【顔合わせの服装】男女・両親・兄弟別に顔合わせ食事会の服装を解説!

顔合わせ食事会の服装©Yulia Grigoryeva – shutterstock.com

顔合わせ食事会には、一般的にはどのような服装が向いているか気になるところ。また、顔合わせの会場によっても選ぶ服装が変わってきます。顔合わせする本人や両親の服装をはじめ、兄弟の同席など、いろいろなケースを想定して、顔合わせの服装を画像付きで紹介します。

最低限意識しておきたい顔合わせ食事会の服装

顔合わせ食事会の服装の選び方©Africa Studio – shutterstock.com

顔合わせは結婚を決めたお二人がそれぞれの親を紹介するために設ける食事会です。その中で当日の服装は清潔感をだすことが好印象に見えることへ繋がります。
また、常識的な服装や適切な服装で顔合わせに臨むことで結婚に対する不安の払しょくにも繋がるでしょう。

相手に合わせるなど必ずしも固い服装でなくてもいい場合がありますが、一般的な訪問する際の服装マナーは抑えておいて損はないでしょう。

男女ともに抑えておきたいポイントは、

  • 清潔感ある服装
  • 肌の露出は避ける
  • 素足はNG
  • デニムはNG
  • ブーツ、スニーカー、サンダルはNG

改まった場では必ず求められるマナーになりますので、チェックしておきましょう。

兄弟・姉妹の服装

顔合わせに兄弟・姉妹が同席する場合、結婚を決めた本人より控えめにすることを心がけます。未成年、学生であれば学校の制服でもかまいません。

顔合わせ食事会での服装の注意点

顔合わせが格式ある会場が料亭の場合、靴を脱ぐ場合があります。男性であれば靴下はきれいなものを準備しておきます。女性であればペディキュアは派手な色になっていないかチェックしましょう。暑い時期であれば女性は顔合わせの服装にノースリーブを取り入れたくなるかもしれません。ですが、一般的な訪問の際のマナーは守ることが大切です。会場に着いたら羽織やジャケットなどを身につけられるようにしておきます。カジュアルな会場の場合はラフな雰囲気であっても両家が揃う顔合わせの場です。デニムやサンダルはNGになります。男性はジャケットを必ず着用しましょう。

顔合わせの服装:男性の場合

黒または濃紺のような濃い色のダークスーツにあまり派手過ぎないネクタイを合わせましょう。

シャツは白や薄い色のシャツを合わせることが一般的。シャツやスーツのしわには気をつけておきましょう。男性が意外に忘れがちなのが足元に気を配ること。当日に慌てないように顔合わせの服装に合わせる靴を前もって磨いておくことも忘れずにしておきましょう。

顔合わせにはシンプルな服装がベスト

無地のスーツでネクタイの色は黒でなければOKです。ダボっとしたものは印象がよくないので体に合ったスーツで顔合わせ食事会に出席しましょう。

顔合わせの服装:女性の場合

女性の場合はワンピースが一般的。ワンピースのスカートの丈はひざ丈かひざ下丈が清楚に見えてよいでしょう。タイト過ぎないデザインが好ましいです。顔合わせ食事会はおめでたい席なので、ワンピースの色を白、ピンク、黄色、ベージュなど明るい色にすることがおすすめです。

肌なじみのよい明るい色のワンピースで柔らかい印象に

一枚で清楚に決まるワンピースは顔合わせの服装にマストなコーディネート。上品で女性らしい印象に見えるものを選びましょう。

顔合わせでは両家の服装の格を合わせる

顔合わせの服装は、相手に配慮して両家の服装で違いがあまり出ないように注意しておく必要があります。

なぜ服装で両家の格を合わせることが必要なのか

顔合わせ食事会で両家が顔を合わせたとき、片方の家は比較的ラフな服装で一方の家はきっちり正装をしていた、などという場面があったとしましょう。その場合、両家の間に気まずい空気が流れてしまうことが考えられます。というのも、服装のとらえ方がその人・その家庭によって大きく違っている場合があり、ドレスコードの認識も非常にあいまいだからです。

両家の格の合わせ方

このようなケースを防ぐために、結婚するお二人が顔合わせ食事会の前に両家の服装の格を揃えるように情報共有をする必要があります。両家の親が直接連絡を取り合うことは顔合わせ前にはあまり考えられないケース。お互いの親がどんな服装を顔合わせ食事会でしていくのか、事前に自分たちの服装を含めて共有し、両家の服装の格を揃えるようにしましょう。特に母親同士の服装の格には注意してあげてください。

顔合わせの会場によって服装を変える方がよいか

顔合わせ食事会の服装の選び方©iStock.com/Sinenkiy

顔合わせをする際には自宅やお店、レストランなどなど顔合わせを行う場所によって服装を変える必要があるのでしょうか。

フォーマルな会場

顔合わせ食事会の会場は結納代わりにフォーマルな形式でおこなう場合も。格式ある料亭やホテルのレストラン、結婚式場の顔合わせプランなどを利用します。その際は本人や母親は和装を着たり、男性は父親ともにフォーマルスーツを選んだりすることもよいでしょう。婚約の場としてフォーマルな食事会の服装を心がけます。

カジュアルな会場

レストランやどちらかの自宅などで両家の親睦を深めることに重点を置いたカジュアルな食事会もあります。男性はノーネクタイでポケットチーフをプラスする服装もよいでしょう。ただし、ノーネクタイは家同士で確認を。女性はセットアップやアンサンブルニットにスカートでアクセサリーを付けるなどカジュアルでも華やかさを忘れないコーディネートに。かしこまりすぎずに小物でおしゃれさをプラスした服装がおすすめです。

顔合わせ食事会でのシーン別服装コーディネート

会場の種類やシーンによって顔合わせ時の服装のコーディネートを紹介します。

本人(女性)コーディネート:婚約や格式が高い会場の場合

明るい色のワンピースは総レースでクラシカルに。華やかさと上品さがだせ、格式高い会場にも決まります。

ベージュのワンピースはシンプルなデザインでどんな会場にもマッチしてくれます。袖付きであればジャケットやショールがなくても一枚でコーディネートが完成できます。

落ち着いた印象に見える深い色使いは大人の女性に。露出は控えめになるので格式高い会場では控えめで品よく見えます。

パンツスタイルも柔らかい素材や優しいパステル系の色を選ぶことで、マニッシュな印象にならず女性らしく見せてくれます。

本人(男性)コーディネート:婚約や格式が高い会場の場合

男性でも品よくワントーンコーデでまとめると清潔感アップ。

格式ある会場にも相性よく決まるブラックスーツでフォーマル感をアップさせて。

母親のコーディネート:婚約や格式が高い会場の場合

セレモニースーツは格式ある会場に相性よく決まる服装です。

ネイビーのワンピースに白のジャケットを合わせることでエレガントな印象に。

父親のコーディネート:婚約や格式が高い会場の場合

ダークスーツでシンプルなコーディネートに仕上げて。結婚する男性の父親の場合は本人と服装の格は合わせます。

ダブルブレストのジャケットで父親らしく貫禄ある服装に。

本人(女性)コーディネート:カジュアルな会場での顔合わせの場合

黄色のニットアンサンブルにレースのスカートで明るい印象に。

ベージュ×黒での配色できれいめな印象を残したパンツスタイル。

シンプルなネイビーワンピースにボタンで遊び心のあるデザイン。肩ひじ張らないスタイルに。

爽やかな白×柄で明るいコーディネート。カジュアルな会場であれば柄物は取り入れてもよいでしょう。

本人(男性)コーディネート:カジュアルな会場での顔合わせの場合

シンプルなスーツに色のあるネクタイでカジュアル感を。

カジュアルな会場や雰囲気であればノーネクタイも。ただし、両家で確認をしてコーディネートしましょう。パンツやシャツには華やかさを忘れずに。

母親のコーディネート:カジュアルな会場での顔合わせの場合

袖のリボンがチャーミングに見えるデザイン。ベーシックな色のワンピースだからこそ映えます。

カジュアルな顔合わせの食事会であれば、母親も明るい色を着てみるのもよいかもしれません。

結婚する本人たちより目立たない色選びを。

父親のコーディネート:カジュアルな会場での顔合わせの場合

シャツに柄を取り入れてカジュアルダウンに。

ノーネクタイは父親同士の服装の格を合わせておこないましょう。

顔合わせで振袖を着たい場合は?

未婚女性として振袖を着られるのが最後のチャンスだからと、顔合わせ食事会で振袖を着たいという方も。母親が和装を希望して色留袖や訪問着を選ぶ場合もあります。現在の顔合わせは洋装を選ぶことが多いです。和装を考えているときは相手側の家に事前に伝え、話し合う必要があります。和装同士でなくとも、相手側が事前に確認し了承済であることが大切です。

顔合わせ食事会での和装の選び方、注意点についてはこちら。

振袖の場合

振袖は未婚女性の第一礼装になります。その服装に合った会場選び、両家両親も服装の格を振袖に合わせることが必要になります。

色留袖

色留袖は黒以外で裾にめでたい模様があしらわれた着物の正装。紋の数によってフォーマル度が異なります。顔合わせ食事会では三つ紋か一つ紋の略礼装を選びます。

訪問着

色留袖の次に格が高い着物です。違いの見分け方は上半身にも模様が入っているのが訪問着、裾だけにあしらっているものが色留袖になります。

色無地紋付き

黒以外の一色で染められた着物。一つ紋を入れることで略式の礼装になります。観劇や食事会などには最適な和装に。帯でイメージを変えることができます。

顔合わせで男性が和装する場合

男性が和装をする場合は、紋付き羽織袴、無地紬(つむぎ)に縫い紋の羽織というスタイリングになります。女性以上に男性の和装・着物を顔合わせの服装で選ぶ機会は減ってきているようです。本人が和装をする場合、その父親も和装して格を合わせることが多いようです。

紋付羽織袴

無地紬(つむぎ)に縫い紋の羽織

顔合わせ食事会の服装は両家の格と会場の雰囲気に合わせよう

選ぶ会場によって顔合わせでの服装は雰囲気が異なってきます。一般的には男性はスーツ、女性はワンピースの服装に決めることが多いよう。ですが、顔合わせをどんな雰囲気にしたいのかによっても服装選びは変わってきます。お二人で相談をして決めていきましょう。その際には両家の親の考えも取り入れることも忘れずに。両家の格を合わせることが大切なので、服装を決めたら具体的に親に伝えましょう。和やかな顔合わせ食事会になるような配慮ある服装選びができるとよいですね。