ウエディングベールの意味とは?種類と似合うベールの選び方

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花嫁が結婚式で身につけるアイテムの一つ「ウエディングベール」。ウエディングベールはドレスと同じように、長さや種類の選び方によって印象が大きく変わります。さまざまな種類とデザインがあるベールの中から、自分にぴったりの一枚をどのように選べばよいのでしょうか。ウエディングベールの意味や選び方、タイプに合わせたおすすめのデザインをご紹介します。

ウエディングベールの意味

ウエディングベール©alexander_dyachenko – shutterstock.com

「ベール」とは、チュールやレースなどの素材で作られた、女性の顔や頭を覆うもののことをいいます。もともと古代ギリシャ・ローマ時代から始まったとされており、「魔除け」の意味があるそうです。結婚式では、新郎新婦のもとにたどり着くまでの間、花嫁を守るアイテムとして「ウエディングベール」が使われています。新郎が新婦のベールを上げる定番の儀式であるベールアップは「二人を隔てる壁を取り除く」という意味があるそうです。最近では、母親が花嫁のベールを下げ「最後のお支度」という意味でベールダウンをおこなう方も増えています。

ウエディングベールの長さ

ウエディングベールの長さは大きく分けて三種類あります。

ショートベール

二の腕が隠れるぐらいの長さのベール。顔周りや全体をすっきりと見せてくれ可愛らしい印象を与てくれます。軽やかで動きやすいのでカジュアルな雰囲気の結婚式にぴったりです。ヘアスタイルをアップにしたりアクセサリーを控えめにすると顔周りがスッキリして全体のバランスがよくなります。

ミドルベール

おしりが隠れるぐらいの長さのベール。キュートさとエレガントさ、どちらも兼ね備えているのが特徴です。ウエディングドレスの裾に装飾があったり、長いトレーンを引き立たせていという花嫁は、ミドルベールを選ぶとよいでしょう。可愛らしくしたいけれどカジュアルになりすぎたくないとうい方にもおすすめです。

ロングベール

ドレスの裾よりも長いベール。ロングベールに憧れる花嫁は多く、身につけることでバックスタイルを美しく魅せます。バージンロードをベールを引きながら歩く後ろ姿は、華やかで気品溢れる女性を演出してくれます。ロングベールは、ドレスの裾よりも長いデザインを選ぶとよいでしょう。

ウエディングベールの種類

ウエディングベールには大きく分けて2つの種類があります。

フェイスアップベール

顔を覆い隠すタイプのベール。途中で折り返えすことができるので誓いの儀式でおこなう「ベールアップ」をすることができます。挙式でベールダウンができるのもフェイスアップベールの魅力です。

マリアベール

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顔を隠さず、すっぽりとかぶるタイプのベール。聖母マリアがつけていたことから「マリアベール」と呼ばれているようです。ベールの縁が顔周りをきれいに魅せてくれます。美しいシルエットが特徴のマリアベールですが、顔が隠れないため基本はベールアップやベールダウンができません。キリスト教会でおこなう方は、式場によってはフェイスアップベールの着用がマストということもあるので、事前にプランナーさんに確認しましょう。マリアベールを半分に折り曲げてフェイスアップベールにアレンジしている花嫁もいるようです。

ウエディングベールの選び方

会場に合わせる

ベールの長さは、挙式をおこなう会場によって選ぶとよいでしょう。ベールは長ければ長いほど格が上がるといわれているため、格式高い式場にはロングベールが似合います。動きやすいショートベールは屋外でおこなうガーデンウエディングなどカジュアルな雰囲気におすすめ。ミディアムベールはさまざまな挙式スタイルに対応しやすい長さになります。

ドレスに合わせる

ウエディングドレスによっても似合うベールは変わります。大人っぽいドレスにはロングベール。トレーンが長いドレスはミドルベールを選ぶと、よりトレーンが引き立ちます。ミドルベールはどんなドレスにも合わせやすいといわれていますが、バックスタイルににデザインがある場合はおすすめしません。ベールが重なってしまい、せっかくのドレスのポイントが見えなくなってしまいます。後ろにデザインがあるドレスは、ショートベールが似合います。ミニ丈ドレスで可愛く演出したい場合もショートベールがおすすめです。

色み

ベールは「白」というイメージがありますが、白の中でも、オフホワイトからアイボリーまであり選び方で印象が変わります。ウエディングベールの色みは基本、ドレスの色と合わせながら決めていくとよいでしょう。色みに悩んでしまったときは、顔色が明るく見えるほうを選ぶのがおすすめです。

タイプ別おすすめのウエディングベール

キュート

ドットベール

水玉模様がデザインされたベール。ドットが大きいほどポップでキュートな印象になり、ドットが小さいとエレガントな雰囲気に。ドットベールは、プリンセスラインやミニ丈ドレスと合わせて可愛らしく、シンプルなドレスでベールを引き立てるのも素敵です。

フラワーベール

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ベールにお花をあしらった華やかなベールです。全体にお花がデザインされたショートベールはプリンセスラインと合わせて可愛らしい花嫁に。ガーリーテイストのドレスに合わせても素敵。バックスタイルにデザインがあるドレスを選ぶ場合は、邪魔にならないよう裾に花のモチーフをあしらったベールがおすすめです。

バルーンベール

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バルーンベールは、ふんわりとしたシルエットでボリュームがあるのが特徴です。ショート丈は、キュートな印象に。ロングベールの上にバルーンベールを重ねたデザインもあり、可愛さに華やかさもプラスされます。バルーンベールは、上半身にボリュームが出るためシンプルなAラインと合わせたり、プリンセスラインで上下ともふんわりと優しい雰囲気もおすすめです。

エレガント

金糸ベール

金糸をあしらったゴージャスなデザインのベールです。動くたびに揺れるレースがとても上品で華やかな印象に。高級感のある金糸ベールは、シンプルで光沢のあるドレスに合わせることで大人の女性を演出してくれます。

ビーディングベール

ビーズで刺繍をほどこしたベールは、花嫁の動きに合わせてキラキラとビーズが光るのが特徴です。ドレスは、同じように刺繍がほどこされているドレスやボリュームが少ないドレスがおすすめです。

マリアベール

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聖母マリアがつけていたといわれており、女性らしくエレガントな印象を与えてくれるベール。ベールが顔の輪郭を沿うように垂れているデザインのため、全体の印象を華やかにしてくれます。ベール自体に存在感があるので、エンパイアなどシンプルなドレスと合わせるエレガントに。デザインとデザインを合わせると個性的になります。

スタイリッシュ

パイピングベール

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ベールの裾をパイピングし、流れるようなデザインがスタイリッシュな印象に。パイピングベールがポイントになり、シンプルなデザインのドレスが華やかになります。

ジュリエットベール

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「ロミオとジュリエット」のジュリエットがつけていたことから、名前がつけられたベール。後頭部でベールを束ねて帽子の様に覆ったデザインは、魅力的な女性を演出してくれます。アンティークなドレスと合わせるとクラシカルな雰囲気に。

バードゲージベール

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鳥かごのように顔を包み込むようなデザインのショートベールです。そのため「鳥かごベール」とも呼ばれています。個性的なデザインなので、アンティークなデザインのドレスと合わせレトロな雰囲気にしてもおしゃれです。

ウエディングベールの意味とは?種類や似合うベールの選び方まとめ

花嫁姿を引き立ててくれるウエディングベール。ベールの選び方で印象が大きく変わります。会場に合わせたり、ドレスに合わせたりと選び方にはさまざまな方法がありますが、花嫁がどのような印象にしたいかが一番大事になります。素敵なベールに包まれながら、バージンロードを歩きましょう。

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