© iStock.com/Hispanolistic
結婚が決まると、結婚式や楽しい結婚生活が待っていますよね。ですが、結婚式も新生活もそれなりにお金がかかるものです。そこで気になるのが、お互いの貯金額ではないでしょうか。
これから結婚を考えているカップルに向けて、結婚までの貯金の平均や理想と、貯金がない場合の工夫について紹介します。後悔しない結婚のためにも、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
結婚時の貯金はいくら?
金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」では、単身世帯の平均預貯金額は285万円で、20代は71万円、30代は176万円となっており、年代により結婚前の貯金額が異なることがわかります。
また、ゼクシィ結婚トレンド調査によると結婚費用のために貯金した夫婦の割合は8割以上で、貯金額の平均は323.8万円です。結婚を決めた多くのカップルが結婚式に向けて貯金をしていることが伺えますね。
ただし、この調査での結婚費用は結納や挙式、披露宴、二次会、新婚旅行などを想定したもので、結婚指輪や新生活の準備にかかる費用は含まれていません。
では、実際にどのくらいの貯金が必要なのか、結婚に対する男女の意識の違いから詳しくみていきましょう。
参照:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」
結婚までの貯金額の理想は?
結婚に対する意識は男女で異なり、貯金額に対する考え方にも違いがあります。
ワタベウェディング株式会社が2019年に発表した調査によると、結婚のために貯金している人は全体の約4割で、男女別では男性の44.5%、女性の31.5%が貯金しているようです。
また、男性が結婚相手に求める貯金額は「特にない」が54.5%なのに対し、女性は「特にない」が36%、「500万円以上」が33%と二分される結果となっています。
結婚するとなると、結婚式以外にもさまざまな部分でお金が必要です。
結婚式の相場は一般的に350万円前後で、指輪や新婚旅行などを合わせると約460万円ほどの費用がかかるといわれています。
結婚までの貯金額に対する理想が高い人は、結婚式以外にも費用がかかることを見据えているのかもしれませんね。
参照:ワタベウェディング株式会社「貯蓄の日に関するアンケート調査」
結婚後のお金の管理
結婚のきっかけや年齢、年収によって違いはありますが、貯金の目標をどこに置くかによって結婚までの貯金額も変わります。
主なライフイベントごとにかかる費用の目安は以下の通りです。
- 結婚式費用:約350万円
- 結婚指輪代:約23万円
- 新婚旅行代:約70万円
- 新生活準備:約100万円
- 出産費用:約50万円
- 教育資金:約1,000万円 ※子ども一人あたり
- 住宅購入費:約3,000~4,000万円
こうしてみると、結婚生活をスタートさせたことで様々な出費が出てくることがわかりますね。二人の貯金をどの程度残すかは、結婚において何を重視するかがポイントなのです。
もし結婚式や旅行で貯金を使い切ってしまったら、また一から貯金をすることになります。節約が得意な夫婦なら楽しみの一つになるかもしれませんが、お金を貯めるのは容易なことではありません。
経済的余裕がないと心にゆとりがなくなり、喧嘩が増えてしまう可能性もあります。不安が残るのなら、結婚式などの費用で貯金を使い切らない方が安心かもしれませんね。
万が一、結婚式で貯金を使ってしまった時は、二人の収入に基づいて将来のライフプランについて話し合いをしてください。
子どもの人数やマイホームの購入など、ゴールや目指すものがなければ継続して努力することは難しいものです。二人の未来のために貯金ができるように目標のすり合わせをしましょう。
結婚時の貯金がゼロでも結婚できる?
貯金があれば安心できる部分はありますが、結婚時に貯金がある人ばかりではありません。中には様々な事情により貯金まで手が回らない人もいます。
結婚相手に求める条件に貯金を挙げられると、貯金がない状態での結婚は難しいのではないかと不安になってしまうのではないでしょうか。
ですが、心配する必要はありません。たとえ貯金がゼロでも結婚することはできます。法的にいえば結婚は婚姻届を役所に提出することなので、結婚すること自体に費用は発生しません。
お金がかかるのはむしろ結婚式や新婚旅行などです。もしお二人が結婚式を希望しない、旅行は数年後と考えているのなら、結婚生活をスタートさせることができますよ。
ただし、お互いに実家暮らしで新生活を始める場合、引越し等の初期費用がかかります。その場合、貯金がなくてもまかなえるよう、二人で相談し準備しておいた方が良いでしょう。
結婚前の貯金は隠してもいい?
結婚が近くなると、結婚後の生活はどうなるのかと現実的なことを考える機会が増えます。できるだけ豊かな生活を送りたい、お金で苦労したくないと思うのは当然のことでしょう。
ですから、結婚となれば相手の収入を知りたくなるのです。収入がわかれば、パートナーのお金の使い方が把握できますし、二人の計画が立てやすくなります。
しかし、収入や貯金をどこまで話すべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。結婚前に貯めていたお金を結婚資金としてあてにされてしまう不安もあると思います。
また、男性の方は女性が結婚後に出産や育児で収入が途切れるリスクもあるので、隠し財産を持っておくことは安心要素の一つです。
相手を信用して話すのは大事なことですが、自分の貯金や資産をあてにされたくない、共有財産にされるリスクを避けたいなどの場合は、公開せずに隠しておくのも一つの選択肢です。
せっかく新しい生活を始めるのなら、二人の目標に向かって貯金するのも大切なことですよ。
結婚までの貯金が不安な時は…
結婚したい気持ちはあるけれど、貯金がなかったり少なかったりすると、いまいち結婚に踏み切れないという方も少なくないと思います。
そんな不安がある時は、いきなり結婚するのではなく同棲から始めてみてはいかがでしょうか。外食を減らして節約し、二人で協力しながら結婚資金を貯めれば喜びもひとしおです。
喧嘩やお金の面で同棲が心配な方がいるかもしれませんが、結婚生活の練習になりますしお互いを深く知るチャンスでもあります。同じ目標があれば、同棲生活も怖くありませんよ。
結婚までに貯金はあった方がいい!
恋人同士でお金の話をするのは気が引けるかもしれませんが、将来を真剣に考えているのなら絶対に避けては通れない問題です。
お金は生活を豊かにしてくれますし、お金がなければできないこともたくさんあります。それは結婚生活にもいえることで、お金がなければ結婚してから苦労することもあるでしょう。
ですから、結婚するならできるだけ貯金があった方が良いのは確かです。ですが、お金が全てではないことも頭に入れておいてください。
お金では買えないものや解決できないことはありますし、お金ばかりを気にして心が通じ合わない結婚をしても意味がありません。
貯金がないと結婚できないという不安があるかもしれませんが、たとえ結婚時に貯金がなくても結婚してから二人で貯めて乗り越えられることもあります。
二人の未来のためにしっかり計画を立て、幸せな結婚生活を手に入れてくださいね。