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結婚式は誰もが幸福に包まれる楽しい儀式。そう思い込んではいませんか?実はそうとも限らないんです!正直、がっかり、うんざり、退屈と感じる結婚式も、案外少なくはないんですよ。ゲストと新郎新婦、両方の目線からご紹介していきます。
目次
がっかり、うんざり、退屈な結婚式って?
誰も楽しめない、もしくは一部の人しか楽しめない結婚式は、参列者にとってよくない思い出になる確率がとても高いです。困ったことに、そういった式が意外と多いというのが現実です。
では、具体的にがっかり、うんざり、退屈だと感じてしまう結婚式はどういったものなのでしょうか。ゲスト目線と新郎新婦目線で詳しく見ていきましょう!
ゲスト目線:がっかりした結婚式
まずはゲスト目線からのがっかり、うんざり、退屈な結婚式をご紹介していきます。まずはがっかりエピソードから。なかなか幅広い理由がありそうですよ。
楽しむ気持ちが半減する会場
最寄駅からあまりに遠すぎる会場は、結婚式が始まる前からゲストをがっかりさせてしまいます。ロケーションばかりを優先し、ゲストのことを考えていない会場選びは、新郎新婦の自己満足を強く意識してしまいますよね。
また、レイアウトが悪くて新郎新婦が全然見えない!という内装の会場も、かなりがっかりしてしまいます。せっかく新郎新婦を見に来たのに、柱や装飾に遮られてしまっては、楽しさも半減以下になってしまいます。
スタッフの残念な対応
せっかく式は素敵だったのに、スタッフの対応にがっかりしてしまったという経験はありませんか?料理を雑に置かれる、何度呼んでもドリンクが来ない、不愛想に接客された……。
お祝いの気持ちに水を差されるような対応をされてしまうと、新郎新婦はなにも悪くないのに、その結婚式が嫌な思い出になってしまうような気分になります。
質素すぎる料理
量が少なすぎたり美味しくない料理を出された時は、他とは一線を画すほどのがっかり感があります。思わずご祝儀で包んだ額を思い浮かべ、「あんなに出したのにこれだけ……?」と不満に思ってしまいます。料理な質素な結婚式ほどがっかりするものはありません。
自分勝手な新郎新婦
余興やスピーチを頼まれたから頑張って準備したのに、真剣に見てくれないどころかお礼もない!というケースも、残念ながらあるようです。
当日は色々なことに気を取られて新郎新婦も忙しいのかもしれませんが、だからといって礼を欠く行為の免罪符にはなりませんよね。こんな対応をされたら、がっかりを通り越して激しい怒りすら感じてしまいそうです。
ゲスト目線:うんざりした結婚式
次はうんざりした結婚式。新郎新婦からの思いやりや気遣いがかけらも感じられない、残念なエピソードが多く感じられます。
ゲストのことを考えない日程
真夏や真冬、台風が多い時期に式を挙げられると、会場への移動だけでもうんざりしてしまいます。暑ければメイクが溶け、寒ければ長時間凍える羽目になります。台風などは論外で、無理やり決行された場合、最悪ドレスアップ姿が台無しになる覚悟をしなければなりません。
また、年末年始や連休の中日、クリスマスなどのイベントと被る日に招待されると、なんでこんな時期に!?とうんざりしてしまいます。ゲストのことを明らかに考えていない日程を組まれると、祝福よりも行きたくない気持ちの方が勝ってしまいます。
自己満足が前面ににじみ出ている演出
花嫁をシンデレラに見立てた寸劇風の演出、新郎新婦がただイチャイチャとしているだけのやたら長いムービー、多すぎるお色直し……。結婚式を挙げられるのが嬉しいのは分かるけど、いくら何でも舞い上がりすぎでは?とうんざりしてしまいます。
ゲストを楽しませるよりも、新郎新婦の自己満足を優先するような演出は、見ているとだんだん恥ずかしくなってきますよね。
新郎新婦からの細かすぎる指示
「こんなことをしてほしい」というざっくりとした指示はむしろありがたいですが、手紙や余興の内容まで細かく指定されてはうんざりとした気分になってしまいます。
そんなにすべてをコントロールしたいのなら、むしろサクラを雇った方が早いのでは?と思っても無理はありません。
ゲスト目線:退屈な結婚式
強烈な出来事はなかったとしても、式が退屈というただそれだけでかなり気力を使います。間延びした式にならないよう、新郎新婦だけでなくゲストもまた気をつけなければなりませんね。
長すぎるスピーチ
新郎新婦の上司からの行き過ぎた長さのスピーチはもちろんのこと、花嫁からの手紙ですら、あまりに時間がかかりすぎると退屈に感じてしまいます。長くてもスピーチは2~3分、花嫁からの手紙でも5分程度に収めてもらわないと、感動は薄れてゆく一方です。
テンプレ化した式
以前は楽しみながら過ごしていた結婚式も、招待される回数が重なってくるとだんだん飽きて退屈に感じるようになります。「この演出、もう5回は見たな」などと思いながら眺める結婚式の、なんとつまらないことでしょうか。
年代の違う方々の余興
ここが腕の見せどころ!とばかりに張り切る新郎新婦の親戚や上司。披露されたのは民謡や日本舞踊……。スパッと短い時間ならともかく、いつまでも続けられてはだんだん退屈になってしまいます。
新郎新婦目線:がっかりした結婚式
次に、新郎新婦目線でのがっかり、うんざり、退屈な結婚式にはどのような特徴があるのでしょうか。まずはがっかりなエピソードからご紹介していきます。
度を越えたゲストの振舞い
お祝いの席だからある程度の無礼講には目をつぶるけど、いくら何でもやりすぎ!というゲストも。新郎新婦の暴露話をする、酒に酔って暴れる、だんだん下品な話しをしだす……。
常識の範囲では大いに楽しんでもらって結構ですが、主役が新郎新婦だということをすっかりと忘れている振る舞いにはがっかりしてしまいます。
誠実さが感じられないスタッフ
打ち合わせ段階からなんとなく悪い予感がしていたのが的中!予定に組み込まれていた演出が行われなかったり、ここぞという場面でかける音楽を間違われたり……。
せっかく来てくれたゲストに100%の式を見せることができずがっかりしてしまった、というケース、恐ろしいことに少なくはないようです。
新郎新婦の意向を無視しすぎる余興
事前に「こういうことはやらないでね」とお願いしていたのになぜ……。というゲストの余興、がっかりどころか縁切りを意識してしまいそうです。
使われたくない写真がスクリーンいっぱいに映し出されたり、絶対に触れてほしくない過去の話を大勢の前でされてしまっては、今すぐ会場から飛び出してしまいたくなります。頼んだ手前責めるわけにもいかず、ずっと先まで禍根が残ってしまいそうです。
新郎新婦目線:うんざりした結婚式
新郎新婦目線ではありますが、うんざりする相手はゲストだけとは限りません。せっかくの晴れの日に、将来を誓った相手に醜態を晒してしまうことのないよう気をつけましょう。
泣きが激しすぎる新郎or新婦
感動のあまり涙がこぼれるのは仕方のないことですが、それにしても限度というものがあります。スピーチの声をかき消すほどの嗚咽をあげられてはうんざりしてしまいますし、それどころか幻滅してしまいそうです。
泥酔する新郎or新婦
祝いの席で舞い上がり、いつもよりも多くお酒を飲んでしまうのはある程度仕方がないです。ですが、立てなくなるまで飲むのはいかがなものでしょうか。
泥酔し歩行困難な生涯の伴侶を目の当たりにしては、先行きも不安になることでしょう。お互いをがっかりさせるほどのお酒は摂取しないように気をつけてくださいね。
ドタキャンが多すぎる!
体調不良や身内の不幸は仕方がないとは分かっているものの、こちらの招待に応じたからには、あまり簡単にドタキャンをしてほしくはないものです。
キャンセル料も馬鹿にならないですし、行けるかどうかあやふやなら、いっそ最初から欠席と言ってくれたほうがよかったのに……。とうんざりしてしまいます。
新郎新婦目線:退屈な結婚式
自分たちの式ながら、唯一手を加えられないのがスピーチと余興。退屈な式だったとゲストに思わせてしまっていないか、気が気ではありません。
終わらないスピーチ
5分程度ならまだしも、10分、15分といつまでも終わらない退屈なスピーチを聞いていると、次第に気が遠くなってきます。
他にもっと時間を取りたいプログラムがあるし、ゲストの白けた空気がだんだん色濃くなっていくのを感じるのはなかなか辛い、でもスピーチしてる本人だけがそのことに気づいていない!という状況になることも。
ごく一部しか楽しめない余興
年配の方のカラオケ大会と化した出し物、内輪ノリネタばかりのコント、場違いに気合いの入りすぎたダンスなどは短い時間でも辛いのに、やたらと時間を取ることが多いです。
楽しめる人間が少ないうえに長い余興では、自分たちのためだとわかっていても退屈になってしまいます。
ゲストと新郎新婦が残念に感じてしまう結婚式の特徴は?
これまでご紹介してきた、がっかり、うんざり、退屈だと感じてしまう結婚式。その特徴は、「周りの人間に配慮できない誰かがいる」という点にあるでしょう。もし全員がそれなりに心を配りあっていたら、行きにくい会場や気分が落ち込む余興、相次ぐドタキャンなどという悲劇はそう頻繁には起こらないはずです。
お互いに「これをやったら相手はどう思うか」という点を第一に考えることで防げた、がっかり、うんざり、退屈エピソードがほとんどだったのではないでしょうか。
お祝いの席なのでどうしても「楽しさ」に目が向きがちですが、まずは「なにをされたら嫌か」ということを十分に考慮しましょう。それができない限り、楽しさが生まれないどころか、むしろ真逆の結果をもたらすこととなってしまいます。
がっかり、うんざり、退屈な結婚式にしないために
一人も欠けることなく全員が楽しい気持ちになる式を挙げるのは難しいことですが、それでもあっさりと諦めたくはないですよね。自分が自分がと前のめりにならず、まずは一歩引いた立場から「楽しさ」と追及する努力をしましょう。
あなたのその意識が、結婚式に幸福をもたらしてくれるのではないでしょうか。