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結婚式の会場と契約する前に割引交渉をすすめるサイトが増えています。そもそも割引交渉とは何なのか、契約前の割引と契約後の値引きはどんなケースで応じてもらえるのか、費用の相場から割引するために、会場の見積書からどんなリサーチをして、どのようなスタンスで契約に臨むべきか、考え方をまとめました。
目次
結婚式の費用を見積もりから割引するコツと考え方
値引き交渉をする前に、
・結婚資金と予算が明確なので一定のクオリティとサービス内容で予算まで割引してくれる会場を探す
・この会場でどうしても結婚式をしたいが予算が足りないから割引交渉をする
このどちらに軸において交渉するか、考え方をハッキリ決めておくことが重要です。
結婚式の値引き交渉とは
「結婚式は割引交渉をするべき」といろいろな結婚式情報サイトで書かれています。ですが、単に値段が高いから値段を下げてほしいとやみくもに頼んでも、会場の担当者やプランナーは通常は応じてはくれません。
結婚式の会場で出してくれる見積書の値段は、結婚式とパーティを成り立たせる為にいろいろな要素があって、この金額になっています。
「どうしてこの値段になっているのか」の理由を、担当者に1つ1つ聞いてみましょう。二人が必要と思うもの、必要ではないもの、希望でなくても融通が利くもの、代用できそうなものなどを確認しあうことによって、見積もり金額からの割引ができるのです。また、会場が打ち出している限定プランや料金特典などのシステムについても、きちんと調べて把握しておくことがとても重要です。この会場での結婚式が、どうしてこの特典金額になるのか理由を正確に知ることによって、割引するための方法や節約への糸口が見えてきます。また、どうして割引が必要なのかの理由をしっかり伝えることで、プランナーも前向きに検討してくれます。
結婚式の費用で交渉しても割引できない部分
結婚式では、絶対に値下げに応じてくれない部分があります。その逆の条件であれば値下げに応じてくれる場合や、すでに格安プランが用意されていることもあります。
人気
人気の季節・時期・日取り・時間帯・人気の有名結婚式会場などでは、通常の表記価格でも「その条件で結婚式がしたい」ニーズが高く、受け入れる人が圧倒的に多いため、値段が下がることはまずありません。
サービス
一定以上のクオリティのサービスには、技術・手間がかかり、それ相応の時間や人件費がかかります。「いい結婚式だった」とゲストに思ってもらうためにはサービスが大切です。サービス費用を削ると比例してゲストの満足度も下がります。また、サービス費用を割引するということは、そのために尽力してくれた人たちの給料に直結するため、クオリティの高いサービスの費用はほとんど値下げできません。
ブランド力
演出や装飾、衣装などで魅力あるデザインを使用したいと考えたとき、ブランドネームがあるものに関してはほぼ割引はされません。ブランドの魅力は値段に直結しているため、その値段で納得できないのであれば使わなくても大丈夫、というスタンスのため、交渉に応じてくれることはありません。
割引交渉をするなら契約前に
一度見積もりに納得して会場予約を契約してしまうと、基本その後はその料金プランで話が進んでいきます。そのため、料金に対しての疑問点や検証に関しては、契約前に納得がいくまで行うことをおすすめします。ただし、契約するまでに希望の日取りに先に予約が入ってしまったり、使えるはずだった割引特典期間が終わってしまうことも。また、時間をかけすぎるとそれまで話を一緒に詰めてきた担当者が変わってしまうことがあります。どこを割引交渉のゴールとするのか、二人の間ではっきりさせておく必要があります。
契約後の値引き
一旦見積もり価格に納得して契約を済ませた後は、見積もり内のプラン価格の変更や割引には会場側は応じてはくれません。ただし、会場サイドに不備や間違いでトラブルになり、迷惑をこうむった場合などに値引きを提示してくれることがあります。
結婚式の見積もりで料金プランを検証する割引交渉術
結婚式を構成する内容と見積もり項目を知っておく
結婚式を挙げるために必要なアイテム・サービス・装飾・演出で、どんな費用がかかる項目があるのか、まずは知っておくことか大切です。
費用のかかり方、かけ方は会場の立地やサービス面によって違います。なぜこの料金になるのかを知るためには、幾つかの会場へ下見に出向いて、見積もりをもらい、項目ごとに検証する必要があります。
検証した結果、疑問に思うことやもっと安くするためにはどうすけばいいか、担当者と検証しクリアにすることで、割引につながるアイデアを出すことができるのです。
結婚式費用の内訳を知って見積もりが上がる項目と理由をみつけよう
希望会場の料金の設定の仕方についてリサーチ
結婚式の費用の設定金額には理由があります。その理由を客観的に知るには、会場側の説明を受けることと、他の競合会場の値段設定と比較して、サービス面やクオリティと料金が釣り合っているのか比べてみることも大切です。
他社の会場の見積もりと比較した上で、二人が会場の費用価格についてどう感じているのか、疑問に思う点を担当者に率直に聞いてみましょう。その疑問部分をクリアにする方法を、割引という形で担当者から提示してくれる可能性があります。
結婚式の割引交渉での注意点
結婚式会場の担当者やプランナーとの関係性
結婚式は一生に一度の晴れ舞台で、とても大きな額のお金が動きます。そのため、「後悔したくない」と考えて契約に臨んでいる方がほとんどです。
そんな気持ちを汲み取りながら、会場側の担当者やプランナーもできるだけ新郎新婦の意思に沿えるよう交渉しています。会場側は結婚式というサービスを新郎新婦に提供することで利益を得ていますが、そのサービス1つ1つに、他の多くの専門的な人たちが介在することで成り立っています。割引をした分は、サービスに介在する誰かの利益が削られているのです。
もし、仮に契約して今後の結婚式準備に携わってもらうとなった場合も考え、プランナーが提示してくれる見積もりや話し合いには、真摯な態度でのぞみましょう。
この会場でやりたいという気持ちが大事
交渉にのぞむ際に「条件さえ整えばこの会場で結婚式がしたい」という気持ちをきちんと伝えることが大切です。担当者やプランナーは、自分たちが提示する結婚式のサービスに自信と誇りをもって交渉しています。会場のどんな部分が気に入っているのかをしっかり伝え、費用の見積もり金額で、今、何がネックになっているのかを正直に伝えましょう。
会場のサービスや雰囲気をとても好きでいる気持ちが伝われば、何とか希望に沿うような見積もりを提示しようと工夫を凝らし骨を折ってくれる可能性も大いにあるのです。
結婚式の相場からの割引や値引きと割引交渉のコツまとめ
結婚式の割引交渉をする前に、新郎新婦二人が結婚式がどんな費用項目で成り立っているのか、希望会場がどのような料金設定をしているのか、使える割引特典はあるのかを、きちんと知らべておく必要があります。会場側の担当者やプランナーに値引きを丸投げせずに、見積もりを見て費用の何が疑問なのかを検証しましょう。会場がとても気に入っていることを真摯に伝え、話し合って担当者・プランナーと信頼関係を築くことが、割引やサービス提示につながっていきます。