新婚が賃貸選びで失敗する5つのポイント!気をつけたい新婚の賃貸の選び方とは?

新婚の賃貸探し© iStock.com/courtneyk

新婚が賃貸を選ぶときに失敗をするポイントは、大きく分けて5つあります。「賃貸」「間取り」「引っ越し時期」「引っ越し費用」「地域選び」です。賃貸マンションや賃貸アパートを探す際は、この5つのポイントを押さえた物件探しが大切になります。快適な新婚生活を迎えるために、二人暮らしにぴったりな賃貸物件の探し方を押さえましょう。

新婚の賃貸探しで失敗するポイントその1:家賃

家賃の相場© iStock.com/rakoptonLPN

新婚夫婦に限らずですが、賃貸選びをする際に「家賃」を重視する人は74.7%と最も高い割合となっています。家賃は毎月固定でかかる費用となるので、家庭の収入を考慮した金額内で抑えることが大切です。この点で失敗をして、あとあと家賃の負担が家計を圧迫するカップルも少なくありません。失敗をしないために、家賃を選ぶ際に参考となる考え方をご紹介します。

【家賃の目安を考える際のポイント】

  • 男性の給料のみで考える
  • 家賃は手取り月収の30%以内が目安

家賃を考える際には、男性の給料だけで考えるのが基本です。新婚当初は、夫婦共働きで収入も安定しているかもしれません。しかし、今後子供ができて、妻が働けなくなった場合を想定する必要もあります。夫の給料内で支払える家賃の賃貸を探しましょう。

また、家賃は夫の給料「手取り額」の30%以内で考えます。例えば、夫の手取りが25万円だったら7万5千円、夫の手取りが35万円の場合は10万5千円以内の物件を探します。もちろん管理費込みで考えるのが基本です。家賃が給料の30%を超えてしまうと、よほどの高給取りでない限り、あとあと家計が苦しくなる可能性もでてきます。

データ参照:SUUMO(スーモ)「857人に聞いた引越し・住み替えの実態調査2017」

新婚の賃貸探しで失敗するポイントその2:間取り

間取り探し© iStock.com/evgenyatamanenko

賃貸物件を選ぶ際に、家賃に次いで大切になってくるのが「間取り」です。快適に二人暮らしをするためには、最低でも2LDKあることが理想になります。特に今後子供が生まれることも想定をすると、物件の築年数やその他のポイントよりも、広さや部屋数を優先して考えるべきでしょう。

間取りで失敗をする夫婦は、「荷物もそんなにないし、多少狭くても大丈夫」「広い部屋は子供が生れたら引っ越したらよい」と考えてしまいます。しかし、二人で暮らし始めると、あとからあれもこれもと荷物が増えてしまうものです。狭い物件だと、荷物で圧迫された空間に住むことになってしまいます。

また、妊娠後の引っ越しは何かと大変です。大きなおなかで引っ越しをすることになるだけではなく、出産費用と同時期に「引っ越し費用」「新居の初期費用」などもかかってしまいます。出費を考えて引っ越しを諦める夫婦もいるので、結局狭い家で子育てをすることとなる場合も少なくありません。新婚夫婦が賃貸物件を選ぶ際には、最初から子供ができることを前提に新居を選ぶのをおすすめします。

新婚の賃貸探しで失敗するポイントその3:引っ越し時期

引っ越し時期によっては、賃貸紹介サイトに載っている物件の数が変わってくるだけでなく、仲介手数料や引っ越し業者の費用も大きく異なってきます。引っ越しの繁忙期に物件探しをして「出費が高かった」「引っ越し業者が見つからなかった」など、失敗の声もちらほら聞こえます。引っ越し時期で失敗しないために、賃貸業者の繁忙期と閑散期を押さえておきましょう。

賃貸物件探しの特徴
物件の数 時期 特徴
物件の数が多い 1月、2月、3月、9月、10月 新生活、転勤時期は物件も増える。特に2月が一番のピーク。
物件の数が少ない 4月、5月、6月、7月、8月 特に7月、8月は少ない。
新築物件の数が多い 11月、12月 繁忙期に向けて新築物件が増える。

 

引っ越し料金の特徴
料金情報 時期 特徴
引っ越し料金が高い 3月、4月、9月、10月 特に3月中旬~4月最初の週がピーク。
引っ越し料金が安い 5月、6月、7月、8月、11月、12月 梅雨時期や物件の少ない夏場は引っ越しも少ない。その分安くなることもある。

結論、新婚夫婦の引っ越し時期でおすすめなの下記の時期となります。

  • 物件数が多くある引っ越しのピークを迎える前の「12月・1月」
  • 物件数は少ないが引っ越し費用を抑えられる「6月・7月・8月」

新婚夫婦が一緒に住み始める時期は、結婚式の3ヵ月前くらいが理想です。結婚式と、上記でご紹介した時期を参考にして、賃貸物件を探しましょう。

新婚の賃貸探しで失敗するポイントその4:引っ越し費用

引っ越し費用© iStock.com/AndreyPopov

新婚で新居を見つけたら、今度は下記の費用がかかってきます。

  • 契約にかかる初期費用
  • 引っ越しにかかる費用

初期費用や引っ越し費用は、業者によってバラバラです。全く同じ条件でも、賃貸業者によって仲介手数料が異なったり、同じ引っ越し日でも引っ越し業者によって、倍近く費用が異なることもあります。相場を知らずに業者に頼むと、損をする可能性もあるのです。事前に初期費用と引っ越し費用の相場を知っておきましょう。

賃貸物件の初期費用内訳と相場
項目 費用 内容
敷金 家賃0~2ヵ月分 退去時に原状回復費用として使われ、残った分は戻ってくる。
礼金 家賃0~2ヵ月分 家賃0~2ヵ月分
前家賃 前家賃 入居時の家賃を前払いで支払う。
前管理費/公共費  1ヵ月分 入居時の前管理費/公共費を前払いで支払う。
前水道代 1ヵ月分 入居時の前水道代を前払いで支払う。
前駐車料代(契約した場合) 1ヵ月分 駐車場を前払いで支払う。
仲介手数料 家賃0~1ヵ月分 賃貸物件紹介会社に支払う費用。
安心サポート代 1~2万円 在居中のいざという時のトラブルサポート代。
火災保険料 2万円程度 火災・水トラブル等に備えて加入は必須。
保証料 家賃0.5ヵ月分 連帯保証人の変わりに家賃保証会社を申し込む際に必要。
鍵交換代 1~2万円 鍵を新しく交換する為の費用。
除菌消臭代 1~3万円 家に除菌剤を巻く費用。断ることも可能。
消費税 10%  

賃貸を借りる際の初期費用は地域や会社によって異なりますが、10万円~60万円程度だと考えましょう。特に首都圏の場合は、家賃の4~5倍かかると考えても良いです。

結婚してすぐは結婚式費用、新婚旅行費用などの出費に加え、上記の引っ越し費用がかかってきます。新婚生活では、今後かかる出産費用の準備も必要になるため、なるべく賢く物件探しをして、できるだけ出費を抑えるように心がけてください。

新婚の賃貸探しで失敗するポイントその5:地域の選択ミス

引っ越す地域© iStock.com/kokoroyuki

賃貸物件を紹介する際に、仲介業者は契約をしてもらいたいため、あまりマイナスなことは言いません。また、担当者がその物件の周辺に関して、詳しくないこともあります。そのため、住んで始めて、下記のようなことに気づくこともあるのです。

  • 近くにスーパーはあるが品ぞろえが悪い
  • 会社までの通勤が大変
  • 駅は近いが電車の本数が少ない
  • バスの最終時間が早い
  • 夜中の交通量が多くてうるさい
  • 周りに学生が多くて騒がしい
  • 子育てに向いていない
  • 周辺道路が冠水しやすい
  • 河川の氾濫地域である
  • イベント時に道路が封鎖されやすい

などなど、物件のマイナス面を後から気づくこともあります。

これらのマイナス面は、前もって把握することも可能です。通常1度だけ物件を見て家を決める新婚さんも多いですが、ぜひ違う時間帯にも下見をしてみましょう。特に昼間はみんな学校や会社に行っている静かな地域でも、夜になると騒がしいこともあります。実際に住んでいることを想定して、一度下見をしてみましょう。

全国の家賃相場を把握しよう

いざ賃貸探し!となった際に気になるのが、その「地域の家賃相場」ではないでしょうか?全国の人気主要都市の家賃相場をまとめてみました。新婚さんにおすすめの2LDKの相場でまとめています。物件探しをする際の、参考にしてみてください。

都道府県 地域 2LDK/3K/3DKの家賃相場
東京都 中央区 18.6万円
神奈川県 横浜市西区 13.7万円
大阪府 大阪市西区 12.2万円
愛知県 名古屋市東区 10.8万円
北海道 札幌市中央区 7.5万円
福岡県 博多市中央区 9.5万円
兵庫県 神戸市中央区 11.3万円
京都府 京都市中央区 11.3万円
埼玉県 さいたま市浦和区 9.7万円
広島県 広島市中央区 8.9万円
宮城県 仙台市青葉区 8.4万円

データ参照:SUUMO(スーモ)「全国の家賃相場・賃料相場情報」

新婚の賃貸選びはしっかり考えて選ぼう

一人暮らしの賃貸選びは、自分の希望に沿ったものを選べばよいので案外簡単です。しかし、新婚で賃貸探しをする際は、二人暮らしに合ったものを探さないといけません。二人の通勤距離を考慮したり、実家への距離を考慮したり、将来子供ができた際のことも考慮をしないといけないのです。

その上、家賃や築年数など、その他の条件も加わってくるので、必ず譲らないといけない内容はでてきます。夫婦の条件を全部紙に並べてみて、しっかりと話し合って考えた上で、条件と物件を照らし合わせて、賃貸物件を選ぶようにしましょう。

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