京都の神社で結婚式を挙げよう!挙式の流れや費用の目安などを紹介!

紅葉と滝©anekoho- stock.adobe.com

「京都で結婚式を挙げるなら、やっぱり神社で和婚をしたい!」と思っている方も多いのでは?

神前式をするにあたり、式の流れや費用相場など、知りたいことがたくさん出てくるかと思います。

準備をスムーズに進めるためには、事前の情報収集が大事。京都の神社で結婚式を挙げるために必要な情報をご紹介していきますので、ぜひチェックしてくださいね。

神社で挙げる結婚式って?

神社で挙げる結婚式は、多くの場合「神前式」と呼ばれます。教会で執り行う教会式や、ゲストに結婚の承認をしてもらう人前式とは、どのような点が異なっているのでしょうか。

神前式

神前式とは、神社に祀られている神様の前で結婚を誓うという、日本の伝統的な挙式スタイルを指します。

特徴的なのは、結婚は新郎新婦だけでなく、家族と家族の新たな結びつきになるという考えが根底に流れている点です。

由緒ある神社のほか、ホテルや専門式場の神殿でも式を執り行うことができますよ。

神社での結婚式の歴史は、古くは室町時代まで遡り、当時は式が終了するまでに三日ほどの日数を要したのだとか。

現在のような神社挙式の流れが完成したのは、明治33年に大正天皇のご成婚を記念して日比谷大神宮(現在の東京大神宮)で行われた結婚式がきっかけとされています。

この後、昭和20年辺りから神前式が全国に広まり定着したと言われています。

式の流れ

神前式挙式では、「家と家を結びつけるのが結婚式」という考えに基づいて、神職と巫女が縁結びの儀式をします。

新郎新婦と参列者の心身を清める儀式や夫婦の契りを交わす儀式、誓いの言葉を読み上げる儀式など、一つ一つの所作に大切な意味が込められているんだとか。

具体的にどのような流れで神前式が執り行われるのか、詳しく見ていきましょう。

参進の儀

神職や巫女を先頭に新郎新婦・両家の親族が列になって本殿まで歩いていきます。(神社でおこなう場合のみ)

入場

新郎新婦・両家の両親・親族の順に入場。神前に向かい右が新郎側、左が新婦側になります。

修祓(しゅばつ)の儀

心身清めるためのお祓いのことで、一同頭を軽く下げ斎主のお祓いを受けます。

祝詞(のりと)奏上

祝詞(のりと)とは神様に伝える言葉になります。斎主が祝辞を読み上げ新郎新婦の結婚の報告をし、お二人の末永い幸せを祈ります。

三献(さんこん)の儀 三々九度の儀式ともいう

小・中・大の異なる杯を使って交互にお神酒を飲み、それぞれ三口で飲み干します。

誓詞奏上

新郎が夫婦となる誓いの言葉を読み上げます。

指輪交換の儀

初めに新郎から新婦へ、新婦から新郎へ指輪を交わします。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串は榊という木の小枝に紙垂(しで)を付けたもの。神前にお供えして神とお二人の繋がりを固める儀式となります。

巫女の舞

新郎新婦の門出の祝福と両家の繁栄を祝い、巫女が舞を披露します。

親族杯の儀

両家の結びつきを祝い、参列者全員がお神酒を3口で飲み干します。

斎主挨拶

斎主からお二人と両家へ祝辞が述べられます。

退場

神職に続き、新郎新婦・両家の両親・親族の順に退場します。

式の全体的な流れと儀式のやり方については、あらかじめ説明やサポートがあるのでご安心ください。

なお、誓詞奏上では誓いの言葉の紙を渡されるので、新郎は事前に読む練習をすることができますよ。

どんなスタイルで挙げる?

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神前式のスタイルは、主に三つあります。

  1. 挙式+会食
  2. 挙式+披露宴
  3. 挙式のみ

挙式後に別会場に移り、会食や披露宴を執り行うことが多いのだとか。

神社によっては披露宴会場などが併設されている場合もありますので、ゲストの移動の負担が気になってしまう方におすすめです。

厳かな雰囲気で結婚式を挙げた後、美味しいお食事でおもてなしをするという流れが主流のようですね。

挙式のみで神前式を終わらせるケースもゼロではないそう。このスタイルで結婚式を行う場合は、おもてなしができない代わりにご祝儀を辞退するなどの工夫が必要になりますよ。

京都の神社で挙式をする際の費用は?

京都の神社で挙式をする際、各項目でどれくらいの費用が掛かるのかを下表にまとめてみました。

京都の神社で挙式をする際の費用目安
挙式初穂料 5~15万円
衣装代 【白無垢】10~20万円
【色打掛】20~30万円
【引き振袖】10~15万円
【五つ紋付羽織袴】5~15万円
ヘアメイク・着付け料金 1~6万円
介添料 1万円前後
雅楽の演奏等の演出オプション 3~5万円
写真撮影・動画撮影・アルバム代 10万円前後

これらはあくまで目安ですが、挙式だけで大体30~50万円、安くても20万円近くは掛かると考えておくといいでしょう。

なお、会食や披露宴をする場合はさらに費用が掛かるのでご注意くださいね。

京都の神社で挙げる結婚式の魅力

京都の街並み©ake1150- stock.adobe.com

京都の神社で挙げる結婚式には魅力がたっぷり。日本の伝統が感じられる、趣深い式になること間違いなしですよ。

厳かな雰囲気の中で式ができる

歴史ある神社で執り行う結婚式は、神聖で厳かな雰囲気に満ち溢れています。

賑やかさや派手さはありませんが、「結婚を誓う儀式」としての静謐さが味わえるのは、神前式ならではの魅力でしょう。

静かで落ち着いた空気の中で結婚式がしたいとお考えの方には、まさに理想的なスタイルだと言えますよ。

新郎の出番が多い

オーソドックスな教会式では、どうしても新婦が注目されがちになってしまうので、新郎が少し寂しく感じてしまうこともあるそう。

ですが、神前式は新郎の出番も多いため、置いてけぼり感がかなり払拭されるでしょう。「主役は新郎新婦の二人」という空気感がより色濃くなる傾向が、神前式にはありますよ。

何度でも訪れることができる

結婚式以外で式場に立ち寄ることはかなり難しいですが、神前式の舞台は神社のため、ためらうことなく何度でも訪れることができます。

人生の節目を迎えた特別な場所に、気兼ねすることなく足を運ぶことができるのは、大きな魅力ではないでしょうか。

京都の神社で結婚式を挙げる際に考えられるリスク

京都の神社で結婚式を挙げるには、いくつかのリスクも考えられます。しっかりと考慮した上で、式の準備を進めることが大切ですよ。

参加人数が限られる場合も

神前式の参列者は、基本的に親族のみとなります。大勢のゲストに挙式の様子を見守ってもらいたいとお考えの方は要注意ですよ。

なお、その後の会食や披露宴では親族以外のゲストを呼ぶことができます。結婚式全体を通して親族以外を招待できない、ということではありませんのでご安心くださいね。

天候に左右される可能性あり

神前式は基本的に屋内で執り行われますが、新郎新婦や親族一同が本殿まで歩く「参進の儀」だけは例外です。

雨が降ってしまうとかなり歩きづらくなったり、そもそも参進の儀を行えなくなってしまうリスクが考えられるでしょう。

費用が高くつくかも

神社で行う結婚式では、花嫁は白無垢や色打掛などの和装を着用する場合が多いです。

和装は、ウエディングドレスのような洋装に比べると、基本費用は安いといわれていますが、神前式では、和装に合う「かつら」や「かんざし」をつけることがほとんど。

これらを合わせると、場合によっては洋装よりも高くなってしまうことがあるのだとか。

希望をすべて盛り込んでしまうと、予算をはるかにオーバーしてしまうこともあるようなので、様子を見つつオプションを追加していってくださいね。

京都の神社で結婚式を挙げるならココ!

ここで、結婚式を挙げるのにおすすめの神社をいくつかご紹介していきます。京都には由緒正しい神社がたくさんありますので、お二人の理想に合う会場を見つけてくださいね。

下鴨神社

下鴨神社©oben901- stock.adobe.com

京都最古の神社とされ、世界文化遺産にも登録されている下鴨神社は、結婚式の舞台としても高い人気を誇ります。

特に紅葉の季節には、境内にある「糺の森」の木々が色鮮やかな彩を見せ、壮麗な光景を作り上げるのだそう。

観光地ではありますが、境内は落ち着いた雰囲気のため、人目が気になる方にとっても負担は少ないのではないでしょうか。

平安神宮会館

平安神宮会館©Yoshihiro-Okamoto- stock.adobe.com

明治28年に創建された平安神宮の見どころは、なんといっても国の名勝庭園に指定されている「神苑」でしょう。

四季折々の花や、樹齢100年を越える木々たちは、見る者の心を豊かに満たします。

施設はバリアフリーに対応していますので、小さなお子様や足腰に不安がある方にとっても安心ですよ。

長岡天満宮

長岡天満宮©picochi- stock.adobe.com

長岡天満宮は別名「見返り天神」とも言われ、菅原道真公が太宰府への道中に名残を惜しんだ地として有名なのだそう。

紅葉庭園の「錦景苑」やキリシマツツジなど、境内には写真を撮るのに良いスポットが多いことも魅力です。

非常に美しい神社ですが、初穂料が5万円と比較的低い料金のため、費用を抑えたいとお考えの方にもおすすめできます。

護王神社

護王神社©mtaira- stock.adobe.com

平安京の建都に大きく貢献した和気清麻呂公(わけのきよまろこう)が祀られている護王神社は、京都御所の西側、烏丸通沿いにある神社です。

境内に崇敬者より奉納された霊猪像(狛いのしし)があることが特徴で、「いのしし神社」とも呼ばれ親しまれています。

挙式後は隣にあるホテル「京都ガーデンパレス」で披露宴を行うことができ、会場まではなんと人力車「寿号」で移動できちゃうんです!

境内だけでなく、京都御所周辺の周遊を楽しむことができますよ。

京都の神社で結婚式がしたいと思った時の式場探し

「京都の神社で結婚式がしたい!」と思ったらどのように式場を探せばいいのでしょうか。詳しくご紹介していきます。

神社に直接問い合わせる

もし、結婚式を挙げたい神社が既に決まっているのでしたら、神社に直接問い合わせてみましょう。

会食や披露宴のご予定があるなら、その神社と提携を結んでいる会場がないかを併せて確認してみると、準備がスムーズに進みます。

なお、神社が結婚式には対応していないケースもあるため、なるべく早めに問い合わせをすることがポイントですよ。

手配会社に相談する

特に決まった神社はなく、ただ漠然と神社で結婚式を挙げたいとだけ考えている
結婚式を挙げたい神社はいくつかあるが絞り切れない

という段階の場合は、結婚式の手配会社に問い合わせることをおすすめします。

手配会社から得られる情報とお二人の希望をすり合わせることで、理想的な神社を見つけることができるでしょう。

結婚式の相談カウンターを利用する

結婚式の相談カウンターを利用し、会場となる神社を探す手助けとなる情報を収集するのも有効な手段です。

結婚式そのものの情報だけでなく、最新のトレンドや費用に関する相談をすることもできますよ。カウンターを賢く利用し、結婚式の準備を円滑に進めてくださいね。

京都の神社で結婚式を挙げよう!

竹林と新婦©tawatchai1990- stock.adobe.com

京都には魅力的な神社が多数存在します。もし京都で結婚式を挙げたいとお考えなら、ぜひ神社で式を執り行ってみてはいかがでしょうか。

日本の古き良き伝統を感じながら、厳かな雰囲気の中で結婚式をしたいとお考えの方には、特におすすめできます。

京都の神社で結婚式を挙げ、お二人にとって一生の思い出を作りましょう!

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