未婚化とは?社会問題となっている未婚化の原因を解説!

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日本の抱える問題の一つに「未婚化」があります。「未婚化」「晩婚化」「非婚化」などよく耳にするのですが、それらの特徴や違いは何でしょうか。それぞれの違いをご紹介しながら、「未婚化」の問題や、社会で取り組んでいる政策に関してご紹介します。

未婚化とは?晩婚化や非婚化との違いは?

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未婚や晩婚、非婚の人が増えている社会背景を、「未婚化」「晩婚化」「非婚化」と呼びます。問題原因は同じだったりしますが、それぞれは違う内容を指します。「未婚化」「晩婚化」「非婚化」それぞれの特徴を見ていきましょう。

未婚化とは

未婚とは「結婚の意思はあるけれども、結婚をしていない」独身の人のことです。未婚には「子供はいるが、結婚したことがない」人も含まれています。

晩婚化とは

晩婚とは「遅い結婚」のことを指します。結婚適齢期だとされる、26歳~34歳頃を過ぎて結婚することで、「晩婚」と呼ばれるようになります。

非婚化とは

非婚は「本人に結婚の意思がない」独身者のことです。最初から非婚を望む人もいますが、中には未婚の延長線上で結婚できず、非婚になる人もいます。

未婚化などが原因で婚姻数は年々減少傾向に

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未婚化や晩婚化、非婚化が原因で、日本の婚姻率は減少し、少子化問題にまで繋がっています。婚姻数が、どのように変化しているのかを見ていきましょう。

婚姻数は46年で50万組以上も減少

日本の過去最高の婚姻数は、1972年(昭和47年)の1,099,984組となっています。そこをピークに、婚姻数は年々低下傾向にあるのです。2018年(平成30年)の婚姻件数は586,438組と、ピーク時と比較をして、50万組以上も減少をしているという結果になっています。

データ参照:厚生労働省 平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況

30代後半男性の3人に1人が独身

2015(平成27)年の国勢調査では、35~39歳の男女の未婚状況は下記の通りとなりました。

  • 35~39歳男性の未婚率:35.0%
  • 35~39歳女性の未婚率:23.9%

男性の約3人に1人は未婚で、女性の場合は約4人に1人が未婚という状況となっています。40歳を過ぎて晩婚する人もいますが、中には非婚により生涯独身で過ごす人も少なくないです。

データ参照:内閣府 未婚化の進行

未婚化が増えている背景

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未婚化が増えている背景には、「経済的要因」「環境的要因」「心理的要因」などが挙げられます。日本では「結婚=子作り」という考えがまだまだ根付いており、結婚へのハードルを高く感じる人も少なくありません。その上で様々な要因も加わり、未婚化に繋がってしまうようです。

経済的要因

未婚化の原因として大きいのが、経済力の問題となります。現在の日本では、

  • 非正規雇用の増加
  • 若い世代の経済力低下
  • 収入の格差
  • 年金問題による将来への不安

などの経済的問題が目立っており、若者の感じる経済的不安は小さくありません。昔は終身雇用が一般的で、就職が決まれば結婚も安心してできました。また、結婚式の資金も両親が支払ってくれていたので、結婚のハードルもそこまで大きくありませんでした。

しかし、最近では就職をしても、将来が不安定と感じる人もいます。その上、結婚資金も自分たちで貯めなければいけないことも増えており、結婚へのハードルが高まっているのです。

環境的要因

昔は多くの結婚が、お見合いによって決められていました。その為、自分で出会いを探さずとも、親が決めた相手と結婚することができたのです。地域のつながりもあったので、地域の人で独身同士を繋げてくれる環境もありました。

しかし、最近では親がお見合いを設定することも減り、近所付き合いも減りつつあります。周りが結婚のサポートをすることが減ったので、自発的な出会いが必要となっているのです。自発的に行動できない人が増えることで、未婚率も高まります。

心理的要因

未婚率の増加は、心理的な要因も大きな部分を占めます。

  • 結婚には早いと感じる
  • 自由を失いたくない
  • 結婚する理由が見いだせない
  • 仕事に専念をしたい

などが主な理由となります。「結婚=子供」「子供=自由がなくなる、仕事が続きにくくなる、負担が増える」などと考える人も中にはいるでしょう。そしてそれが、「結婚はもう少し後でも良いかぁ……」という考えに繋がってしまうのです。

参照:内閣府結婚応援フォーラム資料データ

未婚化が招く問題とは?

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結婚は本人の自由なので、未婚化自体には大きな問題はありません。未婚化が引き起こす大きな問題は、子供が生まれなくなる「少子化」です。少子化は社会の成長力を低下させます。労働人口が減るだけでなく、納税者も減るので、社会が回らなくなってしまいます。結婚をしない人の分まで、将来の子供たちが支えていく必要がでるので、一人一人にかかる負担が膨大となります。国としては、このまま少子化が進んでいくと、社会が崩壊を迎えることとなるのです。

未婚化に対する政府や社会の対策

未婚化の原因である「経済面、子育て面への不安」や、「出会いの低下」の問題を解消するべく、社会や政府はいろいろな取り組みを行っております。

社会としては、出会いサポート支援を行っている地域もあり、婚活パーティーの開催や、婚活の指導をして、地域の未婚者の出会いをサポートしています。政府としては仕事と子育てを両立しやすいように、働き方改革を行い、子育て家庭への手当も手厚く行うようになっています。また、保育園や幼稚園の対策にも力を入れています。

未婚化の問題は社会の問題という自覚をもとう

未婚化の問題は、結婚できない本人の問題だけではなく、社会の問題として捉えなければなりません。自分が結婚をして子供を産んでいたとしても、未婚化が進んで少子化も進めば、未婚者の老後を支える税負担は、自分の子供が背負うこととなります。このままでは少子高齢化が進み、日本の未来が崩壊をしてしまうのです。

未婚化問題に対しては、「結婚したいと思える環境つくり(収入面の安定)」、「結婚したいと考えている人を社会でサポート(出会いサポート)」することが大切です。もし周りに未婚者がいれば、その人をサポートするだけでも、社会問題の解決に力添えできますよ。