、無加入で結婚式が中止になってしまった時のリスクを考えれば、そんなに高い金額ではありませんよ。
ですが、いくら保険に加入していたとしても、状況によっては補償が下りない場合もあります。下調べを入念にし、加入のメリットが高いと判断したら入りましょう。
万が一の結婚式のキャンセルに備えて準備をしよう!
困ったことに、「あり得ない!」と思っていることが実際に起こってしまうこともしばしばあります。
なので、結婚式がキャンセルになるという可能性を視野に入れながら準備することで、リスクを最小限に抑えることができるかもしれません。
万が一のキャンセルに備えつつ、結婚式の準備を進めるようにしましょう!