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結婚式の準備で誰もが行き当たるのが、予算の問題です。
当初予定していた金額よりも大幅にオーバーしてしまうことも珍しくなく、中には2倍近くまで費用が膨れ上がってしまうこともあるのだとか。
ですが、結婚式の予算がオーバーしてしまう理由が分かれば、費用が大きく超過してしまうことを防げるかもしれません。併せて対処法もご紹介していきます。
目次
結婚式の予算がオーバーしてしまう割合は?
予算オーバーすることも珍しくない結婚式の費用ですが、どのくらいの割合で最終的な支払い金額がアップしてしまうのでしょうか?
「ゼクシィトレンド調査2019」によると、その割合は81.8%、実に8割以上のカップルが結婚式の予算オーバーを体験しているという結果が出ていました。
つまり、金額の上下はあれどほとんどのケースでオーバーするということになりますね。
では、オーバーしてしまった金額の平均は何円ほどなのでしょうか。次からご紹介していきます。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
結婚式の見積もり額と支払額、差額の平均ははなんと102万円!
結婚式のは、平均で102.0万円という調査結果が出ています。かなりの大金ですので、請求書を見て度肝を抜かれたという方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、それぞれの内訳は下表の通りです。
見積もりと支払額の差額 | |
+20万円未満 | 4.5% |
+20~40万円未満 | 12.9% |
+40~60万円未満 | 15.9% |
+60~80万円未満 | 6.7% |
+80~100万円未満 | 6.0% |
+100~120万円未満 | 23.9% |
+120~140万円未満 | 4.3% |
+140~160万円未満 | 8.5% |
+160~180万円未満 | 1.0% |
+180~200万円未満 | 0.9% |
+200~220万円未満 | 9.6% |
220万円以上 | 5.8% |
120万円未満のオーバーが大半ですが、差額が200万円を越えている割合が15%以上もあるのが驚きです。
こんなにも見積もり額との差が出てしまえば、予算を越えてしまうケースも多々発生することでしょう。では、一体どのような理由で、見積もりと支払額に大きな差が出てしまうのでしょうか?
結婚式の予算がオーバーしてしまう理由
「ゼクシィトレンド調査2019」では、結婚式の予算がオーバーしてしまう理由として、以下の項目が挙げられています。
- 1位……料理を追加またはランクアップしたから
- 2位……衣裳を追加またはランクアップしたから
- 3位……写真・ビデオを追加またはランクアップしたから
- 4位……装花など会場装飾をランクアップしたから
- 5位……飲み物を追加またはランクアップしたから
- 6位……引出物追加またはランクアップしたから
- 7位……演出を追加またはランクアップしたから
- 8位……列席者の人数が予定より増えたから
- 9位……予定の時間よりも延長したから
全体的に見て、料理や衣装などの各項目を初回見積もりよりも「追加またはランクアップした」ことにより、請求額がアップしてしまうケースが多いことが読み取れます。
ですが、予算がオーバーしてしまう理由をあらかじめ知っておくことで、超過をできるだけ食い止めることができる場合もあります。
大幅な予算オーバーを発生させないためにも、対策を予習しておきましょう。
大幅な予算オーバーを発生させないために:見積もり前
予算オーバーの対策は、見積もり前から始まります。作業に取り掛かる前に基盤を固めておくことで、無駄な出費を抑えることができますよ。
式にかかる費用の項目を把握しておく
結婚式にかかる費用の項目には、かなりの数があります。料理やドレス、演出や引き出物など基本的なものがパッと思いつきますが、意外と見落としがちなのが以下の項目です。
- お礼・お車代
- ゲストの宿泊費
- 新郎のヘアメイク
- ゲストのヘアメイク・着付け
- 持ち込み料
- 招待状の切手
- 下着類
こういった費用を見落としたまま予算を決めてしまうと、結果的に大幅なオーバーを生んでしまうことに繋がりかねません。
なので、予算を決める段階で費用項目を細かく把握しておく必要がありますよ。
「譲れない点」と「妥協点」を明確に決める
- どうしても着たい衣装がある、だけど演出は控えめでいい
- ウェルカムドリンクを豊富に展開したい、その代わり装花はシンプルで構わない
というように、力を入れたい点と、妥協しても構わない点を明確にしておき、そこを軸として予算を決める、というような考え方をすることで、大きな予算オーバーを防げます。
あれもこれもと手を広げればそれだけ費用も膨らみますが、ただ我慢を重ねるだけでは質素な雰囲気の結婚式になってしまうでしょう。
ですが、メリハリをつけた予算の割り振りをすることで「ここに注目してほしい!」というポイントを強調することができ、見どころのある式にすることができますよ。
ただし、料理や引き出物など、ゲストへのおもてなし費用は極力削らないように注意してくださいね。
最初に想定していたゲスト人数から増やしすぎない
当たり前のことではありますが、ゲストの人数が増えるほど費用は嵩みます。
最初の想定から5人程度増えるくらいなら問題ありませんが、10人以上増えるとなると、費用を予算内におさめるのは少々骨が折れるかもしれません。
費用の増減を極力抑えるためにも、招待するゲストの人数はある程度固めておく必要がありますよ。
大幅な予算オーバーを発生させないために:見積もり後
最終的な見積もり額が予算からオーバーしていても、まだ対処の余地はあります。無理ない範囲の費用で結婚式を挙げるためにも、ここが最後の踏ん張りどころですよ!
各項目のチェックを怠らない
初回見積もりと最終見積もりとで、大幅に金額が変わることは多々あります。その原因は、初回見積もりでは料理や衣装などのランクが一番低く設定されていることが大半だから。
なので、多少の値上がりはあらかじめ考慮しておくべきですが、それでも予想以上に費用が掛かってしまう場合もあるでしょう。
そんな時は、最終見積もりの項目を一つ一つ地道に見直し、削れる部分が無いかチェックしてみてください。ひょっとすると、費用を削る余地があるかもしれませんよ。
- お色直しの回数を減らす
- 余計な演出をカットする
- 撮影は写真だけにする
など、「これは削ってもいいかな」と思える項目を探してみましょう。
アイテムの手作りも視野に
手間のかかる作業ではありますが、費用削減のためにアイテムを手作りするという手段も有効です。
ペーパーアイテムやフラワーアイテム、ウェルカムボードなどを、外注せずハンドメイドで用意することで結構な節約になります。
ただし、一定水準のクオリティを保って制作しないと安っぽい印象を与えてしまうため、手先の器用さに自信が無い方は控えた方がいいかもしれませんね。
新たに費用を工面するのも手
費用を削ることがどうしても難しいなら、新たに費用を工面することも考えましょう。
日々の生活の中で節約を心がけ、二人で資金繰りを頑張る事で、足りない分の費用を賄うこともできますよ。
結婚式の予算がオーバーしても慌てずに対処しよう
結婚式の予算オーバーを防ぐためには、見積もり前に費用の全容をできるだけ把握しておくこと、最終見積もりを見ても絶望せずにどこが削れるか考えることが大切です。
費用の超過は誰にでも起こり得る事ですが、最終見積もりが来た時点で諦めるのはまだ早すぎます。
もし予算がオーバーしてしまったとしても、削る余地が無いかを冷静に見極め、慌てず対処できるよう心がけておきましょう。