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できちゃった結婚は離婚しやすいといわれることがありますが、厳密にはそのようなデータは出ていません。なぜ、できちゃった婚は離婚率が高いといわれるのでしょうか。
できちゃった結婚が離婚に繋がりやすいといわれる理由についてご紹介します。できちゃった婚の知識を深め、ネガティブなイメージを払拭しましょう。
目次
できちゃった婚は離婚しやすい?
できちゃった婚は離婚率が高い、というイメージがありますが、実際にはっきりとしたデータはありません。ですが、結婚の年齢が若いほど離婚しやすい傾向にあり、子供ができたことがきっかけで結婚する若い人が多いことから、「できちゃった婚=離婚しやすい」と考えられるようです。
できちゃった婚が離婚しやすいといわれる理由
できちゃった婚が離婚に繋がりやすいといわれるのはなぜでしょうか。考えられる理由についてみていきましょう。
相手を見極められない
交際期間が短いと、結婚相手にふさわしいかどうかを見極めるのは難しいです。「好き」「一緒にいたい」という感情が先行して、相手を客観的に見られなくなってしまいます。
交際期間が長ければいい、というわけではありませんが、時間をかけてお互いを知っていくのは大切なことです。
できちゃった婚でも交際期間が長いカップルはいますが、妊娠がきっかけの「できちゃった結婚」は、交際期間が短くその場の流れで結婚した、という考え方をされるようです。
周りの目を気にする
できちゃった婚には、世間の厳しい目やマイナスイメージを持たれることが多いです。
そのため、自分たちでさえも「できちゃった結婚」に負い目を感じ、家族や職場などに報告する際は反応が気になってしまいます。
また、年齢によっては「恥ずかしい」と感じ、「だらしない」「大人なのに…」と厳しい声があるのではないかと不安になってしまうようです。
二人の時間がない
一般的な結婚の場合、結婚してからしばらくは夫婦だけの時間があるものです。
しかし、すでに子供を授かっている状態だと、新婚の初々しい関係というよりも、父親・母親になるという気持ちが強くなります。
二人だけの新婚生活や楽しいだけの時間が短いと、離婚に繋がってしまう可能性は高くなってしまうのかもしれませんね。
常に不安がつきまとう
できちゃった婚に対して、自分自身がでネガティブなイメージを持っていると、周囲の目までもネガティブに捉えてしまいます。
さらに、結婚も出産も育児も、何もかも初めての状態となれば、不安が消えることはありません。
結婚は個人同士のものという意識は増えてきましたが、「結婚は家同士のもの」という考え方はまだまだ残っています。
そのため、自分たちの「できちゃった結婚」が、家族や親戚を失望させるのではないか、と考えてしまうのかもしれませんね。
できちゃった婚で離婚に至る原因
できちゃった婚が離婚しやすいといわれる理由についてみてきましたが、実際に離婚に至るにはどのような原因があるのでしょうか。できちゃった結婚から離婚に至る原因について解説します。
気持ちがついていかない
できちゃった婚は、妊娠がきっかけの結婚です。もともと結婚する気がなかったのに、子供が「できちゃった」ことの後付けで結婚すると、気持ちが固まっていないことは否定できませんよね。
二人の交際や結婚を真剣に考えていたら、きちんと避妊を考えるものです。計画性のなさや、刹那的な行動によって結婚することになった、ということも少なからずあるでしょう。
そうしていざ結婚となると、まだ自由にしていたい、という後悔が残り、自分の気持ちがついていかないことは容易に想像できます。
経済的余裕がない
愛情だけでは、子供を育てることはできません。子育てには経済的基盤が必要です。結婚や子育を計画的に考え、貯蓄していたのなら、経済的なダメージは減るでしょう。
しかし、できちゃった婚は計画的な結婚や出産ではありません。突然の大きな出費になる場合がほとんどです。
子供ができ、結婚という形で責任を持つことを決めても、経済的な余裕がないと夫婦関係が悪化することも考えられます。
子供を育てるためには、愛情はもちろん、お金が必要です。できちゃった婚を決めたはいいものの、お金がない不満が夫婦喧嘩に繋がり、結果的に離婚してしまうのかもしれませんね。
合わない部分が増える
結婚相手について、結婚してから初めてわかることがあると思います。
全ての価値観が一致している夫婦はほとんどいませんが、考え方や合わない部分が増えてしまうと、後々違いに苦しむことがあるようです。
できちゃった結婚から夫婦になってみて、お互いの様々な違いに気づくこともあるでしょう。しかし、子供が生まれてしまうと簡単に逃げ出すことができなくなってしまいます。
そんな気持ちを我慢してストレスを溜め込み、結果的には離婚を選択してしまう人もいるのです。
夫婦の自覚がない
できちゃった婚は、当人同士の強い希望による結婚ではない場合もあります。
「まだまだやりたいことがあったけど、子供ができたから結婚した」と仕方なく結婚に踏み切ったり、「子供ができたなら責任をとって一緒になりなさい」などと、親の勧めで結婚する流れになってしまうこともあるでしょう。
できちゃった婚をする夫婦の中には、結婚や夫婦、家庭に対する実感がないまま結婚を迎えてしまうカップルも少なくありません。
夫婦になることや親になることへの覚悟ができていない状態での結婚は、精神的な準備ができず、夫婦関係が上手くいかなくなってしまうようです。
できちゃった婚で離婚するのは大変?
できちゃった婚で離婚する場合、通常の結婚よりも大変なことが多いようです。
具体的な理由には次のことが挙げられます。
- 子供がいること
- 金銭的な部分
子供がいることで、離婚の際に親権問題が発生します。母親か父親が引き取ることになり、子供の親権者とならなかった親は、親権者に対して子供の養育費を払う必要があるのです。
もし、できちゃった婚からスピード離婚となった場合、子供と一緒に過ごした時間は少ないのに、子供が成人するまでの間、養育費を支払い続けなければならない可能性もあるでしょう。
できちゃった婚は、子供の存在があることで、スムーズな離婚は難しくなるようです。
できちゃった婚で離婚しないためには?
できちゃった婚で離婚に繋がらないようにするには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。離婚しないために必要な心構えについてご紹介します。
- できちゃった婚を自分たちで否定しないこと
- 二人の将来や子育てについて話し合うこと
- お互いの考えを尊重し合うこと
- 悩みを抱え込まず誰かに相談すること
- 喧嘩をしても子供のせいにしないこと
できちゃった婚には、ネガティブな視線を注がれてしまうこともありますが、決して悪いことではありません。子供を授かったことへの喜びを大切にしてください。
そして、たとえ計画になかった結婚や妊娠でも、お互いの未来のために、将来の目標や子育てについてしっかりと話し合っておきましょう。
話し合いを重ねていくと、お互いの価値観や考え方に違いが出てくるかもしれませんが、相手の意見に耳を傾けるように心がけてくださいね。もし、二人で解決できなくなってしまったときは、親や友人などに相談してみるといいですよ。
そして、最も大事なのは、夫婦で言い争いになっても子供のせいにしないことです。子供がいることで制限されることはあるでしょう。しかし、子供を産むこと、育てることを決めたのは二人なのですから、子供を責めるようなことをしてはいけません。
できちゃった婚だから離婚しやすいわけではない
「できちゃった婚って離婚しやすそう…」と、できちゃった婚に対してマイナスなイメージを持たれることは多いでしょう。
相手を見極められない、経済的余裕がないなど、様々な理由から、できちゃった婚が離婚に繋がりやすいといわれるのです。
ですが、できちゃった婚が必ずしも離婚に繋がるわけではありません。できちゃった婚でも幸せに結婚生活を送っているカップルもたくさんいます。
大切なのは、結婚のきっかけが「できちゃった」ことでも、その事実を本人たちが受け入れ、「授かりもの」として喜びに変えることです。
「できちゃった婚だから」とネガティブにならず、離婚に繋がりやすい原因を知って、これから先の生活をどうしていくか、前向きに考えていきましょう。