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海外の結婚式では定番、日本では映画やドラマ・芸能人の結婚式で話題となったブライズメイド&アッシャー(グルームズマン)。2組の男女がお揃いの衣装を着て整然と挙式を手伝う様は、フォトジェニックで感動する演出です。いま注目のアッシャーの由来・役割・依頼の仕方・衣装のコーディネートをまとめました。
目次
結婚式でのアッシャー(グルームズマン)とは
アッシャー(グルームズマン)の意味とは
アッシャー(Usher)とは英語で、チャペル式(教会式)でゲストを式に案内するなど、会場の世話をする男性のことです。日本で使われているアッシャーの意味は、花婿を挙式・結婚式当日や準備のときからサポートする男性たちのこと。正式名称はグルームズマン(Groomsman)と言います。
本場アメリカのアッシャー&ブライズメイドは、挙式と披露宴をスムーズに進める上で重要な役割を担っています。その筆頭が会場のセッティング。アメリカでは、ほとんどの新郎新婦が会場装飾やセッティングを業者に頼まず、自分たちで計画します。結婚式の準備を手伝い、パーティの司会進行にも大きくかかわるのが二人の友人や兄弟姉妹です。その中でも特に中心となる、仲のいい人たちが指名されるのが、「ブライズメイドとアッシャー」なのです。
アッシャー(グルームズマン)の由来とは
起源は悪魔が信じられていた時代のヨーロッパまでさかのぼります。結婚の幸せをねたむ悪魔がやってくる、という言い伝えがあり、その悪魔の目を惑わすために、花婿・花嫁と同じ衣装をまとった男女を付添いにする風習がブライズメイド&アッシャーの由来だとされています。
アッシャー(グルームズマン)の選び方
海外でアッシャーに選ばれるのは名誉なこととされており、未婚の兄弟・友人の中から選びます。2名から5名程度選びますが、花嫁側のブライズメイドと人数を合わせるのがポイントです。アッシャーの仲から、特に信頼している人をリーダー「ベストマン」として指名します。ちなみに、海外では人数が多いほど、結婚式のステイタスが高いとされるようです。
日本ではまだアッシャーに対しての馴染みが薄く、依頼されたほうも何をすればいいか戸惑ってしまうことが多いため、選ぶ際にはアッシャーの役割や選んだ意味をきちんと伝える必要があります。信頼して任せることができ、役割を負担に思わない、親しく信頼している友人または兄弟にお願いしましょう。
結婚式でのアッシャー(グルームズマン)の役割
挙式会場・披露宴会場のセッティング
アッシャー(グルームズマン)の代表的な役割の1つに、挙式会場の入場の際新郎新婦が歩くバージンロードに敷き詰める布「アイルランナー」を広げること。映画などでもそんなシーンがありますが、日本では会場装飾は会場側の業者が手掛けているため、できるかどうかは会場サイドに事前確認が必要です。
独身最後の夜のパーティの企画
映画「ハング・オーバー」で一躍有名になったバチェラーパーティ。日本語に訳すと「独身お別れパーティ」という意味です。
新郎の友人たち(アッシャー)が幹事・中心となって、思いき騒いで独身最後の夜の思い出となるようなパーティを企画します。ちなみに女性版のパーティはブライズメイドによるバチェロレッテ(バチェロレット)パーティーがあります。
挙式での役割
アッシャー(グルームズマン)の重要な役割の1つである、挙式のサポート。結婚を誓う、結婚式で一番大切な儀式に立会い、新郎をすぐそばで支えます。
挙式への緊張をほぐす
新郎の本番前の緊張をほぐして、精神的に支えます。ジョークを言って笑わせるなどが一般的ですが、海外ではアッシャーが花嫁衣裳を着て花嫁のフリをサプライズで行い、爆笑をとるなどの奇想天外なアイデアも。
挙式の先導をする。
チャペル挙式で、ドアを開いて新郎新婦の前を先導する役目です。ブライズメイドとともに教壇の両サイドに並んで、新郎新婦の入場を彩ります。
人前式では式次第の進行役を
現在日本でも増えている人前式。牧師が進行してくれるチャペル式と違って、人前式では誓いの言葉の問いかけ役や、式の司会進行をしたりと、協力する役割が多くなります。
挙式後の役割
ブライズメイドをエスコートして退場した後、新郎新婦へのセレモニー用にフラワーシャワーを配ったり、新郎新婦を出迎えるようゲストの立ち位置を指示したりと用意します。
披露宴・二次会パーティーでの役割
挙式の後も、結婚披露宴から二次会まで、パーティを手伝うケースも多いです。ハワイなどのリゾート挙式でアッシャーを頼まれた場合、少人数でアットホームに行う挙式のため、会場準備など海外のアッシャーとほぼ同様の役割を担うことが多いようです。
新郎側の代表として、受付を手伝う
披露宴の準備や余興・ゲームの進行などを手伝う
結婚式二次会の幹事・準備を手伝う
アッシャー(グルームズマン)の依頼の仕方
早めの依頼を心がける
アッシャーはブライズメイド同様、結婚式でも挙式や披露宴の準備に大きくかかわりますし、衣装合わせもあります。できれば、3カ月前には依頼しましょう。
ブライズメイドとアッシャーは同じ人数で揃える
ブライズメイドとアッシャーは同じ人数でそろえるのが基本です。新婦サイドとよく話し合い、人数をそろえるのに、気持ちよく引き受けてくれる無理のない範囲でお願いしましょう。
衣装・経費面で負担をあまりかけない
準備や企画をお願いした場合、それにかかかる材料費や経費は新郎新婦が負担を申し出ましょう。また、アッシャーもブライズメイド同様に衣装をそろえるのが基本です。衣装代は頼んだ友人たちの負担にならないよう配慮しましょう。
結婚式当日の進行の確認
アッシャーに役割を依頼した場合は、事前に打ち合わせをして、当日の進行と段取りを必ず確認・共有してください。ただ役割を与えただけで、当日お願いされた友人たちが困らないよう配慮を。
アッシャーを務めてくれた友人へのお礼
結婚式でお揃いで着用する衣装(シャツ・ネクタイ・靴下など)をプレゼントするのが一般的ですが、そのほかに感謝の気持ちを表す贈り物として、
・ボールペン
・ネクタイピン
・カフスボタン
・ポケットチーフ
など、男性のスーツを彩る実用的なアクセサリー類が選ばれます。
アッシャー(グルームズマン)の衣装手配と服装コーディネート
ブライズメイドと対になる、アッシャー(グルームズマン)の衣装。基本は新郎をテーマにしたお揃いスタイルですが、全てお揃いにするには高額であるため、レンタルや通販を活用したり、一部使いにするなどさまざまなアイデアがあります。
衣装用意の費用はできるだけ新郎新婦が負担
日本ではアッシャー(グルームズマン)に馴染みがない部分も多く、欧米のように自ら率先して衣装を自費でそろえる…というのは、難しい部分があります。
衣装は工夫して一部をお揃いにするか、またはレンタルや格安の通販などを利用して、全員お揃いにすることが多いです。アッシャーをお願いした人たちと事前に衣装について相談し、できるだけ新郎新婦が衣装代は負担を申し出ましょう。
衣装の揃え方とお揃いコーディネイトの方法
欧米では全員が同じタキシードを着て颯爽と決めたフォトをたくさん見かけますが、日本でそのクオリティの準備するのは、友人たちが自主的に費用負担を申し出てくれた場合をのぞいて、レンタルでもかなりの新郎新婦の負担が見込まれます。
そこで、気軽に服装の統一感をコーディネートするなら次のようなアイデアがあります。
・スーツでそろえる
・ジャケットだけをそろえる。同じ柄の色違いという案も。
・ジャケットの色をそろえて、シャツやタイ、ポケットチーフをおそろいにする
・おそろいのブートニアをつける
・スーツ以外の服装でそろえる
次の章で、日本でのさまざまなアッシャー(グルームズマン)の衣装と、その服装コーディネートのテクニックとファッションを画像で紹介します。
アッシャー(グルームズマン)の衣装例と服装コーディネートを画像で紹介
新郎とおそろいがコーディネートの基本ですが、一部使いや色違い、柄違いなどさまざまなアイデアがあります。
タキシード
定番のタキシードでビシッと揃えましょう。男の魅力が色気と共に漂います。レンタルなどで費用を抑えてそろえることが出来ます。
スーツ
タキシードよりも値段が手軽に合わせられるのがスーツです。ネクタイの色を合わせたり、さまざまなコーディネートが考えられます。
ジャケットなし
ジャケットなしのスタイリングでは、シャツ・ネクタイ・サスペンダーなどが引き立ちます。
シャツ
カラフルなシャツやキュートな柄物のシャツでお揃いに。
ネクタイ
ネクタイをお揃いにする場合は、思い切って派手なものやカラーで。とても目を引きます。
蝶ネクタイ
蝶ネクタイは、花嫁がDIYしてお揃いアイテムでそろえてくれる…なんていうことも。
帽子
帽子やアクセサリーなど、ファッション性が高いアイテムでのお揃いは見た目がとてもファッショナブル
ブートニア
ブライズメイドのブーケとお揃いのブートニアで、全体的な統一感を。
靴下
靴下の柄や色をお揃いにするアイデアも。
靴・スニーカー
靴・スニーカでお揃いにする場合は、ぜひ目を引くカラーで。
サスペンダー
ノージャケットスタイルの時サスペンダーをつけると、全体の雰囲気がグッとしまります。
ベスト・ジレ
ベストを加えたスリーピースのコーデにしておけば、ジャケットを脱いでのイメージ替えも。
スーツ以外
ハワイなどのリゾート婚の時は現地ムードが出るアロハなど、スーツ以外の衣装もおすすめです。
結婚式のアッシャー(グルームズマン)の由来・役割・演出・衣装まとめ
結婚式でのアッシャー(グルームズマン)の由来は欧米の悪魔よけですが、現在は日本で、ブライズメイドと合わせて結婚式をアットホームにフォトジェニックに盛り上げる大人気の演出のひとつとして取り入れられるようになっています。アッシャーの役割を友人や兄弟にお願いする際には、お礼や費用負担の配慮を忘れずに。衣装は工夫次第で、お揃いの服装やコーディネートができます。大切な人たちに囲まれた、忘れられない楽しい結婚式を作り上げましょう。