© iStock.com/nensuria
「今の恋人と結婚を考えているから、一緒に暮らす感覚を知っておきたい!」と思っても、同棲には何かと厄介ごとがつきもの。
二人暮らし用の部屋を探したり、両親への挨拶をしたり、家具や日用品を増やしたり……。そういった面倒な手順を踏まず、比較的お手軽に同棲気分を味わえるのが「半同棲」です。
上手に活用することで、相手との結婚生活を大きな労力を使わずにシミュレーションすることができちゃいますよ♪
目次
半同棲とは?
半同棲とは、週の半分程度を恋人の家で過ごしている状態のことを指します。
- 週末は絶対にどちらかの家に泊まり、平日も一緒の家に帰ることがある
- お泊りセットが必要ない程度に、お互いの部屋にお互いの私物が置いてある
- お互いにそれぞれ家を借りていて、完全には生活を共にしていない
という特徴がありますので、仮にこれらの条件を満たしているなら、間違いなく「半同棲状態」だと言えますよ。
明確に「この日から半同棲開始!」という形で始まるのではなく、なんとなく成り行きでその状態になっていた、ということも多いそうです。
同棲ほど大がかりな作業をすることなく、一緒に暮らす感覚を知ることができますので、結婚生活の「お試し」をしてみたいという方にはピッタリです。
一見、良いことずくめのようにも思える半同棲ですが、一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
半同棲のメリット
まずは半同棲のメリットから紹介します。やはり「手軽さ」という点において、半同棲はかなり優秀なようです。
恋人の生活スタイルを知ることができる
週の半分も寝食を共にするのですから、必然的に相手の素の姿を見かける機会も多くなります。
朝起きる時間や食の好み、家事の頻度など、普段どのような生活を送っているのかが明らかになりますので、結婚後の生活をイメージしやすくなります。
反対に、生活の面で壊滅的に合わないという部分も結婚前に知ることができますので、それを知らずに結婚して大ダメージ……というトラブルを回避することもできますよ。
新しく部屋を借りる手間が省ける
お互いが単身用の部屋を借りている場合、同棲するとなれば二人暮らし用の部屋を新たに探すことが必要になるでしょう。
ですが、半同棲ならわざわざ部屋を借りなくてもお互いの部屋を行き来すれば事足ります。
自分のプライベートもしっかり確保できる
各自で独立した自分の部屋を持っていることになりますので、一人になりたい時や友達と集まりたい時などにも、簡単にプライベートな空間を確保することができますよ。
別れるときに楽
最初から別れを想定するのは少し物悲しいことですが、人生は何が起こるか分かりません。
もし同棲している状態で別れてしまった場合、荷物を運び出したり新しく部屋を借りたりしなければならず、かなり面倒な思いをするでしょう。
ですが、半同棲なら帰るべき部屋をお互いに所有しているため、そこまで大きな苦労をせずに済みますよ。
半同棲のデメリット
続いて半同棲のデメリットをご紹介します。ざっくりと言えば、「なあなあの関係になってしまう可能性がある」ということになります。
同棲よりもお金がかかる
同棲なら生活費は折半になるかと思いますが、半同棲なのでそれぞれの生活費が掛かります。経済面での旨味はほとんどゼロだと言っていいでしょう。
また、片方の家にばかり泊まる状態になってしまうと、光熱費の費用負担が偏ってしまうという難点もあります。
適度な距離感を保てなくなることも
すぐ会える、いつでも会える状態になりますので、お互いを尊重し合う気持ちが薄れ、相手への態度がどんどん雑になってしまうことも。
悪い意味で甘えが生まれる危険性がありますので、注意が必要です。
期間が長引くほど中途半端な関係に
半同棲期間がズルズルと長引くと、同棲とは比較にならないほど「私たちってどんな関係なの?」という状況に陥ってしまうことも。
お互いが「都合のいい相手」に成り下がってしまうことも考えられますので、あまり長引くようなら、一度完全に生活を分けることを視野に入れてみましょう。
半同棲をする際に気をつけることは?
半同棲は「する」というより「なっている」という方が近い場合が多いですが、自分たちが半同棲状態だと自覚して時に気をつけるべきことをご紹介します。
お金についてきっちり決める
了承が無いままに片方ばかりが多く支払っているようでは、いずれ不満が生まれかねないので、光熱費や食費などお互いがどのように負担すべきかをきちんと決めておきましょう。
別れ話のもつれにも繋がりかねませんので、お金に関しては厳密過ぎるぐらいがちょうどいいのです。
ある程度期間を定める
半同棲はいつまでも続けるものではありません。それが結婚を見据えている相手なら尚更でしょう。
きっちりと線引きをして決める必要はありませんが、ある程度の期間は定めておき、中途半端な関係にどう決着をつけるか考えるようにしましょう。
家事の分担が偏らないよう気をつける
結婚生活と同様、片方ばかりに家事を任せていれば、そのうち関係に亀裂が入ってしまう可能性があります。
分担を決めてもいいですが、お互いがお互いと同程度の家事をこなすことを心がけさえすれば、仕事量に大きな偏りも生まれないはずです。
賃貸借契約に反することもあるので注意
半同棲とはいえ、あまりにも頻繁に入居者以外が入り浸ってしまっては、契約違反とみなされてしまう危険性があります。
最悪罰金や退去を命じられることもありますので、泊まる頻度が増え続けるようなら、本格的に同棲や結婚を考えた方がよさそうですね。
半同棲を有効に使い、相手を冷静に見極めてから結婚への道を考えよう!
なんとかして半同棲の状態から結婚に繋げたい!と考える方もいらっしゃることでしょう。
ですが、ここで焦ってしまっても良いことはありませんので、限られた期間の中で「この先相手と暮らしていけるか」という点を冷静に見極める目が必要です。
半同棲は、恋人の何気ない言動や自分に対する接し方、金銭感覚や家事にどれくらい慣れているかなど、あらゆるポイントを間近で見られる絶好のチャンスです。
また、相手と四六時中一緒にいては見えない部分も、「半」同棲という状況を活かして必要な時はさりげなく距離を置き、頭を冷やしてから改めて吟味することもできます。
その結果、自分の中でGOサインが出たならいよいよ本番です。いかにして結婚に繋げるべきか考え、速やかに行動に移しましょう。
結婚を視野に入れた上での半同棲は効果的!
始まりが何となくだったとしても、「結婚」という終着点が明確なら、半同棲は有効だと言えるでしょう。
ですが、半同棲を続ける期間やこの先の未来の想定など、何もかも中途半端ならその状態をあまり長引かせない方が賢明です。
結婚を視野に入れているならなおさら、半同棲を賢く利用して、ゴールへと上手に結びつけましょう!