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結婚式の引き出物、誰にどんなアイテムを贈ればいいか迷ってしまいますよね。
心からのおもてなしの気持ちを示す機会でもあるので、ゲストに喜んでもらえるような品を選びたいものです。
結婚式の引き出物の選び方をご紹介していきますので、引き出物を探す際のヒントとしてご活用してみてくださいね。
目次
引き出物の「贈り分け」って?
贈り分けとは、引き出物を渡す相手によってアイテムを変えることを指します。
結婚式に招待するゲストは、年齢層や性格、好みなどがバラバラなことがほとんど。全員に喜んでもらえるただ一つのアイテムを選ぶのは、至難の業だと言えるでしょう。
そのため、個人ごとに変えるとまでは行かずとも、
- 親族
- 目上の方・上司
- 友人・同僚
というように大きくグループ分けをしてアイテムを選ぶと、相手にとって嬉しい物を選べる確率がグンとアップしますよ。
引き出物の金額相場は?
引き出物の選び方をご紹介する前に、まずは贈る相手ごとの金額相場を見ていきましょう。
親族 | 目上の方・上司 | 友人・同僚 |
7,000~12,000円 | 5,000~10,000円 | 4,000~7,000円 |
このように相場に差が生まれるのはご祝儀の金額が関係しており、引き出物の金額相場が高いゲストほど、ご祝儀の相場も釣上がるのです。
ちなみに、「ゼクシィトレンド調査2019」によると、ご祝儀の相場として以下のような調査結果が出ています。
- 親族……6.7万円
- 上司……3.9万円
- 友人……3.0万円
これらの金額を考慮した結果、引き出物の相場にも差が出ているということが分かりますね。
では、次からは引き出物を贈る相手別にアイテムの選び方をご紹介していきましょう。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
引き出物の選び方:親族
親族と一口に言っても、その間柄にはいくつか種類がありますよね。それぞれの場合によって引き出物に対する考え方が変わりますので、詳しくご紹介していきます。
両親
両親から結婚式費用の援助があったり、招待状が両家の親の名義で出されているなら、両親も主催者側という扱いになります。
すなわち「ゲストを招待する側」という立場になるため、この場合引き出物は必要ありません。
ですが、費用の援助を一切受けず、両親を「ゲスト」として招く場合は引き出物の準備が必要です。
ご両親の好みと金額の相場を照らし合わせ、喜んでもらえるようなアイテムを選びましょう。その際、メッセージカードなどを同封すると、より気持ちが伝わる贈り物になりますよ。
兄弟・姉妹
引き出物の有無は、両親と世帯が別かどうかで判断します。
未婚の場合は両親と同じ世帯として考えるため、引き出物は用意しません。既婚の場合は別世帯と考えるため、他のゲストと同様に引き出物を用意しましょう。
もし未婚の兄弟・姉妹からご祝儀をもらったなら、引き出物とは違う形でプレゼントを贈ってみるのもいいでしょう。
その他の親族
親族にご祝儀をいただいた場合は、引き出物を準備します。
親族の中には、事前に引き出物を辞退する方もいるかもしれません。その場合は、後日内祝いとして贈り物をするのも良いでしょう。
引き出物の選び方:目上の方・上司
上司への引き出物を決める前に、先に結婚式をした社員に上司にはどんな引き出物を選んだのかをリサーチしましょう。
こうすることで、上司が過去にもらった事のある引き出物とアイテムが被ってしまうことを避けることができますよ。
上司への引き出物として向いているのは、
- カタログギフト
- 有名ブランドの食器
- 高級タオル
- 好みのお酒
- 日持ちする食品
などの、無難さと使いやすさを兼ね備えたアイテムです。特に、仲が良く趣味嗜好が分かる相手なら、好みに沿ったものを贈るとより喜ばれますよ。
反対に、上司への引き出物として適さないのは「履物」と「筆記用具」です。
履物には、「踏み台にする・踏む・足蹴にする」というような意味合いがあるため、上司に対して非常に失礼な贈り物になってしまいます。
また、筆記用具は「これを使ってもっと勉強しろ」という意味だと捉えられる危険性がある品ですので、引き出物に選ばないようお気をつけくださいね。
引き出物の選び方:友人・同僚
友人や同僚への引き出物は、親族や上司宛てのアイテムよりも、少しだけなら遊び心を取り入れてもいいかもしれません。
ただし、相手との関係性がそれほど深くないのなら、やはり無難な路線を狙っておくのが安心でしょう。
選ぶ基準としては、
- 貰って嬉しいギフトか
- 実際に使ってみたいと思えるか
- 特別感や高級感はあるか
- 夫婦や家族で使えそうか
というポイントに焦点を定めます。例えば、
- コスメ
- バスグッズ
- 美容アイテム
などの普段使いができて気分も上がるようなアイテムや、
- 好みのお酒とグラスのセット
- ブランド物の調理器具
- インテリアグッズ
など、相手の趣味に合ったアイテムを選んでみましょう。
引き出物の選び方のポイント
相手にとって良い印象の引き出物を選ぶためのポイントを、以下にまとめました。
喜んでもらえるかという点ももちろん大切ですが、受け取った相手が困ってしまわないかも考慮して選ぶのが重要ですよ。
相手の好みに合わせたアイテムを選ぶのがベスト
相手の趣味嗜好がはっきりしているなら、活かさない手はありません。好みに合わせたアイテムを選ぶことで、おもてなしの気持ちをより強く伝えることができるでしょう。
ただし、こだわりの強さが並大抵ではない相手では、かえって逆効果になってしまうこともありますので、不安な場合は無理せず無難なアイテムを選んだ方が安心かもしれませんね。
持ち運びや扱いに困るアイテムはNG
いくら良いアイテムだとしても、かさばったり重すぎたりするアイテムは持ち帰りに苦労してしまうでしょう。
もしどうしても持ち運びに難があるアイテムを選びたいのなら、配送サービスを手配するのが必須ですよ。
また、新郎新婦の名前や顔写真が入っているアイテムは、迷惑な引き出物No.1だといっても過言ではありません。
ゲストの気持ちが落ち込むこと間違いなしなので、絶対にやめましょう。
贈り分けをする際は見た目に差をつけないよう注意!
引き出物を贈り分けする際に注意しなければならないのが、見た目で明らかに中身が違うと悟られないよう工夫することです。
紙袋などを統一することで、簡単に見た目を揃えることができますよ。
ゲストに喜んでもらえる引き出物を選ぼう!
これまで引き出物の選び方についてご紹介してきましたが、難しく考えなくても、相手のことを真剣に考えながら選べば気持ちは伝わるはずです。
ですが、迷った挙句に奇抜なアイテムを選び、相手を困らせることはできるだけ避けたいもの。
なので、思いつかない時は無理をせず、カタログギフトなどの無難なアイテムを選ぶようにしましょう。