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彼氏彼女の実家に結婚の挨拶に行くことが決まったら、お互いの両親に「この人で良かった」と安心してもらうため、事前に挨拶への準備をしましょう。特に男性・女性とも服装と身だしなみを整えるのはとても大切なこと。春夏秋冬でおすすすめのスタイリングと、気を付けたいNGマナーを分かりやすい画像で紹介します。
目次
結婚の挨拶の日の服装選びは両親への安心感を第一に
結婚の挨拶は、それまで個人的な付き合いであった二人の仲を、家族に公式に認めてもらう改まった場です。大切なパートナーと自分のご両親に、お互いを新たな家族として快く受け入れてもらい、安心してもらうことが第一の目的です。両親の世代とは服装の感覚やファッションのとらえ方が違うこともあるでしょう。そのため、服装は年代問わずできるだけ分かりやすい、受け入れてもらいやすい「きちんと誠実に」「清潔感があり好感がもてる」ように、コーディネートする必要があります。
結婚の挨拶で気を付けたい服装マナーとNGマナー
結婚の挨拶に行く際の服装で、ここだけは絶対に気を付けたいポイントを男性・女性別にまとめてみました。挨拶に行く前にパートナーと一緒に、お互いチェックしあいましょう。
男女共通で気を付けたい服装マナー
両親からの「カジュアルでいい」「気軽な服装で」は鵜呑みにしない
挨拶に行くアポイントを取った際に、両親から「気軽な感じでいいよ」と言われることもあるでしょうが、鵜呑みにしてそのままパートナーに伝えてはいけません。結婚の挨拶の場を特別なものととらえている両親はとても多いので、当日何を着てくるのか、注意して見ていることがほとんどです。言葉の真意は緊張をほぐす意味合いや社交辞令のような言葉であると理解しましょう。デイリーのスタイリングで定番ファッションである、Tシャツ・デニム素材・スニーカー・サンダル・ブーツ・素足のコーディネートは、挨拶の場では封印してください。
しわ、しみ、ほつれ、毛玉等、着ていくアイテムのコンディションチェック
結婚の挨拶3日前までには着ていく服装を決め、必ずコンディションのチェックと手入れをしましょう。しわ、しみ、ほつれ、毛玉は、自分以上に他人の目から見たら気になるもの。新品を買いそろえたりクリーニングに出したら、必ずタグを外しておくことも忘れずに。靴の手入れは男女とも見落としがちです。特に実家への挨拶の場合は必ず靴を脱ぎます。靴のコンディションが両親に注目されているケースはとても多いのです。
ヘアカラー・ヘアスタイルは当日は一般的な色とスタイルに
男女共に気を付けたいヘアカラーとヘアスタイル。茶髪やカラーリングを施した髪の色は、両親世代には「浮ついている」と感じられることが多いため、当日までに黒寄りの自然な髪色にしておくべきです。ヘアスタイルも、女性の盛りすぎ・巻きすぎ、男性のロングヘアやヘアスプレーで固めすぎはやめておくべき。普段はどうあれ、当日はナチュラルで清潔感のある髪型にしましょう。
女性が気を付けたいNGの服装マナー
露出
胸元の開き加減や肩の露出とスカート丈に注意を。ノースリーブのワンピースやブラウスには、カーディガンやジャケットを羽織りましょう。スカート丈の長さは和室で正座のシチュエーションも想定して、ひざ上10cm以上のミニ丈はやめておくべき。ひざジャスト~ひざ下丈・ミモレ丈までが好ましい長さです。ロングスカートも今回はやめておきましょう。
服装のテイストとカラー
派手なテイストや、カラーの発色がきつすぎる服は避けましょう。レースやフリルがたっぷり入った「可愛すぎる」アイテムも見直すべき。できるだけナチュラルトーンですっきりとした、クセのないアイテム・カラーでコーディネートを。
ヘアメイクとネイル
メイクは明るい雰囲気であることが大前提です。重ね付けしすぎてファンデーションやリップが濃すぎたり、アイメイクを濃くして目元を強調しすぎたり、といったテクニックは今回封印し、清潔感のある基本的なナチュラルメイクをおすすめします。長すぎたり、デコラティブなネイルもデイリーであればオシャレで素敵ですが、改まった場では違った見方をされることも多いため、ショートでシンプル・ナチュラルなネイルに変更を。
高価すぎるブランド
お気に入りのラグジュアリーブランドがあったとしても、一目でブランド名がわかるような特徴的なバッグやアクセサリーを身に着けるのは、現在の経済状態や結婚後のお金の使い方など両親にマイナス面を想像させてしまうことも。当たりさわりのない、スマートなバッグを服装に合わせて用意しましょう。
アクセサリー
彼からもらった指輪を左手薬指に身に着けていきたいと思う人も多いでしょうが、結婚の挨拶にうかがうときには、「結婚」自体、まだ両親にとって決まっていないもの。もしすでに婚約指輪をもらっていたとしても、挨拶の時に身に着けていくのはひかえる配慮を。挨拶が済んだあと、後日実家を訪問する際に身に着け、婚約指輪をいただいた報告をするのがスマートです。
男性が気を付けたいNGの服装マナー
スーツやシャツの手入れ
女性と違って、結婚の挨拶の際の男性のスタイリングはスーツ、またはジャケット着用を選択するケースがほとんど。だからこそ、スーツのジャケットの肘やスラックスのひざ元、シャツのえりそでなど、「きちんとしているかどうか」を判断する決まったポイントに両親の視線は行きがちです。仕事で着用しているスーツやジャケットであれば、必ず事前にクリーニングに出しましょう。普段そういう服装をしない場合でも、今回のためにジャケットやスーツを新調して誠意を見せる選択を。
髪型とひげ
男性の身だしなみで、特に気を付けたい髪型と髭の手入れ。最近は髭をファッションで生やしている人も多くなってきましたが、両親世代で普通の社会人としての髭は、許容範囲が狭いことも多いのです。髭をきれいに手入れしておかないと、見苦しく見えるシーンも多いため、できるだけキッチリときれいに整えるか、当日は誠意を見せるために思い切って剃り、すっきりした面持ちで挨拶をするという選択肢も考えておきましょう。
靴と靴下
男性の足元は、女性以上に見られているポイント。特に靴を脱いで家に上がらせてもらう際に、靴底がすり減っていたり、靴下のカラー選びで、その人となりを想像してしまう両親は非常に多いのです。靴のメンテナンスは前日に。靴下はスーツにあった無難な色を新しく揃えておきましょう。毛玉や穴が開いているなどは論外です。
結婚の挨拶でおすすめの春・秋の服装
過ごしやすい季節で、着ていく服装の種類も豊富で選びやすいです。コーディネートでは季節が感じられる、品の良い淡いカラーをアイテムにうまく取り入れましょう。この時期のジャケット、コートは女性らしいやさしさが垣間見えるノーカラージャケットや、ステンカラーコート、少しカッチリ見えるトレンチで。Gジャンやライダース、モッズコートなど、カジュアルなアウターはやめておきましょう。
女性
コート+ワンピース
ツーピース
男性
男性の結婚の挨拶での服装は、ダークスーツが望ましいです。普段スーツを着る仕事ではない、またはスーツ以外でのスタイルを考えているなら、ジャケットを羽織ったジャケパンスタイルがおすすめです。「ラフな服装で」と言われても、必ずジャケットの着用を。また、ボトム・ジャケットの素材をデニムにするのはNGです。
ダークスーツ
ジャケパンスタイル
結婚の挨拶でおすすめの夏の服装
女性
全体
ノースリーブは改まった場では好まれません。カジュアルすぎない薄手の羽織(ボレロではなくカーディガンが好ましい)を着用するか、暑くてもきっちり見えるジャケットを羽織りましょう。
暑くて汗が気になるようなら、羽織を気にしないで着られる半そでや涼しい素材のワンピースがおすすめです。ただ夏らしい麻・綿の素材は、デザインや生地の織り方によってはカジュアルに見えてしまうことも多いため、できるだけエレガンスに見えるディテールを選びましょう。麻や麻混の素材はしわになりやすいため、着用の際に身だしなみに要注意です。
足元
暑くても素足は厳禁。涼しげに見えるヌードストッキングを選んでください。また、つま先が隠れないサンダルやミュールはストッキングとの組み合わせでの見栄えが悪いため、改まった場での着用はひかえましょう。
男性
全体
基本はスーツで。スーツにも季節感が大切なので、必ず夏用の薄い素材のものを。
「暑いのでスーツ以外で」と両親から勧められることも多いこの季節。ただ、スーツ以外と勧められてもデニムやカットソーにシャツなどといったラフな服装は絶対にやめておくべき。ジャケットは必須です。半裏か、裏地なしのジャケットは比較的過ごしやすいのでておすすめです。
ジャケットと清涼感あるカラーのパンツを組み合わせた、ゆるくないジャケパンスタイルは夏らしく爽やかです。こまめに汗をぬぐうハンカチは必須です。ハンカチのアイロンがけも忘れずに。
結婚の挨拶でおすすめの冬の服装
女性
全体
黒・グレーなど冬らしいカラーだとトーンが重たくなりがちな季節です。カーディガンやベルトなどで明るい指し色を取り入れ、全体を重たくしない工夫を。ツィード素材のベージュやピンクなど、冬らしい素材で明るい色味のワンピースもおすすめ。
アウター
コートのファー使いは襟元だけのさりげないものなら大丈夫ですが、フォックスなど毛質に張りがあり、見栄えがゴージャスすぎるファーは、取り外しがきくようなら外して着用しましょう。
ダウンコートや中綿のジャケットなど、非ウールアウターでスポーティなデザインを羽織るのは、コーディネートで全体のバランスがちぐはぐです。すっきり都会的で女性らしいシルエットのものを選ぶようにしてください。
足元
真冬でもロングブーツなど着脱に時間がかかる靴は避けましょう。
寒い季節ですが、マッドすぎるタイツは重くやぼったく見えるので避けるべき。透け感のある40デニール以下のタイツにするなど、パンプスに合う足元を意識しましょう。発色のいいカラータイツやデティールのあるストッキングは、挨拶の場にそぐわないのでやめておくべきです。
男性
全体
コートはダッフルやモッズコートは避け、スーツやジャケパンスタイルに合う落ち着いたテイストのものを選びましょう。
ジャケパンスタイルで行く場合は、ノーネクタイでインナーにニットやタートルニットなどもありですが、カジュアルにならないよう、素材やリブ編みの選び方を慎重に。
足元
冬場でもショートブーツやワークブーツの着用はNGです。スーツの着用に寒さを感じる気温であれば、迷わずスーツ用のアンダーウエアの着用を。落ち着いた気持ちで挨拶できるよう、事前に工夫してください。
結婚の挨拶での春夏秋冬での服装とマナーのまとめ
結婚の挨拶で実家を訪れる際の服装で迷ったら、両親が安心してくれること基準に服装とファッションを選びましょう。春・夏・秋・冬によって、配慮すべきポイントと気を付けたいマナーがあります。着ていくシーンや状況を想定して、両親に見苦しいと不快感を与えない配慮を服装に反映できるといいですね。