新婚旅行は京都に行こう!京都の新婚旅行におすすめなスポットは?

秋の京都©JP-trip-landscape-DL- stock.adobe.com

新婚旅行の行き先は、どこにすべきか迷ってしまうもの。もし国内への旅行をお考えでしたら、京都で新婚旅行をしてみてはいかがでしょうか。

古き良き街並みや、由緒正しい寺院など、日本に住んでいるからこそ味わえるさまざまな伝統文化に触れることができますよ。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポットや、新婚旅行を計画する際に必要なチェックポイントなど、京都にまつわるさまざまな情報をご紹介していきます。

新婚旅行は京都で!

新婚旅行の行き先は、日本の文化を深く味わうことのできる京都がおすすめです。

  • 落ち着いた雰囲気で旅行を楽しみたい
  • 日本の伝統文化に興味がある
  • 美しい風景を楽しみたい
  • とにかく癒しが欲しい
  • 神社やお寺が好き

とお考えの方には、特にこれ以上ないほどぴったりな旅行先ですよ。

日本の文化に触れることで、今まで知らなかった知識が得られたり、日本で暮らす毎日が少しだけ楽しくなるということもあるそう。

数日ではとても回り切れないほどに見どころが溢れる場所ですので、長期の新婚旅行を計画している方にも嬉しいですね。

次からは、新婚旅行におすすめな京都の観光スポットをご紹介していきます。お二人が「行きたい!」と思えるような行き先を探してみてくださいね。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:清水寺エリア

歴史ある寺院が立ち並び、風情たっぷりな石段と石畳の坂道が続く街。観光地らしく、数多くのおみやげ屋店があるのもポイントですよ!

清水寺

清水寺©oben901- stock.adobe.com

年間約500万人が訪れる、京都一の人気観光スポット・清水寺。目玉となるのはやはり、本堂からテラスのように張り出した「清水の舞台」でしょう。

急斜面に建てられたその姿は、見る者の心をいとも簡単に圧倒します。

完成年月は明らかになっていませんが、舞台は本堂内の本尊に舞踊や音楽を奉納するために造られたもので、平安時代から長きに渡って能や雅楽、歌舞伎などのさまざまな芸能が催されてきた歴史があるそうです。

八坂の塔

八坂の塔©peia- stock.adobe.com

聖徳太子が如意輪観音のお告げで創建したとされる「法観寺」に建てられた五重塔・八坂の塔。重要文化財に指定されており、東山のシンボルとして親しまれています。

内部公開日には二層目まで上がることができるので、京都の街並みを一望したい方におすすめです。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:祇園エリア

京都を代表する花街・祇園。どこを切り取っても絵になる光景が広がっているので、お散歩だけでも気分が上がりそうです。

八坂神社

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八坂神社は、拝殿と屋根が繋がった「祇園造」という、特徴的な構造の本殿が印象深い神社です。

境内には美の神を祀る「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」もあり、女性からの進行も厚いのだとか。

七月に行われる「祇園祭」の舞台で、商売繁盛や開運招福、厄除けのご利益で知られていますよ。

建仁寺

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建仁寺は、1202年(建仁)、源頼家の寺域の寄進により建立されました。日本で最初に臨済宗を伝えた栄西を開山とし、京都では最古の禅寺です。

初代琳派・俵屋宗達が描いた国宝「風神雷神屏風」が見どころで、町人の好みに合う生き生きとした表現で描かれている本作は、現代でも根強い人気を誇っています。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:銀閣寺エリア

四季折々の素晴らしい情景と、疎流のせせらぎに癒されるスポット。穏やかな心地でぶらりと散策するのがおすすめです。

銀閣寺

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銀閣寺は、室町幕府8代将軍の足利義政によって、1482年(文明14年)に造営された山荘「東山殿」を起原とする寺です。

義政の没後は臨済宗の寺院となり、義政の法号慈照院にちなんで「慈照寺」と名付けられたそう。観音殿である「銀閣」は、東山文化を代表する建築として高い評価を得ていますよ。

哲学の道

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哲学の道とは、京大で教鞭を執った哲学者・西田幾太郎がよく思索に耽ったとされる歩道を指します。

散歩や散策にぴったりなスポットで、道の途中には西田が詠んだ歌である「人は人 吾はわれ也 とかくに 吾行く道を 吾は行くなり」と刻まれた石碑が。

桜や紅葉の季節には多くの観光客で賑わいますが、新緑もまた美しい場所でもあります。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:二条城・京都御所エリア

街の中心に位置する二条城や京都御所エリアは、一周するのが大変なほどスケールが大きいのが特徴。当時のままの建造物や芸術品の姿に、歴史の流れを垣間見ることができるでしょう。

元離宮二条城

元離宮二条城©ndk100- stock.adobe.com

徳川家康が上洛した際の宿泊所として、1603年(慶長8年)に完成した城です。国宝である「二の丸御殿」は、1867年(慶応3年)に15代将軍徳川慶喜が大政奉還の意思を表明した場所として名を馳せています。

後水尾天皇を迎えるために建造された天守閣などがある本丸や、煌びやかな意匠が施された障壁画や装飾品が見ごたえある二の丸など、数々の魅力的なスポットを楽しむことができますよ。

徳川家の栄光と没落の歴史を共に歩んだ城の姿に思いを寄せ、雰囲気に浸りながら散策をするのも素敵ではないでしょうか。

下鴨神社

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京都三大祭「葵祭」で有名な下鴨神社は、街中にありながら原生林と同じ植生が残っている、大自然に囲まれた神社です。

1863年(文久3年)に建て替えられた東西二つの本殿は国宝で、他にも舞殿や楼門など53棟の重要文化財を擁しています。

南側に広がる「糺の森」には樹齢200~600年の樹木が約600本もあり、奈良時代から『源氏物語』などを始め、さまざまな物語や詩歌管弦にしばしば登場しているそうです。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:京都駅エリア

交通の拠点となる京都駅エリアには、斬新なデザインが目を引く京都駅ビルが。街の開発が盛んな一方、少し足を伸ばすだけで幾多の世界遺産や観光名所に触れられるのが特徴的です。

西本願寺

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西本願寺は、京都駅から徒歩圏内にある寺院です。1272年(文永9年)、覚信尼が父である親鸞聖人の遺骨と影像を安置したことが始まりとされているのだそう。

特に有名なのが、豊臣秀吉の聚楽第の遺構とも言い伝えられている「飛雲閣」。境内東南の「滴翠園」に建てられている楼閣で、表玄関には舟を使って出入りするという、なんとも粋な造りとなっています。

他にも、書院や御影堂、阿弥陀堂など、見どころある建造物がいくつも立ち並ぶ、有数の観光スポットです。

伏見稲荷大社

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稲荷山全域にある一万基の鳥居が、圧巻の風景を作り上げている伏見稲荷大社。トンネルのように立ち並ぶ朱色の鳥居は、現世から神々の住まう幽界への関門として建てられたという一説もあるそうです。

楼門には、鍵をくわえた狐と玉をくわえた狐の石像があり、これは1589年(天正17年)に豊臣秀吉が増営したとされています。狐は稲荷大社の使いとされ、どちらも重要文化財として指定されていますよ。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:金閣寺エリア

三島由紀夫の名作の舞台ともなった金閣寺があるエリア。歴史的な観光スポットだけでなく、グルメやフォトジェニックな写真が撮れる場所も充実しています。

金閣寺

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言わずと知れた観光名所・金閣寺は、何といっても黄金の輝きを放つ舎利殿が特徴的です。

浄土世界にある七宝の池をイメージして作られたとされる鏡湖池の眺めも見事で、豪華絢爛な風景を楽しむことができますよ。

室町幕府3代将軍・足利義満が造営した「北山殿」が起源で、その後臨済宗寺院となった歴史があります。

龍安寺

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龍安寺は、1450年(宝徳2年)に室町幕府の有力者・細川勝元が創建した禅寺です。

1975年にイギリスのエリザベス女王が日本を訪問した際、石庭を絶賛したことがきっかけでその名がまたたく間に知れ渡り、現在では「ロック・ガーデン」として世界的に有名な日本庭園となりました。

5月〜7月に見頃を迎える睡蓮や、敷地内の鏡容池も大きな見どころの一つで、水戸光圀公が寄進したとされる「吾唯足知」の蹲踞(つくばい)のレプリカも置かれています。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:嵐山エリア

雄大な風景を楽しむなら、ここ嵐山が一番。渡月橋や竹林の道など、数々のリフレッシュスポットがあなたを待っていますよ。

祇王寺

祇王寺©yvvv- stock.adobe.com

平家の栄枯盛衰を描いた軍記物語『平家物語』の「祇王」に描かれている祇王寺は、平清盛の寵愛を失った祇王が出家した寺とされています。

草庵には清盛、祇王とその母ら4人の像が祀られており、青々とした苔に一面を覆われた庭園が広がる境内では、幻想的で美しい光景を味わうことができますよ。

野宮神社

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伊勢神宮の斎宮となる皇女らが、禊の日々を過ごしたとされる野宮神社。『源氏物語』第十帖「賢木」の巻で、光源氏と六条御息所が別れを惜しむ場面に登場しています。

撫でると一年以内に願いが叶うという亀石のほか、縁結びや安産祈願などのご利益スポットとしても人気が高いそうです。

新婚旅行におすすめな京都の観光スポット:その他郊外

中心街から少し離れた郊外にも、見どころはたくさん。旅行の日程に余裕がある方は、ぜひ足を伸ばしてみては?

上賀茂神社

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上賀茂神社は、京都で最も古い神社と言われています。現在の社殿裏の神山に神が降臨し、677年(白鳳6年)に社殿が造営されたと伝わっているそう。

京都三大祭である「葵祭」が開かれる場所として有名で、境内に賀茂川の分流が流れているのが特徴的です。

小川にはそれぞれ、

  • 御物忌川(おものいがわ)
  • 御手洗川(みたらしがわ)
  • ならの小川

と名前がつけられているそうですよ。

西芳寺

西芳寺©tatsuya- stock.adobe.com

1339年(暦応2年)夢窓疎石によって中興された寺で、「苔寺」とも呼ばれています。

作庭家としてもその名を轟かせた夢窓の傑作「池泉回遊式庭園」は、苔寺の名にふさわしく一面を苔に覆われています。

なお、庭園は枯山水の上段と池泉回遊式の二段構えになっているようです。

京都のお寺で〇〇体験!

京都のお寺には、拝観だけでなくさまざまな体験教室を開催している場所もあります。自らの身で京都の文化を感じることで、新婚旅行をさらに楽しむことができそうですね。

両足院で坐禅&ヨガ体験

祇園周辺に建つ両足院では、予約制で坐禅体験をすることができます。また、ヨガと坐禅を組み合わせた体験もでき、他とは一味違う瞑想体験ができるのだとか。

京都府の名勝に指定されている池泉回遊式庭園を眺めながら、心を整えられるのが魅力的ですね。

随心院で写経・写仏体験

随心院は小野小町の住居跡とも言われる、991年(正暦2年)に建立された真言宗寺院です。

ここでは写経または写仏の体験をすることができ、完成品を祈祷してから自宅に送ってもらうこともできるそうですよ。

境内には化粧井戸や文塚など小町ゆかりの史跡も多いため、彼女のファンにとっては非常にみごたえのあるお寺ではないでしょうか。

鈴虫寺で語られる「鈴虫説法」

一年を通じて美しい鈴虫の音が聞こえることから、「鈴虫寺」と呼ばれ親しまれているお寺です。

ここでは「鈴虫説法」という独特のスタイルの説法を受けることができ、大変な人気を博しているのだとか。

堅苦しい雰囲気は一切無しに、まるで漫談や落語のように軽妙洒脱な語り口で、住職の方が仏教のしきたりや禅の教えなどを説いてくれます。

京都のハイシーズンはいつ?

京都旅行をするカップル©penta46- stock.adobe.com

京都は一年を通してたくさんの観光客が行き交う街ですが、中でも激しく込み合うのが春と秋、つまり桜と紅葉のシーズンです。

天候や気温も安定している上に、風情ある光景が見られるというだけあって、夏や冬に比べると多少身動きがしづらくなってしまうでしょう。

もしも春や秋に京都で新婚旅行をしようとお考えでしたら、ホテルや飲食店などの予約はなるべく早めに手配しておくことが必須。

公共交通機関の混雑も予想されますので、ハイシーズンの京都旅行は常に「早め」を意識して行動しましょう。

京都のお祭りカレンダー

京都では、四季折々のさまざまなお祭りが開催されています。カレンダーと照らし合わせ、気になるお祭りが行われている時期に新婚旅行をしてみても素敵ですよ。

京都のお祭りカレンダー
1月 ・かるた始め式
・白馬奏覧神事
・十日ゑびす大祭
2月 ・節分祭、追儺式(ついなしき)
・初午大祭
3月 ・流し雛
・雨乞祭
・はねず踊り
4月 ・やすらい祭
・壬生大念佛狂言
5月 ・壬生大念佛狂言
・葵祭
・三船祭
6月 ・京都薪能
・県祭
・竹伐り会式
7月 ・祇園祭
・火渡り祭
8月 ・六道まいり
・京都五山送り火
9月 ・重陽神事、烏相撲
・石清水祭
・観月の夕べ
10月 ・ずいき祭
・時代祭
・鞍馬の火祭
11月 ・亥子祭
・御火焚祭
・空也開山忌
12月 ・報恩講と大根焚
・終い弘法
・終い天神

京都では、全国的に有名なものから地域で守られ続けている素朴なものまで、実に多彩なお祭りが長きに渡って開催され続けています。

日本古来の文化や精神に触れられる、京都のお祭りをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

京都への新婚旅行を計画する際のポイント

京都への新婚旅行を計画する際、いくつか気をつけておくべきポイントがあります。旅行をスムーズに楽しむためにも、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

旅行日数によってエリアを絞ろう

京都は観光スポットが目白押しですが、あちらこちらへと足を伸ばしてしまうと、結局どこを回るのも中途半端になってしまいます。

京都旅行で充実感を得るためには、旅行日数によって行動エリアを絞ることが大切です。一泊につき2~3エリア程度を目安とし、当日回るスポットに目星をつけましょう。

宿泊には河原町や京都駅周辺が便利

河原町と京都駅周辺のホテルには、それぞれ以下のような特徴があります。

  • 河原町……周辺に飲食店が多く、遅くまで京の街を楽しみたい人向き
  • 京都駅周辺……各エリアへの交通が充実していて、目的地への移動が楽

以上の理由から、宿泊には河原町や京都駅周辺のホテルを利用するのがおすすめですよ。

市内の移動は市バスや地下鉄を利用して

京都市内を網羅している市バスやを上手に利用することで、時間を持てあますことなくスムーズに行動することができます。

なお、混雑している時期は道路が渋滞されることが予想されますので、地下鉄とうまく組み合わせて利用することがポイントですよ。

京都の新婚旅行で心に残る思い出を

京都で新婚旅行©Kittiphan- stock.adobe.com

日本の文化が色濃く残る京都には、溢れんばかりの見どころがあります。

落ち着いた雰囲気の伝統ある建物や、煌びやかな寺院など、数日では網羅できない魅力が詰まっている街、それが京都なのです。

ゆったりと穏やかな雰囲気で新婚旅行を味わいたいとお考えの方には、これ以上なくふさわしいスポットと言っても過言ではありません。

京都の新婚旅行で、お二人の心に残る思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。

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