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新婚生活の生活費は、結婚生活をする上で、最初に話し合うべき大切な内容となります。しかし、お金の話しは少し言い出しにくかったり、どのように進めていけばよいか悩みませんか?確かにお金の話しはナイーブな問題となりますが、どの夫婦でも乗り越えないといけない問題となります。基本的には収入、支出、貯金額を提示して、話し合いを進めていくとスムーズです。新婚生活の生活費の分担や管理方法の決め方から、先輩たちの感管理方法も見ていきましょう。
目次
新婚の生活費に関して話し合う際に大切なこと
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新婚生活では通常の生活費に加え、家具や家電などの購入費用も上乗せされます。できれば結婚をする前や一緒に住み始める前に、生活費をどのように分担して、管理していくのかを話し合っておきましょう。
話し合う際に必要な情報
生活費に関して話し合う際には、下記の情報をお手元に揃えて話し合うとスムーズです。
- お互いの収入
- 支出の明細
- 貯金額
- 今後の出費予想
結婚前の貯金額は夫婦の共同財産ではないので、基本的には含めても含めなくても大丈夫です。夫婦の収入と支出から、生活費の分担方法、管理方法を決めていきます。またお互いの貯金額から、家具や家電の購入、今後の大きな買い物に関しても話し合いをしましょう。
基本的には夫の収入内で生活費を抑えること
新婚生活の生活費は、基本的に男性の収入以内で抑えて、女性の収入は貯金に回すのが理想です。女性が妊娠をして働けなくなったら、数年間男性の収入だけでやりくりをする必要がある為です。
新婚夫婦は生活費の分担をどう決めている?
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生活費の分担には「全額一方負担型」「家計共有型(共通財布型)」「家計独立型(項目別負担型)」の3パターンがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
全額一方負担型
生活費の全額を、夫もしくは妻のどちらかが負担をする分担方法です。妻が専業主婦であったり、お互いの収入に大きく差があったりする場合に選択されます。例えば夫が生活費を全額負担する代わりに、妻が家事を全部負担する家庭も多いです。
家計共有型(共通財布型)
夫婦の収入を全額共通の口座に入れて、そこから生活費や貯金、お小遣いなどを工面する方法です。お互いの収入を常に把握できるので、家計のやりくりや将来の見通しが、立てやすくなります。
家計独立型(項目別負担型)
お互いの収入額や家事負担を考慮して、それぞれ生活費の分担を分ける方法です。例えば夫が家賃や光熱費などの固定費、妻が食費などを支払うというやり方をとります。貯金額はそれぞれで決められた額を貯金に回して、残りは自分のお小遣いにするという夫婦も少なくありません。項目別分担型の場合は、相手の収入や貯金額がわからなかったりすることも多くあります。
新婚生活における生活費の管理方法
家計独立型では夫婦それぞれで管理をしますが、家計共有型場合は「妻が管理」「夫が管理」「二人で管理」の3パターンが存在します。家計共有型場合は、基本的に妻が管理をすることが多いですが、共働き、片働きなど家庭によってはその割合が異なってきます。
出典:「新婚生活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)」
妻が管理
多くの場合で、妻が家計を管理することが多いです。特に妻が専業主婦の場合は、89.5%の割合で妻が家計の管理をしているという結果になっています。
夫が管理
夫のみが家計を管理する割合は、妻と比較をすると圧倒的に少ないです。多くの場合は、収入の管理を妻に任せたり、生活費だけを渡して管理してもらうという方法が多いようです。
二人で管理
共働き世帯の場合は、33%の割合で二人で家計を管理しています。
データ参照:「新婚生活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)」
生活費以外の新婚生活の出費
新婚生活では基本の生活費に加え、「インテリア・家具」「家電製品」などの出費も考えなければいけません。半数以上のカップルは、結婚を機に「インテリア・家具」や「家電製品」を購入しています。両方を購入したカップルが使った費用は、50万円~100万円未満の割合が最も多く、その平均額は52.1万円です。
結婚式費用、新婚旅行費用、引っ越し費用に加え、大型家庭用品の購入も大きな出費を伴うので、夫婦で支払いの分担方法をしっかりと話し合いましょう。
データ参照:「新婚生活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)」
先輩夫婦たちの生活費管理方法
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新婚生活での生活費の分担方法は、一概に「絶対こうあるべき」だとは言えません。各家庭によって夫婦の年齢や収入もことなるので、自分に合った方法を選ぶことが大切です。先輩夫婦の家計管理方法を見ていきましょう。
Aさん:夫が負担&管理をしている
結婚する前の、結婚式の費用分担を話し合うついでに、新婚生活の生活費に関しても話し合っていました。最初は、分担をしていましたが、私が専業主婦になったタイミングで、夫から生活費をもらって私が管理をする方法にシフト。しかし、最近は管理も夫にまかせて、私はお小遣制でやっています。夫が家計に対して責任を持ってくれる上、お金のことで喧嘩にもならないので、私は気が楽です。
Bさん:夫婦同じ会社で働いているので全部折半
我が家は夫婦ともに同じ会社に勤めているので、生活費は完全折半しています。毎月お互い決まった額を口座に入れて、それ以外は自分で自分の生命保険を払ったり、お小遣や貯金に回したりしています。
Cさん:夫が妻の収入も管理をしている
生活費の分担や管理に関してちゃんと話し合ったことはありません。気づいたら自然と分担や管理が決まっていた感じです。最初は私が家計を管理していましたが、お金で悩むことも多く、途中から夫に管理を任せるように切り替えました。今は、私の給料から決められた額を夫に渡して、管理をしてもらっています。残りの額は私のお小遣として使っています。
Dさん:話し合ったことはない
夫は年齢も離れており、結婚前からなんでも支払ってもらっていた流れで、結婚してからも全部彼に任せています。私もパートには出ていますが、お互いの給料はそれぞれ知りません。私の給料は自分のお小遣や生命保険料にあてています。
新婚生活の生活費は早い段階で話し合うのが大切
新婚夫婦の生活費用に関しては、早い段階でしっかりと話し合いをしましょう。新婚当初は生活費に加え、結婚費用、新婚旅行費用、引っ越し費用、大型生活用品の購入費用、出産費用など大きな出費が次々に重なります。二人で話し合って、しっかりと生活費の分担と、将来の出費に向けた貯金も行っていきましょう。管理に不安がある場合は、フィナンシャルプランナーに一度相談をして、家計の内容を見てもらうのもおすすめです。また、忘れずに毎月しっかりと家計簿をつけましょう。