【京都の結婚式完全ガイド】費用相場・シーズン・アクセス・おもてなし例などを徹底紹介!

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結婚式をどこで挙げるべきか、お悩みではありませんか?もし日本らしい和の趣を大切にした式にしたいとお考えなら、京都での結婚式をご検討してみてはいかがでしょうか。

日本古来の伝統的な街並みや建造物、風景に囲まれて挙げる結婚式には、他では味わえない特別感があります。

京都の結婚式の特徴や費用、個性的なおもてなしの方法などさまざまな情報をご紹介していきますので、ぜひご参考にしてみてください!

京都で結婚式を挙げよう!

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日本古来の雰囲気がお好きな方は、ぜひ京都で結婚式を挙げてみてはいかがでしょうか。京都での結婚式には和婚がピッタリですが、ウエディングドレスもよく映えます。

京都ならではの「和」を追求してもいいですし、外国の文化をふんだんに取り入れるのも素敵ですね。

仮にどんなスタイルの結婚式にしたとしても、どこか日本らしい趣を堪能できる、それが京都という舞台です。

伝統的な文化と、現代的な感覚をかけ合わせることで、お二人らしい個性が引き立った結婚式にすることができますよ。

日本の結婚式の歴史

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現代では、女性が男性の戸籍に入る「嫁入り婚」が主流となっています。ですが、鎌倉時代までの婚姻の形態は、皇族以外はすべて「婿入り婚」というスタイルでした。

これは、単純に「男性が女性の戸籍に入る」という意味合いとは少し異なります。

婿入り婚とは、家庭の重要な働き手である女性を娶るからには、女性側の家族の生活基盤をきちんと整えるべきだ、という気配りから生まれたスタイルなのだそう。

  1. まずは女性の家庭に男性が婿入りする
  2. 数ヵ月から数年に渡る労働で、男性が嫁方の生活を助ける
  3. その後、女性を婿方に迎え入れる

という段階を踏む必要があったようです。

時代が進むにつれ、上記のような婚姻スタイルが変化を遂げ、人々は労働の代わりに「結納」の儀式をするようになりました。

最近では結納を省略するケースが一般的になっていますが、結婚の歴史を辿っていくと、とても重要な意味合いを持つ儀式だということがわかりますね。

上記のような日本の歴史の数々を、京都では特に重んじているようです。由緒正しい文化に則った結婚式を京都で挙げたい方は、結婚式にまつわる歴史を学んでみるのもいいでしょう。

過去の積み重ねを知ることで、より厳かな気持ちで準備を進められるかもしれませんよ。

京都の結婚式の特徴

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京都の結婚式には、他の地域とは一味違った魅力が詰まっています。特に、和の趣を大切にした結婚式をしたい方にとって、もっともふさわしいのが京都だと考えられますよ。

京都の結婚式にはどのような特徴があるのか、詳しくご紹介していきます。

豊富な会場スタイル

京都で結婚式を挙げる際、まず真っ先に目につくのはその豊富な会場スタイルです。

  • ホテル
  • ゲストハウス(邸宅・町屋・古民家など)
  • 料亭・レストラン
  • 教会
  • 神社

ホテルや教会などのオーソドックスな式場から、日本庭園を有した邸宅や由緒正しい神社などの京都ならではの会場まで、魅力溢れる舞台が目白押し。

どんなスタイルの式にしても、どこか和のテイストを感じられるので、京都らしい、日本らしい個性を核に据えた結婚式を挙げることができるでしょう。

風景や街並みも楽しめる

京都特有の伝統的な街並みは、まさに現地でしか味わうことのできない特別感があります。式そのものだけでなく、移動時にも風情を感じられるのもまた、京都の結婚式の特徴です。

新郎新婦はもちろん、ゲストも観光気分を味わうことができるので、「結婚式に参列する」というイベントをまるごと楽しんでもらうことができますよ。

新婚旅行を兼ねることも

京都は旅館やリゾートホテルなどの宿泊施設も充実しているので、新婚旅行にもピッタリです。

「結婚式だけで帰っちゃうのはなんだかもったいないな……」と感じられるようでしたら、ぜひ新婚旅行も同時にしてみてはいかがでしょうか。

結婚式で味わった多幸感をそのまま胸に、京都での旅行を心ゆくまで楽しむのもまた素敵ですよ。

京都の結婚式場はどうやって探す?

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京都、あるいは近郊に在住の方なら、最寄りの相談カウンターで式場探しをすることもできますが、遠方に住んでいる場合はそうも行きません。

京都に直接赴くことができない場合は、やはりインターネットでの情報収集が中心になるでしょう。

ですが、個人的に式場の情報を取捨選択し、比較検討をすることに苦手意識があるのでしたら、オンラインで相談カウンターに問い合わせることをおすすめします。

運営会社によって相談できる内容は異なりますが、式場の案内の他、予算や当日の流れなど、結婚式に関する情報についてさまざまな説明が受けられますよ。

【京都の結婚式会場を一覧でみてみる!】

京都在住ではない場合打ち合わせはどうなる?

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京都ではなく遠方にお住いの場合、打ち合わせをどのように進めるべきか迷ってしまいますよね。

ですが、オンライン面談やメール、電話などの通信手段を駆使すれば、現地に赴かなくても打ち合わせをすることは可能です。

ただし、衣装合わせなどの実際に足を運ばないと不可能な作業があるため、一切式場へ行かないというのは少し難しいかもしれません。人にもよりますが、恐らく3~4回程度は現地に行くことになるので、あらかじめ心構えをしておいてくださいね。

基本的にオンラインで打ち合わせをし、どうしても必要な時のみ現地へ、というスタイルで準備を進めることになるでしょう。

なお、式場によって進行のスタイルは異なりますので、検討の段階で打ち合わせについての情報も調べておくのが得策です。

京都で結婚式を挙げる際の費用は?

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京都で結婚式を挙げる際、気になることの一つが費用の問題です。

おおよそどれくらいの費用が掛かるのか、格安で挙げるにはどのような点に気をつけるべきかなど、京都の結婚式の費用にまつわる情報をご紹介していきましょう。

京都の結婚式の費用相場

京都で結婚式を挙げる際、費用相場の目安は下表の通りになります。会場のスタイルによって、必要になる費用の額も少しずつ異なりますよ。

京都の結婚式の費用相場(参加人数70人、挙式+披露宴とした場合)
ホテル 300~500万円
ゲストハウス(邸宅・町屋・古民家など) 200~300万円
料亭・レストラン 250~300万円
教会 200~250万円
神社 200~300万円

ただし、これらはあくまで目安でしかありませんので、詳しくは各式場に問い合わせるようにしてくださいね。

京都の結婚式を格安で挙げるには?

京都の結婚式を格安で挙げるために、必要な工夫は以下の四点。

  • 持ち込み料が掛からない会場を選ぶ
  • アイテムを手作りする
  • オフシーズンを狙う
  • 式場を入念に比較

結婚式費用を大幅に節約するための近道はありませんが、細かい出費を削ったり、少しでも安く挙げられる式場を探したりすることで、コツコツと費用を減らすことはできます。

ただし、ウエディングアイテムを手配したり、アイテムを手作りすることで、準備の負担が確実に大きくなるでしょう。

予算と作業時間を天秤に掛けながら、節約のしどころを探って行けば、無理なく費用を削ることができますよ。

京都のハイシーズンはいつ?

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京都に関わらず、結婚式を挙げるのに人気のシーズンは4~5月、または10~11月の過ごしやすい時期です。

ゲストの事を第一に考えるならこの時期に挙げるのが最適ですが、他の時期に比べ予約が取りにくく、料金も高くなってしまうという欠点もあります。

また、春と秋はそれぞれ桜と紅葉のシーズンです。この時期は観光客が激増し、ホテルの予約なども取りにくくなるため、京都で結婚式をするならなるべく早い行動が求められます。

逆に、夏や冬などの結婚式は人気が無いため、比較的安く挙げることができるでしょう。

なお、京都では「京都三大祭」と呼ばれる祭が季節ごとに開催されます。

  • 5月……葵祭
  • 7月……祇園祭
  • 10月……時代祭

当日、あるいは前後の日にちと結婚式の日程が被ってしまうと、かなりの混雑が予想されますよ。

京都三大祭に限らず、京都では数多くのイベントが開催されており、基本的にどの季節でも観光客は多い傾向にあるのだそう。

その中でも比較的人の行き交いが落ち着くのが、12月です。冬の時期ですが、上旬ならまだ寒さも厳しくなる前のはず。

季節や気温はもちろんのこと、イベントの有無なども考慮しながら、結婚式の日程を決めてくださいね。

京都のエリアについて

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京都府は五つの地域にエリアが分かれています。

  1. 京都市
  2. 丹後地域
  3. 中丹地域
  4. 南丹地域
  5. 山城地域

式場の数が多いのは京都市エリアですが、その他の地域でも結婚式を挙げることは可能です。

まずは京都市内で式場探しをし、それから他エリアへ手を広げていく、という手順が効率的ではないでしょうか。

京都のアクセスは?

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京都で結婚式を挙げるとなった時に気になるのが、アクセス方法や遠方ゲストへの配慮です。京都が地元では無い方は、より入念にチェックをしておきましょう。

遠方からのアクセス

遠方から京都駅までの交通手段と所要時間を、以下の表にまとめました。

出発地点 交通手段 経路 所要時間
札幌(新千歳空港)

・飛行機+電車
・飛行機+バス

・新千歳空港→関西空港→(電車)→京都駅
・新千歳空港→伊丹空港→(バス)→京都駅

・4時間程度
・3時間程度

仙台駅

・新幹線
・電車+飛行機

・仙台駅→東京駅→京都駅
・仙台駅→仙台空港→大阪駅→京都駅

・4時間強
・4時間程度

東京駅 新幹線 東京駅→京都駅 2時間程度
名古屋駅 新幹線 名古屋駅→京都駅 30分程度
大阪駅 電車 大阪駅→京都駅 30分程度
博多駅 新幹線 博多駅→京都駅 3時間程度
福岡(福岡空港)

・飛行機+電車
・飛行機+バス

・福岡空港→関西空港→(電車)→京都駅
・福岡空港→伊丹空港→(バス)→京都駅

2時間強

長距離移動が必須の方や、遠方からゲストを招待する場合の参考にお役立てください。

京都市内のアクセス

京都市内で結婚式を挙げるなら、市内のアクセス方法も予習しておきましょう。

京都市内のアクセス
電車 ・市営地下鉄
・JR嵯峨野線
・嵐電
・京阪電鉄本線・鴨東線
路線バス ・市バス
・洛バス
・京都バス
・JR西日本バス

主流となるアクセス方法は電車と路線バスですが、タクシーやレンタサイクルなどの移動手段も充実していますよ。

遠方ゲストにはどんなことを配慮すべき?

遠方からのゲストには、交通費の半額から全額をお車代としてお渡しするのがマナーです。できれば全額が望ましいですが、どうしても難しい場合は半額でも構いません。

お渡しする金額と、ご祝儀袋の格を合わせるように気をつけましょう。

なお、相場から大幅に多すぎたり、少なすぎたりするのはNGです。端数まで出すのではなく、1万円単位で区切りの良い額を準備してくださいね。

宿泊込みで計画するべき?

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結婚式と新婚旅行を一緒に計画している場合や、遠方からのゲストが多い場合は、式場だけでなく宿泊施設にも気を回す必要があります。

ホテルが併設している結婚式場や、式場周辺にあるホテルや旅館をとることで、移動の際の負担もかなり軽減されるでしょう。

当然、宿泊分の費用が追加されるため、宿泊込みで計画すべきか否かは、お二人の経済状況などを鑑みながら慎重に決めてくださいね。

もし不安や疑問を感じたら、担当のプランナーさんに相談をしてみましょう!

京都ならではのおもてなしを紹介!

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せっかく京都で結婚式を挙げるのですから、京都ならではのおもてなしをしてみたいもの。料理や演出などに京都の要素を取り入れ、ゲストに心から楽しんでもらいましょう。

伝統の京料理でおもてなし

記憶に残る料理でおもてなしをしたいとお考えなら、伝統の京料理を取り入れるのがおすすめです。美しい出で立ちと上品な味わいに、ゲストも舌鼓を打つこと間違いなしですよ。

また、和食ではなくても、京都の食材や調理法をふんだんに活かした京フレンチや京中華なども魅力的です。

結婚式をキリスト式にし、料理には京都の要素を取り入れることで、伝統とモダンな雰囲気が調和した二つと無い結婚式にできそうですよね。

引き出物に京都の趣を取り入れて

引き出物に京都でしか買えないアイテムを選んだり、引き菓子を繊細な和菓子にするなど、京都の趣を取り入れてみるのもなかなか粋です。

結婚式場だけでなく家に帰ってからも、ゲストに京都の雰囲気を味わってもらうことができるのではないでしょうか。

「川床」で式を挙げてみても

川床とは、川沿いの飲食店によく見られる、川の上に張り出した座敷を指します。なんでも、京都で川床が始まったのは、豊臣秀吉が天下統一を成し遂げた頃なのだとか。

食事をするだけでなく、結婚式に対応している店もありますので、会場に選んでみるのもよさそうですね。なお、川床を楽しめるのは、5月頃から9月頃までの夕方以降です。

座敷のすぐ下で川が流れていく光景は、なんとも涼し気で趣深い光景です。結婚式と川床のシーズンが被りそうな方は、ご検討してみてはいかがでしょうか。

演出に人力車を取り入れて華やかに!

新郎新婦の再入場の演出に人力車を取り入れることで、会場の空気は一気に盛り上がります。

「京都で結婚式がしたい、でも荘厳なだけでは物足りない!」という方におすすめの演出ですよ。

結婚式に京都特有のしきたりはある?

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結婚式を挙げる際、京都には地域特有のしきたりがあるのだとか。守らなければいけないしきたりが数多く存在するため、そのうちのいくつかをご紹介します。

婚礼儀式の際に渡ってはいけない橋がある

「一条戻り橋」という橋をご存じですか?堀川通りの一条にかかる小さな橋のことで、死人がこの橋の上で生き返ったという逸話から名づけられたそうです。

京都では、婚礼儀式の際に決してこの橋を渡っては行けないと言い伝えられているのだとか。

「戻り橋」という名称にちなんで、嫁ぎ先から嫁が戻ってこないよう、橋を渡ってはいけないという意味が込められているようですよ。

「お扇子をおさめた」「しるしが入った」

これらの言葉は、どちらも結納儀式を指します。京都では、結納の際に男女扇子をが贈り合う文化があり、これを「扇子交換の儀式」と言うようです。

「お扇子をおさめた」というのは、すなわち「結納を執り行った」という意味になります。

また、扇子を包んだ和紙には、必ず本人同士の名前を書きしるすそう。

「しるしが入った」の「しるし」は結納品に込められた男性の心そのもので、「もうすぐしるしが入りますよ(=近々結納をしますよ)」という言い回しをするのだとか。

奥ゆかしい表現を好む、京都らしい表現ですね。

京都での結婚式は日本らしさを味わえる

和装の新郎新婦©mtaira- stock.adobe.com

京都で結婚式を挙げる際、必要な情報をご紹介いたしました。

費用やアクセス、どんなおもてなしをするかなど考えることは数多くありますが、準備を重ねたぶん、当日の喜びは何ものにも代えがたいものになりますよ。

京都での結婚式では、日本らしさを存分に味わうことができます。和の趣や日本文化にご興味のある方は、ぜひ京都での結婚式をご検討してみてはいかがでしょうか。

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