先勝に結婚式を挙げてもいいの?その疑問にお答えします

日本のカレンダー© iStock.com/pixalot

大安や友引が結婚式に向いていることは知ってるけど、他に式を挙げても良い日はあるの?と疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。実は「先勝」も、挙式にふさわしい日とされているのです!

ここでは、先勝に結婚式を挙げる際の注意点や、先勝という日が持つ意味などをご紹介していきます。

先勝ってどんな日?

先勝は「先づれば即ち勝つ」日とされていて、急ぎ事や勝負事、願掛けを行うのに適しています。友引に次いで縁起のいい日ですが、午後になると一転して「凶」となってしまうようです。
そのため、先勝に結婚式を挙げる場合は、タイムスケジュールに注意を払う必要があるでしょう。

先勝に結婚式を挙げる時の注意点

大安・友引に次いで結婚式向きの先勝ですが、先ほどご紹介したように、いくつか気をつけなければならないこともあります。

式は正午までに

午前は吉ですが、午後からは凶となってしまうので、正午以降に式を開始するのは良くないとされています。そのため、正午までには結婚式を執り行えるようにスケジュールを組みましょう。

披露宴や二次会は午後からでも大丈夫

午後から凶になるとはいえ、すべての工程を午前中に終わらせるのは、現実的に考えて不可能でしょう。そのため、結婚式を午前中に開始できれば、披露宴や二次会は午後になっても良いと考えられているようです。

招待状を送っても良い?

万事に急ぐことが吉とされているため、招待状の投函は問題ないと言えるでしょう。ですが、こちらも午前に行わなければ凶になってしまうので注意しましょう。

そもそも六曜って?

陰陽道の羅針盤

六曜とは、日本の暦の上の運勢を表すもので、大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅の順で運気が良いとされます。現在では気にする人も少なくなってはいますが、ご年配の方は気にされる場合もまだまだ多いため、結婚式などの日程を決める際には気にするのが望ましいかもしれませんね。

さて、この「六曜」にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。

大安(たいあん)

万事に良しと言われ、何事にも良い日とされています。結婚式や入籍、開業や祭事など、おめでたいことをするのには最適の日です。一説では大安はキリスト教の安息日にあたり、「何事もしないが吉」とも言われているようです。

友引(ともびき)

俗説では「友を幸せに引く」と言われ、お祝い事に良い日とされています。しかしその一方で「友を冥土に引く」とも言われているため、お葬式には向きません。なお、本来は「何事にも勝負がつかない日」という意味があるようです。

先勝(せんしょう/さきがち)

「先んずれば即ち勝つ」という日とされていて、大安・友引に続く吉日です。午後の時間帯は凶と言われていますので、祝い事は午前中に行いましょう。

先負(せんぷ/さきまけ)

「先づれば即ち負ける」という日とされているため、午前中や急ぎ事は凶となりますが、午後からは吉となるようです。平静を守るのがよい日とされています。なお、陰陽道では公用や急用を忌むともされています。

赤口(しゃっこう/しゃっく)

正午ごろ以外は凶とされるため、縁起を担ぐような催し事、特に祝い事は避けましょう。「赤」から連想される血や火、そして刃物を扱うことも凶とされるようです。

仏滅(ぶつめつ)

六曜の中で最も縁起の悪い大凶日で、「仏も滅びる最悪の日」とされています。一日を通してずっと凶なので、特に結婚式や祝い事は避けられます。

六曜以外で結婚に向いている日・避けたほうが良い日

六曜以外にも、結婚式に向いている日とそうでない日が存在します。場合によっては仏滅に挙げるよりも日柄が悪くなってしまった……。ということもあるので、しっかりと確認をしておきましょう。

結婚式に向いている日

天赦日

大安吉日を超える大吉日で、暦の上で最大の吉日とされています。一年で6回ほどしかない、貴重な吉日と言えるでしょう。

一粒万倍日

「一粒の籾が万倍になる」ことから名づけられました。この日に行うことはすべて万倍の結果になるとされるため、宝くじや財布を買うのにも良いとされています。特に、大安と重なると吉日も万倍になるため、大吉日になると言われています。

結婚式を避けたほうがいい日

不成就日

何事を始めるにも不適当とされ、特に結婚式や入籍には向かない日です。仮に大安と重なったとしても、この日に式を挙げるのは避けるのが吉でしょう。

土用の日

立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を「土用の日」と呼びます。この期間は不安定で、知らず知らずのうちに運気を逃しやすいことから、結婚や引っ越しなど新しいことを始めるのには向かない日とされているようです。

寅の日

虎は中国から伝わった故事成語で、「千里を往って千里を帰る」という意味があります。これは「元に戻ってしまう」という考えにつながるため、結婚式を挙げるにはふさわしくありません。

暦にとらわれすぎないことも大事

海辺で風船を飛ばすカップル

ご紹介してきたように、先勝に結婚式を挙げることは問題ないとされていますが、時間帯には注意を払うよう心がけましょう。とはいえ、あまり日柄に縛られすぎるのも良くありません。新郎新婦、そしてゲストの皆さんが楽しく過ごせる式にすることが、何よりも大切だと言えるのではないでしょうか。

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