結婚の挨拶に行く前に読みたい!手土産の準備と渡し方マナー

結婚の挨拶の手土産©natu – shutterstock.com

結婚の挨拶にパートナーの実家に訪問するとき、手土産を選んでもって行くのは大切なマナーです。相手のご両親に喜んでいただけて、挨拶のきっかけづくりにもなる手土産の選び方とは。手土産の渡すタイミングや、混乱しがちな「のし紙」の選び方やマナーなど、挨拶前の緊張をほぐすために知っておきたい情報をまとめました。

結婚の挨拶に持っていく手土産とは

結婚の挨拶の手土産©espies – shutterstock.com

結婚の挨拶に限らず、誰かのご自宅に伺う際には手土産を持参して訪問するのがマナーになっています。結婚の挨拶にお互いのパートナの実家に手土産を持参する際には、失礼のないように幾つか注意を払って用意しましょう。

手土産の平均相場

一般のマナー的には、友人や知人の自宅に伺う際の手土産の価格は2000~5000円、上司の自宅に招かれた際には5000~8000円の手土産が相場とされています。
結婚の挨拶に伺う際の手土産の相場は3000~8000円と言われていますが、この金額はできるだけ、お互いの実家についてリサーチして決めましょう。初対面で背伸びをして、あまり高価なものを持参しても、先方のご両親が気を使ってしまう可能性があります。手土産は初めての対面で、お互いの話題のきっかけづくりにもになりますので、ちょっとだけ特別感があり、場が和むようなもの…3000~5000円前後が値段の目安です。

おすすめの手土産とは

俗に「消え物」と言われる食品が手土産に多く選ばれます。

洋菓子、和菓子、フルーツ
手土産の定番です。老舗百貨店などの有名スイーツや高級フルーツショップのゼリーなど、ご両親も知っている銘柄で、小分け包装ですぐに出せるものが喜ばれます。

お酒・お茶・高級ジュース
お酒・お茶などの嗜好品は、ご両親の好みをしっかりリサーチした上で持参しましょう。

自分の出身地の名産品
自分の出身地がパートナーの実家と離れている際には、珍しい、または美味しいと評判の銘菓や食べ物を手土産にすると、ご両親との会話のきっかけ作りにも一役買ってくれます。

佃煮など
佃煮はご飯のお供としてだけでなく、縁起物としての意味も。日持ちもするため、ご両親世代には喜ばれる手土産です。

気を付けたい手土産とは

語呂や意味合いで「縁起が悪い」と気にする人も中にはいる場合があるため、避けたほうが無難なものです。

切り分けるもの、割れるもの
せんべいは「割って食べる」もので、縁が壊れると言って避けられることがあります。また、ロールケーキや羊羹のように、一本モノで切り分けて食べるものは「切れる」を連想するため嫌がられることが。そもそも切り分けて食べることが面倒くさいと言われることもあるので、すでに切り分けて個別包装になっているタイプにすれば問題ありません。
ちなみに、同じ切り分けるタイプの年輪を意味するバームクーヘンは末永い幸せの象徴のお菓子なので、手土産としてはOKです。

パートナーの実家の近くのもの
手土産を用意するのがギリギリになってしまい、訪問先の最寄り駅近くで購入する…というケースは避けたいもの。どこで買ったのか一目でわかりやすく、パートナーのご両親にいい印象を与えません。必ず前日までに、余裕をもって用意しましょう。

形に残るプレゼント
ご両親に結婚の承諾を得るまでは、まだ婚約は不確定です。プレゼントとして形が残るような品物を選ぶことは、ご両親にとって重たく感じてしまうことも。プレゼントは挨拶が済んでからにして、消え物を手土産として選ぶ配慮を心がけましょう。

手土産の選び方と買い方

結婚の挨拶の手土産©apichon_tee – shutterstock.com

パートナーの両親の好みをリサーチ

ご両親とは世代が違いますし、自分の親と違って食べ物の嗜好がわかりません。独断で決めてしまっては、あまり喜ばれない的外れな手土産になってはせっかくの心遣いが無駄になってしまいます。必ずお互いのパートナーに、両親の食の嗜好をリサーチしましょう。

同居者の人数にも注意を

実家にご両親だけでなく、兄弟や祖父母と同居している、またはすぐ近所に別世帯で住んでいる、といった場合があります。同居人全員で食べられる数にするか、別の世帯で分けられるように、もう1つ手土産を用意しましょう。

手土産購入の際の注意点

賞味期限
手土産が食品であれば、賞味期限が短い生ものはできるだけ避けましょう。1週間以上あると安心です。手土産をその場ですぐ食べる、ということはほぼありません。賞味期限が短いものを選ぶ場合は、できるだけ前日に購入し、賞味期限が短いことを渡す際に伝えましょう。

結婚の挨拶の時の手土産に「のし」は必要?

結婚の挨拶の手土産©sotopiko – shutterstock.com

手土産にのし紙をつける場合とは

百貨店や老舗の和菓子店などで手土産を購入すると、「のしはいかがしましょうか?」と販売員から聞かれます。一般的に慶事の手土産にはのしをつける、というマナーになっているので、結婚の挨拶ですと告げると、のし紙をかけてくれます。
この場合、表書きの上は「ご挨拶」で、表書きの下は挨拶に行く実家とは別のパートナーの苗字(男性側の実家に挨拶に行くなら女性の苗字)を書きます。
水引きに関しては、まだ結婚が正式に決まる前なので「蝶結び」にすべきという説と、一生に一度きりのご縁にしたいので「結びきり」にすべき、という2つの説があります。
既に先方のご両親が結婚に関して承諾済みであれば「結びきり」を。これから承諾を得に行く場合であれば「蝶結び」を使用しましょう。

挨拶の際の手土産にのし紙は必要ない

結婚の挨拶に伺うときは、これから結婚の承諾を得ることがほとんどなので、かけ方に迷うようであればのし紙をかける必要はありませんし、失礼にもあたりません。格式ある見栄えにするために、箱入りにしてもらい、きちんと包装紙(洋風ならばリボンなど)をかけてもらってください。

結婚の挨拶で手土産を渡すタイミングとマナー

手土産を渡すタイミングは、厳密には特にありませんが、渡す相手にとって慌ただしくなく、こちらがきちんとご挨拶できる、余裕のあるタイミングが望ましいとされています。慌てずにタイミングを見計らいましょう。
理想的なのは、次のような流れです。

席に着く前のタイミング
玄関から部屋に通されてから、席に着く前にお渡しして、席に着くのがスムーズです。

袋から出して渡す
風呂敷に包まれている場合は風呂敷を解いて。この家の主人である父親に、包装紙の正面を向けて差し出します。

手土産を渡すときに添える言葉
謙遜して添える定番の「つまらないものですが」という言葉は、結婚の挨拶の場にはあまり望ましくありません。「とても美味しいと評判が良くて」や、「私の実家のある〇〇の銘菓です。この辺りではなかなかないものなので、今回ぜひお二人に召し上がって頂きたくて取り寄せしました」など、今日という日のために一生懸命考えたことが伝わるような言葉を添えましょう。ご両親との会話のきっかけにもなります。

結婚の挨拶にもっていく手土産の相場とマナーまとめ

結婚の挨拶の手土産はマナーとして必ず持参しましょう。金額・どんなものにするか、渡し方などはお互いのパートナーとよく話し合って、ご両親についてリサーチしてください。のし紙はつけてもつけなくても失礼にはあたりません。手土産の内容を考えるということは、相手のご両親を知ることにもつながります。挨拶の際の会話が弾むような手土産を用意しましょう。

関連するキーワード