別居婚に向いている夫婦や別居婚を選択するメリットとデメリットとは?

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結婚した夫婦があえて違う家で暮らす「別居婚」。その選択をする夫婦は現代の日本ではまだまだ多くありません。

そのため、実態があまり分からず「なんで結婚したのに違う家で暮らすの?」という疑問ばかりが募ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

別居婚というスタイルの結婚について知ることで、夫婦が円満な生活を送るための選択肢が増えるかもしれません。

別居婚のメリットやデメリット、どういった夫婦が向いているかをご紹介していきます。

別居婚とは?

別居婚とは、その名の通り結婚していながら別居状態の夫婦を指します。結婚後に同居をしないという夫婦はあまり多くありませんが、希少という程ではありません。

また、その生活スタイルは多岐に渡り、

「完全に離れた場所に家を構えて時々会う」という夫婦から、

「マンションの部屋を隣同士で借りて食事は一緒に摂る」という方まで、まさに十人十色です。

一見面倒なようにも思えますが、それなりに別居婚を選択している夫婦がいるということは、何かしらのメリットもあるはずです。

一緒に住まないことによって得られるもの・気をつけなければならないことを、それぞれ解説していきます。

なぜ別居婚を選択するの?

結婚したら一緒に暮らすという流れが一般的となっているのに、なぜわざわざ別居婚を選ぶことがあるのでしょうか。

その理由は夫婦によってさまざまですが、

  • 今までの生活リズムを保ちたい
  • 仕事の関係でやむを得ず
  • 適度な距離があった方がいい関係性が持続しそうだから

などということが多く挙げられるのではないでしょうか。特に仕事に関しては、共働きでお互いに転勤が多いという夫婦の場合は仕方がない面もあります。

まだまだオーソドックスではないものの、一定数の夫婦が選択する「別居婚」。では、別居婚にはそれぞれどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

別居婚のメリット

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まず、別居婚のメリットからご紹介していきましょう。

自分のペースで生活できる

誰かと一緒に暮らすということは、起床から食事、就寝に至るまで、相手と譲歩を重ねつつタイムスケジュールを組まなければいけません。

ですが、別居婚なら自分のペースで生活を送ることができますし、誰に迷惑をかけることもありませんよね。

一緒に住むことで自分の生活リズムが乱れることがたまらなく嫌、と考える夫婦にとって、別居婚を選ぶことはむしろ自然ではないでしょうか。

適度な距離を保っていられる

仕事がある日を除き、同居しているからには基本的に四六時中一緒の空間で暮らすことになります。

結婚するほど好きな相手とずっと一緒にいられるというのは良いことのように思えますが、中には時間を共にする時間が長すぎて、なあなあな関係になってしまう夫婦も。

そんな事態を回避するため、結婚してからも一定の距離を保っていたいと考えたカップルが、別居婚を選択するのかもしれませんね。

プライベートの確保が可能

住む家が異なるということで、プライベートな時間や空間を十分に確保することができます。

「人と会うのは好きだけど、会った時間と同じかそれ以上の休息がほしい」と感じる人にとって、プライベートが保証されるということは大きなメリットです。

離れて住むことで、お互いが疲れることなく円満な生活を送ることができますよ。

別居婚のデメリット

別居婚という選択で得られるものは、当然ながらメリットだけではありません。続いて、別居婚のデメリットをご紹介します。

同居に比べて気持ちが離れやすくなる

同居生活は、お互いの協力の積み重ねで成り立ちます。家事などはその最たるもので、毎日が共同作業の日々と言っても過言ではないでしょう。

ですが、別居婚ではそもそも生活を送る際に協力する必要性があまりありません。また、同居する場合に比べると、腰を落ち着けてゆっくり話す時間の確保が、格段に難しくなります。

一緒に何かをしたり、価値観の共有を行ったりする機会が少ないと、それに比例して気持ちも離れてしまう場合がありますので、注意が必要ですね。

費用がかかる

別々の家で暮らすということは、生活費も二人分かかるということです。お互いに経済的に自立していればまだいいですが、同居に比べると、夫婦の経済的負担は倍近くになってしまうこともあるでしょう。

浮気の心配がつきまとう

プライベートが確保されるということは、それだけ相手の行動も把握しづらくなるということです。

「自分の目の届かないところでパートナーが浮気しているかもしれない……」という疑念を持ちやすい人にとって、別居婚はかなり相性が悪いのではないでしょうか。

別居婚に向いているのはどんな夫婦?

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良い面と悪い面のどちらも持ち合わせている別居婚ですが、これはどのような夫婦に向いている選択なのでしょうか?

経済的に自立している

同居に比べて費用がかかりますので、お互いが経済的に自立している必要があります。

片方に潤沢な収入があり、生活費を肩代わりしている夫婦もいるかもしれませんが、それだと経済的な依存関係になってしまいますので、あまりおすすめはできません。

精神が安定していて依存体質でない

距離が空くことで寂しさが募り、安心感を求めて浮気に走ってしまうことは珍しくありません。

そのようにメンタルが揺らぎやすい方にとって、別居婚は合わないどころかむしろ最悪の選択だと言えるでしょう。

また、「相手無しでは生きられない」「自分がいないと相手はダメだ」という依存体質の方にとっても、離れて暮らすことは苦痛でしかないでしょう。

これは極端な例ですが、少しでも自分に当てはまる部分がある場合、別居婚はしない方がいいかもしれません。

お互いを尊重する能力に長けている

会える時間が同居と比べて短いからこそ、よりお互いを尊重し合う努力が必要になるでしょう。

離れて暮らしている上に、会える時間に相手をぞんざいに扱ってばかりいては、近い未来に「離婚」の二文字が待ち受けているかもしれませんよ。

別居婚のさまざまなカタチ

一口に別居と言っても、ただ離れた場所に暮らすだけというわけではありません。

ご自分たちに合ったスタイルを探ることで、同居で暮らすよりもいい関係を築けることがあるかもしれませんよ。

マンションやアパートの部屋を隣同士で借りる

ごく近しい範囲で部屋を借りていながら、プライベートはきっちりと分けるというスタイルです。

会いたくなったらすぐにパートナーに会えますし、仕事がある日でも時間を合わせさえすれば、どちらかの部屋で一緒に食事をすることも可能です。

別居婚というよりは、「半」別居婚というような状態ですね。

最寄り駅が同じエリアに住居を構える

同じ建物内ではなく、完全に住まいを分けるというタイプの別居婚です。ただし、気軽にお互いの家を行き来できる範囲に住むことになりますので、比較的会いやすいと言えるでしょう。

生活に干渉し合うことなく、それでいてすぐに会える距離にいられるというメリットがありますよ。

転勤などにより県すら異なる

転勤など仕事の事情で、他県同士で暮らすことになるケースも。

場合によっては新幹線や飛行機を使わないと会えない距離になってしまいますので、相手の生活をほとんど把握できなくなります。

精神的に安定感のある夫婦なら少し寂しさを感じる程度かもしれませんが、頻繁に会わないと苦しくなってしまうなら、同居を視野に入れることを考えた方がいいパターンでしょう。

別居婚で離婚率は上がる?

別居婚は離婚しやすいという声もありますが、別居だから離婚しやすいというより、「夫婦が結婚にこだわる理由が減る」という考え方のほうが適切かもしれません。

家事の協力や家計の共有という物理的な理由や、一緒に過ごす時間などで育まれる情という精神的な理由が、別居婚では生まれにくいという特徴があります。

そのため、相手に対して一定量の不満が募ると、離婚へ踏み切るハードルが同居の場合に比べて低くなるため、結果的にすんなりと別れる選択をすることになるようです。

また、一時的に別居婚の状態に持って行くことで冷静に考えられる時間ができて、お互いに思い直し離婚を踏みとどまるという面もあります。

別居婚で注意したいこと

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別居婚をするにあたって注意しておきたい点を、いくつかご紹介していきます。

子どもができた時のことを話し合っておく

子どもがいない間は別居婚でも問題はありませんが、もし生まれた場合は同居に切り替えるのが望ましいでしょう。

一人で育児を担うというのは負担が大きすぎますし、何より子どもが両親からの愛情を十分に受けられない可能性があります。

妊娠してからでは何かと忙しくなってしまいますので、その前にあらかじめ子どもができたらどうするかを話し合っておきましょう。

周囲への説明がある程度必要だという覚悟を

別居婚はまだあまり一般的ではありませんので、周囲の人々、特にお互いの両親に説明を求められることが予想されます。

もしかしたら、自分とは違う価値観を受け入れられず頭ごなしに否定してくる、という相手にかち合ってしまうかもしれません。

そのようなケースに備え、冷静に説明をすることができるよう心構えをしておくと、スマートに立ち回ることができますよ。

生活費等の支払い区分をきっちりと決める

結婚生活を送る中で不満が生まれないよう、生活費等の支払区分は別居を始める前にきっちり決めておきましょう。

基本は折半かもしれませんが、例えば片方が強く別居を望んだり、転勤の関係でどうしても別居を免れない場合には、支払の比率が変わることもあります。

お金のトラブルは一度起こると厄介なので、あらかじめ諍いの芽を摘んでおく必要があると言えるでしょう。

夫婦によっては別居婚の方が向いていることもある

ご夫婦によっては別居婚の方が向いているかもしれませんし、逆に絶望的に合わないことも考えられます。

それを見極めるためにも、意識のすり合わせは十分過ぎるぐらいにしておく必要があるでしょう。

別居婚は、円満な結婚生活を送るための選択の一つに過ぎません。

もし合わないと感じた時にはいつでも同居に切り替えていいということを忘れず、どちらにするか選ぶようにしてくださいね。

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