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お付き合いしている方のプロポーズから入籍まで、どんな手順で進めていけばいいのでしょうか。
入籍するには?入籍に必要な書類は何?といった、入籍までの流れや手続きに不安があるカップルも少なくありませんよね。
そこで、入籍までの流れとやり方、入籍するのに必要な持ち物などを分かりやすく解説していきます!
目次
入籍するまでの流れ
お付き合いからプロポーズまでは、カップルそれぞれのストーリーがあるかと思います。一般的な流れとして、プロポーズを受けてからまずは両家へ結婚の報告をしますよね。
婚約指輪を検討しているカップルは購入時期を考えたり、顔合わせの日程を組みます。入籍のタイミングは、挙式前か後なのか、引っ越しの予定がある場合は引っ越しと同時かによっても揃える書類や手順が変わってきます。
入籍によって伴う名義変更の手続きなど、入籍後もすべきことはたくさんありますが、入籍するまでにすることをまとめた記事がありますので、流れを整理しながら入籍まで進めてくださいね。
入籍のやり方:①必要な持ち物・書類を揃える
入籍のやり方というよりも、まずは籍を入れるために必要な書類を揃えましょう。
- 婚姻届
- 戸籍謄本
- 身分証明書
以上、入籍に必要な書類3つです。それぞれ詳しく説明していきますので、チェックしながら準備をしていきましょうね。
1.婚姻届
婚姻届が貰える場所、誰が貰うことができるのかご紹介していきます。また、婚姻届は書き損じたときのために、2部もらっておくと安心ですよ。
貰える場所 | 入手はどこの役所でも可能 |
ダウンロード | |
基本的に無料 | |
貰える人 | 本人以外でも可 |
婚姻届を貰える場所は、どこの役所でも可能。なお、婚姻届は入籍する本人以外でも貰うことができます。
また、最近はインターネットからダウンロードできる婚姻届が人気のようです。華やかにデザインされた婚姻届は、大切な記念日となる入籍日に色を添えてくれますよね。但し、使用する際に注意しておく点がいくつかありますのでチェックしていきましょう。
- サイズはA3
- 用紙サイズを変えないデザインのもの
- 印刷がしっかりとされているか
定形はA3サイズですが、大きさや形が変わってしまったり、印字がしっかりされていなかったりすると役所に受理されないことがあります。記入するまえにしっかりと用紙自体に不備がないか確認してくださいね。
2.戸籍謄本
入籍とは、元々の籍からお互いに外れて二人で新しい戸籍を作ることです。そのため、婚姻届を届け出る役所が二人の本籍地と異なる場合、戸籍謄本または戸籍抄本が必要となります。
貰える場所 | 自分の本籍地の役所 |
郵送にて取り寄せる ※遠方に住んでいる場合、取り寄せに2週間ほどかかる場合もあるので注意しましょう。 |
|
コンビニやインターネット等で取得する ※コンビニ交付を導入している市区町村に限る |
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貰える人 | 本人 |
戸籍謄本が必要な場合 | 配偶者・直系血族(親・祖父母・子・孫)は委任状なしで請求できる。本人と同じ戸籍の場合は不要。 |
婚姻届を提出する役所と本籍地が違う | |
戸籍謄本が不要な場合 | 婚姻届を提出する役所と本籍地が同じ |
戸籍謄本は、本人による請求か代理人、郵送による請求やコンビニ交付のいずれの方法であっても、各市区町村によって必要な書類がそれぞれあります。事前に本籍地のある役所のホームページ等で確認を取りましょう。
3.身分証明書
戸籍の窓口では本人確認が義務付けられているため、二人の身分証明書が必要となります。「氏名及び住所」または「氏名及び生年月日」が確認できるものとされています。
1枚で身分証明書として提出できるもの | 運転免許証 パスポート マイナンバーカード 国または地方公共団体の機関が発行した身分証明書 身体障害者手帳 |
2枚以上の提示で身分証明書として提出できるもの | 本人確認の証明書例(2枚以上の提示が必要なもの) 国民健康保険、健康保険などの被保険者証 写真が貼られていないマイナンバーの通知カード 共済組合員証 国民年金手帳 |
いずれも有効期限内のものに限ります。入籍に必要な書類がわかったうえで、次は婚姻届の記入についてご説明していきます。
入籍のやり方:②婚姻届に記入する
鉛筆や消せるボールペン等は認められていません。消えない黒のペンで戸籍謄本等の記載と一言一句同じ内容を記入します。押印は実印じゃなくてもOKですが、ゴム印やシャチハタは不可とされています。では、婚姻届へ記入する際の手順をご説明していきますので、一つ一つ見ていきましょう。
①届出日・届出先 | お二人の夫婦としての入籍日となりますので、間違いがないよう希望の日付を記入しましょう。24時間365日受け付けていますので、土日祝日を考慮しなくてもかまいません。届出先は、提出する市区町村の名前を書きます。 |
②氏名・生年月日 | 夫・妻の名前をそれぞれ旧姓で直筆にて記入します。名前で使われている漢字は、戸籍謄本に記載されている通りに書いてくださいね。生年月日は、西暦か年号どちらの表記でもかまいません。 |
③住 所 | 現時点で住民票に記載されている住所を記入します。世帯主欄にも、住民票に記載されている世帯主名を記載しましょう。二人が住む新しい転居先の住所にしたい場合は、転入先に住所変更届の提出が先に必要です。 |
④本 籍 | 結婚する前の本籍の住所を記入します。筆頭者とは、戸籍の一番最初に書いてある人を指します。 |
⑤父母の氏名・父母との続き柄 | ここには二人それぞれの「実の父母の氏名」を書きます。 書き方は3つの場合に分かれるので、自分に当てはまるものをチェックしてくださいね。 |
⑥婚姻後の夫婦の氏 | 結婚後、どちらの姓を名乗るかを決めてチェックマークをつけてください。チェックした方の氏を持つものが新しい本籍の筆頭者となります。 |
⑦新しい本籍 | お二人が置く新しい本籍の住所を記入します。本籍地は戸籍謄本を取りやすい場所にすると、必要なときに手間がかからず安心です。 |
⑧同居を始めたとき | 住民票を移している・いないに関わらず、挙式を挙げた日、もしくは同居を始めた日、どちらか早い方を記入します。同居も挙式もまだの場合は、空欄のままで提出してかまいません。 |
⑨夫婦の職業 | 5年に一度行われる国勢調査がある年にのみ記入する欄となります。婚姻届を提出する時点での夫と妻それぞれの職業を書きます。次回の実施は、2020年が予定されています。 |
⑩届出印署名押印 | 夫と妻、結婚前の名前を記入し旧姓の捺印をします。 |
⑪連絡先 | 記入した内容に不備があった場合に役所から連絡が来ますので、確実に連絡が取れる電話番号を記入してください。 |
⑫証 人 | 親や兄弟、友人でも問題ありません。成人以上の証人2名の直筆の署名と捺印が必要です。この場合に使用する印鑑は、同じ名字の場合は別々のものを用意しましょう。夫婦である場合も二人の印鑑は別々の押印が必要です。 |
婚姻届に記入する際の注意点
間違えてしまっても修正液等で訂正することはできません。二重線を引いて、欄外に旧姓の印鑑を押印しましょう。書類に不備があり受理されるか不安な方は、事前に役所にいって確認してもらうことをおすすめします。
入籍のやり方:③役所に提出
必要な書類の準備が整ったら次は役所に提出をします。婚姻届を提出できる場所や提出の際に準備しておきたいものをご紹介いたします。
婚姻届を提出する場所はどこでもいい
以下のリストからもわかるように、婚姻届を提出する場所は決まっておらず日本全国どこで提出してもかまいません。お二人の思い入れのある地で入籍することも可能なんですよ。
- どちらかの本籍地で
- 一時的な所在地でもOK
- 二人の思い出の地
- 二人以外の第三者が提出してもOK
準備しておきたいもの
婚姻届を提出する際に準備しておきたいものは、お二人それぞれの旧姓印鑑です。公的文書とされる婚姻届は間違えた場合、修正液などで訂正はできません。そのため、間違えた場合は「二重線で訂正し、欄外に捺印」します。
また、どちらか一方が未成年の場合は、父母(養父母)の同意書が必要となります。婚姻届提出の際、忘れずに準備していきましょうね。
入籍の手続きをスムーズにするためのポイント
役所で不受理にならないために知っておくべきポイントをご紹介していきます。
持ち物を再確認する
各市区町村によって準備するべき書類が異なる場合もありますので、事前に問い合わせておくことをおすすめします。心配であれば役所に持ち込み、漏れがないかしっかりとチェックしてもらいましょう。
夜間や休日に提出する場合は各自治体へ必ず事前確認をする
入籍したい日が休日だったり、お二人の都合で夜間になったりする場合もありますよね。時間外窓口は、婚姻届を受け取るのみとなっています。
そのため、書類の不備等があると後日の受理になってしまい、入籍したい日にできないといったことが起きてしまいます。ですから、役所への事前確認をおすすめしますよ。
押印・記入モレがないかチェック
婚姻届の記入は、戸籍謄本と一言一句間違いなく記入しなければいけます。本籍地や住所が記載と違うと受理されませんので、お二人でミスがないか確認し合いましょう。
余裕を持ったスケジュールで
婚姻届には確認すべき欄がいくつかあり、また、証人の欄は直筆での記入が必須となっています。そのため、書き損じがあった場合や確認不足があった際、訂正をしてもらう時間を考慮しなければいけません。婚姻届の提出まで余裕を持ったスケジュールを組みましょうね。
入籍するには正しい流れを知ってまちがいなく受理してもらおう
入籍するまでにはいくつかの手順があり、提出する書類や入籍までの流れを把握しておく必要があることをご説明しました。役所への届出は手間がかかる印象があるかもしれませんが、ひとつずつ確認しながら進めていけば難しくはありません。
お二人にとって大切な記念日となる入籍をまちがいなく受理してもらえるように、ぜひ、ご紹介したことを参考にして進めてくださいね。