結婚式が台風でキャンセルになったときのキャンセル料や対処法とは?

台風で中止© iStock.com/Adventure_Photo

待ちに待った結婚式が、台風の影響でキャンセルせざるを得なくなったという方もいると思います。避けられないこととはいえ、せっかく準備していた結婚式が中止になってしまうのは切ないですよね。

しかし、台風が多い日本で暮らす以上、ある程度の覚悟は必要かもしれません。台風で結婚式がキャンセルになった場合のキャンセル料や対処法、キャンセルに備えて用意できることについてご紹介します。

台風で結婚式はキャンセルできる?

そもそも、台風などの自然災害で結婚式をキャンセルすることは可能なのでしょうか。
近頃流行している新型コロナウイルスの影響で、結婚式の延期やキャンセルが余儀なくされたというケースがあります。しかし、実際にはキャンセル不可であったり、キャンセル料のトラブルが起こったりしたケースもあったようです。

結論からいえば、台風による結婚式の延期やキャンセルをすることはできます。ただし、忘れてはいけないのが「キャンセル料」が発生する場合があるということ。日本には毎年台風が来るので、台風が来やすい時期に結婚式を行うなら、しっかり想定しておくべきでしょう。

台風が来たら結婚式はキャンセルすべき?

基本的に、式場側が台風を理由に結婚式の中止を決定することはありません。台風により、式場や建物に深刻な被害が出ていない限り、中止の判断は新郎新婦に委ねられます。

結婚式を開催するかどうかは、ゲストの安全を考えて判断しましょう。台風の大きさによっては、公共交通機関が止まり、会場までの交通手段がなくなってしまうことがあります。台風が発生しても公共交通機関に影響が無い程度であれば、予定通り結婚式を行うことができるかもしれません。

はっきりと予測できないのが、自然災害です。ですが、「この場合はこうする」と決まっているわけではないので、式の開催は二人の責任で決定しなければなりません。

台風が来た場合に結婚式をキャンセルすべきかどうかは、天気予報やニュースで情報を収集し、延期も視野にいれながら二人で話し合ってください。その際は、ゲストに祝福されてこそ、幸せな結婚式ができるということをお忘れなく。

台風で結婚式が中止になったらキャンセル料は発生する?

キャンセル料© iStock.com/yattaa

結婚式ができなくなったところに、キャンセル料が発生したら、二重のダメージを受けることになりますよね。しかし、結婚式を中止した場合、キャンセル料がかかる場合がほとんどで、台風でも結婚式のキャンセル料が必要になることが予想されます。

キャンセル料の設定や基準は、式場により異なります。キャンセル料の目安は以下の通りですが、あくまでも参考程度に考えてくださいね。詳しくは、式場に問い合わせたり、契約書をしっかりと確認ましょう。

  • 結婚式5ヵ月前まで:内金の50%~全額
  • 結婚式5~3ヵ月前:見積金額の10~20%
  • 結婚式3~1ヵ月前:見積金額の30~40%
  • 結婚式1ヶ月~10日前:見積金額の40~50%
  • 結婚式9日前~前日:見積金額80%
  • 結婚式当日:見積金額100%

内金とは、式場の本予約をする際に支払う申込金のようなものです。5~10万円ほどが相場で、式場によって設定は異なります。早い時期のキャンセルなら内金を基準にキャンセル料を算出し、結婚式が近づくにつれ、見積金額を基準に計算される場合が多いようです。

また、延期の場合、「結婚式の予定日から1年以上先の日程に延期する場合」など、延期する期間や日程の条件によってキャンセル料が発生するようです。中止の場合と同様に、式場によって条件や設定金額に違いがありますので、契約内容をしっかり確認しておきましょう。

一般的なキャンセル料のご説明をしましたが、まれに、キャンセル料がかからないことがあります。それは、式場の都合で結婚式を中止せざるを得なくなった場合です。

例えば、「台風の影響で式場スタッフの出社が困難」「停電などにより式の進行が不可能」など、式場側がサービスを提供できない状態にある場合、新郎新婦都合のキャンセル扱いではなくなります。その場合、式場に対してキャンセル料を支払う義務がなくなる可能性があります。

台風で結婚式をキャンセルした場合の対処

悩む花嫁© iStock.com/Ljupco

台風の影響で結婚式をキャンセルすることになった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。キャンセルを決めた際にやるべきことについてご紹介します。

結婚式場へ連絡

台風によって結婚式をキャンセルしようと決めたら、まずは式場へ連絡しましょう。やむを得ず当日に中止する場合はすぐに連絡を入れ、結婚式当日に台風が迫っている予報が出ている場合には、事前に相談しておくことが重要です。伝える人は、担当のプランナーや式場の支配人などが適切でしょう。

キャンセル料の確認

結婚式を中止すると決めたら、キャンセル料の確認も忘れてはいけません。式場との契約書を確認することはもちろん、分からないことがあれば式場やプランナーに問い合わせる必要があります。

時期によって金額がかわるので、キャンセルを決めたら式場には早めに伝えることが大切です。キャンセル料が発生することで、二人の結婚生活にも影響が出てしまう可能性があるので、金額の確認はしっかり行いましょう。

ゲストに報告

忘れてはいけないのが、ゲストへの報告です。台風による中止を決めたなら、理由を添えてキャンセルする旨をゲストに伝えてください。

ゲストの中には、遠方から参加してくれる人もいるでしょう。その場合、宿泊予約をしている可能性もあるので、早めに連絡することが重要です。

大事な人との信頼関係を壊さないためにも、ゲストへの配慮を欠かさないようにしましょう。

台風でも結婚式を行う場合

手紙を書く© iStock.com/Viktoriia-Bielik

台風の場合でも結婚式をすると決めたなら、ゲストに安心して参加してもらえるような対策をすることが必要です。ゲストに対して準備しておきたいことについてご紹介します。

交通費・クリーニング代の準備

結婚式当日が台風の場合、交通機関がストップしてしまうことが考えられます。その場合、タクシーなどを利用し、予定とは別の手段で式場に来るゲストもいるでしょう。そのような想定をして、お車代を多めに準備しておくといいですね。

また、衣類のクリーニング代も準備しておくといいでしょう。台風の場合、横殴りの雨や風が吹く可能性が高いので、式場までの移動で、衣類が濡れてしまうゲストもいるはずです。ゲストの気持ちを少しでも軽くし、安心して参加してもらえるような心遣いができるといいですね。

タオルやドライヤーの用意

ゲストが式場に到着した際、濡れた衣類や体を拭けるよう、タオルやドライヤーを用意すると喜ばれるでしょう。受付やお手洗い、または式場に相談して控室を用意してもらうのもいいですね。自分が逆の立場だったらどうかを考えて、ゲストのためにできることを探し、プランナーや式場に相談してみるといいかもしれませんね。

お礼の手紙

悪天候のなか結婚式に参加してくれたゲストに向けて、お礼状を書きましょう。台風にも関わらず、二人のために参加してくれたゲストに対して、しっかり感謝を伝えることが大切です。また、会社の人など、すぐに会う機会のある人に対しては、口頭でもお礼を伝えるといいですね。

台風のキャンセルに備えよう

雨の結婚式© iStock.com/SolStock

台風などの防ぎようがない理由により、結婚式をキャンセルしなければならないこともあります。どんな場合でも対処することができるよう、先読みして備えておくことも大切ですよ。

台風の時期を避ける

秋は、結婚式を行う人気の高いシーズンです。ただ、台風が日本に最も接近しやすいのが、9~10月でもあります。どうしても台風を避けたいのであれば、この時期以外の日程で結婚式の予定を立ててもいいかもしれませんね。

天候ははっきりと読めないものですが、四季がある日本では、雨が降りやすい時期、台風が接近しやすい時期は統計が出ているので、それらを参考に日程を決めるのもいいでしょう。

ブライダル保険に加入

もしもの事態に備えて、結婚式関連の保険に加入するというのもリスク回避につながります。万が一に備えて保険に加入していると気持ちが違いますし、台風などの自然災害で結婚式がキャンセルになった場合でも、保険に加入していれば安心ですね。

ただし、台風の場合、「新郎新婦の住居に影響がなければ補償されない」など補償が限定されていることがあるので、内容はしっかり確認しておきましょう。

想定して打ち合わせしておく

台風の多い時期に結婚式を行う場合、実際に台風が接近、上陸したらどうするかをプランナーと相談しておきましょう。

キャンセルや延期の場合、どうすればいいのか、屋外の演出がある場合はどこで行うかなど、様々なパターンを想定して考えておくといいですね。

事前にしっかり打ち合わせしておけば、日が近くなって慌てたり、動揺することはなくなりますよ。

ゲストを優先して結婚式のキャンセルを判断しよう

雨のなか© iStock.com/Baltskars

結婚式が台風でキャンセルになってしまう可能性は十分あります。その際、結婚式のキャンセルを判断するのは、新郎新婦の二人です。準備に時間をかけてきたのなら、キャンセルは難しい判断かもしれません。

しかし、そこは自分たちの気持ちをグッとこらえましょう。大切なことは、参加してくれるゲストの安全です。参加者の安全が保証できない状況で結婚式を行っても、結果的に良いことはありませんよ。

ゲストを優先した判断は、必ずゲストの心に届きます。自分たちよりもゲストを第一に考えることで、信頼関係はより深まることでしょう。

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