結婚式でヘアメイクを外注したい!美容師持ち込みの費用相場と内訳

結婚式ヘアメイクの持ち込み費用©Zinkevych – iStock.com

結婚式にとことんこだわる派の花嫁にとって、ヘアメイクは出来栄えと費用の節約面で、持ち込みの検討項目として挙がってくるようになりまました。しかし美容師持ち込みのハードルは意外に高いことをご存知でしょうか。料金を抑えたくて外注を考えていたのに、会場に依頼するのと変わらない結果になってしまうことも。

結婚式のヘアメイクを外注する前に会場側への確認事項

結婚式で最高のヘアメイクをしたい…と考える花嫁は年々増加しています。ここ数年、特に高まりを見せているのがヘアメイクの持ち込み。ヘアメイク・美容師の持ち込みや外注がOKな会場も増えてきました。一方、さまざまな理由で「ヘアメイクは持ち込み不可」「OKだが持ち込み料金がかかる」「持ち込みはOKだがメイクルームの使用は不可」としている結婚式の会場が多いのです。持ち込みでは、装花と並んでハードルが高いのがヘアメイクとも言われています。美容師やヘアメイクの持ち込み・外注を考えている場合は、契約前に一度結婚式会場側への確認することをおすすめします。

そもそも持ち込みOKか

そもそも持ち込みOKかどうかを確認してみましょう。特に人気の結婚式会場(ホテル・専門式場)や神社の敷地内にある式場は、土日祝日は並行して何件も結婚式が行われるため、メイクルームも分刻みのスケジュール。段取りをよくわかっている専属の美容室でなければ厳しい状況であることも多いのです。まずは担当者・ウエディングプランナーに相談を。

持ち込んだ場合の控室・メイクルームの使用はOKか

持ち込みはOKでも、会場のメイクルームが専属美容室か提携美容師以外は使用不可、という会場が多くあります。ホテル・専門式場では、会場内に有料で部屋を借りる形式が多いようです。また、ソコまで大きくない会社は貸し出しできる空いている部屋がなく、近くの外部の美容室、またはヘアメイクできる場所を探して自分で手配しなければならないことも考えられます。

ヘアメイク・美容師の持ち込み料金の相場

持ち込みがOKの場合の持ち込み料の相場…3万~5万円

ヘアメイク・美容師の持ち込み料の相場は他の持ち込みに比べると、決して安いとは言えません。費用を抑えたいので持ち込みをしたい、と考えているのであれば、持ち込みが比較的自由な会場をもとから探すか、持ち込み料と持ち込みに関しての規定を契約前に確認して検討しましょう。

結婚式のヘアメイク料金の費用相場と内訳

結婚式ヘアメイクの費用相場©djedzura – iStock.com

結婚式のヘアメイク料金の一般的な費用相場

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

【花嫁の美容着付け(総額)】9万9628円
・ヘアメイクリハーサル:2万3133円
・挙式後のヘアクイックチェンジ:1万1390円
・ベールアウト料:5531円

【花婿の美容着付け(総額)】1万4881円
・花婿ヘアセット:5738円
・花婿メイク:5987円

着付けとヘアメイクにかかる費用は、和装洋装の衣裳ごとに異なります。また、1着目と2着目でも変わってきます。挙式後、ベールを取って髪型を整えるのには5000円前後の費用が発生することが多いです。その後お色直しするごとに着付けを手伝ってもらうと着付け代も追加されます。
多くの場合は「お色直しなし」「お色直しあり」「二次会の支度あり」…という結婚式でよくあるケースを想定したヘアメイクのパックプランが用意されており、支度をするために必要なアイテムと要素が全てセットになって金額が提示されています。

結婚式のヘアメイク・着付けにかかる料金の内訳項目

ヘアメイクリハーサル料金

事前にヘアメイクを担当してもらう美容師と当日どんな髪型とヘアメイクをするのかを相談して、実際にヘアメイクを施して技術を確認します。お色直しの回数が多ければその分時間もかかるため、延長料金が追加されることも。また、リハーサルの回数を分けるとその回数ごとに料金が発生します。

ヘアメイク料金

結婚式当日ヘアメイクしてもらう料金です。

ボディメイク料金

パーティ用のしっかりしたメイクをすると、顔色と首からデコルテの色が変わってしまうことがあります。ドレスは肌の露出が多いため、肌色をより綺麗に見せるために、首からデコルテにかけてボディメイクを施します。通常はパック料金に入っていますが、外注でフリーランスのヘアメイクアーティストにお願いする場合は、オプション料金として5000円~料金がかかることもあります。

ドレス着付け料金

結婚式のドレスだけでなくウエディング用のアンダーウェアは1人で着るのは難しい作りになっており、そのお手伝いをしてくれます。

和装着付け料金

和装の着付け料金です。洋装より値段が高くなります。また、花嫁衣裳の種類によっては着付け料金が上がることがあります。

新郎ヘアメイク料金

新郎のヘアメイク料金です。新郎のヘアメイクについては、意外と当日まで忘れているケースがありますが、眉を整えてもらい、ヘアと肌色を綺麗に整えてもらうだけで雰囲気がガラッと変わりますので、事前に検討しておきましょう。

お色直しヘアメイク追加料金

お色直しのドレス・和装に合わせてヘアメイクをチェンジしてもらう料金です。

お色直し着付け料金

お色直しの着替えを手伝ってもらう料金です。洋装→洋装の際はさほど時間はかかりませんが、和装→洋装・洋装→和装の際は時間も手間がかかるため、料金もグッとあがります。洋装→和装の際は人員がもう一人必要なことがあり、その分は追加料金がかかります。

会場内のアテンド料金

会場内でドレスのトレーンの裾周りを手助けしてくれたり、パーティー中や写真撮影の前にこまめなメイク直しなど、簡単な介添えとしての役割も一緒にしてくれます。衣装の状況や会場造作によっては本格的な介添え役が必要なこともあり、その場合は別でお願いする必要があります。

引き上げ料金

披露宴終了後、メイクと髪型を帰宅用に戻して着替えた衣装の片づけをしてくれる料金です。二次会がある場合は、二次会用ヘアメイクにチェンジして、衣装の着替えを手伝ってくれる料金になります。

お心付け

その日一日お世話になった方へのお礼です。結婚式では幸せのおすそ分けとお礼を兼ねて、5000円~10000円のお心付けをお渡しするという習慣が一般的。あくまで気持ちの問題なので、特に用意しない、または別途プレゼントを用意する人も増えています。

結婚式にヘアメイクを外注した際の費用項目と料金相場

結婚式ヘアメイク外注の費用相場©standret – iStock.com

結婚式でのヘアメイクを、美容師やフリーランスのヘアメイクアーティストに外注での出張をお願いした場合、先の章で紹介した基本のヘアメイク料金・着付け料金以外で、次のような費用がかかります。料金体系は美容室ごと・アーティストの所属事務所・個人ごとによって異なりますので、公式WEBサイトで確認するか、直接問い合わせて確認を取りましょう。

出張費

出張してヘアメイクをするためには、すべて自分で化粧道具一式とドライヤー類の道具類を持ち運ぶ必要があり、その量は膨大です。その運搬料として出張費が発生します。会場が拠点から近い範囲内はかからない場合もありますが、かかった場合の相場は5000~20000円ほどです。

交通費

拠点としている美容室・事務所から会場まで来てくれる往復交通費です。基本かかった分を全額請求されます。最寄り駅から会場まで10分以上かかる場合は、タクシー代が加算されることがあります。

宿泊費

遠方からの依頼や結婚式の開始終了が早い・披露宴終了が遅いために、前日または当日泊が必要な場合は、宿泊費の請求があります。

結婚式でヘアメイクを外注する場合の注意点

結婚式ヘアメイク外注の注意点
©Dasha Petrenko – shutterstock.com

ヘアメイク外注で費用を抑えるのは難しいことも

ヘアメイクのこだわりからの外注ではなく、単に費用を抑えたい…と考えての外注の場合は、持ち込み料金・美容師の出張にかかる料金・オプション料金の有無を含めて概算を出して、会場に頼んだ場合と冷静に比較する必要があります。会場によってはメイクルームが外部の美容師の立ち入りが禁止の場合もあるため、部屋を借りる料金を加算されることも。持ち込みルールと、頼みたいと思っている美容師やヘアメイクアーティストの料金体系をしっかり確認しましょう。

プラン内でどこまでついてくるのか確認

ヘアメイクアーティスト・美容師を外注でお願いした場合、意外と問題になるのがメニューの料金。通常はブライダルプランを頼めばすべてお任せできる…と思っていたら、実はボディメイクが含まれていなかったり、引き上げ料金は別途必要だったりするケースがあります。当日慌てて追加して追加料金がかかるケースもあるので、プラン内にどのメニューがあるのか必ず確認してください。

フリーランスのリハーサルの場所に注意

フリーランスのヘアメイクアーティストに出張をお願いした場合、問題になるのがヘアメイクリハーサルの場所。大抵の場合は自宅まで来てくれるか、提携している美容室を借りてのリハーサルになります。
自宅でのヘアメイクリハーサルは、結婚式のためのリハであれば問題はないのですが、フォトウエディングや前撮りのリハーサルを、営業許可が下りている美容室以外で行うことは2017年から違法となるため、注意してください。

参考文献・経済産業省HPニュースより引用

フォトウェディング等におけるヘアメイクサービスに係る美容師法の取扱いが明確になりました~産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」の活用~

介添え・着付けで別の人員が必要な場合も

現在では、ヘアメイクを担当する美容師が介添えを兼ねているケースが増えています。ドレスであればあまり問題はないのですが、トレーンが長いドレスや作りが繊細なインポートドレス・和装などの場合は、ドレスの裾周りに注意して新婦の動きを専門でフォローするプロの介添えが必要なことが多いのです。そのため、別途介添えをお願いするケースや、和装の着付けは別でお願いしなければいけないケースが出てきます。

友人にお願いした場合はお礼の心づけ・お車代が必要

結婚式のヘアメイクを美容師をしている友人にお願いしたい、という新郎新婦はとても多いのですが、その際には必ずお礼をしましょう。友人と言ってもプロに依頼していることを忘れないでください。そして結婚式の出張ヘアメイクは非常に重労働です。披露宴に出てもらうようならご祝儀は辞退し、相場のヘアメイク料金をお車代としてお渡ししましょう。相場が判断しかねる場合は、直接友人に「依頼」という形で、金額を確認しても失礼にはあたりません。

結婚式で美容師を外注した際のヘアメイク持ち込み料金・費用相場まとめ

結婚式で、会場が用意している専属美容室のヘアメイクプランではなく、持ち込みで外注の出張美容師・ヘアメイクアーティストをお願いしたい場合は、まず持ち込み自体ができるのかを会場サイドに確認してください。ヘアメイクの持ち込みは、他の持ち込みよりハードルが高い場合が多いです。
ヘアメイクの出来上がりにこだわりがあって出張をお願いする花嫁は増えていますが、単に費用を抑えたいと考えているのであれば、ヘアメイクのブライダル出張プランにはいろいろな費用が請求されるため、会場側とどちらが安いのか冷静に見極めを。
美しいヘアメイクで、当日素敵な思い出が残るように、持ち込み・外注で費用がどうかかるのか納得できるようしっかりチェックしておきましょう。

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