©Daria Minaeva – shutterstock.com
顔合わせ食事会に着ていく服装選びは、結婚の挨拶とは違って、お互いの両親の服装の格を合わせるように計らい配慮することが求められます。また、選んだ食事会の場所によってどのようなドレスコードが求められるのか、基本的な服装のマナーを知っておくことで、全員がその場にあった服装をそろえることができます。
目次
顔合わせ食事会で選ばれる場所とは
顔合わせ食事会は、どんな形で両家の食事会を行いたいかで、方向性として2つ考えられます。その方向性にわっては、選ばれる場所も変わってきます。
結納の代わりのフォーマルな形式の顔合わせ食事会
格式ある料亭やホテルのレストラン、専門式場の「顔合わせプラン」などを利用し、両家の縁を深めるために、「婚約の場」として比較的フォーマルに行う食事会。
両家の親睦に重点を置いたカジュアルな食事会
場所はホテルからカジュアルなレストラン・割烹・またはどちらかの自宅などさまざま。両家の親睦を深めるために、ラフでカジュアルな雰囲気で行う食事会。
顔合わせ食事会は、もともとこれ、といった形式はありません。
二人と両家の親がどのような集まりにしたいのか、互いの家庭の意見と二人の意見をすり合わせして、方針を決めたらそれに沿った服装を考えることが必要になります。
顔合わせ食事会の服装選びの3つの注意点
顔合わせ食事会の服装は比較的自由ですが、服装を決める際に絶対に両家とも配慮したほうがいい注意点があります。
・会場の格式に服装を合わせる
・両家両親の服装の格を合わせる
・訪問の際の一般的な服装マナーを守る
この3つの注意点について、1つずつ詳しくみていきましょう。
顔合わせ会場に選んだ場所(店・自宅)に服装を合わせる
どんな雰囲気の店を会場に選んだかによって、服装はその店に行くのにふさわしいドレスコードのクラスに合わせるのがマナーです。
格式ある料亭、ホテルのレストラン、有名レストラン、専門式場
ドレスコード:正装・セミフォーマル・インフォーマル
婚約の場として、初めて両家が顔を合わせる場として、フォーマルな雰囲気を重視する顔合わせ食事会におすすめです。服装は「結婚式に挙式・披露宴から招待された場合のお呼ばれの服装」を想定してください。
服装例
和装・・・振袖・色留袖・訪問着
洋装・・・ドレス・スーツ・ツーピース
ホテルのレストラン、レストラン、料亭
ドレスコード:インフォーマル・スマートエレガンス
比較的きちっとしたいが、そこまで肩肘張らずに食事会は和やかに…という中間タイプの場合は、一般的に「ホテルにディナーに行く際のきれい目な服装」がイメージです。
服装例
和装・・・色無地・江戸小紋
洋装・・・ワンピース・ツーピース
レストラン、カジュアルレストラン、割烹、自宅
ドレスコード:スマートエレガンス・スマートカジュアル
両家の親睦を深めるために、肩肘張らない場所でざっくはらんに会話を楽しみたい、ということで、比較的カジュアルな場所での顔合わせ食事会も増えています。「ちょっとかしこまった割烹」や「美味しいと評判の一軒家レストラン」といったような、比較的デイリーでも使う場所が会場の場合や、どちらかの実家に訪問する際は、あまりかしこまった感じではなく、「普段着よりもワンランクきれい目の服装」がおすすめです。
服装例
洋装・・・ワンピース・ツーピース・アンサンブル・パンツスタイル
両家の服装の格を合わせる
両家が顔を合わせたとき、片方の家は比較的ラフな服装で一方の家はきっちり正装していた、などという場面があったとしましょう。その場合、両家の間に気まずい空気が流れるケースが。というのも、会場に服装を合わせるという考え方だけでは、服装の範囲は会場によってとらえ方がその人その家庭によって、非常にあいまいだからです。
このようなケースを防ぐために、結婚する二人が両家の間に立ち、両家の服装の格をそろえるように情報を共有する必要があります。両家の両親が直接連絡を取り合うのは顔合せ前にはあまり考えられないケースですので、お互いの親がどんな服装をしていくのか、事前に自分たちの服装も含めて共有し、両家の服装の格を揃えるようにしましょう。
一般的な訪問の際の服装マナーを遵守する
一般的な訪問の際のマナーでは、かしこまってきちんと見えるように、服装にいくつかのルールがあります。
女性の場合は以下のようなルールです。
・清潔感のある服装
・スカート丈はひざジャストからひざ下
・ノースリーブや肩、胸元などの露出は避ける
・素足ではなく必ずストッキングを着用
・デニムはNG
・ブーツ・スニーカー・サンダルはNG
改まった場では必ず求められるマナーになりますので、顔合わせ食事会の際にも、必ずこのマナーを守った服装選びを。
顔合わせ食事会の女性の服装の選び方と両家への配慮まとめ
顔合わせ食事会の女性の服装の選び方の注意点として
・会場の格式に服装を合わせる
・両家両親の服装の格を合わせる
・訪問の際の一般的な服装マナーを守る
この3つに配慮して、服装選びをしましょう。両家の格を合わせることは、お互いが気まずい思いをせず、和やかに食事会を進める上でとても重要です。
二人が調整役として顔合わせ食事会の方針を決めて、ご両親の服装選びにしっかり配慮していきましょう。