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「私、このまま一生結婚できないかもしれない>……」という不安に駆られたことはありませんか?
友人の結婚、長く付き合った相手との別れ、失敗続きの婚活など、あなたの将来を不安にさせるような出来事は、常日頃起こり得ます。
ですが、結婚に対して自信を持てなくなることは誰にでもありますし、決して悪いことでもありません。また、結婚できないかもという不安の原因を探ることで、今よりちょっとだけ前向きな気持ちになれるかもしれませんよ。
目次
「結婚できないかも」と将来が不安になることはある?
「結婚できないかもしれない」と将来を不安視してしまうことは、多くの人にとってよくある事のようです。確かに、結婚したいという意欲があるのに目的が果たせていないのなら、不安に感じてしまうことも頷けます。
ですが、ただ漠然と不安になっているだけでは、心をすり減らしてしまうばかりで状況を改善することはできないでしょう。まずは不安に思う気持ちの原因を探り、それによって何らかの対策を立てることが大切ですよ。
あなたはどのタイプ?結婚に対する不安の原因
手始めに、結婚に対する不安の原因にはどのような類のものがあるかをご紹介していきます。
経済的に安定していない
「一人暮らしをするので精一杯で、貯金までなかなか手が回らない」「今の仕事を続けたいけど、薄給だし今後昇給する見込みもない」など、将来の経済状況に不安が募ることで、結婚して安定感を得たいと考える人も。
家庭にもよりますが、結婚すれば家賃や生活費の支払額は独身の頃に比べて低くなりますし、それに伴って貯金も幾分かしやすくなるでしょう。
そのようなメリットを結婚に求め、しかし良い相手も見つからないとなれば、結婚できないかもという不安が生まれても仕方がありません。なぜなら、「結婚できない=この先生きていく上で生活が立ち行かない」という構図が出来上がっているからです。まさに死活問題ですよね。
この先孤独な人生を送るのではという危惧
最近のニュースでも取り沙汰されるようになった「孤独死」。誰にも気づかれずに息を引き取り、しばらく経ってから変わり果てた姿で発見……。なんて話しを聞くとぞっとしてしまいますよね。
また、死の間際までは考えないにしても、寄りかかることのできる相手がいないまま先の長い人生を送ることに激しい孤独を感じて、結婚を意識する人もいるようです。
確かに、結婚ができないということは、自分だけの力で立って歩いて行かねばならないということですので、そういった生き方をしたくないと強く思っているほど「結婚できないかも」という不安は大きくなってしまいそうですね。
友人が次々に結婚していく
一人、また一人と友人が結婚していき、気づけば自分だけが独り身という状況に立たされた時、結婚を意識する方が多いそう。
周りの人間のほとんどが結婚している状態で行動を始めるため、焦りはさらに大きくなりそうです。「私も早く結婚したい!」と前のめりになればなるほどなぜかうまく行かず、このまま結婚できないのではと不安になってしまうようです。
結婚を目標に生きてきたのに……
〇〇歳で結婚して、子どもを産んで家を建てて……という人生設計をしていたはずなのに、いつしか予定はとっくに過ぎてしまった、というパターンもあります。
見込んでいたライフイベントを果たせず、人生の予定は狂いまくり、そして解決の道も見えないとなれば、不安を覚えるのはもはや必然とも言えるでしょう。
自分自身の人格に問題があるのではないか
自分から何も行動していないのならともかく、婚活アプリに登録し、休日には街コンへ、隙さえあれば色々なコミュニティに参加をするといった具合に、出会いを求めて積極的に動いても成果が得られないこともあるでしょう。
そんな時、「もしや自分の人格には大きな問題があるのでは?」と疑念を抱いてしまい、このまま結婚できないかもと不安になってしまいます。友人に相談しても解決の糸口が見つからず、最終的にふさぎこんでしまうこともあるようですよ。
そもそも自分は人を愛せるのか?
年齢が上がれば人は自然と恋をするものだと思っていたのに、自分の人生にも心情にも一切それが訪れないと、結婚以前に自分は誰かを愛することができるのかと不安になってしまいます。
人を愛する器官が備わっていないかもしれないと感じ、この先結婚できる気がしない、どころか恋愛すらまともにできないのではと頭を抱えてしまうようです。
結婚を「したい」のか、「しなければならない」のか
将来に不安を抱えた状況を打開するためにまずしなければいけないのが、結婚に対する自分の考えが能動的か受動的かを判断することです。
「絶対に結婚したい!」という前向きな気持ちならば前進あるのみですが、その一方で「周りに合わせて」「世間体が悪いから」という理由で結婚に義務感のようなものを抱き、それを果たせないことに不安を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
後者の方は一度立ち止まり、「結婚」というイベントに対する自分の認識を改めて考えることから始めてみてはいかがでしょう?「特にしたいというわけでもないけど結婚しなきゃ」というどっちつかずの状態では、前進も後退も不可能です。
次からは、「結婚できない」という不安の解決策を、結婚に前向きな場合とそうでない場合に分けてご紹介していきます。
「結婚できない」という不安の解消策:結婚に前向きな場合
結婚に前向きかつ不安がある方は、とにかく行動あるのみです。かと言って、頑張りすぎたり自分を追い込む必要はありませんよ。大切なのは、結婚というゴールへの道を舗装していくこと。詳しく見ていきましょう!
出会いの機会を積極的に作る
友人のツテを頼ったり、合コンに繰り出すという手もありますが、婚活サービスを利用するという手段も。婚活市場は年々拡大を続けており、2018年の婚姻者のうち婚活サービスを通じて結婚したカップルは、全体の12.7%という結果が出ています。
また、婚活サービスの利用経験者は23.5%という結果が出ていますので、つまりは約4人に1人が利用しているということになりますね。利用者が多いということは、それだけ出会いのチャンスも増えるということです。
増加傾向を見る限り、今後しばらくは市場が廃れることもなさそうなので、うまく利用してみるのもいいのではないでしょうか。
自分を磨く
月並みに思えますが、大切なことです。性格を180度変えるというような無理はしなくていいので、例えば自分に似合う服装やメイクを研究したり、自覚している悪い部分を改善する努力をしてみたりと、小さなことから一つ一つ取り組んでみては?
闇雲な努力でなく、自分なりの理想像をある程度固め、自分の持つ性質を上手に生かしながら思い描く素敵な女性に近づけるよう行動してみましょう。
第三者の助言を仰ぐ
どんなに頑張っても結婚に結びつかないという時は、努力の方向性に何らかの誤りがあるのかもしれません。こういう時はつい友人に相談しがちですが、お互いによっぽど気心が知れていない限り、他人の欠点を真正面から指摘するのはなかなかできることではありません。
もし他人からの正直な指摘が欲しい時は、結婚相談所などに出向き、助言をもらってみるのが一番です。自分の悪いところを指し示されるのはあまり楽しい事ではありませんが、結婚という目標のためには避けて通れない道でしょう。
自分では思いがけなかった欠点が見つかり、その結果トントン拍子に事が進んだ、ということもあり得なくはないので、試してみてはいかがでしょうか。
「結婚できない」という不安の解消策:結婚に前向きではない場合
シンプルに「結婚したい」のではなく「〇〇という不安があるから結婚しないと」と思っているようでしたら、今焦って行動してもいい結果は得られないかもしれません。まずは一歩引いて不安の原因を俯瞰して見つめ、その上で改めて結婚したいかどうかを判断しましょう。
結婚を不安解消の手段にしてない?
経済的な事情や、体裁を保つために結婚をしようと思っていませんか?それでお互いの利害が一致するならいいかもしれませんが、相手がいる以上、気持ちの向きがある程度揃っていないと、仮に結婚したとしてもその生活が長くは続かない可能性があります。
自分の利益ばかりを求めるような姿勢は、不思議と相手にも伝わってしまうものです。その気持ちを明かした状態で出会いを求めるならともかく、本心を包み隠したままで結婚を目指すのは、あまりおすすめできない行為だと言えるでしょう。
結婚は周りに合わせてするものではない
「結婚適齢期」なんて言葉がありますが、所詮は俗語です。「〇〇歳までに結婚しなきゃ!」などという情報は世の中にあふれかえっていますが、結婚は年齢でするものではありませんよ。
仮に焦って決めたところで、相手とうまく行かずに早期離婚してしまう可能性だってあります。「次は〇〇ちゃんだね!」「良い相手はいないの?」という周りの声に惑わされず、あなたにとっての最適な時期に結婚することこそが重要だということを忘れないようにしましょう。
それでもやっぱり結婚がしたいと思ったら
自分の気持ちをじっくりと見つめ直したら、実は結婚に対して前向きな気持ちがあったということが判明するかもしれません。
百聞は一見にしかずですので、「結婚したい!」という能動的な気持ちが発見できたら
、その思いをすぐにでも行動に移してみましょう。実際に動いてみて「やっぱり違うな」と思い直すかもしれませんし、結婚に対する意欲がさらにアップするかもしれませんよ。
結婚できない人に特徴はある?
例としてよく挙げられる、結婚できない人の特徴を10項目にまとめてみました。
- 理想が高い
- 慎重すぎる
- 自意識が高すぎる
- 人の悪いところばかり気になる
- がさつ
- 頑固
- 潔癖症
- キャリアウーマン
- 高収入
- 自己実現欲がある
ここで注目したいのは、これらの特徴はある程度の妥協や改善が必要なものと、無理に矯正すると後悔する可能性が高いものの2種類に分けられるということです。
まず、妥協・改善が必要なのは、1~7までの項目です。結婚相手を見極めるからにはある程度のこだわりが必要でしょうが、
- 理想が高い
- 慎重すぎる
- 自意識が高すぎる
- 人の悪いところばかり気になる
という特徴は行き過ぎると結婚を遠ざけるばかりで、むしろ交際にすら発展しない危険性があります。また、
- がさつ
- 頑固
- 潔癖症
という特徴は、結婚生活への不安を相手に呼び起こさせてしまいます。
これらの特徴は、自分ではなかなか気がつきにくいものです。結婚したいのにどうにもうまく行かないという事態に直面してしまったら、これらの特徴が自分に当てはまるかどうかをまず確認してみましょう。
反対に、無理にどうにかしようとすると後で苦労するのが、
- キャリアウーマン
- 高収入
- 自己実現欲がある
という点です。
結婚こそが最終目標、結婚さえできれば他になにもいらない!とお考えなら話しは別ですが、「男性並みの仕事量・収入の女性は敬遠されるのでは」という意識から仕事や夢を諦めてしまうと、いつまでも後悔を抱えたまま生きるという可能性が拭えません。
「自分より能力が高い相手はちょっと……」と考えるような相手とこの先ずっと生きていけるのか、改めて見つめ直してみることも大切ですよ。
無理をして結婚したところで、相手とずっと一緒にいればそのうちボロが出ることは明白です。結婚するためにはいくらかの妥協は必要ですが、むやみにあなたの個性を歪めるようなことはしないようにしましょう。
「結婚できない」という不安に囚われるのではなく、うまく向き合うことが大切
不安に駆られた人間は、誰だって視野が狭くなるものです。
結婚をしたいからできなくて不安になるのか、できないという事実そのものに不安を抱くのかを見極め、それによって対応を変えることで、あなたの不安が解消されるかもしれません。
「結婚をする」というその行為のみに囚われることなく、冷静な目を養うことが、結婚への第一歩に繋がるのではないでしょうか。