結婚式のお呼ばれで30代が着こなしたい着物の種類とマナー

30代のお呼ばれ着物©gyro – iStock.com

結婚式にゲストとしてお呼ばれされることが多くなる30代、一番悩むことがどんな服装で行こうか?ということではないでしょうか。ドレスやワンピースを着ることがほとんどだと思いますが、着物で結婚式に出席するのも30代の大人の女性らしくとても素敵です。着物もさまざまな種類があり、結婚式のお呼ばれに着る着物の種類や着方のマナーが気になります。そんな30代の着物の着こなし術についてまとめました。

結婚式のお呼ばれで30代が着る着物とは

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振袖

未婚の女性が冠婚葬祭、各種式典で着る装いのことで成人式、結婚式、卒業式、謝恩会など華やかな場で活躍する着物です。袖丈で「大振袖」「中振袖」「小振袖」と種類が分かれ「大振袖」は花嫁衣裳「中振袖」は成人式や結婚式のお呼ばれ「小振袖」は袴と相性がよいので、卒業式に着用されることが多いです。

色留袖

色留袖は未婚・既婚を問わずに着ることのできる正装の着物になります。上半身は無地で裾におめでたい柄があしらわれ、紋入れというその家のしるしとなる紋様が入り、背中、袖、両胸元にそれぞれに入る紋の数によって五つ紋・三つ紋・一つ紋とされ格式が大きく変わります。レンタル着物では通紋という、誰が使用しても不自然にならない紋様があります。五つ紋は親族の結婚式や表彰式など格式高い場面に着用するものとなり、三つ紋や一つ紋はゲストとして呼ばれたときの結婚式や華やかなパーティで着用することがふさわしい装いです。

訪問着

未婚・既婚問わず着ることができ、結婚式、パーティのほかに子どもの行事に参列する際の着物となります。成人式の振袖の袖を短くして訪問着にする場合もあります。柄は絵羽模様という縫い目にまたがる大柄の模様で、黒留袖や色留袖と違い通常は胸や袖にも柄があります。

黒留袖

黒留袖は地色が黒で既婚の女性が冠婚葬祭、各種式典で着る装いですが、結婚式に親族として出席する場合に五つ紋付きの黒留袖を着ることが一般的な習わしです。上半身には柄がなく、裾にだけ縁起のよい模様が描かれています。友人の結婚式では着物の格が新郎新婦の親族と同じ格になるので、避けた方がよい着物になります。

30代が結婚式で着る着物選びのポイント

30代のお呼ばれ着物©AKIsPalette – iStock.com

お呼ばれする立場よって変わる

着物には格式が決まっており、特に結婚式はご年配の方もいらっしゃいますので、まわりの出席者と調和のとれたものを着ていくことがマナーをわきまえることができる30代としての着物を選ぶポイントになります。また、未婚の方は振袖を着用できますが、振袖は色柄が豪華なものがほとんどで、特に成人式での着物は20歳の女性に似合うように作られる場合が多く、30代での着用は控えたほうがよいでしょう。

色、柄の選び方

30代で選ぶ色や柄は大人っぽい雰囲気の上品で落ち着いた印象に見えるものを選びます。色は明るめであれば、淡いサーモンピンク、ピンクオレンジ、爽やかなブルー、落ち着いた雰囲気であれば柔らかい黄色やクリーム系、紫を選ぶとよいでしょう。着物の柄は少し先の季節を取り入れたものがよいとされていて、季節を感じる色・柄を選ぶことがおすすめです。

髪形・髪飾り

気をつけておきたいところは頭頂部の膨らみや高さをだす位置です。ここを大きくすると老けて見えてしまう原因になるのでトップはボリュームは控えめにし、三つ編みお団子や波ウェーブでまとめた部分にボリューム感を持たせましょう。前髪もセンター分け、7:3や8:2パートで分けると品よく決まります。ボブの場合は、丁寧なブローをおこない手をかけた質感をだし、毛先をきれいに内側に巻くと素敵です。髪飾りは大きくて豪華なものではなく、着物の格式に合わせて小ぶりでもきりっとした印象のものを選ぶとよいでしょう。真珠やべっ甲、珊瑚のかんざしなどであれば上品で優雅な雰囲気を作り出します。

結婚式で着物を着るときのルールとマナー

五つ紋の黒留袖は新郎新婦の母親が着用する着物であることから親族と同格になりゲストとして着用するには格が高すぎるのでマナー違反となります。色留袖の場合は紋の数に注意をし、柄や色合いが豪華な着物は素敵ではありますがあくまでも花嫁が主役なので、選び方には注意をします。花嫁のドレスや着物を花嫁衣裳にしている場合は、色合いが被らないようすることや目立ちすぎないようにしましょう。

30代の色留袖・訪問着の着こなし方

スタンダードな色留袖で女性らしく落ち着いた印象に

淡いパープル地に裾の花が女性らしく品が上がり華やかにみせます。デザインがシンプルな色留袖は30代らしく落ち着いた印象で結婚式にも華を添えることができます。

鮮やかなブルーの色留袖をモダンな帯使いで個性派スタイルに

深みのあるブルーを使った色留袖で、大輪の花を描いたデザインが華やかさをだしています。帯は遊び心を入れた水玉でモダンに仕上げています。

淡い色味の訪問着で柔らかく女性らしさを

淡い色合いの翡翠色が上質さをだします。質感や色合いにポイントをおいて選ぶと30代としての華やかさがだせます。

無地の着物で帯にポイントをおいた着こなし

グリーンの無地に大きめの帯留で着物の存在感をプラス。柄はなくとも深い色合いを選んで帯を華やかにすればお祝いのお席にも着ていただけます。

結婚式のお呼ばれで30代が着こなしたい着物の種類とマナーまとめ

着物は落ち着いた雰囲気に見えるため、女性らしさがあり華やかな印象がでます。友人の結婚式のお呼ばれには色留袖や訪問着、親族での出席であれば黒留袖や五つ紋の色留袖がよいでしょう。振袖は未婚女性であれば着用できますが、20代のときに着た華美な振袖を着ることは避けて、今の自分に合った大人の女性ならではの着物で出席することがおすすめです。着物選びは季節を少し先取りした柄を選び、式場の雰囲気に合わせて着ることも30代で着物を着るマナーになります。大切な人のおめでたい日を素敵な装いで結婚式をお祝いできるようにしましょう。

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