©aduchinootonosama- stock.adobe.com
「結納はする予定だけど、結納金はなしにしようかな」と考えている人もいるのだそう。結納金の金額は100万円程度ともされているため、それならば結婚式や新婚旅行の費用に回したいと思うのも頷けるのではないでしょうか。
ですが、結納金をなしにするのは、一般的に見て非常識だと思われてしまうのではと不安になってしまう人もいるようです。結納金をなしにするという選択には、果たして問題は無いのでしょうか。詳しくご解説していきます。
目次
結納金とは
結納金とは、結納の際に男性側から女性側に贈られるお金のことを指し、結納品の一つに含まれます。
昔は、輿入れのために帯地や着物を贈っていたのですが、時代とともにお金へと変化していきました。結納金ではなく、「御帯料(おんおびりょう)」と呼ばれることもあります。
また、地方によって呼び方が異なる場合もあり、関東では「金宝包(きんぽうづつみ)」、関西では「小袖料(こそでりょう)」とも呼ばれているそうですよ。
現在では結納が簡略化されることも珍しくなくなり、結納金を用意しないケースも増えているのだそう。では、結納金をなしにした人の割合はどのくらいなのでしょうか?
結納金をなしにした人の割合は?
「ゼクシィトレンド調査2020」によると、結納金に関する統計は以下の通りとなっています。
結納金・結納品ともあった | 結納金のみあった | 結納品のみあった | 結納金・結納品ともなかった | 無回答 |
53.2% | 34.3% | 3.8% | 3.8% | 4.8% |
結納金を用意しなかったケースは7.6%、つまり一割弱にあたります。結納金をなしにするケースは決してメジャーではありませんが、特別珍しいというわけでもないようですね。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2020
結納金をなしにする代わりにやるべきことはある?
結納金をなしにした場合、必ずしなければならないことはありません。ですが、結納金の代わりに婚約記念品を贈り合うカップルもいるようですよ。
女性は婚約指輪やネックレスなどのアクセサリーを贈られることが多いようですが、男性はスーツや時計など実用的なアイテムを受け取るケースが大半を占めているそう。
お互いの気持ちを表す手段として、相手が欲しがっているものを贈り合うのもいいかもしれませんね。
結納金がなしの場合結婚式費用はどうやって分担する?
結婚式ではどうしても女性側の費用がかかるため、結納金から衣装代を支払うというケースも多いのだそう。ですが、結納金をなしにした場合、結婚式費用はどのように分担すべきなのでしょうか。
こればかりは新郎新婦と両家の意向次第としか言いようがなく、完全折半をする場合もあれば、新郎側・新婦側にかかった費用は各自で払い、両者にかかった費用は折半するというケースもあるようです。
後になって揉めることのないよう、両家の両親も交えながら、結婚式費用の分担について打ち合わせをしてくださいね。
結納金をなしにする時に気をつけること
結納金をなしにするか否かを決める際、一番大切なのは両家の理解を十分に得ることです。
勝手に決めてしまったり、両家にうまく話が伝わっていない状態だと、非常識だと捉えられて今後の関係にヒビを入れてしまうことになりかねません。ご両親がしきたりを重く考えているのなら、尚更のことでしょう。
結納金をなしにすることは悪いことではありませんが、しっかりと話を通すことを疎かにしないようお気をつけくださいね。
結納金をなしにするのは珍しいことではない
現在は結納の簡略化が進んでいることもあり、結納金をなしにするのが珍しくなくなってきました。
ですが、反対に「結納金はあってしかるべき」と考える人もいらっしゃることでしょう。最悪の場合、結納金をなしにするという選択が、両家に不和をもたらすことにもなりかねません。
なので、一般的なマナーよりも両家の意向を見つつ判断するよう、十分に注意を払う必要がありますよ。