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幸せな結婚をするためには、どれくらいの交際期間を設けるべきなのでしょうか。
「〇〇年以上付き合ってから結婚するのが安心」「交際期間が短いと離婚しやすい」なんて声を聞くこともありますが、そんな話は眉唾もののようにも感じられます。
交際期間の長さと結婚との関係性を知り、円満な結婚生活を手に入れるためのヒントを探っていきましょう。
目次
交際期間の平均は?
「ゼクシィトレンド調査2019」によると、プロポーズまでの交際期間の平均は3.3年という結果が出ています。
交際期間が長い/短いという明確な基準はありませんが、1年未満なら短く、4~5年以上なら長いと考えるのが妥当ではないでしょうか。
また、交際期間の長さによって、生まれるお悩みの方向性も変わってくる傾向があるようですよ。次から詳しくご紹介していきましょう。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
交際期間が長いことで発生する悩み
まずは、交際期間が長いことで発生するお悩みについて見ていきます。
「交際期間が長い=安定感のある関係が築けている」というイメージがありますが、それが必ずしも良い方向に転ぶとは限りませんよ。
プロポーズのタイミングを掴めない
お付き合いの期間があまりに長いと、結婚が今さらのように感じられてしまうこともあるそう。
「ここまで長く付き合ったらいつでも結婚できるだろう」という慢心から、ズルズルとプロポーズを先延ばしにしてしまうのではないでしょうか。
結果、いつまで経っても結婚に踏み切ることなく、最悪破局してしまうことも珍しくはないようです。
パートナーに結婚の意思が無いことが発覚
長年付き合い、「そろそろプロポーズされるかも……」と思いきや、相手に結婚の意思が無かったことが発覚!というパターンも。
結婚願望がある側からしたらたまったものではありませんが、これまでに結婚の意思確認を一度もしたことが無いのなら、相手ばかりを責めることもできません。
子どもが欲しいと思っていた人にとっては、特に手痛いダメージではないでしょうか。
恋愛感情がかなり薄れることも
結婚とはすなわち相手と家族になることを指しますが、新婚の時期は多少なりとも浮ついた気分でいたいもの。
ですが、長く一緒にいすぎることで、結婚前からすでに家族のような関係になってしまうこともあるようです。
お互いがそれで構わないのなら問題ありませんが、家族ではなく恋人としての愛情で結ばれたいと感じている方にとっては、少々不満に思えてしまうかもしれませんね。
愛情ではなく依存の関係に
長期の付き合いを経て、お互いへの感情が愛情ではなく依存や妥協へと変質してしまうこともあるのだとか。
相手へのリスペクトが無い関係では、確固とした信頼を築くことはかなり難しいと考えられます。
この状態で無理に結婚してしまうと、早々に結婚生活が破綻してしまう危険性が考えられますので、まずは関係性の見つめ直しと立て直しから手を付ける必要がありますよ。
交際期間が短いことで発生する悩み
続いて、交際期間が短いことで発生するお悩みについてご紹介していきます。
相手のことを知らなすぎる
交際期間が短いままで結婚の話が進んでしまうと、「まだ相手のことを全然知らないのにどうしよう!」という悩みが生まれてしまいます。
今は表面に出ていないだけで、実はギャンブル癖や浮気癖があるかもしれませんし、結婚してから性格が合わないことに気がつくかもしれません。
付き合いは長ければ良いというわけではありませんが、短すぎても不安を感じてしまいますし、難しいところですよね。
自分の素をさらけ出せていない
相手のこともさることながら、自分自身に関しても「まだ本当にの自分をさらけ出せていないのに結婚は……」と悩んでしまうこともあるそう。
隠し通せば結婚後に苦労するのは目に見えていますが、急に素を出して引かれてしまわないかも心配です。このまま結婚していいのかと悩んでしまうのも頷けますよね。
合わない部分が出てきたらどうしようという不安
今は相性が良いと感じていても、結婚後に合わない部分が出てきたらどうしようと不安に思うこともあるでしょう。
- 金銭感覚
- 食の好み
- 義実家との関わり方
- 家事や育児など結婚生活に対する考え
など、合わないと困る価値観は多々あります。一つや二つならまだしも、仮にほとんどの価値観が一致しないとしたら、生活を送っていくのも一苦労ではないでしょうか。
周囲からの印象が気になる
交際期間があまりに短い状況で結婚の意思を打ち明けると、親や友人など近しい人々から反発を受けてしまうケースがあります。
本人たちが納得しているのに周囲の理解が得られず、結婚に至るまでにかなり苦労したという意見も耳にします。
反対を振り切って、もしくは根気強い説得の末に結婚する自信が無く、深く悩んでしまうのではないでしょうか。
結婚を成功させるカギは交際期間ではなく「密度」!
実のところ、結婚がうまくいくかどうかに交際期間は大きく関係していません。
長く付き合ったからと言って相手の本質を見抜けるとは限りませんし、たとえ短くても心から分かり合えることだってあるでしょう。
ただし、最低限以下の点については見極めをしなければなりませんので、交際期間にかかわらず、結婚前にしっかりとチェックをしておきましょう。
フィーリングが合うか
直感は侮れないものです。一緒にいて楽しいな、とお互いに感じるのなら問題ありませんが、妙な引っ掛かりを常に感じるようなら、残念ながら相性が良いとは言えません。
もし、相手と一緒に暮らす様子がどうしても思い浮かばないのなら、原因はフィーリングの不一致かもしれませんよ。
もちろん、感覚だけで判断するのは非常に危険ですが、重要視するべき項目の一つであることは間違いありませんので、しっかりと頭に留めておきましょう。
結婚に対してお互いに前向きな気持ちが強いか
「流れに身を任せた結果、たどり着いた先が結婚だった」という状況で結婚してしまうのはあまりおすすめできません。
仕方なく、何となくで結婚したとして、もしパートナーが大病を患ったり職を失ったら、本当に支え合って生きていくことができるでしょうか。
現代では離婚がさして珍しくなくなったとは言え、軽率に結婚するのはあまり褒められたものではありません。
結婚に対してお互いが前向きな気持ちを抱いているか、確証を得てから決断を下しても遅くはありませんよ。
物事に対する柔軟性はあるか
ある程度の落ち着きが出るまで、結婚生活は変化の連続です。
結婚式の準備や新居への引っ越しに始まり、子どもが生まれたら成長スピードに置いて行かれないように育て、そうこうしている間にマイホームの計画なんかも持ち上がることでしょう。
両親が歳を重ねれば介護の必要も出てくるでしょうし、子どもを大学に通わせる必要が出てくるケースもあります。
ここでは紹介しきれないほどの変化に、一つ一つ柔軟に対応できるかは、蓋を開けてみないと分かりません。
ですが、結婚前からその可能性を微塵も感じられないのなら、思いとどまった方が賢明かもしれませんね。
相手だけでなく自分自身を知ることでより良い選択ができる
結婚がうまくいくかは、相手のことだけでなく自分自身のことをどれだけ知ることができるかという点にも懸かっています。
自分のことを分かっていないと、仮に相手に不安を抱いたとしても、その内容を具体的に表現できないこともあるでしょう。
パートナーを見極めようとすることだけに注意するのではなく、自分を見つめることも同じくらい大切です。
より良い選択を知るためには、自分自身を見つめ、悩みや不安を上手に言語化できるよう訓練しておく必要がありますよ。
円満な結婚生活は交際期間の長さに関係しない
たとえ交際期間が長くても短くても、結婚しなければ見えない部分が確実に存在します。
なので、お互いの気持ちが一致しているのならば、結婚してみるのは決して悪手ではないと考えられますよ。
ただし、違和感がある状態で結婚すると、高確率で離婚する危険性があります。相手が、自分がどのような人間かをある程度見極めた上で、結婚の決断をするのがベストですよ。