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お二人にとって結婚式は、人生の晴れ舞台ともいえる大切なセレモニーですよね。ゲストも含め多くの人との関わりのなか挙げる結婚式ですから、小さなトラブルも避けたいもの。
ですが、結婚式で起こるトラブルにおいて、お金に関するトラブルが少なくありません。そこで、どのような結婚式のお金に関わるトラブルがあるのかご紹介していきます。
「予定より金額が跳ね上がってしまった」「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、どんなトラブルが起こるかを知って、未然に防げるように対処していきましょう!
目次
結婚式でお金に関わるトラブルはどんなもの?
結婚式にかかる費用の相場は、ゼクシィ結婚トレンド調査によると354.9万円となっています。まだ結婚式を挙げたことがないカップルにとっても、結婚式のご予定がある方も、結婚式にかかる費用が安くはないことがわかりますよね。
高額な分結婚式に対しての期待値は上がり、また、自分たちが望む結婚式を叶えたいと思うことからも、金銭面のトラブルに繋がりやすいといえるでしょう。
そこで、結婚式で起こるトラブルの中でも、お金に関わるケースにスポットを当ててご紹介していきましょう。以下、大きく4つのトラブルに分けました。
- 返金トラブルが発生するケース
- 見積もりトラブルが発生するケース
- 費用トラブルが発生するケース
- ご祝儀・会費トラブルが発生するケース
それぞれのケースにおいて、どのようなトラブルが起こってしまうのかを知り、未然に防ぐためにも慎重にチェックしていきましょうね。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
結婚式の返金トラブルが発生するケース
「対応がミスだらけでゲストからクレームが出て困っている」「望んでいた結婚式からかけ離れていた……」といった、満足のいく結果じゃなかった場合などに、結婚式の返金トラブルが発生してしまいます。
挙式・披露宴の中で起こるトラブル
挙式・披露宴の中で起こってしまったトラブルで、返金トラブルに繋がるケースはさまざまです。
- ゲストの洋服を汚されるミスがあった
- 打ち合わせと違う衣装やメイクだったのに同額請求された
- アレルギー対応の料理が違うゲストに渡った
- 引き出物が違う人に渡ったり、置かれていなかった
など、幅広いシーンでトラブルが発生することがわかりますよね。多くのゲストを呼ぶ披露宴。会場が広ければ携わるスタッフも大勢です。関わりが増えるほど、至るところにトラブルの元が潜んでいるといっていいでしょう。
キャンセルや申し込み金に係るトラブル
国民生活センターへの相談の9割が、キャンセルや申し込み金の返還に対する相談となっており、結婚式に対する不信感にも繋がりかねないとされています。
ブライダルフェアに行ったときなど、式場予約の際に支払う申し込み金。式場によっては、内金や予約金、手付金と呼びます。
申し込み金を支払う時点で式場を仮押さえという形になるため、他のカップルの予約は受け付けることができない状態となります。
そのため、キャンセル防止の意味も含めこの仕組みを設ける式場が多いといっていいでしょう。ですが「仮押さえしないと式場が埋まってしまう」「魅力的な特典を出されたから」などの焦りから契約に至ってしまうカップルが少なくありません。
但し、どちらのトラブルも式場側に請求したからといって必ずしも返金されるわけではないので、注意してくださいね。
結婚式の見積もりトラブルが発生するケース
こちらも、結婚式のお金に関するトラブルで多いとされる「想定していた金額よりかなり高額だった」といった、見積もり金額と請求額の相違です。
初めに提示される結婚式のプランは、最低限の項目だけを載せてあるベーシックプランであることがほとんどです。
自分たちが思い描いている結婚式のイメージに近づけていくことで、費用がどんどんと上がっていきます。
「この項目を外してしまうと質素になるかも?」など、他にも盛り込みたい演出がたくさんで絞り込めず、気が付いたら金額が膨れ上がっていたりします。式場やプランナーさんの勧めで出来上がったオリジナルプランなため、何を外していいのか迷いますよね。
結婚式の見積もりトラブルは、プランナーや式場側との打ち合わせ不足や意思疎通がうまくいかなかった場合、起こってしまいます。
結婚式の費用トラブルが発生するケース
主に両家での費用の内訳をどうするのか、また、金銭感覚の違いからトラブルが起こってしまいます。
結婚式の費用は決して安いわけではないため、しっかりと両家で話し合いをしないとトラブルに発展しやすいといえるでしょう。
また、地域性によっても結婚式に対する考え方が違うことで、お金に関する意識が違う場合もあります。結婚式は女性にお金がかかることが多いため、費用を折半にするのかどうかもお二人の間でトラブルが生まれる原因です。
両家それぞれの金銭感覚が必ずしも同じではないことも相まって、結婚式の費用に関するトラブルは少なくありません。
結婚式のご祝儀・会費でトラブルが発生するケース
ご祝儀や会費制の結婚式で起こるトラブルのケースもさまざまです。
- ご祝儀袋にお金が入っていなかった
- ご祝儀に対する金額相場の相違
- 会費やご祝儀が無くなった
- 会費以外にご祝儀もいただいた
一般的にご祝儀には、それ相応の相場があります。ですが、人によっては金額に対する認識が違う場合もあり、赤字になってしまうことも。
また、ご祝儀袋を開けてみたらお金が入っていなかった、そもそも袋自体が結婚式場から消えてしまった、といったトラブルもあります。
いずれも、参列してくれたゲストに直接問いただすことは悩ましい問題となります。会費制の結婚式においても、会費以外のご祝儀も頂いたけれど誰からか分からなくなったといったトラブルも。ゲストが相手のお金に関するトラブルは、なかなか伝えづらくカップルお二人の間でもトラブルが生まれやすくなってしまいます。
結婚式でお金に関わるトラブルを出ないようにするには?
ここまで、結婚式でお金に関わるトラブルをさまざまなケースとしてご紹介してきました。ではどうしたら、そのようなトラブルを防ぐことができるのでしょうか?
契約前に交わす書類を徹底的にチェック
返金や見積もりに係るお金のトラブルを発生させないためには以下の点に注意してくださいね。
- その場でサインしない
- キャンセル料がいつからかかるか確認する
- 内金や手付金など支払う際、目的や用途を聞く
契約を急かされたり、結婚式の予約自体初めての経験であることから、冷静な判断ができないこともあるため、仮予約にするなど一旦持ち帰って考えるといいでしょう。
また、式場側に予算がどらくらいか事前にしっかりと伝え、契約書類を見ながら確認漏れが起こらないようチェックしてくださいね。
両家で事前の話し合いをしっかりと行う
元々の地域性や両家が持っている価値観によって、お金に対する意識は違ってきます。そのことからも、何度もお互いの考えや風土などよく話し合って、すり合わせを行いましょう。
家と家の繋がりも生むおめでたい結婚ですから、揉め事なく結婚式当日を迎えたいものですよね。今後の親戚付き合いにも関わってくる大切なセレモニーと考えて、お金に関わる話し合いも楽しんでくださいね。
お金に関する疑問や不安は、遠慮せずにこまめにプランナーに確認したり、交わした会話もメモで残しておくなど、トラブルが起きた場合も対処できるように対策しておきましょうね。
結婚式のお金に関わるトラブルは事前の対処で避けれる
人生の内で何度もするわけではない結婚式だからこそ、トラブルなくその日を迎えたいものですよね。トラブルは予期せぬ出来事であることを意味しますが、事前にさまざまな対処をすることによって、未然に防いだり最小限に留めることができます。
また、お金に関するトラブルはいざこざや悪い方向に発展しやすいので特に注意が必要です。
式場側に確認できるお金に関しては、こまめにプランナーに概算を出してもらったり、相談したりすることで、トラブルを回避しましょう。