平均は?負担分担と割合は?結婚式の費用の相場と内訳を知りたい

結婚式の費用©GoodLifeStudio – iStock.com

結婚式を挙げたい、計画したいと思ったときに真っ先に気になるのは、結婚式にかかる具体的な金額「費用」のこと。理想の式を計画するために、結婚式にかかる費用の内訳・支払い方法・負担する金額、誰がどの割合で負担するのか知っておくと「自分たちが結婚式で何がしたいか・どんなパーティにしたいか」が見えてきます。

結婚式の日本全国の平均総額費用

ざっくりと、世間一般でいう「結婚式」の平均費用を知っておきましょう!結婚式場に払った費用の総額の全国平均を見てみましょう。

挙式・披露宴のみ・・・354.8万円
結婚式二次会・・・35~40万円

挙式・披露宴・二次会まで計画するのであれば、おおよそで“400万円前後”の費用が必要と考えられます。
ただし結婚全体のくくりで考えると、かかる費用は結婚式だけではありません。
二人の新生活の結婚準備の費用として、大まかに次の項目が挙げられます。

・結納、顔合わせ食事会、指輪代
・新婚旅行代
・新居準備代
・家電、家具代

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

結婚式の費用の収支計算方法

結婚式は確かにお金がかかります。が、すべてのお金を自分たちの貯金で負担するわけではありません。
結婚式の際にはまず、「ゲストからのお祝い金(ご祝儀・会費)」があります。そして日本の結婚では「両親・親戚からのお祝い金と援助」によって、負担がさらに軽減されることも。結婚式を計算する場合は、次のようにして自分たちの自己負担がどの程度になるか予想することが必要です。
貯金の金額と冷静に比べて検討しましょう。

結婚式費用の自己負担額計算式
結婚式の費用総額-(ご祝儀or会費×ゲスト数+親族からの援助)=自己負担金

ご祝儀、会費

ご祝儀の一般的な相場は30000円ですが、目上の方や親密な関係の場合はそれ以上に包んでくれることも。
会費制結婚式の場合は、会費=ゲスト1人分の飲食代+ギフト代が目安です。

親からの援助

結婚式を挙げたカップルのうち、約7割が両家のどちらかの親・または親族から援助があるといいます。自分たちの貯金が心もとない場合は、両親に結婚を決めた段階で一度相談してみましょう。両家の親が金額を決めて折半にするケースも多いようです。

結婚式費用は誰が負担する?ご祝儀と自己負担と両家の親の援助

自己負担金

結婚式場に払う金額から、ゲストからのお祝いであるご祝儀(または会費)と身内の援助を差し引いた金額が自己負担金になります。
結婚式の規模にもよりますが、平均的な自己負担金額は100万円前後が目安です。
両親からの援助がある場合は、自己負担がほぼないケースもあるようです。

挙式・披露宴・二次会にかかる費用の内訳

結婚式にかかる費用はいったいどんなものにお金がかかる項目があるのか、どんな用意が必要なのか、その内訳を見てみましょう。

挙式の費用の平均相場と内訳

挙式料の平均金額・・・30.4万円

・挙式会場料
・牧師派遣料
・聖歌隊、オルガン奏者派遣料
・結婚証明書発行料
・フラワーシャワー等オプション

披露宴の費用の平均相場と内訳

披露宴の平均金額・・・324.4万円

・会場使用料
・ウエディングプラン料
・装花装飾・演出デザイン料
・引出物・プチギフト料
・音響、照明、スクリーン他、演出設備使用料
・司会派遣料
・ウエディングケーキ、スイーツビュッフェ料
・料理飲み物料
・招待状、メニュー表、席札他、ペーパーアイテム料
・新郎新婦衣装料
・ブーケブートニア、ヘアメイク料
・フォト、動画撮影、カメラマン派遣料

二次会の費用の平均相場と内訳

二次会の平均金額・・・35~40万円

・会場使用料
・料理飲み物、ウエディングケーキ料
・プチギフト料
・ゲーム景品代
・新郎新婦衣装料
・会場装飾、受付備品代

結婚式に協力してくれたゲストのお礼「お車代」

司会、受付、主賓、スピーチ、余興、幹事、遠方からのゲストの交通費、宿泊費など、お礼とお車代が別途費用としてかかります。

費用が変わる要素1:日取り・場所・シーズンで変わる

結婚式の費用が大きく上がる要因としてあげられるのは、結婚式を計画するカップルに人気が集中するスポットや季節です。人気が高い分、値上がりはあっても値下げは基本望めません。その逆の条件だと、会場費や総額からの割引の可能性があります。

日取り

縁起がいい土日祝日は結婚式の希望が殺到するため、競争率が高く値上がりする可能性があります。逆に仏滅等は予約が入らず、値引きの対象の可能性も。

大安吉日がいいのはなぜ?結婚式の日取りと六輝について

場所・地域

アクセスのいい都市部や観光も兼ねられる人気リゾート地の会場は比較的相場より会場使用料が高い傾向にあります。また、結婚式を重視して華やかに行う土地柄の地域では、準備するものやゲスト数が多く、費用総額が高くなるケースもあります。

シーズン

3~6月・10月~11月は気候が良く、晴れ日も多く、結婚式の人気のシーズン。希望者が多いため、全体的のプラン料は高くなる傾向にあります。逆に真夏や真冬といったシーズンは閑散期のため、式場によってはお得なプランを用意していることも。

時間帯・3カ月前予約は値下げ要素も

平日開催や夜からの時間帯での結婚式は、通常人気のない日取り・時間帯のため、値下げ対象になっているケースがあります。
また、挙式日の3カ月前からの予約は、会場側が予約を埋めたいために割引になるプランが用意されている会場もあります。

費用が変わる要素2:会場によって費用の相場が変わる

選ぶ会場のタイプによって、かかる平均の費用相場が変わります。高い順に見ていきましょう。(数字は全国ではなく首都圏の平均費用)

ゲストハウスの平均費用

425.7万円

ゲストハウスの金額が高いのは、一軒家貸し切りというスタイルて収容力があり、ゲスト数が多い結婚式で選ばれるため、もともとの会場使用料・ゲストにかかる飲食費用が上がることが考えられます。また一軒家すみずみに装花装飾をほどこすにも費用がかかります。

専門式場

389.3万円

格式が高い会場に数えられる専門式場では、全体の価格が高めの設定です。その分、ゲスト数やテーマに合わせた雰囲気の会場選択の幅が広く、きめ細やかなサービスが期待できます。

ホテル

372.0万円

さまざまなシーンの宴会に対応しているのと、ホテルの最上級のおもてなしでどの年代のゲストにも対応できます。主要駅からのアクセスがよい会場が多く、遠方ゲストの宿泊にも対応可能です。

レストラン

338.5万円

もともとの会場費が比較的安価で、ゲスト一人当たりの飲食代も他の会場に比べコストが低く抑えることが可能です。もともと大規模なゲスト収容人数には向いていない会場が多いこと、設備面でホテルや式場ほど充実していない、という部分があります。

神社仏閣・併設会場

300万円前後

神社仏閣の敷地内にある披露宴会場を利用すると、挙式と披露宴が他の会場と比較して格安で挙げられるようです。
理由はいろいろありますが、もともとのゲスト収容人数が他の会場に比べ少ないこと、挙式料が比較的低いこと、などが挙げられます。

費用が変わる要素3:ゲスト構成と人数によって費用が変わる

費用が変わる一因となりますが、状況によっては割高・割安になることもあります。

ゲストの人数

結婚式の人数は次の三つでプランが区分されることが多いです。
 
少人数・・・10人~40人
平均的な人数・・・40~80人
大人数・・・80人~100人以上
 
ゲスト数が増えると、比例していただくお祝いの金額も多くなるため、初期コストはかかっても最終的な自己負担金は低くなることもあります。また、少人数は一見費用は低く見えますが、人数で会場を貸し切りにするには会場費が高くなったり、ゲスト一人当たりのおもてなしコストが高くなるケースもあります。

ゲストの年齢

ゲストの年齢で、パーティの装飾演出・飲食代への費用が変わるケースもあります。
若い世代の結婚式は比較的プラン内で収めるケースが多いようです。
大人のカップルは衣装や装花装飾を削って料理や飲み物、ゲストへのおもてなしにこだわる傾向にあり、自己負担金が増えることもあります。

費用が変わる要素4:こだわりによって費用が変わる

こだわりでプラン以外のオーダーや持ち込みを検討すると、費用が上がる要素がある項目です。

装花、装飾、演出

季節と種類によっては生花の値段がぐっとあがるため、かなりの金額に。また、演出や余興でプランにない設備を借りることになると、設備のオーダー代が加算されます。

飲食費用・ギフト

料理・飲み物のグレードアップや、ゲストへの引出物のランクアップは、一見1人分のコストは少額でもゲスト数分の値上げになるため、かなり大きな費用の変動の一因となります。

フォト・動画撮影

会場手配にすると、カメラマンの技量のグレードアップによっては、追加料金があることも。また、アルバム作成や動画のデータ料金、演出用のムービー作成などで費用がかなり変わります。

持ち込み料

衣装・カメラマン・司会・ブーケなど、会場指定でないものを自分たちで自由に選んで持ち込もうとする場合、持ち込み料が発生し、費用がかかることがあります。

結婚式の費用の支払い方法

結婚式の費用を会場に支払うのは、現金で前払いといったイメージが浸透してますが、実は現在では、さまざまな方法、期限の選択肢が増え、カップルの事情に合わせられるようになってきました。自己資金が少なく心もとない場合も、お祝い金やご祝儀での支払いが可能の会場が増加しています。どの方法がとれるかは、会場ごとに違うため、必ず契約前に確認をしてください。また、会場決定の際には内金が必要です。5~20万程度になります。基本は現金で銀行振り込みがほとんどです。

結婚式の費用の支払い方法

結婚式の前日の前払い

結婚式当日までに、会場が指定した期日までに支払います。現金振り込みがほとんどですが、最近はクレジット対応も増えてきました。

結婚式の当日の支払い

結婚式当日、パーティが終わった後に支払うことができる会場もあります。ご祝儀をその場で数え、支払いに回すことが可能です。

結婚式の後日の後払い

会場によっては、結婚式終了後1~2週間後に最終の支払い期限を提示するところも増えてきました。ゲストからのお祝い金、給与振り込みの兼ね合いなどを見て、支払いを検討することが可能です。

現金・銀行振り込み決済

多くの会場がこちらの方法をとっています。現金の振り込みは銀行によって1日の金額に上限がある場合があるので、確認を。何度か分けて振り込むか、事前に制限を変更してもらう必要があります。

クレジット決済

クレジット決済を選べる会場も増えてきました。クレジット決済であれば、分割ローンが選べたりポイントが付与されますが、クレジットの利用上限枠がある場合もあります。カード会社と利用状況によっては、利用上限枠を変更してもらえない場合がありますので、事前にカード会社へ確認を。

ブライダルローンの支払い

自己資金が足りない場合は、ブライダルローンを借り入れる、という方法も。結婚式場が提携している金融各社や、自社ローンを用意している会場もあり、金利がカードに比べやすく借り受けられるメリットが。審査があります。

そこが知りたい結婚式の費用の平均相場のまとめ

結婚式にはいろいろとお金がかかりますが、「何に」「いつまでに」「どこに」お金をかけるのか、おおよそを知っておくと計画する際にとてもスムーズです。
理想の結婚式を挙げるために、よかったら参考にしてくださいね。

関連するキーワード