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晩婚化が進む日本ですが、それでも「25歳までに絶対結婚したい!」と考える方もまだまだ多いようです。
注意しなければならないのは、どうして“25歳”という年齢にこだわるのかということ。明確な目的があるのなら心配ありませんが、単に適齢期だからという理由で結婚を急いでしまうと、かえってよくない結果になってしまうかもしれません。
25歳という年齢にスポットを当て、結婚について詳しく考えていきましょう!
目次
日本の平均初婚年齢は何歳?
日本の平均初婚年齢は、男性が31.1歳、女性が29.4歳という調査結果が出ています。そのため、あくまで平均値を見た上での考えですが、25歳での結婚は「早婚」に分類できるでしょう。
ですが、その一方で、25歳までに結婚したいという希望する若者が増加傾向にあるのもまた事実。晩婚化・非婚化が進んでいる日本ですが、そのような時代になぜ、早くからの結婚を望む方が一定数いらっしゃるのでしょうか?
データ参照:平成 30 年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況
なぜ「25歳までに結婚したい」と思うの?
25歳までに結婚したいと考える理由は、人によって様々です。その一部をご紹介していきましょう。
この先の人生設計を考えて
出産や今後のキャリアなどを考え、それを実現するために25歳までには結婚したいと考える人も。
何歳までに出産し、このぐらいの期間を育休に充て、再就職はこの時期に……。というようにある程度計画を立てた上で、それならば25歳までが一番都合がいいと判断した結果のようです。
結婚ありきで就職したから
仕事でバリバリキャリアを積み上げるのではなく、家庭を築くことを前提に就職先を考えていたというケースもあります。
特に収入面が、この先一人で暮らしていくには少し不安な額だということも考えられますので、なんとか25歳までに結婚できないかという考えになるのも納得できますね。
両親が結婚したのが25歳前後だった
親の結婚年齢を意識し、「そろそろ自分も……」という考えが生まれるようですね。
また、自分と親の年齢を比較すると、特に子どもとの関わりがリアルに想起されます。なので、「25歳までに結婚してその後出産すれば、〇〇歳ぐらいには自由がきくようになるな」、という想定で早めの結婚を望む方もいらっしゃるようですよ。
結婚適齢期だから
厳密な年齢は決まっていませんが、結婚適齢期とはだいたい25~27歳を指す言葉です。その年齢に自分が差し掛かっていることにはたと気づき、そろそろ結婚しなくては!と思い立つようです。
職場の人々を見て
自分より少し上の世代の方々を見て絶句、誰も結婚していない……!という事実に、自分はこうはなりたくないと感じ、「25歳までには何とか!」と思う方もいるそう。
反対に、同僚のほとんどが結婚していたり、ある程度の年齢になったら結婚するのが当たり前という価値観の人ばかりの職場でも、早く結婚したいという意識が生まれるようですよ。
25歳までに結婚するメリット
日本では比較的早い「25歳までの結婚」。では、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。まずはメリットから見ていきましょう。
出産の負担が比較的軽くなる
出産にはそれなりのリスクが伴いますが、年齢が若いほど負担は軽くなる傾向があります。また、初産が早いと第二子、第三子の出産も見据えられる可能性が高くなりますよ。
産後の回復も若い方が早くなるケースが多いので、出産から子育てへの移行が比較的スムーズになります。
親の援助が受けられることも
まだ親が元気なうちの結婚ということで、特に育児に関しての援助を期待することができます。特に、親が近くに済んでいる場合は「子どもが熱を出したけど、どうしても外せない仕事がある……」という時に数時間だけ面倒を見てもらう、ということができるかもしれませんね。
子育てが早く終わる
20代のうちに出産をすれば、子どもが成人した時、あなたはまだ40代です。まだ体力が十分に残っている段階で子育てが終わりますので、旅行や趣味など好きなことに時間を費やすことも夢ではありませんよ。
精神的な安定が得られる
家に帰れば好きな相手が待っているというのは、精神に大きな安心を与えます。また、何か大きな悩みに直面した際、一緒に解決してくれるパートナーがいるということは、この上なく心強い事ではないでしょうか。
25歳までに結婚するデメリット
次はデメリットのご紹介です。メリットと比較し、改めてじっくりと検討することが大切ですよ。
同世代同士だと経済的に不安定
20代前半だと、収入にはまだまだ不安が残る方も多いのでは?夫婦二人で生活する分には問題ないかもしれませんが、子どもを産み育てるとなれば話しは別です。育児をこなしつつ共働きになる可能性が高いということを視野に入れておきましょう。
自由な時間が減る
独身時代は自由に遊べていても、結婚してからは同じようにいかない事の方が多いでしょう。まだまだやりたいことがあるのに、家事があるから帰らなきゃ、といったことも珍しくはありません。
焦って相手を見誤る危険性も
「25歳」という年齢にこだわり過ぎてとんでもない相手と結婚してしまった!という事態になってしまっては目も当てられません。結果的に早期離婚してしまうという危険性もありますので、十分な注意が必要です。
キャリアが途切れる可能性がある
出産や育児で一時的に第一線を離れなければならなくなる可能性はもちろんのこと、配偶者の転勤などで退職を迫られることも十分に考えられます。
上昇志向が強く、仕事に生きがいを感じているという方は特に注意が必要ですね。
明確な理由が無く「とにかく25歳までに結婚を」という考えは危険
合理的な判断のもとで25歳までに結婚したいとお考えなら、25歳までの結婚が悪い結果をもたらすというリスクは比較的低いと言えるでしょう。
ですが、漠然とした結婚年齢の感覚だけにこだわっていると、結婚してから後悔尽くしの毎日を送ることになってしまうかもしれません。
25歳という年齢に固執しているのではなく、筋道の通った理由があった上での25歳という判断なら、あまり心配はいらないと考えられます。
25歳までに結婚したいと思ったら?
いくら人生設計を綿密に立てたところで、相手がいなければ始まりません。また、闇雲に誰かとお付き合いをしたとしても、その相手に結婚願望が無ければ結果的に時間の無駄になってしまいます。
恋人がいらっしゃる方はお相手に結婚の意思があるのかをしっかりと見極め、残念ながらその兆候が見られない場合はお別れも視野に入れなければならないでしょう。
また、現在恋人はいないという方ならば、今すぐ行動を起こすのが賢明です。特に、社会人になってからでは、自分から動かない限り出会いの機会がグッと減ります。
段階的には少し早い気もするかもしれませんが、婚活サービスに登録するのもおすすめです。婚活市場で25歳以下の方は需要が高い傾向にありますので、たくさんの人と出会い、未来の配偶者探しに取り組みましょう。
「25歳までに結婚」という考えに執着しすぎないよう注意
例外もあるかもしれませんが、結婚を焦ったところであまり良いことはありません。25歳までの結婚にこだわりすぎてしまうのは危険ですので、冷静な姿勢を忘れないようにしましょう。
「行き遅れ」「晩婚」などという余計なお世話な言葉に惑わされず、あなたが最適だと思える時期に結婚することが、何よりも大切ではないでしょうか。