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離婚するのに円満なんてあるの?と思ってしまう人もいるでしょう。実際、離婚はエネルギーを使うものだといわれていますよね。そんな離婚を円満にするには、どのようにすれば良いのでしょうか。円満離婚の方法や双方が納得のいく円満離婚をするための秘訣についてご紹介していきます。
目次
円満に離婚するには?
離婚を考えた場合、できるだけ円満に済ませたいものです。離婚は揉めやすいイメージがありますが、協議離婚であれば、円満に進められる可能性は高くなります。
ただし、協議離婚であっても、事前に準備したり決めておくべき内容が多いので注意が必要です。
円満離婚するには、あらゆる面で双方が納得した形で離婚をすることが重要になります。
円満離婚の方法:切り出し方
円満離婚の第一歩として、離婚話の切り出し方はとても重要です。切り出し方次第でどんな離婚になるかが変わってくるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
冷静に話す
離婚話の切り出し方で大切なのは、まず冷静に話すことです。喧嘩のついでや勢いに任せて「離婚」の話題を出すことは避けてください。離婚を決めたのなら、気持ちを落ち着かせ、話し合いの席を設けたうえで切り出すことが大切ですね。
はっきりと伝える
離婚話は曖昧にせず、はっきりと相手に伝えましょう。ふざけたり怒ったりせず、真剣な表情で話すことで相手に真意が伝わります。「離婚」という言葉が伝えにくいからといって曖昧な表現を使っては、時間を無駄にするだけです。離婚を決意したなら、覚悟を持って相手に伝えることが誠意でもあります。
聞く耳を持つ
夫婦関係のあり方にもよりますが、一方が離婚したいと思っていても、もう一方は思っていない場合があるでしょう。そんなときは、離婚したいという自分の気持ちだけを押し付けたりせず、相手の意見にも耳を傾けてください。自分の言い分ばかり主張しては、離婚話は平行線のままです。離婚の意思が固ければ、相手が合意してくれるまで説得しましょう。
円満離婚の方法:準備すべきこと
円満離婚には事前に準備しておくべきことがいくつかあります。円満な離婚を導くために必要な準備をチェックしておきましょう。
貯蓄しておく
離婚後に引っ越すのか、家に残るのかによっても変わりますが、離婚後の生活にはお金が必要になることが多いので、ある程度貯蓄しておくことは大切です。全く費用がかからない場合でも、一定の蓄えがあれば、安心して離婚することができるでしょう。
住居の確保
離婚後の住居を決めておくと安心です。そのまま住み続けるのか、新居を探す必要があるのか、実家に戻るのかなど、離婚の形によって様々でしょう。賃貸か持ち家かによっても決める内容は変わるので、離婚後に慌てることのないよう、しっかり話し合うことが重要です。
子どもの学校
離婚後に子どもと生活する場合、子どもの学校や幼稚園について決めておかなければなりません。両親の離婚で子どもがナイーブになっていることもあるので、子どもにとってどんな環境が最適かを考え、転校も視野に入れながら決められるといいですね。
収入源の確保
安定した収入源の確保も必要なことです。特に、結婚生活で一方の収入に頼っていたのであれば、生活できるだけの収入を確保しなければなりません。また、子どもを引き取る場合、子どもにかかる費用を考慮し、安定した収入を得られる方法を考えましょう。
家族に離婚の報告
離婚は当人同士の問題ではありますが、お互いの家族のことも忘れずに報告するようにしましょう。子どもがいる場合、孫という存在が他人になってしまうので、誠意をもって説明することが大切です。お世話になったという気持ちで挨拶できると良いでしょう。
円満離婚の方法:話し合うべき内容
二人の合意で離婚が決まったら、話し合いで決めていかなければならないことがいくつかあります。話し合う内容に漏れがないようにしっかりと確認しておきましょう。
子どもについて
子どもがいる場合、離婚で大事にすべきなのは、何よりも子どものことです。子どもに深い傷を残すことのないよう、言動には十分注意してください。離婚後の子どものことについては、主に以下の三つを決めておきましょう。
親権
子どもの親権をどちらが持つか決めましょう。子どもの将来や幸せのためにはどうすべきかを冷静に判断することが大切です。
面会
子どもとの面会方法や面会の頻度について話し合っておきましょう。子どもにとって何が最良かを考え、学校行事やイベントの参加など、細かい部分も話し合っておけると良いですね。
養育費
子どもの成長にはお金が必要です。子どもの養育に必要な金額を二人で相談し、支払い方法についても決めておくと良いですね。
お金について
これまで二人で共有していたものを分けることになるので、お金の部分についてもしっかりと相談しておくことが大切です。お金に関しては以下の二つについて確認しましょう。
慰謝料
離婚理由によっては慰謝料が発生しない場合もあります。もしも発生した場合は、お互いが納得できるように話し合いを重ねてください。この部分を曖昧にしてしまうと、離婚後に後悔することになりかねません。
財産分与
財産分与とは、婚姻中に二人で築き上げた財産を夫婦で公平に分けることです。家や車、家具家電など、基本的には半分にしますが、協議離婚の場合は話し合いにより自由に設定することもできます。入念に話し合い、双方が納得できるようにしましょう。
周囲への説明方法
離婚について、両親はもちろん、会社や友人にどのように伝えるかを確認しておきましょう。その場合、お互いの立場もあるでしょうから、離婚理由の整合性を保っておくと良いですね。
円満離婚を成功させる秘訣
円満離婚の秘訣は何でしょうか。円満な離婚に導くために大切なポイントについてご紹介します。
時間をかける
円満に離婚するためには、時間をかけることが大切です。離婚に向けてしっかりと話し合い、お互いに納得した形で離婚する必要があります。話し合いを進めながらも、離婚後の生活基盤を整えなければなりません。悔いのない離婚をするために、焦らずじっくりと時間をかけて円満離婚を成功させましょう。
計画を立てる
円満離婚するためには、離婚後の生活を見据えることが大事です。今の生活からどう変わるのかを予測して、事前にできることを準備しておく必要があります。離婚後に困窮した生活にならないよう、計画性を持って話し合いを重ねていくように心がけましょう。
相手をいたわる
離婚したいと相手に伝えたり、離婚に向けて話し合いを進めることは、明るい気持ちになれるものではないですよね。そんな中で、つい感情任せに物事を伝えては、円満に離婚することは難しくなってしまいます。どんな場面においても、相手をいたわることを忘れなければ、お互いに落ち着いた状態で話し合いができるでしょう。
円満離婚するには十分な話し合いが大事!
円満離婚をする方法として最も大切なのは、十分に話し合いを重ねることです。協議離婚のカギは話し合いなので、その部分を怠っては、円満な離婚につなげることはできません。お互いの離婚後の生活も考慮しつつ、納得できる離婚にするためには、話し合いは不可欠です。双方が同じ気持ちで離婚に向かえることが大事ですね。