どこでやる?誰が決める?顔合わせ食事会の店選び完璧マニュアル

顔合わせ食事会の店選び©juliapiven – shutterstock.com

顔合わせ食事会の会場選びに悩んでいる声をよく聞きます。誰が決めるのか?場所はどこで?お店はホテルかレストランかアットホームに実家か?お店なら値段はどのくらいが妥当な相場か…スムーズな店選びのために必要な情報と決め方をまとめました。お店選びは顔合わせ食事会の成功に欠かせない要素。必見です!

顔合わせ食事会で選ばれる人気の場所とは

顔合わせ食事会で人気のお店©ariadna de raadt – shutterstock.com

両家の両親が、二人の結婚を前に初めて対面するのが顔合わせ食事会。両家が親しくなるために、特に大切なのが、全員が気兼ねなく歓談できる居心地よい会場の選び方。どんな場所が主に選ばれているのでしょうか。

特に人気が高い会場のお店

料亭

本格的な日本料理である懐石・会席料理・創作和食などが楽しめるお店です。基本的には個室中心の高級店を指します。個室なので落ち着いた環境でゆっくり話すことができ、両親世代の食の好みにも合わせやすいため、もっとも選ばれているお店です。

レストラン

フレンチ・イタリアン・中華・創作和食など、色々なジャンルから両家両親と二人の食の好みに合わせて料理を選び、食事を楽しむことができます。有名レストランや著名なシェフがいる三ツ星レストランなど、顔合わせで思い出になるような美味しい料理を堪能しながら、和やかに歓談できます。レストランによっては、凝ったインテリアや内装もお楽しみの1つです。

ホテル内の料亭・レストラン

心地よい上質なサービスを求めるのであれば、安定したクオリティで失敗がないホテル。「結納・顔合わせプラン」を用意していることがほとんどなので、初めての利用でも安心して選びやすいはず。ちょっとした要望にも比較的スムーズに応えてくれます。時期によってはプランに特典サービスも用意していることが多いので、比較して検討してみましょう。

さまざまな目的で選ばれる場所とお店

結婚式場

結婚式場に併設されたレストラン・料亭・少人数用宴会場内で、顔合わせを行うことが可能です。結婚式を予定している場合の下見を兼ねて、または結納の代わりにフォーマル寄りな顔合わせ食事会を行いたい人におすすめです。顔合わせプランを利用します。

割烹など

割烹も料亭と同じく本格的な日本料理や懐石・会席料理を頂くお店。ただ料亭よりもカジュアルで、カウンターやテーブル席があり、料金も料亭よりリーズナブル。個室がある割烹も多いので、顔合わせをラフに行いたい場合などに選ばれます。

女性側の実家、男性側の実家

どちらの実家に両家が集まる、という選択も多くみられます。結婚する相手側の実家を見ておきたい、両家の仲をもっとラフに親密にしたい…などさまざまな意図があります。結納の名残から「女性に男性側の籍に入ってもらうから」という意味で、女性側の実家に男性側の家族が訪問することが現在も多いです。

料亭旅館など

両家の位置が遠く離れている場合や、両家の親睦を大いに深めるたい、親孝行がしたいという趣旨で、顔合わせ食事会を観光地で一泊旅行を兼ねて行うアイデアもあります。そういった場合は料理がおいしい料亭旅館や、ホテルなどが会場に選ばれます。

顔合わせ食事会の目的に沿ったお店選び例

顔合わせ食事会の選び方例©taka1022 – shutterstock.com

顔合わせ食事会で主旨やこだわりたい目的がはっきりしている場合は、それに沿って会場を選ぶことも多いです。幾つか例を御覧ください。

結納の代わりにフォーマル寄りの顔合わせ食事会がしたい

専門式場・ホテル・料亭
結納をしない代わりに、正式に婚約を認める場として婚約記念品の好感や家族書の取り交わしなどは行いたい、という場合は、会場もフォーマルな場所を選びます。専門式場やホテルの顔合わせプランでは、家族書や婚約記念品の交換の際の装飾台などを用意してくれるサービスもありますので、そちらの利用も検討してみましょう。

和装・振袖が着たい

料亭・ホテル・専門式場
未婚最後のチャンスなので振袖が着たいという女性が増えています。振袖は未婚女性の第一礼装のため、服装にあった格式のある会場・和のテイストのお店を選ぶ必要があります。
高級和食の専門店である料亭は、格式や和装の雰囲気にマッチしています。ホテルや専門式場では着付けを併設の美容室で行ってくれるサービス(別料金)もあるため、普段和服を着なれていない人も安心です。

結婚式の下見を兼ねた食事会がしたい

ホテル・専門式場・レストラン・料亭
実はかなり多い「結婚式の下見を兼ねた食事会」。検討中・または予約を取った結婚式の会場となる場所で、下見を兼ねて両家が集まります。会場の雰囲気やサービス、料理のグレードをチェックできますし、両家交えて結婚式の費用面の援助や負担について、膝を突き合わせてじっくり話し合うことができます。

両親・祖父母の体調を気遣いたい

ホテル・専門式場
顔合わせに両家の身内も同席するケースも多いです。一緒に暮らしている祖父母や兄弟が出席することはよくあることです。その場合、祖父母の年齢では足元や体調面での配慮が必要になることがありますので、バリアフリーの設備が整っている会場や、こちらの要望をきめ細やかに応じてくれるサービスが整った会場が安心です。

旅行を兼ねた顔合わせがしたい

ホテル・料亭旅館
両家の場所が遠方にある場合、片方の家族がもう一方の実家近くまで行くか、両家が中間地点で会うなど、宿泊が必要な場合があります。そのため、旅行を兼ねて料理がおいしい旅館やホテルをとって、そこで一泊して顔合わせ食事会を行うケースも。

肩肘張らずにカジュアルに両家の縁を深めたい

レストラン・割烹・どちらかの実家
両家の両親が、あまり堅苦しい格式ばった形にはせず、アットホームに親睦を深めたい…と望んでいる場合は、フォーマルさに捕らわれない自由な会場選びがおすすめです。ただ、両家でいろいろ話したいこともあるでしょうから、騒がしい居酒屋やカジュアルレストランのような場所は避け、完全個室がある場所を選びましょう。

顔合わせ食事会のお店の選び方の注意点

顔合わせ食事会お店選び注意点©Golubovy – shutterstock.com

顔合わせ食事会は、現在はどちらかの実家ではなく外部のお店を選ぶことがほとんどです。お店選びには、両家の格式・要望にあった会場のリサーチ、両親・参加する身内への配慮が必要になります。
どんな部分に注意するのか、どのような段取りが必要か、お店選びで問題になる点と選び方をピックアップしました。

お店は誰が決めるか

お店選びは顔合わせ食事会の主催者が主体で行います。参加するそれぞれの意見・要望を集約してまとめるための窓口です。現在では、結婚する二人が主催となり、お店選びも二人が相談して決めるケースが多いです。主催が決まらないと、両家の調整ができずにスムーズに進みません。早い段階で、誰が主催なのかをはっきり決めて、両家全員に伝えましょう。
お店選びを誰が決めるのか、多いケースはこちらです。

本人二人

両家の両親の意見を組みやすく、調整もそれぞれがそれぞれの家の意見をくみ取れるためスムーズです。

男性側の父親

男性側の父親が主催となって、お店選びをするケースも実はまだまだ多いようです。男性側に限らず、どちらかの父親が馴染みの料亭(お店)を利用したいなど、特別な意図があるケースもあります。

新婦が1人で

忙しい新郎に代わって、店のリサーチや選考など、新婦が1人で行うことも。そういった場合は、できるだけ新郎は自分の両親の意見をとりまとめて伝えるよう、新婦に協力を。

お店の予約の時期

日取りと時間帯を気にするのであれば、お店の予約は早めがベターです。
というのも、顔合わせ食事会で選ばれるような会場では、六輝に沿った縁起のいい土日(大安・友引・先勝)で、慶事では一般的な時間帯である午前中(11時~12時)開始は真っ先に予約で埋まってしまいます。
有名店、人気店、人気ホテルは2~3カ月前、通常でも1カ月前には予約をしておきましょう。

食事会はどこで?お店の場所の決め方

お店の場所の選び方には、次のような考え方があります。どの決め方がいいか、両家の親の意見を聞いてみてすり合わせましょう。

両家の中間地点

もっとも多い選び方です。両家の負担が平等になるよう、中間地点でアクセスのいい場所を選びます。

どちらかの実家寄りの場所

女性が男性の籍に入る、またはその逆の場合は、籍に入ってもらう側の家が、相手の実家近くまでおもむく、という選択をするケースも多くみられます。

結婚式の会場となる場所

結婚式の予定で検討している会場がある、まは予約済みの場合は、両家で下見を兼ねて、顔合わせの場として提案してみるのも一案です。

観光地

どちらかの実家の近くに有名な観光地がある、または中間地点からは外れるが風情ある古都など、観光もかねてそちらの場所を選ぶのも楽しいアイデアです。

お店の値段の相場

顔合わせ食事会でかかる平均費用は、全国平均で6.2万円、首都圏では7.1万円でした。
顔合わせは両家両親と新郎新婦の計6人で行われることがほとんどなので、1人1~1.3万円が相場になります。
地方によってもまちまちですが、通常「顔合わせプラン」で多く出されている価格帯は1人あたり5000円~20000円と、非常に幅があります。
値段が高いから料理がおいしい、というわけではありませんが、顔合わせ食事会で選ばれるコースの金額目安をご紹介します。
 
・一般的な顔合わせ食事会の相場・・・8000~13000円
・フォーマル寄りな食事会の相場・・・10000~20000円(上限なし)
・カジュアル寄りな食事会の相場・・・4000~10000円

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

お店の探し方

顔合わせ食事会の日取り・場所・値段の目安がついたら、いよいよお店探し。

「顔合わせ食事会プラン」を扱っている情報検索サイトのお店から探す

さまざまな料亭・レストラン・ホテル・専門式場が顔合わせ食事会プランを用意しており、WEBで検索できます。地域情報サイトやグルメ情報サイトなどでは、サイトごとで特典を用意していることも多いので、会場の候補をしぼっていくつかのサイトの特典を比較してみるのもいいでしょう。

グルメ口コミサイトから探す

料理の味・お店の雰囲気を知るのに、非常に参考になる口コミサイト。気になるお店を見つけたら、そちらが顔合わせ食事会に対応してくれるかどうか、直接電話で問い合わせてみるのもいいでしょう。

自分で下見して探す

既に検討している顔合わせのお店がある、前から気になっているお店がある、いくつか検討しているが決めかねる…といった場合は、二人で食事に行って、下見するという決め方もあります。

お店の料理の決め方とチェックポイント

ランチorディナー

慶事なので午前中開始(11:00~)の昼、ランチ利用が一般的です。両親や二人が昼・夜にこだわりがないなら、夜にお酒を嗜みゆっくり過ごすスタイルも。顔合わせ食事会で選ばれる人気店・有名店の場合、土日の利用は昼より夜のほうが個室の予約がとりやすいこともあります。

コース料理の種類と量

コース料理にはいくつかランクがあり、基本値段が高いほどボリュームがあります。あまりボリュームが多いと、両親世代や女性は、食が細く食べきれないことも考えられます。両親の食事量をリサーチし、顔合わせ用のコースの量が多いようなら、コースを一品減らしてもらうか、量を少なくしてもらうよう相談しましょう。一品減らす代わりに値段を変えずにメインのグレードを上げるなど、相談に応じてくれることもあります。

好き嫌い、アレルギー

両親、お互いの好き嫌いやアレルギーの有無は事前にリサーチして、その食材は事前にはずしてもらうか、代替えができるかを聞いてみましょう。両家全員が和やかに食事できるよう、配慮が大切です。

予約時のお店サービスの事前チェックポイント

予約時に必ず問い合わせたほうがいいチェックポイントです。

完全個室

個室表記でも、半個室が用意されている場合があります。レストランや少々カジュアル寄りのお店を検討している場合は、予約時に「顔合わせ食事会での利用」と目的を必ず伝え、完全個室を用意してもらえるか確認をとりましょう。

椅子、テーブル席

料亭、日本料理店では、畳の和室であることが多いです。長時間の正座はなかなか骨が折れるもの。現在は和室でもテーブル椅子席を設ける料亭が増えているので、対応してもらえるか確認しましょう。

時間の制限

通常顔合わせ食事会の時間は2時間半~3時間ほどが目安です。が、人気レストランのランチでは2時間制を取られているケースがあるため、顔合わせとして柔軟な対応ができるか確認を。顔合わせプラン利用であれば、基本的に時間については、十分配慮されています。

バリアフリー対応

参加者に体調面で心配な者がいる、祖父母が参加するなどの場合は、バリアフリーに対応しているかもチェックしましょう。

当日の送迎

地方の料亭・ホテル・専門式場は、駅からかなり離れている場合も多いのですが、料亭サイドがサービスで送迎車を出していることがあります。顔合わせ食事会ではお酒が入ることも予想されます。公式HPで送迎の有無を確認し、利用できるか聞いてみましょう。

プランについている特典サービスの確認

顔合わせ食事会のプランに、WEBサイト上で特典がついている場合があります。特典を利用したいときは、ネット予約後にきちんと利用できるか追って電話で確認を取りましょう。

顔合わせ食事会のお店選びと選び方のまとめ

顔合わせ食事会の会場・店選びでは、まず誰が決めるかをハッキリさせます。そして、どのような部分に配慮するのか、両家の意見を聞きながら調整してすり合わせをして、会場を決めていくます。現在はほとんどの顔合わせ食事会をお店で行っています。どのようなお店を選ぶか、さまざまな配慮が必要です。両家の参加者全員が、和やかに親密になれるよう、店選びに心を配ってください。

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