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結婚をきっかけに、会社を辞めようと考えている人もいると思います。そのような場合、プロポーズを受けたら、本格的に退職に向けて動かなければなりません。
では、婚約を機に退職する場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。結婚前や入籍後など、パターン別状況から退職のベストタイミングを考え、退職時に気をつけるべきことを解説したいと思います。
目次
婚約をきっかけに退職することはある?
交際相手からプロポーズされ、結婚の話が具体的に進むなど、婚約をきっかけに仕事を辞める人もいます。しかし、いざ退職の時を迎えると、どう動けば良いのか迷ってしまうものです。
そんな時のために、プロポーズをされた結婚前に退職するのか、入籍後に仕事を辞めるのかなど、退職に最適なタイミングを知っておくことが大事ですね。
たとえ婚約が理由でも、退職であることに変わりはありません。ですから、会社の迷惑にならないよう、婚約で退職する際の注意点をしっかり把握し、円満な退職を目指しましょう。
婚約からの退職でベストなタイミングとは?
婚約とは、男女間で結婚の約束をすることで、入籍とは異なります。いうならば口約束で、法的な手続きは必要ありません。
婚約の成立に必要なのは、二人の間に結婚の合意があることで、プロポーズが成立したら「婚約」とみなすのが一般的のようです。
では、その婚約をきっかけに退職する場合、最適なタイミングはいつなのでしょうか。パターン別の状況から探ってみたいと思います。
結婚前の退職
結婚や入籍をする前に、退職を決めることがあります。これがいわゆる婚約で、二人の間で結婚の意思が固まり、結婚が確実になった状態です。
この場合、結婚を決めた二人以外にも、家族などの第三者も、二人の結婚を知っていることが多いでしょう。
婚約時点での退職は、会社に姓の変更などをお願いする必要もなく、報告の時期や手順をしっかり守れば、それほど大きな影響はありません。
こうしてみると、婚約は、結婚を機に退職する場合に適したタイミング、といえるのではないでしょうか。
入籍後の退職
入籍した後に仕事を辞める場合もあります。籍を入れているので、結婚している状態ですね。
この場合に注意したいのは、姓の変更や保険等の手続きがあることです。たとえ退職が数ヶ月後だとしても、入籍した時点で会社に報告し、各種変更手続きをしなければなりません。
そのため、入籍後の退職には入籍前に比べると、手続きなどのやるべきことが多くなります。この時点で仕事を辞める場合、少々手間がかかることを理解しておいた方が良さそうです。
プロポーズによる退職
プロポーズによって退職を決める場合もあります。ですが、プロポーズは口約束にすぎないので、注意が必要です。
お互いの家族にも挨拶を済ませた状態の婚約なら、二人の結婚は確実といえるでしょう。ですが、二人だけの約束だと、状況によっては結婚できるかが変わってしまうかもしれません。
ですから、二人の合意はもちろん、家族などの承諾を得て、結婚の予定が確実になってからが最適のタイミングといえますね。
結婚前や入籍後に退職する場合の注意点
結婚を理由に退職するなら、できるだけ迷惑がかからないように退職したいものですよね。
次のポイントに注意して、円滑に退職を進めましょう。
- 伝えるタイミングに注意する
- まずは直属の上司に相談する
- 結婚式の日取りを伝えておく
- 引継ぎは細かく責任を持って
- 社内外への挨拶は抜かりなく
会社の規定や立場によって違いはありますが、引継ぎなどを考えると、退職の意思は3ヶ月前までに伝えておくのがベストです。
ただし、転勤について行くために退職しなければならないなどの場合、期日が迫っていることもあります。
その場合は遠慮せず、なるべく早く上司に相談してください。退職の日を考慮してくれるかもしれませんよ。
また、伝える順番も大事です。まずは直属の上司に相談し、結婚の報告と退職の申し出をしてください。
もし、結婚式の予定が決まり、上司を呼ぶ予定があるのなら、結婚式の日取りも伝えておくと良いでしょう。
上司への報告が終わったら、同僚や部下に伝え、引継ぎや挨拶をします。引継ぎは最後まで責任を持って、丁寧に行ってください。
社内はもちろん、取引先など、社外にもお世話になった方がいる場合、心を込めてお礼の挨拶をしましょう。
入念に準備して婚約からの退職をスムーズに!
退職のきっかけが婚約だからといって、別の理由での退職と特別な違いがあるわけではありません。
結婚は自分のタイミングでするものですが、会社に所属している以上、退職の際には影響が及んでしまうものです。
できる限り会社の人に迷惑がかからないよう、タイミングを見極め、しっかり配慮してください。
せっかくおめでたい理由で退職するのですから、退職のタイミングや注意点を把握し、入念に準備して、円満に退職できるようにしましょうね。