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結婚しなくても十分に生活することができる現代では、独身でいることを選択する人も増えてきています。
中には「結婚しなくてよかった!」と心から思っているという方もいらっしゃるほどですが、独身でいることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
目次
結婚をしなくてもいいと考える人が増えている
生涯未婚率が年々上がってきていることから分かるように、結婚をしなくてもいいという考えが世間に浸透してきています。
厚生労働省の調査によると、1984年から2008年までの間に結婚観は以下のように推移しているようです。
1984年では「人は結婚するのが当たり前」という考えが約6割、「必ずしも結婚する必要はない」という考えが約3割だったのが、2008年に逆転していることがわかります。
結婚をしなくていいではなく、したくないという意見まで聞こえてくるようになった今日この頃ですが、では「結婚しなくてよかった」と思う瞬間にはどのようなものがあるのでしょうか。
データ参照:第2節 結婚に関する意識 1 結婚の現状 56 – 厚生労働省
結婚しなくてよかったと思う瞬間:既婚者の友人から苦労話を聞かされた時
結婚している友人が結婚生活で苦労している姿を見ると、自分は結婚しなくてよかったと思うことが多いようです。
配偶者との悩み
家事や育児に参加してくれない、休日はずっとゴロゴロしているばかり、ちょっとしたことですぐ口論になるなど、生活や関係がうまくいっていない話しを聞かされると「自分は結婚しなくてよかった」と感じてしまいます。
育児疲れ
乳児、幼児、小学生、中学生、高校生と、子どもが成人するまでの間には様々な苦労があります。
夜泣きや保育園などの送り迎え、お友達とのいざこざや、思春期の時の関わり方など、子どものことで四苦八苦する姿を目の当たりにすると、結婚って大変だと思うことでしょう。
義家族との関わり
仮に良い人たちだったとしてもそこそこ大変なのに、とんでもない方々と義家族になってしまったら最悪です。
人をあしらうことに相当長けていない限り、付き合いはかなり難航してしまうことでしょう。独身ならそのようなしがらみは発生しませんので、友人が義理の家族に悩まされているのを見てしまうと、結婚しなくてよかったと感じますよね。
経済状況
十分な稼ぎがない状態で結婚や出産をしてしまったことで、身を粉にして働かなければならなくなってしまうことも。
不安定な経済状況では、心も荒んでいきます。そんな話しを聞いたりすると、自分は独身でよかったと思いそうですね。
結婚しなくてよかったと思う瞬間:今が充実していると感じた時
結婚しなくてよかったと思うのは、大変な思いをしている既婚者を見た時だけではありません。自分自身が充実している時もまた、結婚しなくてよかったと思うことがあるそうですよ。
身軽に生きられる
フラッと旅行に行ってみたり、急に新しい趣味を始めてみたり、思い立って夜中に星を見に行ったりと、誰のことも気にすることなく身軽に行動することができます。結婚して家族がいたらこうはいきませんよね。
他人と暮らすストレスが無い
家に帰ったら誰かが待っている状況を安らぎと捉える人がいる一方で、苦痛としか感じられない人もいます。そんな方にとって、帰ったら家に誰もいない日常こそが安らぎなのです。
安定した経済力で自由にお金を使える
独身で生きているということは、自分の分は自分で稼がなければならないということです。ですが、裏を返せば自分の稼ぎはすべて自分のものということ。
「専業主婦で収入が無いから離婚したくてもできない」という方も中にはいるかもしれませんが、独身かつ安定した収入があれば、そのような苦労をすることもありませんよね。
結婚しなくてよかったと思う瞬間:幻滅してしまうような既婚者の行動を知った時
既婚者の信じられないような行動を見たり聞いたりしてしまうと、結婚していたら自分もあのような配偶者と一緒に暮らしていたかもしれない、しなくてよかったと思うことでしょう。
浮気
パートナーへの裏切り行為以外の何ものでもありませんよね。もし自分の配偶者がこうだったら……と考えるだけでぞっとしてしまいますし、そんな危険があるなら結婚しなくてよかったと感じるのも無理はありません。
DV
結婚した時は確かに愛があったはずなのに、いつの間にか暴力が日常茶飯事に……ということも、残念ながら珍しくはありません。
結婚後に豹変したというケースも多々ありますから、お付き合いの段階で見抜くことは中々に難しいのではないでしょうか。そんなリスクを冒すくらいなら、始めから結婚しない方がいいと考えるのも頷けます。
無自覚モラハラ気質
自覚的なのもそれはそれで嫌ですが、さらにタチが悪いのが無自覚のモラハラです。恐ろしいことに、悪気なくパートナーをこき下ろすような発言を平気で口にすることも。
こちらはDV以上に見抜くのが難しい上、モラハラをする人の特徴として「外面がかなりいい」という点が挙げられます。
下手すると自分が周りから責められてしまうこともありますし、そうすると別れるのにも苦労してしまいそうですよね。
結婚前に気づいた!「あの時結婚しなくてよかった」と思えるエピソード
結婚してからではどうしようもないこともありますが、する前なら手を打つこともできるでしょう。ふと振り返った時、あの時結婚しなくてよかったと思える出来事をご紹介していきます。
自分が結婚に向いていないと気がついた
結婚が射程圏内に入ったところで、ふと「自分は結婚に向いていないのでは?」という直感に駆られ、結局その相手とはしなかったという人も。
実際、よくよく考えてみると自分の意思で結婚しようと考えたのではなく、そうするのが当たり前だといつの間にか思い込んでしまっていたというケースがあるようです。
そのまま結婚していたら自分も相手も幸せにはなれなかったでしょうし、そうなると「あの時結婚していなくてよかった!」と思えますよね。
実は相手のことはそこまで好きではなかった
特に「〇歳までに結婚しなきゃ!」と気持ちが焦っているときに起こりがちですが、結婚相手として都合がいいというだけで、実はあまり相手のことが好きではなかったというパターンもあります。
無理に結婚しても遅かれ早かれ離婚することになってしまいかねませんし、そのまま結婚せずに楽しい人生を送っているのならなおさら、あの時結婚に固執しなくてよかったと感じるそうですよ。
必ずしも結婚しないことがプラスになるというわけではない
これまでに「結婚しなくてよかった」と思う時をご紹介してきましたが、結婚そのものが悪いというわけでは決してありません。
確かに、結婚しなくていい、したくないという方は増加傾向にありますが、その一方で結婚生活に満足している層が約7割というのもまた事実です。
大切なのは自分にとって意味のある選択をすること。周りの声や世の中の雰囲気で結婚してしまうと後悔に繋がりかねませんので、確固とした意思で結婚について考えなければなりません。
自分が結婚に向いているならした方がいいですし、そうでなければしなくてもいいのです。結婚したことが良い悪いというような単純な話しではありませんので、自分の気持ちにしたがって行動することが大切ですよ。
「結婚しなくてよかった」と心から思うためには
結婚しないという選択は決して間違いではありません。ですが、心から「結婚しなくてよかった」と思うためには、本当に自分は結婚しなくていいと嘘偽りなく判断できて、その判断に悔いないことが必要になるでしょう。
無理に結婚したり、逆に結婚しなかったりという選択は、自分の心と人生を不幸にしてしまいますので、十分な注意が必要ですよ。