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結婚式の二次会で必ず盛り込まれているゲーム。景品はゲストの大きなお楽しみの一つです。そのイメージのまま1.5次会結婚式にゲームを計画すると、必ずぶつかる巨大な景品予算の壁。二次会と1.5次会では予算で何が違うのでしょうか。1.5次会でのゲームの役割と景品の選び方、予算の決め方をまとめました。
目次
1.5次会と二次会のゲームの景品予算の違い
1.5次会と二次会の違い
宴会寄りにシフトしている二次会と、結婚式のお披露目の要素が入っている1.5次会では、そもそもパーティのコンセプトが実は全く違っています。二次会は、フォーマルな挙式や披露宴の後のお楽しみの宴会です。儀礼的な式は終わっているので、いただいた会費からゲストを楽しませる余興やゲームがプログラムの大きな部分を占めます。一方1.5次会は挙式・披露宴・二次会の中から新郎新婦がオーダーメイドで組み立てる結婚式。アットホームでカジュアルな式を望む一方で儀式的な部をプログラムに組みたいカップルがほとんど。そして二次会の盛り上がる部分も結婚式に取り入れます。二次会レベルに大規模なゲームや宴会は時間的にも予算的にも難しくなってくるのです。
二次会のゲーム景品予算の相場は
先に二次会の、一般的な景品の相場を見てみましょう。二次会の平均参加人数は70人~100人で、披露宴の参加者より数がグッと増えます。ゲストからいただいた会費の中から景品のお金を出すのですが、この景品代は会費の中にゲストの飲食代にプラスして組み込んでいるケース(プラス1000円前後)がほとんど。足りない分は、新郎新婦が出して補うという形になっています。1000円×人数が予算の相場で、非常に明確です。そのため、ゲストもゲームの景品に対する期待値が上がるのです。
1.5次会のゲーム景品に予算相場はない
一方の1.5次会結婚式。ご祝儀・または二次会より高めの会費をいただくケースが多いのですが、結婚式もかねているので、二次会よりいろいろなコストがかかります。新郎新婦がパーティでおもてなし(飲食代・サービス・ギフト)に力を注げば、ゲームの景品にかけられる予算を多く出すのは難しくなってくるのです。ただ、ゲストにとっては結婚式という認識が強いため、二次会のような娯楽性への期待値はそこまで高くないのでしょう。ゲームも余興も一切なしの、のんびりしたスタイルの1.5次会の企画はどんどん増えています。ゲーム景品にかける金額は正直なところ「カップル次第」なのです。
1.5次会結婚式のゲーム景品予算の決め方
コンセプトはおもてなし寄りかイベント寄りか
自分達の1.5次会ウエディングで、おもてなしで一番何を大事にしているのか、胸に手を当て冷静に考えましょう。お料理や上質なサービス・ゆったりした時間なのか。アットホームさやワイワイ盛り上がる楽しい時間なのか。次にゲストの数から大まかに入ってくる金額を計算し、「絶対に削れない要素」から予算を決めていきましょう。1.5次会結婚式のプログラムの中で、ゲームがゲストをもてなす要素で大変重要な位置を占めているなら、予算を大きく割いてもいいでしょう。予算が割けない場合はどうすればいいでしょうか。
例えばゲストが60人いる二次会で、景品予算は二次会の相場ですと60000~70000万円。ここからほぼ全員に景品やグッズがいきわたるようにします。1.5次会では少数精鋭で10000円の景品を3つ用意して、ゲームやイベントで盛り上げてくれたゲスト3人だけにあげる、という方法にしてもいいわけです。
ゲストの満足度
最近の宴会の現場では、ゲスト全員に景品がいき渡るようなゲームは縮小傾向にあります。それよりも、ゲストがもらって本当にうれしい目玉の高額景品(金券・普段自分では買わない高い食材・豪華カタログギフト)を数点用意し、ゲストが飽きずにワクワクするよう短時間で盛り上がって終了する「短期決戦型」にシフトしているよう。これは、安価なグッズをもらうより、会場が一体となって楽しい時間を共有したほうがゲストの満足度が高いという考察からです。また余興・ゲームがプログラムのメインになるより、歓談でゲスト同志がアットホームな時間を共有したいというのが、パーティのトレンドのようです。もちろん景品がもらえないゲストがいないようにしたい、という全員を平等におもてなしする方法は、今も変わらずゲームの主流です。どちらがいいかは、一概には言えません。ゲストの年齢構成でも大きく違います。新郎新婦が招待したゲストの顔ぶれを思い返し、どのような景品構成がはまるのかをしっかり見極めましょう。
1.5次会結婚式の景品グッズ選びの抑えておきたいアイデア
景品選びの豆知識
喜ばれる景品を選ぶには、どの世代のゲストにも受け入れてもらえるものが挙げられます。失敗しないといわれる定番が「消え物」です。
電化製品のように大きくて残る物より、金券・チケット・食材・消耗品など使って消化できるものが、どの世代のゲストにも安定して喜ばれるようです。普段買わない珍しい食材は、安価・高価にかかわらず人気の景品。安いものなら、新郎新婦の故郷のレトルトカレーや珍味・調味料のようなプチお土産。高いものなら高級ブランド牛や高級カニ・キャビアの缶詰のセットなど。かさばるものは当日持ち帰りではなく、目録だけ手渡して、景品は配送の手配を整えてあげるのもゲストへのマナーです。
パーティ景品サイトからの予算別通販
宴会パーティの景品の通販サイトが、いまとても充実しています。景品の予算に合わせ、目玉商品・景品の数・景品の構成など新郎新婦の希望を盛り込み細かく検索できるので、かゆいところに手が届く内容です。景品で喜ばれる目玉の定番「テーマパークチケット」「高級食材詰め合わせ」「ギフトカード」「カタログギフト」をすべておさえたものから、目玉の数を絞ってグッズの数の多さで勝負のビンゴ用景品タイプまで。少ない予算から選ぶことができるので安心です。また、ゲームを盛り上げるための、ゆかいなオリジナル動画までついてくるものも。世間で景品は何が喜ばれるかの大まかな目安にもなるので、参考程度でも一度のぞいてみることをお勧めします。
ゲストがもらって嬉しいものを
せっかく二人でオーダーメイドの1.5次会結婚式を計画したのだから、景品も自分達のカラーを出した、自分達らしいものを…と考えるカップルも多いでしょう。そんなときは、二人がほんとうに大好きな、そこそこ高額なものを数点用意する方法をおすすめします。自分達がお気に入りのの高級食材詰め合わせや、大好きなレストランのお食事券など、思い入れを伝えながら渡せば、ゲストはもらって非常に嬉しいですし、二人の個性や人柄もゲスト全員に伝わります。
1.5次会結婚式のゲームの景品の予算と相場のまとめ
1.5次会では、結婚式やお披露目パーティもかねているため、二次会ほどゲームの景品に予算を割けないケースが多いです。ゲーム景品の予算相場は二次会ほど明確になく、新郎新婦の意思が強く反映されます。今は、昔のようにすべての人にグッズや景品を配らなくても、ゲストの満足度は上げることができます。景品を用意するなら、ゲストがもらってうれしいものを考えましょう。