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成田離婚という言葉をご存じですか?新婚旅行に行ったカップルが、帰ってきてすぐに離婚をしてしまうことを指します。
多くのカップルが結婚式後に新婚旅行に行きますが、なぜそのような段階になってから離婚をしようと思い至ってしまうのでしょうか?
目次
成田離婚って知ってる?
最近では耳にすることも少なくなってしまった成田離婚ですが、これは「結婚したてのカップルが、新婚旅行からの帰国後すぐに離婚してしまう」という意味の言葉です。
1990年代に生まれた言葉で、1997年には『成田離婚』というドラマも放送されています。
バブル景気当時、独身女性の間で海外旅行が流行っていたのですが、その反面、男性は渡航経験に乏しい傾向があったようです。
そのため、旅行先でのエスコートを期待していたのに、あまりに不甲斐ない男性に愛想を尽かした女性が別れを告げる、という構図が最も多かったとのこと。
一般に広く知られる事となった成田離婚ですが、後に「スピード離婚」という言葉に吸収されてしまったため、現在ではあまり使われなくなってしまいました。
ですが、「新婚旅行から帰ってすぐ離婚」というアクシデントは、今も後を絶たないようです。バブルの頃とは人々の価値観や世の中の景気がガラリと変わったにも関わらず、なぜ未だに成田離婚が起こってしまうのでしょうか?
なぜ成田離婚が起きてしまうのか?
成田離婚は、旅行先で見つけた相手の短所がどうにも許せない!と感じることで起こってしまうようです。
慣れない土地や言葉に翻弄され、相手のことを気遣う気持ちが欠けてしまうと、最悪の場合成田離婚に結びついてしまう危険性があります。
また、長時間共に過ごすうちに「こんな人だと思わなかった……」という事態に陥ってしまうことも。こういったトラブルを防ぐためにも、二人の間でしっかりと仲を深めておく必要があります。
では、成田離婚が起こってしまう原因を、もう少し詳しく探っていきましょう!
成田離婚の原因:長い時間一緒にいたら嫌なところが見えてきた
同棲もせず、お泊りもそこそこという関係のまま結婚してしまうと、いざ新婚旅行!となった段階で相手の嫌なところが見えてきてしまうという危険性があります。
多少のことなら目をつぶるべきですが、店員に居丈高な対応をしていたり、次第に態度や言動が乱暴になっていく姿を見ていると、「幻滅」の二文字が頭をよぎってしまいます。成田離婚の原因になってしまいそうですよね。
成田離婚の原因:何をするにも妻に任せきりでうんざり
入国審査、ホテルのチェックイン、タクシーの手配……。成田離婚をしてしまったカップルの中で、旅行中の対外交渉をすべて夫に押し付けられてしまったというケースが、かなりの割合を占めるそう。
奥さんが外国語に堪能ならまだしも、夫婦揃って同レベルの語学力でも、こういった役割分担になってしまうカップルが多いようです。
全部エスコートしてくれとは言いませんが、一緒になって悩むぐらいはしてほしいものです。次第に「こんなに頼りない人と結婚して大丈夫か」という疑念が奥さんの胸に生まれ、帰国する頃には気持ちがすっかり冷めきってしまうということも。
成田離婚の原因:相手の親がついてきた!
にわかには信じがたいことですが、なんと相手の両親がついてきてしまうこともあるようで……。
海外挙式と新婚旅行を兼ねているなら、行きや帰りのフライトが被ることはあるでしょう。ですが、旅行にまでべったりとついて来られてはたまったものではありません。
義両親の非常識さ然り、相手の配慮の無さ然り、先が思いやられるのも無理はないでしょう。
成田離婚の原因:思いやりが感じられない
何をするにも愚痴をこぼす、叱りつけてくる、出かける時にさっさと一人で行ってしまう、こちらが大量の荷物を持っていても少しも手伝ってくれないなど、思いやりに欠ける振舞いをされてはがっかりしてしまいますよね。
なんとなく今後の生活が透けて見えた結果、「離婚しよう……」と考えてしまうようです。
成田離婚の原因:金銭感覚が違いすぎる
浪費が激しすぎたり、反対にケチすぎたりと、金銭感覚の差が浮き彫りになってしまうこともあります。新婚旅行だからと買い込み過ぎたり、変に節約しすぎると、旅行そっちのけでお金の使い方が気になってしまいます。
ほどほどに、常識的な範囲をわきまえたお金の使い方ができないと、愛想を尽かされてしまうようですね。
成田離婚を避けたいなら!
成田離婚をする本人たちももちろん大変ですが、結婚式をすでに挙げてしまっている場合、ご祝儀を出してくれた方々からは冷ややかな目で見られることでしょう。
誰にとっても幸せにならない成田離婚を防ぐため、以下のことに気をつける必要があります。
結婚前にある程度の仲は深めておこう
特にスピード婚の場合、結婚していてもまだお互いのことをよく知らないという状況になり得ます。互いの家にお泊りしたり、2泊3日程度の旅行に行ったりすることで、長時間一緒に過ごした時の相手の様子を知ることができます。
また、自分自身が彼をどう思うかを改めて見つめ直すことにも繋がりますよ。
マイナーな国には行かないのが吉
日本語がまったく通じず、使う言葉もあまりメジャーでない国へ行ってしまうと、相手のことよりも「この旅行を穏便に済ますにはどうすべきか」ということに思考が傾きがちになります。
せっかく楽しむために来たのに、気が張ってお互いにイライラ……となっては元も子もないですよね。なので、海外旅行の経験が乏しいカップルは、ハワイなど比較的日本語の通じやすい国を旅行先にすることをおすすめします。
出入国の流れは最低限予習しておくこと
いくら不慣れだと言っても、最低限の予習はしておきましょう。インターネットが発達している昨今で、調べられないということはありません。
少し検索すれば分かることなのに、一つ一つの作業にもたついていては、「この人は大丈夫なのか」と不安に思われてしまっても仕方がないでしょう。
成田離婚に踏み切る前に、一度立ち止まって考えよう
帰国後という普段とは異なるテンションで、離婚という大きな結論を出すのはいささか早計です。たとえ怒りと不快感で胸が満たされていたとしても、勢いで決めずにまずは一度落ち着きましょう。
自分に落ち度がなかったか振り返る
相手に任せっきりで、その上勝手に失望していなかったか、自分はその時ただ見ていただけではなかったかなど、怒りを感じた場面を思い返して自分に落ち度がなかったか確認しましょう。
冷静に考えると、「確かに自分も悪かったな」という瞬間が思い出されるかもしれませんよ。
友人に相談
なるべく情緒豊かでない友人に相談した方が、より冷静な意見が得られるかもしれません。今の自分は理性的でない可能性を鑑みて、第三者である友人に相談を持ち掛けましょう。
夫婦できちんと話し合う
何よりも大切なことです。ここでお互いに感情的になっては、建設的な話し合いなど到底不可能ですので、気持ちを落ち着けながら話し合うことに専念しましょう。
それでもお互いに離婚したいという気持ちが収まらないのなら、その時は仕方がありません。方々への挨拶と謝罪をきっちり済ませてから、離婚に踏み切りましょう。
成田離婚をしないために!
成田離婚とは何か、お分かりになりましたか?最近では離婚率も増えて来ていますが、だからと言って気軽に決めてしまっては、周囲の人々にも大きな迷惑がかかることでしょう。
少なくとも、旅行帰りのテンションで決めるべきではありません。衝動的に成田離婚をしてしまう前に、腰を据えてじっくりと考え直しましょう。