結婚式が嫌いな人もいる!結婚式を気持ち悪い・くだらないと感じてしまう理由とは?

結婚したくない© iStock.com/tomazl

結婚式に嫌悪感を覚えるという人は、案外珍しくありません。それは自分が挙げる式に対してだったり、はたまた他人が挙げる式に対してだったり、人によってさまざま。

では、具体的にどのような理由で結婚式を嫌い・気持ち悪い・くだらないと思ってしまうのでしょうか。

なぜ結婚式を挙げるのか?

結婚式を挙げる理由はカップルによりけりですが、ゼクシィトレンド調査2019によると、結婚式をする意味について、以下のように考えている方が多いことが分かりました。

  理由
1位 親・親族に感謝の気持ちを伝えるため
2位 親・親族に喜んでもらうため
3位 友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを伝えるため
4位 以前から憧れていたため
5位 友人など親・親族以外の方に喜んでもらうため

上位を占めている大多数の意見を総括すると、結婚式はゲストのためを思って挙げるもののように感じられます。

ですが、中には結婚式が嫌いだったり、気持ち悪いと思ってしまう方もいらっしゃるようです。では、結婚式に嫌悪感を覚えてしまう原因はどのような点にあるのでしょうか。

結婚式が嫌いな理由:自分が挙げる場合

まずは自分が結婚式を挙げる場合から結婚式を嫌いと思う理由を見ていきましょう。

マナーやしきたりが多すぎる

「この人を呼ぶならあの人も呼ばなきゃ、でもそうするとそっちの人も……」とゲストの選定に迷ってしまったり、席次に頭を悩ませたりと、式の進行以外にも考えなければならないことがたくさん。

新郎新婦に友人が多い場合はなおさら、その苦労は増しそうです。

見世物感に耐えられない

普段は着ないような衣装に身を包み、煌びやかな空間で両親への感謝を涙ながらに伝え、凝った演出で大勢のゲストに祝福してもらう……というような形式が、なんとも見世物めいていて我慢ならない!と考える人も。

費用が高い

結婚式の費用は、全国平均で354.9万円です。これはあくまで平均値ですが、とにかく結婚式にはお金がかかります。

新婚旅行も行きたいし、新生活の資金を削ってまで結婚式を挙げる必要が感じられない……と考える方もいらっしゃるようですよ。

人前が苦手

ただでさえ人の集まるところへ行くのが苦手なのに、その中心で注目を浴びるなんて耐えられない!という人も。仮に親族だけを呼ぶとしても、緊張で祝ってもらうどころではなくなってしまいます。

結婚式が嫌いな理由:他人が挙げる場合

お金がない© iStock.com/GF-days

自分だけではなく、他人が挙げる結婚式も嫌いだと思う人もいるようです。一体どんな理由があるのでしょうか。

お金がかかる

ご祝儀だけでも3万円、他にもドレス代やヘアメイク代なども合わせると、ゆうに5万円は飛んでいきます。

新郎新婦とあまり仲が深くない場合は特に、「なぜ私は大金を払って他人を祝っているんだろう」という虚無感に襲われてしまうようです。

ご祝儀と料理・引き出物のランクが釣り合っていないと……

ご祝儀をあてにしてできるだけ安く済ませようとした式は、大抵の場合ゲストにばれます。それが顕著に表れるのが、料理と引き出物のクオリティです。

ご祝儀として決して安くはない金額を払ったのに、それに見合わないものが返ってきたら、気分が落ち込むのも無理はないでしょう。

人数合わせで呼ばれたのでは?という疑惑

実際に行くかは置いておいて、あまり仲良くない友達に招待されると、人数合わせのように思えて不快な気持ちになってしまいます。断るにしてもそれなりの理由が必要ですし、何より気疲れしてしまいますよね。

シンプルに退屈

オーソドックスな結婚式に何度か出席するうち、型にはまったなんとつまらない式だろう!と思うようになってしまうことも。

演出も新婦の手紙も何もかも、どこかで見たことがあるようなものばかりで、ただただ退屈な時間を過ごすことが無意味に思えて仕方なくなってしまいます。

「次はあなたね!」という催促

結婚する気もないのに、結婚式に出席した独身というだけで結婚の催促をされることにはウンザリしてしまいます。言っている方には恐らく悪気はないというのが、余計に神経を逆撫でしますよね。

結婚式が嫌いな理由:式の内容

「結婚式を挙げることそのものはいいとして、その内容が……」という方も多いのでは?過去に出席した結婚式で嫌な思いをしてしまったことをきっかけに、このような考えに至ってしまうようです。

「未婚女性は前に!」と呼びかけられるブーケトス

未婚が悪いわけではありませんが、なんとなく辱めを受けているような気分になるという声が多数。

余興が内輪ノリ

特定のコミュニティに所属していないとまったく笑えないネタや、下品なジョークを交えた余興に会場の温度が一気にダウン……。

中でも最悪なのは、新郎新婦の元恋人に関する暴露系のネタでしょう。凍り付いた雰囲気をフォローするのも大変ですし、もしこれを自分の結婚式でやられたらと想像すると、身の毛のよだつ思いがします。

酔っぱらった新郎新婦やゲストが……

酒は飲んでも飲まれるなとは言いますが、祝いの席ではそれを忠実に守ることができない人も。楽しく酔っぱらうならまだしも、急に汚い言葉を使いだしたり、暴れて会場のセットを壊したりという事態になっては目も当てられません。

司会者のせいで不快になることも

せっかく良い式でも、司会者の不用意な発言のせいでぶち壊しになってしまったということがあるようです。いじりと失礼の境界線を分かっていない人が司会者に抜擢されてしまうと、このような悲劇が起こってしまいますよ。

結婚式が嫌いな理由:システムそのものへの嫌悪

教会式© iStock.com/kyonntra

最後は「結婚式」というシステムそのものが気持ち悪い、嫌だという意見です。

キリスト教徒でもないのに……

信仰しているわけでもない神に結婚の誓いをたてる、という行為がどうにもくだらなく感じてしまうという人も。

確かに、これまで特に縁のなかった神様に、結婚という重大な報告をするのもおかしな話しですよね。

演出に込められた意味が気持ち悪い

ファーストバイトに対して多く見られる意見ですが、これは新郎が「食べるものには困らせない」、新婦が「一生美味しいものを食べさせてあげる」という意味が込められた演出です。

ですが、新郎新婦が共働きだった場合などは特に、「新婦の稼ぎもあって家計が成り立っているのに何を……?」と白けてしまうようです。

結婚式における新婦の扱いに違和感

連綿と受け継がれてきた式の進行を踏襲しているから仕方がないとはいえ、新婦の扱いがどうにも気持ち悪い!と思ってしまう方も少なくありません。

招待状にしても席次にしても新婦側が常に二番手、仮に入籍後に新婦の苗字を使うとしても「新郎にもらわれて行く新婦」という図式が崩れないことに、旧時代的なものを感じて嫌になってしまうとのこと。

気持ち悪い・くだらないと感じる結婚式、行きたくない時はどうすればいい?

苦痛を感じるほどに結婚式が嫌だと感じるなら、無理に行くことはありません。招待する側もまさかそこまでの苦痛を相手に強いているとは思わないでしょうし、何より辛い思いをしてまで祝ってほしくはないでしょう。

ただし、断りの連絡はできるだけ早めに入れなければ、新郎新婦に迷惑がかかってしまうので注意が必要です。

もし親しい間柄なら、式の当日に祝電を送ったり、後日お祝いを贈ったりするといいかもしれませんね。

不快感を抱きにくい、新しいスタイルの結婚式もある

開放的な新郎新婦© iStock.com/kieferpix

結婚式が嫌いだという感情はおかしくないですし、悪いことでもありません。ただ、好きで挙げてる人もいるため、苦手な事は公言したとしても悪口までは言わない方が余計なトラブルを生まずに済みますよ。

最近では形式ばっていない1.5次会スタイルの式や、レストランウエディングのように肩肘張らずに気軽に挙げられる式もあります。ゲストを呼ばず、二人だけで海外で挙式だけをするという手もあるでしょう。

結婚式のスタイルも多様化が進んでいますので、もしもパートナーや絶対に呼びたいゲストが結婚式嫌いだったとしても、模索の道はあります。より多くの人が納得できるような結婚式にできるといいですね。

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